販売職から転職は難しい?|販売員が異業種への転職を成功させる方法

販売職からの転職は難しい?販売職から他業種への転職を成功させる方法

「販売職しかやったことがない自分に、他の仕事なんてできるのだろうか?」そう悩む方は少なくありません。実際、転職サイトを見ても「未経験可」の文字に躊躇したり、書類選考で落ち続けて自信を失ったりすることもあるでしょう。

しかし結論から言えば、販売職からの転職は決して難しくありません。販売職で培った「提案力」「臨機応変な対応力」「人の心をつかむ会話力」は、営業・事務・カスタマーサポート・ITサポートなど、あらゆる職種で高く評価されるスキルです。

この記事では、「なぜ販売職の転職が難しく感じるのか」という根本原因から、未経験でも挑戦しやすいおすすめ職種、自己PRや志望動機の作り方、成功体験談まで、販売職経験者が他職種への転職を成功させるための実践的ノウハウを徹底解説します。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

販売職から他の職種への転職は本当に難しい?

結論から言えば、「販売職からの転職は決して難しくありません」。たしかに、販売職は専門資格やスキルが可視化されにくいため、「他の職種に通用しないのでは」と不安に感じる方が多いのも事実です。しかし実際には、販売職で培った接客力・問題解決力・マルチタスク対応力などは、多くの業種・職種で高く評価されています

「販売しか経験がない」というのは思い込みにすぎません。正しく経験を言語化し、職種の適性を理解すれば、未経験職種でも十分にチャンスはあります。

阿部 翔大

ノビルキャリアが支援した販売職経験者の約7割は、未経験職種(営業・事務・カスタマーサポートなど)への転職に成功しています。特に接客を通じて培った「コミュニケーション力」や「臨機応変な対応力」は、他業種でも高く評価される傾向にあります。

なぜ販売職からの転職が難しいと感じるのか?

販売職から異職種へ転職したいと思ったとき、「自分には無理かも」「未経験は受からない」と不安になる人は少なくありません。実際に転職活動を始めてみると、書類選考で落ちたり、志望動機がうまく伝えられなかったりと、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、これは能力がないからではなく、経験の伝え方が難しいからです。この章では、販売職の方が転職を難しいと感じてしまう主な理由を解説します。

書類選考で落とされるから

「応募しても書類が通らない」と感じるのは、販売職からの転職で最も多い悩みのひとつです。販売職では、数値的な実績やスキルが職務経歴書で表しにくいため、他の職種と比べて強みが見えづらくなりがちです。

たとえば、「接客が得意」「売上に貢献していた」といったアピールも、具体的な数字やエピソードがないと、採用担当者には伝わりにくいものです。そのため、単に職務内容を羅列するだけではなく、成果や工夫を定量的に書くことが書類突破の鍵になります。

スキルや実績に自信がないから

販売職ではExcelやプレゼンなど、いわゆるビジネススキルが身につきにくいと思われがちです。そのため、「他の職種で活かせるスキルがない」と自信を失ってしまう方も多くいます。

しかし実際には、販売業務で培った「顧客対応力」「在庫・売上管理」「店舗マネジメント」などは、営業・事務・サポート系職種など幅広い場面で活かせる実務スキルです。問題なのはスキルがないのではなく、あることに気づいていないだけ。経験を整理し、言語化できれば、職種転換の大きな武器になります。

年齢・キャリアに焦りを感じているから

販売職は20代でスタートする人が多く、30歳が近づくにつれ「このままでいいのか」と将来に不安を抱きやすくなります。キャリアアップの選択肢が限られていたり、昇進が店長止まりだったりと、長期的なビジョンが描きにくいことも理由のひとつです。

また、友人がオフィスワークに転職していたり、結婚・出産などライフイベントが近づいてきたりすると、「今の働き方を変えたいけど、もう遅いのでは」と焦りが生まれます。ですが、20代後半でもキャリアチェンジはまだ十分可能。年齢を言い訳にせず、この先どう働きたいかを考えることが、未来を変える第一歩です。

販売職が転職したいよくある理由

販売職はやりがいも多い一方で、長く働くうちにさまざまな不満や不安を感じるようになる方も多くいます。実際に「販売職 辞めたい」「転職したい」といったキーワードで検索される背景には、業務内容や働き方、将来性に関するリアルな悩みが隠れています。事実、株式会社情報基盤開発が行った調査では卸売業・小売業に従事する男性の 17%以上、女性でも 10%以上 が「高ストレス者」に分類されており、製造業に次いで高い割合となっています。

【引用】PR TIMES|卸売業・小売業では、男性従事者の17%以上が高ストレス者

この章では、販売職からの転職を考える人に共通する主な理由を整理し、なぜ異職種へのキャリアチェンジを目指すのかを解説します。

給料がなかなか上がらないから

厚生労働省が行った「令和5年賃金構造基本統計調査」、「職業情報提供サイトjob tag|衣料品販売店員」や、求人ジャーナルネットの「給与サーチ」などを見ると、販売職の平均年収は約330万~360万円程度であり、全体の平均年収(約414万~460万円)よりも低水準です。これは多くの統計で共通して確認されている傾向です。

【引用】厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag|衣料品販売店員

【引用】厚生労働省|職業情報提供サイトjob tag|衣料品販売店員

販売職はインセンティブがあっても、基本給が低めに設定されていることが多く、年収がなかなか伸びにくい傾向があります。特に正社員でも、昇給や昇格のスピードが遅く、このまま続けていても生活が苦しいと感じて転職を考えるケースが目立ちます。実力よりも年功序列やポストの空きに左右されやすい点も、不満を感じる要因のひとつです。

多くの販売職では、昇給機会やポスト増加が年功序列や企業規模に依存しがちで、成績による報酬体系が強い職種ほど年収差が広がります。特に、店長やエリアマネジャーなどの役職に昇格するまでは、収入が底堅く伸びにくい構造です。

専門的なスキルが身に付きにくいから

日々の業務がルーティン化しやすく、何年働いてもスキルアップできている気がしないと感じる人も少なくありません。販売職では目の前の接客対応が中心になり、PCスキルやデータ分析などの専門的スキルを習得する機会が限られているため、将来的なキャリアの選択肢が狭まるのではという不安に繋がります。

現に、厚生労働省の資料「職業能力評価基準」では、各職種で求められる知識・技術・職務遂行能力が明確に整理されていますが、販売職にはExcel、データ分析、IT知識といった専門スキルに関する記述は限定的です。対して、技術職や専門職の平均年収は、不動産開発や通信技術などで500〜600万円台に達するものもあり、専門性・資格が収入に直結している構造がわかります。

【参考】パーソルキャリア|職種×スキルの平均年収がわかるスキル年収マップ第5弾 「技術・専門職(建設・建築・不動産)編」を発表 平均年収が最も高い職種は「不動産開発」で667万円

顧客対応が辛いから

クレーム対応や理不尽な要求など、精神的なストレスを抱えやすいのも販売職の特徴です。お客様の立場が強くなりがちな中で、感情を押し殺して笑顔を保たなければならず、毎日疲れ果ててしまう・自分の心をすり減らしていると感じてしまう人も…。こうしたストレスの積み重ねが、転職を意識するきっかけになります。

株式会社エス・ピー・ネットワークが行った【カスタマーハラスメント実態調査(2023年)】によると、全国の営業・販売対応経験者対象の調査では、直近1年以内に顧客から不当要求(カスハラ)を受けたことがある人が 64.5%に上り、うち 10%以上が6回以上経験していると報告されています。特に百貨店・スーパー・コンビニなど卸売・小売業の現場では、50%以上が「執拗な言動」「威圧的な言動」を受けたとの回答があります。

【参考】PR TIMES|【カスタマーハラスメント実態調査(2023年)】直近1年間でカスハラを受けたことがある担当者は64.5% 研修実施は9.4%、マニュアル未策定は68.1%

人間関係が辛いから

店舗という限られた空間で少人数と長時間関わるため、人間関係の影響を受けやすい職場環境です。上司や同僚との相性が悪いと逃げ場がなく、パワハラや感情的な衝突に悩むケースも…。異動や部署変更が難しい職場では、人間関係のストレスがそのまま退職理由につながってしまいます。

事実、業種別ストレスチェックデータによると、小売業では「職場の人間関係」「同僚の支援」が他業種と比べて低く評価されており、スタッフ間でのやり取りが希薄になりやすい環境がみられます。

【参考】PR TIMES|ストレスチェック業種別レポート:卸売・小売業のストレスは「対人」が原因?改善策は「バーンアウト」を警戒すべき

体力的な不安があるから

立ち仕事・品出し・在庫管理など、販売職は意外と体力を使う業務が多く、特に20代後半〜30代以降になると、この先ずっと続けられるか不安という声が増えてきます。繁忙期には長時間の残業が発生することもあり、腰痛や足の疲れといった身体的負担が理由で、デスクワークなどへの転職を希望する方も増えています。

身体的負担は、「体を良く使う仕事だ」と感じていることを示しますが、男性の一般労働者では 8.2%であるのに対して販売職では 20.9%、女性でも 9.6%に対して24.1%と非常に高くなっています。物品(商品)の搬送のために動き回ったり、売り場で商品を陳列したりするなど、身体面での負担があるためと考えられます。

【引用】厚生労働省|小売業におけるストレス対処への支援

また、中央労災防止協会などによる企業事例報告では、小売業ではバックヤードでの大量な荷捌きや頻繁な陳列作業などが原因で転倒や腰痛などの労働災害が多発していることが指摘されています。

【引用】独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所|小売業の労働災害を防止しよう

シフトが不規則だから

平日休みや遅番・早番の繰り返し、土日勤務など、販売職は生活リズムが乱れやすい働き方です。友人や家族と予定が合わない・休んでも疲れが取れないといった生活の不満が積もり、規則正しい働き方を求めてオフィスワークなどに転職したいと考える人が多くいます。

転勤が多いから

全国展開している企業やチェーン店では、店長や副店長クラスになると転勤を伴う異動も珍しくありません。せっかく人間関係や生活が安定してきたのに、急な異動でリセットされてしまうことも。家庭や将来のライフプランを考えたとき、転勤のない職場を求めて転職を決意するケースもあります。

販売職からの転職におすすめの他職種

これまでに述べたように、販売職で培ったコミュニケーション力や対応力は、多くの未経験職種で歓迎される実践的スキルです。この章では、販売職からの転職におすすめの職種を5つご紹介します。どの職種も、未経験からでも挑戦しやすく、販売経験が活かせるフィールドです。

営業|提案力・行動力を活かせる

営業職は「売る」仕事という点で、販売職と親和性が高い職種です。店舗での接客や提案経験は、営業現場でも十分に武器になります。特に法人営業(BtoB)では、課題をヒアリングし、解決策を提案する力が求められるため、接客経験者が即戦力として評価されやすい傾向にあります。

阿部 翔大

成果が数字で評価される環境では、頑張り次第で年収アップや昇進も可能。キャリア志向の方にもおすすめです。

事務|安定&ワークライフバランス重視

「土日休み」「残業少なめ」「座り仕事」といった働き方を求める方には、事務職が人気です。販売職で身につけた丁寧な対応力やマルチタスク能力は、電話応対・書類処理・スケジュール管理などの事務業務でも重宝されます。未経験から始められる一般事務や営業事務の求人も多く、基礎的なPCスキルがあれば挑戦しやすい分野です。

阿部 翔大

販売員として働いており、これからは安定した働き方を目指したいという方には、事務職はぴったりの選択肢です。

介護|未経験者歓迎も多い

介護業界は慢性的な人手不足が続いており、未経験者の受け入れに積極的です。人と接する仕事に慣れている販売職出身者は、利用者への気配りや対応力が評価されやすく、職場にすぐなじみやすい傾向があります。また、介護職は資格取得支援制度が整っている施設も多く、未経験からでも着実にキャリアアップを目指せます。

阿部 翔大

「感謝される仕事がしたい」「人の役に立ちたい」という想いがある方には特に向いています。

カスタマーサポート|接客経験を活かした内勤

カスタマーサポートは、電話やチャットなどを通じて顧客対応を行う内勤の仕事です。店舗での接客経験をそのまま活かせるため、販売員からのキャリアチェンジ先として人気が高まっています。「人と話すのが好き」「相手の気持ちをくみ取るのが得意」という方には特に適した職種であり、クレーム対応経験も強みになります。

阿部 翔大

座って仕事ができる点も、体力的な負担が少なく、長く働きやすい環境です。

IT系サポート職|未経験OKの研修付き求人も増加中

IT業界は未経験からの人材育成に力を入れている企業が多く、「未経験歓迎」「研修制度あり」といった求人が年々増えています。特にヘルプデスクやテクニカルサポートといったポジションでは、顧客対応の経験がある販売職出身者が重宝されます。入社後に基礎から学べる環境が整っているため、「スキルを身につけて将来的に手に職をつけたい」という方にはぴったりです。

阿部 翔大

将来的にはエンジニアやIT事務、WEBマーケターなどへのキャリアアップも可能です!

販売職が転職市場で活かせるスキル

販売職で日々積み重ねてきた業務の中には、実は他業種でも高く評価されるスキルが多く含まれています。採用担当者が見るのは「職種」そのものではなく、「どんな能力を身につけてきたか」です。ここでは、販売職で培われやすく、異職種の採用でもアピール材料となる代表的な3つのスキルを解説します。

コミュニケ-ションスキル

販売職の最大の強みともいえるのが、対面接客で鍛えられた高度なコミュニケーション能力です。初対面の顧客と短時間で信頼関係を築き、ニーズを引き出して最適な提案を行う力は、営業・カスタマーサポート・人事・教育など、あらゆる「人と関わる職種」で必要とされます。

年代・性格の異なる顧客に合わせて話し方や対応を柔軟に変えられる力は、実践で磨かれた「即戦力スキル」として評価されるポイントです。

クレーム対応スキル

クレームや理不尽な要求への対応は、精神的に大変な一方で、社会人としての成長につながる重要な経験です。冷静に状況を整理し、相手の怒りや不満を受け止めつつ、適切な解決策を提示する力は、顧客対応にとどまらず、社内調整やトラブル対応など多方面で役立ちます

特にカスタマーサポート・コールセンター・営業職などでは、「過去にクレーム対応を経験している人材」が重宝される傾向があります。販売職で培った“感情に寄り添いながらも冷静に対応する力”は大きな武器になります。

売上管理スキル

店舗運営においては、単なる接客だけでなく、売上目標の達成・在庫管理・発注計画など、数字を扱う業務も少なくありません。これらの経験は、数字に強い人材として営業職や事務職でも評価されやすいです。

「日販○万円の目標を毎月○%以上達成」「在庫ロスを○%削減した」など、具体的な数値をもとにアピールできれば、職種を問わず強力な実績として伝わります。

販売職からの転職を成功させる5つのポイント

この章では、販売職からの転職をスムーズに進めるために押さえておきたい5つの重要なポイントを、具体的な例文や視点とともに解説します。

志望動機は「ネガティブ脱出」ではなく「ポジティブ転換」で

「給料が低い」「人間関係がつらい」など、転職の理由がネガティブになってしまうのは仕方のないことです。しかし、志望動機の場でそれをストレートに伝えてしまうと、入社しても同じ理由ですぐ辞めるのではと懸念されてしまいます

そのため、志望動機ではなぜこの仕事にチャレンジしたいのかという未来志向のポジティブな理由を中心に語るのが鉄則です。

阿部 翔大

販売職で培ったスキルを、さらにこう活かしたいという視点で書くことで、前向きな転職理由になります。

販売職から営業に転職する志望動機例文

前職ではアパレルショップで販売を担当し、お客様のニーズに合った提案を心がけてきました。その中で「より深くお客様の課題を解決する仕事がしたい」と感じ、法人営業への転職を志望しました。販売経験で培ったコミュニケーション力や提案力を活かし、貴社の課題解決型営業として貢献したいと考えています。

販売職から事務に転職する志望動機例文

販売職として日々多くのお客様と接する中で、裏方から支える仕事への興味が強くなり、事務職を志望するようになりました。店舗では売上管理や在庫データの入力も担当しており、正確性と効率性を意識した業務に取り組んできました。そうした経験を活かし、貴社の事務業務を円滑に支える存在になりたいと考えています。

自己PRでは販売職での成果・工夫を数字で伝える

自己PRにおいて「販売職で頑張っていました」だけでは、採用担当者に具体的なイメージが伝わりません。なぜなら、選考ではどんな課題に対して、どのように行動し、どのような成果を出したのかという因果関係が重視されるからです。

そこで必要なのが、成果を数値で表現することです。たとえば、「売上を前年比120%に伸ばした」「月間クレーム件数を5件から2件に減らした」など、行動と結果がセットになったエピソードは、説得力が高く、他候補者との差別化につながります。

阿部 翔大

数値化が難しい業務であっても、「接客コンテストで社内表彰を受けた」「後輩育成を任された」など、第三者からの評価や役割の変化を取り上げることで、客観的な強みとして伝えることができます。

書類はテンプレではなく経験の棚卸しをする

職務経歴書や履歴書を作成する際に、ネット上のテンプレートをそのまま使ってしまう人は少なくありませんが、それでは自分の経験や魅力を十分に伝えることはできません。

なぜなら、採用担当者は「この人を採用するメリットがあるか」を見極めるために、応募者一人ひとりの具体的な経験・成果・再現性に注目しているからです。

そこで大切なのが、「自分の経験を棚卸しする」ことです。具体的には以下のような観点で整理していきましょう。

  • どんな業務を、どれくらいの期間、どのように担当していたか
  • その中でどんな工夫や改善を行ったか
  • その結果、売上や顧客満足度などにどんな影響を与えたか
  • 上司や同僚、お客様からどんな評価を得たか
阿部 翔大

業務 → 工夫 → 結果 → 評価と自分の経験を掘り下げていくと、テンプレートでは伝えきれないオリジナリティと説得力のある応募書類を作成できます。

面接では「転職後のビジョン」を明確に語る

面接でよく聞かれる「なぜこの職種に応募したのですか?」という質問の裏には、単なる興味ではなく「この人が会社にどれくらい貢献してくれるか」「将来的に長く活躍してくれそうか」といった将来性への期待があります。

だからこそ、「なぜ応募したのか」だけでなく、「入社後にどんなことをしたいのか」「どんなスキルを身につけ、どんな役割を担いたいのか」といったキャリアビジョンを具体的に語れるかどうかが、内定獲得に直結します。

阿部 翔大

例えば、「お客様に深く入り込んだ提案をしたいと思い、営業を志望しました。入社後はまず○○の知識を習得し、将来的には○○業界専門の提案型営業として活躍したいと考えています」など、目標や計画性を示すことで、面接官の信頼を得やすくなります。

転職活動の期間を決めて集中する

転職活動が長引いてしまうと、次第に自己肯定感が下がり、軸がぶれてしまう人も多く見られます。「応募したい求人が出てから動こう」と考えると、決断が先延ばしになりがちで、内定を取り逃すリスクも高まります。

だからこそ、「○月末までに内定を取る」「3ヶ月で5社に応募する」など、期限と目標を明確に設定して動くことが大切です。そうすることで、行動にメリハリがつき、判断基準も明確になります

さらに、次の章で紹介する転職エージェントやキャリア相談サービスなどを活用すれば、自分の市場価値を客観視しやすくなり、優先順位の整理やスケジューリングも効率化できます。

阿部 翔大

短期集中型の転職活動は、結果的に希望条件を妥協せず転職できる可能性を高める合理的な戦略です!

未経験転職に強い!販売職経験者向けの転職支援サービス

ノビルキャリア|販売職を含む、他業種未経験の20代女性に寄り添う「可能性重視」の就活サポート

運営会社株式会社MEDISITE
公開求人数45,000件~
対応地域全国
対象年齢18~29歳
研修制度あり

「ノビルキャリア」の特徴は、販売職の経験を強みとして言語化し、未経験OKの営業・事務・カスタマーサポートなどへの転職成功率が高い点にあります。実際に、ノビルキャリアのサポートを受けた販売経験者の約7割が未経験職種への内定を獲得しています(※自社実績データ)。

キャリアアドバイザーが一人ひとりの強みを引き出し、職務経歴書の添削から面接対策まで徹底サポート。販売職で培ったスキルを武器に、新しいキャリアへと一歩踏み出したい方に最適です。

ノビルキャリアの特徴
  • 販売職からの転職をポジティブに伝える面接対策
  • 自己PRが苦手な人向けの模擬面接
  • ブラック企業を排除した独自求人ネットワーク
ノビルキャリアが販売職の方におすすめな理由
  • 販売職出身のアドバイザーが在籍しており、親身に対応してくれる
  • 販売職から販売職もOK、「人柄重視」「未経験OK」な求人を優先的に紹介してくれる

就職カレッジ|就職成功率80%以上!研修付きのため販売職以外は未経験の方でも安心

就職カレッジ
運営会社株式会社ジェイック
公開求人数非公開
対応地域全国
対象年齢18~29歳
研修制度あり

「就職カレッジ」は、20代の若手・未経験者向けに特化した転職支援サービスで、販売職から異職種へのキャリアチェンジを目指す方にも非常に適しています。特徴は、転職サポートの前にビジネスマナーや職種理解を深める研修がある点。販売職で働いてきたものの「PCスキルに自信がない」「事務って実際何するの?」といった不安を抱える方でも、基礎から学び直せるため安心です。

研修後は企業との集団面接会に参加でき、未経験歓迎の事務・営業・ITサポート職などに一気に内定が出ることも。実際、就職カレッジ経由の内定率は80%以上を誇り、販売職からの脱却を目指す方には心強い味方です。

ジェイック就職カレッジの特徴
  • 就職講座(無料)を受講すれば、書類選考なしで20社以上と面接可能
  • マナーや自己分析、面接練習まで徹底サポート
  • 研修を通過した人材として企業からの信頼も高い
ジェイック就職カレッジが販売職の方におすすめな理由
  • 販売員から事務や営業など未経験職種への不安を研修で払拭できる
  • 販売職出身者の転職成功率が高く、集団面接会を通じてスピード内定が可能

ハタラクティブ|販売職からの未経験転職に強い!豊富な求人と高い内定率

ハタラクティブ
運営会社レバレジーズ株式会社
公開求人数5,000件~
対応地域全国
対象年齢18~29歳
研修制度なし

「ハタラクティブ」は、フリーターや販売職経験者など、正社員未経験の20代を中心に転職支援を行うエージェントです。特に販売職からのキャリアチェンジ支援に強く、未経験OKの事務・営業・ITサポート職の求人が豊富に揃っています。キャリアアドバイザーは経験が浅い人向けの支援に慣れており、「自分の何が評価されるのか分からない」という不安に対して、職務経歴書や面接のアドバイスを丁寧に行ってくれます。

また、書類選考なしで面接に進める企業も多いため、「まずは話してみたい」という方にもおすすめです。販売職での経験を武器に、未経験職種への転職を目指す人にとって、非常に心強いパートナーです。

ハタラクティブの特徴
  • 自己分析から求人紹介まで最短3日で内定が出るスピード感
  • 書類添削や面接対策の質が高く、親身な対応が評判
  • 都市部での就職を目指す現在販売員の方にとっては最有力候補
ハタラクティブが販売職の方におすすめな理由
  • 未経験歓迎の求人が豊富で、販売経験を活かせる事務・営業・サポート職の紹介実績が多い
  • 書類選考なしで面接に進める企業もあり、転職初心者でもスムーズに選考を進めやすい

販売職から転職成功した体験談

販売職から異職種への転職は「難しそう」と感じる方が多いかもしれませんが、実際には多くの方が自分の強みを活かしながらキャリアチェンジに成功しています。ここでは、「ノビルキャリア」を活用して転職を実現した2名の事例をご紹介します。どちらも特別なスキルや資格があったわけではなく、これまでの経験をどう伝えるかが成功のカギとなった好例です。

Aさん|27歳女性・アパレル販売 → 営業職に転職成功

正直、転職活動を始めるまでは「販売しかやってこなかった私が、他の職種に行けるわけない」って思ってたんです。アパレルショップで4年働いて、副店長にもなったけど、給料も働き方もあんまり変わらなくて。「このまま店頭に立ち続ける未来」がリアルに見えてしまって、怖くなって。そんなときに「ノビルキャリア」を知って、思い切って登録してみたんです。アドバイザーさんがすごく親身で、「Aさんの接客力や提案力って、営業職でかなり活かせますよ」と言ってくれて…。目からウロコでしたね。紹介されたIT系の営業職に応募して、面接では「販売時代にどうお客様のニーズを引き出して、商品を提案していたか」を数字も交えて話しました。そしたら、「その経験、うちの営業にピッタリです」って、すごく好感触で。結果、未経験でも内定をもらえました!今は法人営業として働いていますが、お客様との会話ってやっぱり好きなんですよね。販売時代の自分を、ちゃんと活かせてるって感じています。 (「ノビルキャリア」‐転職成功データより‐)

Bさん|29歳男性・家電販売 → カスタマーサポートに転職成功

家電量販店でずっと働いてて、もう5年目でした。仕事自体は嫌いじゃなかったけど、30歳が見えてきたあたりから「このままずっと立ち仕事で、しかも転勤もあるかも…」って考えたら、そろそろ限界かもしれないと思って。最初は転職サイトで求人を探してみたんですけど、書類すら通らないことが多くて。「やっぱり接客しかやってない自分じゃダメなのかな…」って落ち込んでたときに、「ノビルキャリア」を見つけて、登録しました。担当のアドバイザーさんと話して、「Bさんはクレーム対応の経験がしっかりあるし、それってカスタマーサポートでは超重要なスキルなんですよ」って言われたとき、正直びっくりしました。自分じゃ全然強みだと思ってなかったので。そこから面接対策とか自己PRの添削も手伝ってもらって、自信を持って選考に挑めました。今はカスタマーサポートとして、問い合わせ対応を担当してます。土日休みで、定時に帰れるし、何より自分の経験がちゃんと活きてるのが嬉しいです。 (「ノビルキャリア」‐転職成功データより‐)

販売職からの転職活動でよくあるQ&A

ここでは、実際によくある質問をピックアップし、実情と対処法を交えて解説します。

Q. 販売職から他業種への転職で年収は下がる?上がる?

答え:職種や業界によっては年収が一時的に下がることもありますが、長期的にはアップするケースも多くあります。販売職は、基本給が低くてもインセンティブで稼げる構造のため、他職種への転職直後は固定給ベースでやや下がることもあります。ただし、営業職など実績次第で昇給・昇進が早い職種を選べば、年収アップは十分可能です。

また、事務やカスタマーサポートなどはワークライフバランスを重視しつつも、勤続年数によって安定した昇給が見込める職種です。年収だけでなく、将来の伸びしろや生活とのバランスも視野に入れて判断するのがポイントです。

Q. 未経験職種って本当に受かる?

答え:販売職での経験を適切にアピールできれば、未経験職種でも十分に内定を狙えます。事実、多くの企業は「経験」だけでなく、「人柄」「ポテンシャル」「コミュニケーション力」なども重視しています。特に、営業・事務・サポート系の職種では、販売職で培った接客力や提案力が高く評価されます

ただし、「未経験OK」と書かれていても競争率は高いため、自己PRの中でなぜこの職種を選んだのか・販売経験がどう活きるかを明確に伝えることが内定への近道です。転職エージェントを活用して書類・面接対策を行えば、通過率も大きく変わってきます

Q. 転職回数が多くても大丈夫?

答え:転職回数が多いこと自体よりも、転職理由と一貫性を明確に説明できるかが重要です。採用担当者が気にするのは「すぐ辞める人ではないか」という点です。ですから、複数回転職していても、それぞれの理由に納得感があり、次の職場では長く働く意志が伝わればマイナスにはなりません

特に販売職は業界構造的に離職率が高く、転職回数が多い方も珍しくないため、それ自体を必要以上に気にする必要はありません。重要なのは、これまでの経験をどう捉え、次にどう活かしたいと考えているかを自分の言葉で語れることです。

まとめ|販売職でも転職はできる!経験を武器に未来を変えよう

販売職から異職種への転職は「難しい」と感じがちですが、実際には多くの成功事例があります。転職が難しく感じられる背景には、スキルの可視化が難しいことや、職務経歴書で成果を伝えにくいといった構造的な課題があります。しかし、販売職で培ったコミュニケーション力・提案力・クレーム対応力などは、多くの業種で高く評価される「実践的スキル」です。

この記事のポイント総まとめ

  • 販売職からの転職は難しくない。実際に約7割が未経験職種へ転職成功(※ノビルキャリア実績)
  • 書類選考で苦戦するのは「実績・スキルの見せ方」が原因。数字や具体例で補強すれば通過率UP
  • 接客・提案・クレーム対応など、販売職で培ったスキルは他職種でも高く評価される
  • 「志望動機を前向きに語る」「転職の目的を明確にする」ことで面接突破率が上がる
  • 転職エージェントを活用すれば、自分の強み整理や選考対策が格段に進めやすくなる

立ち止まらず、自信をもって今から転職活動しよう

販売職しか経験がない――そう感じて立ち止まってしまう気持ち、よくわかります。でも、それは決して「何も武器がない」ということではありません。むしろ、あなたが毎日の接客で培ってきた対応力や気配りは、どんな職場でも通用する強みです。

「転職は難しいかも」と悩むことがあっても、諦めないでください。大切なのは、これまでの経験をどう言葉にし、どう活かすかです。未経験でも、販売職から営業・事務・サポート職へと転職を成功させた人はたくさんいます。

阿部 翔大

もし迷いや不安があるなら、一人で抱え込まずにプロに相談してみましょう。あなたに合った働き方やキャリアの選択肢は、必ずあります。未来を変える第一歩は、「今、動くこと」から始まります。

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この記事を書いた人

「ビギナーズリンク」の編集部です。【スキルの余白は、伸びしろだ。】をコンセプトに、キャリアアップやスキルアップを目指す若年層が「未経験」を「武器」に変えていけるよう、転職や就職に関する有益な情報を発信します。

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