大学中退だと、就職は厳しい傾向にあるのは事実ですが、適切に就職活動を進めていけば、大学中退者でも正社員としての就職は十分に可能です。実際、学歴にとらわれず人柄や行動力を評価する企業も増えており、「中退=厳しい」と決めつけるのは…早すぎるかもしれませんよ。
この記事では、大学中退者の就職が厳しい理由や、就職を成功させる方法、就職しやすい職業などについて解説します。「自分なんか就職できないのでは…」と感じている大学中退者でも、この記事を読むことで具体的な選択肢が見つかり、就職成功に向かって突き進む自信が持てるようになります。
株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント
阿部 翔大

【結論】大学中退しても就職できる!
冒頭でも述べたとおり、大学中退しても就職できる可能性は大いにあります。
大学中退者の約3人に1人が就職している
10年前のデータですが、独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)が行った「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退者の就職率は26.4%であることがわかりました。
つまり、たとえ不安や焦りがあっても、適切なサポートや行動次第で正社員としてのキャリアを築いている人が実際に多くいるということです。特に、就職支援サービスや資格取得、アルバイト経験を通じてスキルや自信を身につけた人ほど、就職に成功する傾向があります。
とはいえ、大学中退者は離学後すぐに働き始める割合が低く、正社員になるまでに時間がかかり、キャリア形成の上で不利な立場に置かれやすいことも事実でしょう。大学中退そのものがマイナスなのではなく、そこからどう動くかが未来を左右する鍵になります。

特に、20代前半の若年層であれば「これからの伸びしろ」に期待されることが多いため、年齢を武器にできるうちに積極的に行動することが重要です。
大学中退者の割合
日本では毎年、数万人が大学を中退しており、文部科学省の「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について 」によると、2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間で、大学の中退者数は56,710人と報告されています。これは、大学在学者全体の約2%程度にあたります。
【引用】文部科学省|令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について
中退の理由としては、「学業不振」「経済的理由」「人間関係の悩み」「健康上の問題」などが挙げられています。中退は決して珍しいものではなく、誰にでも起こり得る「人生の岐路」とも言えるでしょう。



重要なのは、「中退した=人生終了」ではなく、「中退した後にどう動いたか」が問われる時代であるということです。中退者が特別な存在ではない今、前向きに動き出すことこそが差をつける第一歩です。
大学中退すると就職は厳しいと言われる主な理由2つ


大学中退すると「就職は厳しい」と言われる背景には、企業側の見方や採用市場の構造的な事情があります。実際に、大学中退というだけで書類選考すら通らなかったという声も少なくありません。
しかし、これは「大学中退=就職が厳しい」という意味ではなく、あくまで情報が伝わりにくいことや企業側の懸念があるからにすぎません。この章では、なぜ「厳しい」と言われるのか、2つの主な理由を解説します。
応募できる求人数が減るから
大学を中退すると、単純に応募できる求人の数が大きく減ることがあります。特に新卒枠では、基本的に「大学卒業見込み」または「既卒3年以内の大卒者」を対象にした募集が中心であり、大学中退者はその枠から外れてしまいます。
(応募不可)
(応募可)
また、中途採用枠では「学歴:大卒以上」や「職歴○年以上」などの条件がつくことも多く、大学中退者が該当しづらい求人が目立ちます。これは「スキルがないから」ではなく、「そもそも書類すら出せない」状態になってしまうという構造的な問題です。
そのため、求人検索の方法を工夫したり、大学中退者を歓迎している企業を効率的に探すことが重要です。「大学中退者でも就職しやすいおすすめの職種」でも詳しく解説していますが、近年では「学歴不問」「未経験歓迎」を掲げる企業も増えているため、正しい求人ルートにアクセスすれば、選択肢は確実に広がります。
大卒と比較すると「継続力が低い」と思われているから
企業は、大学中退者に対して「大学を卒業できなかった=物事をやりきれない人」というネガティブなイメージが先行してしまい、選考を慎重に行う傾向があります。
日本の企業文化では、「長く勤めてくれる人」「環境に順応して続けてくれる人」が重視されがちです。そのため、中退という経歴が「途中で投げ出した人」という誤解を生むリスクがあるのです。
しかし、これは面接や職務経歴書での伝え方次第でカバーが可能です。「なぜ中退したか」「中退から何を学んだか」「それをどう活かしたか」をしっかり説明できれば、逆に「自分と向き合える人=決断力のある人」として好印象を与えることもできます。「大学中退者が厳しい就職活動を乗り越えるには?①面談時の話し方」でも詳しく解説します。



「中退=マイナス」ではなく、「中退経験をどう捉えて、どう動いてきたか」を伝える準備を一緒にしていきましょう!
大学中退後のブランクが長いと就職がさらに厳しくなる


大学中退後、何も行動を起こさずに時間が経ってしまうと、就職の難易度はさらに高くなります。企業側は、職歴の「空白期間」が長いほど、「なぜ働かなかったのか?」「何をしていたのか?」という点を気にするため、もしも1年以上のブランクがある場合、面接でその理由を必ず聞かれると考えておいたほうがよいでしょう。
また、年齢が上がるにつれて「未経験OK」ではなく、実務経験を求められる割合が増えてきます。特に20代後半以降になると、未経験での正社員採用は狭き門となるため、できるだけ早く動くことが最大の対策になります。





たとえ中退後のブランクがあっても、その間に「資格取得をしていた」「アルバイトを通じて社会経験を積んでいた」「進路を見直していた」など、ポジティブな活動履歴があれば十分に評価されます。重要なのは、「ただ何となく過ごしてしまった」という印象を与えないことです。
大学中退者が厳しい就職活動を乗り越えるには?①面談前の動き方
就職活動において最も大切なのは、「準備段階でどれだけ動けたか」です。大学中退者が就職活動で不利とされる要因は、学歴だけでなく、動き出しの遅さや情報不足にもあります。面談(面接)の前段階で、自分なりの努力を見せられるかどうかが、選考通過率を大きく左右します。
この章では、大学中退者が「就職に向けて動いていること」を企業に伝えるための実践的なアクションを紹介します。中退をリカバリーする鍵は、行動です。特別なスキルや経歴がなくても、今からできることはたくさんあります。
大学中退後からなるべく時間をあけずに就職活動をする
大学中退後、できるだけ早く就職活動を始めることが最も重要です。空白期間が短いほど、企業側に「行動力がある」「中退後すぐに次の目標を立てた」といったポジティブな印象を与えられるからです。
中退後に何もしていない時間が長くなると、「なぜ今まで働かなかったのか?」という疑問を持たれることになり、その説明に困るケースも少なくありません。特に20代前半であれば、「若さ」は武器になりますが、それを活かすには兎にも角にも早めの行動が前提です。



アルバイトや派遣など、まずは社会との接点を持つことも就活準備の一環になります。いきなり正社員就職が難しく感じる場合でも、「まず働いてみる」という選択は評価されやすく、自信にもつながります。早く動くことで、選べる仕事の幅も広がります。
資格を取得してスキルや意欲をアピールする
資格の取得は、中退という過去よりも現在の努力を見せる手段として非常に有効です。企業側は、応募者のポテンシャルや仕事への意欲を見ています。資格を持っていれば、その分野に対する関心と学習意欲の証明になるのです。
特におすすめなのは、未経験でも取得しやすく、かつ職種問わず評価される以下の資格です。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト):事務・営業・販売など幅広く活用できる
- 簿記3級:経理や事務職での基本的な評価材料になる
- ITパスポート:エンジニア職以外でも評価される情報リテラシーの証明になる
- 運転免許(普通):ドライバー職や営業職で必須の場合もある



「中退してから、目標に向かって資格取得の努力をしていた」というストーリーは、就職活動における説得力を高める大きな武器になりますよ。
応募条件を満たす企業にとにかく応募する
就職活動では、まず応募数がものを言います。特に大学中退者の場合、応募できる求人が限られるため、選り好みしすぎると就職のチャンスを逃すことになりかねません。「大企業じゃなきゃ嫌だ」「知っている会社がいい」などの希望条件にこだわるよりも、まずは「学歴不問」「未経験OK」の求人を中心に、数多く応募するのが得策です。
また、求人票に明記されている条件だけで判断せず、「この条件なら応募できるかも?」という求人に積極的にチャレンジすることも重要です。実際、学歴よりも人柄や成長意欲を重視する中小企業は多数存在するからです。



書類を出さなければ、チャンスはゼロです。たとえ落ちても、書類・面接の経験は次に活かせます。まずは数を打つこと、そして改善を続けることが、結果的に就職成功につながります。
面接でアピールできる資格取得や副業を行う
面接では、「中退してから何をしていたのか?」を必ず聞かれると言っていいでしょう。このときに、何もしていなかったわけではないことを示す材料として、資格取得や副業経験は非常に有効です。
たとえば、Webライティングや動画編集などのスキルを独学・副業で学び始めたというだけでも、「自ら学ぼうとする姿勢」「ビジネスに対する理解」が評価されます。実際にクラウドワークスやランサーズなどで仕事を受けていた実績があれば、立派な職歴のひとつとして扱う企業もあります。
「資格+副業」の組み合わせはとても強力です。たとえばITパスポートを取得したうえで、実際にWordPressの運用や簡単なコーディングをしているなどの経験があれば、未経験エンジニア職でも好印象を得やすくなるでしょう。中退後の空白期間に何を積み上げてきたかを伝えることで、企業の不安を払拭し、ポジティブな評価へとつなげられます。
大学中退者が厳しい就職活動を乗り越えるには?②面談時の話し方


面接で最も大切なのは「どんな失敗をしたか」ではなく、「その失敗から何を学び、どう行動したか」です。企業が見ているのは、あなたの過去ではなく、現在の考え方と将来性だからです。
この章では、大学中退理由の伝え方や、そこから得た学びをポジティブに変換する方法、さらには具体的な例文も紹介します。



準備次第で、マイナスと思っていた経験を強みに変えることは十分可能です!
大学中退理由をポジティブに伝える
大学中退という経歴は、正直に言えば企業からは説明が求められます。しかし、言い方次第でその印象は大きく変わります。重要なのは、「正直さ」と「前向きさ」のバランスを意識することです。
たとえば、「〇〇がうまくいかなくて中退しました」だけではネガティブな印象に終わってしまいます。そこで必要なのが、なぜ辞めたのかだけでなく、辞めた後にどう考え、行動したのかまで一貫して話すことです。
面接官が納得する伝え方には以下のポイントがあります。
- 主観ではなく、事実ベースで説明すること(感情ではなく、出来事として)
- 反省よりも成長にフォーカスすること(失敗をどう捉え、次に活かしたか)
- 今は前向きに就職活動に取り組んでいることを伝えること
以下に、よくある中退理由ごとのおすすめの例文を紹介します。
適性や価値観の不一致が理由の例文
入学当初はその分野に興味があったのですが、学ぶうちに自分の適性と異なることに気づきました。自分の将来像を改めて考えた結果、別の道で社会に貢献したいという想いが強まり、中退を決断しました。以降は自己分析を深めながら就職活動を行っており、現在は御社の業務内容に強く魅力を感じています。
学業不振が理由の例文
当時は学業に対する計画性が不足しており、単位取得が難しくなったため中退を選びました。しかしこの経験を通じて、自分が甘かった点を自覚し、以降は目標を立てて行動する重要性を学びました。現在は再出発の意志を持ち、就職に向けて具体的に行動しています。
精神面が理由の例文
大学生活の中で環境に馴染めず、精神的な不調を感じるようになり、学業継続が難しくなったため中退しました。休養を経て心身のバランスを取り戻し、現在は前向きに社会復帰に向けて準備を進めています。この経験を通じて、自分の限界を知り、適切に自己管理することの大切さを学びました。
健康面が理由の例文
持病の悪化により、通学や学業に大きな支障が出たため中退する決断をしました。現在は治療が完了しており、就労に支障はありません。健康の大切さを再認識するとともに、安定した社会人生活を送ることへの意欲がより強くなりました。
経済面が理由の例文
家庭の事情で学費の継続が困難となり、自立を目指して中退しました。以降はアルバイトで生活費をまかないながら、就職に向けて情報収集や資格取得に努めてきました。この経験から、限られた環境でも前向きに努力する姿勢を身につけることができたと感じています。
大学中退から何を学んだかをポジティブに伝える
大学中退という選択は、たしかにイレギュラーな経験かもしれません。しかし、だからこそ「自分と向き合った」「失敗を乗り越えた」など、人としての深みや成長をアピールするチャンスでもあります。
ここでは、実際の面接や履歴書でも使えるような、学びの例文をいくつかの視点から紹介します。
責任感を学んだ例文
大学中退という大きな決断をしたこと自体、自分の人生に責任を持つ姿勢が問われる選択だったと感じています。以降は将来を見据えて、就職に必要な知識を独学したり、社会経験を積むなど、自分の選択に責任を持つ行動を重ねてきました。
行動力を学んだ例文
中退後すぐに就職活動を始め、社会に出るための準備を行ってきました。何もない自分を変えるには、まず行動するしかないと考え、アルバイトや資格取得などに積極的に取り組みました。この経験から、思い立ったらまず動いてみるという行動力が身についたと感じています。
柔軟性を学んだ例文
大学を辞める決断は勇気がいりましたが、自分に合わない環境を受け入れ、新たな道を選ぶ柔軟性が養われたと感じています。その後は働きながら環境に適応する力を学び、自分の軸を持ちながらも変化を恐れない姿勢を大切にしています。
大学中退者でも就職しやすいおすすめの職種


大学中退という経歴があると、「そもそも自分を受け入れてくれる職場なんてあるのか?」と不安になりますよね。しかし、近年では「学歴より人柄ややる気を重視する企業」や「未経験から育成する前提の職種」が増えています。
特に、人手不足の業界や未経験者歓迎の業種は、学歴にこだわらず人材を積極的に採用している傾向があります。この章では、大学中退者でも挑戦しやすく、正社員としてのキャリア形成が見込めるおすすめの職種を7つ紹介します。
- 営業
- 事務
- 建築
- 製造
- 接客
- ドライバー
- ITエンジニア
営業|学歴に関係なく高収入や昇進も狙える
営業職は、学歴よりも「人柄」「コミュニケーション力」「行動力」を重視する傾向が強く、大学中退者にも門戸が広く開かれています。特に法人営業(BtoB)などでは、継続してクライアントと関係性を築くことが求められるため、真面目に努力できる人材が歓迎されます。
営業で成果を出せば、学歴に関係なく高収入や昇進も狙えるため、「逆転を目指したい人」に特におすすめの職種です。
事務|資格があるとさらに採用されやすい
「安定して働きたい」「正社員として長く働ける職場がいい」という人には事務職も人気です。一般事務や営業事務などは、未経験でも応募可能な求人が多く、PCスキル(Word、Excelなど)を身につけておくとより有利になります。
資格としては、上で挙げた「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」や「簿記3級」などがあると、書類選考や面接でのアピール材料になります。
建設|体力・やる気のある方は大歓迎
建設業界は慢性的な人手不足であり、未経験でも歓迎されやすい分野です。学歴よりも「やる気」「体力」「手に職をつけたい意欲」が評価されやすく、職人として技術を磨けば独立も可能です。
建築系の資格(例:第二種電気工事士、施工管理技士)を取得することで、キャリアアップや年収アップも期待できます。
製造|時間やルールを守って丁寧に作業できる方向け
製造業は、ライン作業から専門職まで幅広いポジションがあり、未経験者でも入りやすい職種です。工場勤務などでは、学歴よりも「時間を守る」「丁寧に作業できる」といった基本的な姿勢が重視されます。
長期的に働ける安定した雇用環境が整っていることも多く、福利厚生の充実した企業も多い点が魅力です。
接客|将来は店舗運営したい方もOK
飲食店、小売店、ホテルなどの接客業も、大学中退者に向いている職種の一つです。人と接する仕事なので、アルバイト経験などを活かしやすく、学歴よりも「明るさ」「丁寧な対応」「お客様目線」が評価されます。
「いずれは店長として店舗運営に携わりたい」「マネジメントに興味がある」というキャリアアップの道も開けています。
ドライバー|常に人手不足で活発な人材採用
物流業界では、運送ドライバーの需要が高く、未経験・学歴不問での採用が活発です。中型・大型免許を取得すれば、即戦力としての採用も可能で、働きながら資格支援をしてくれる企業も増えています。
「一人の時間が好き」「ルーティンワークが合っている」という方には特に向いている職種です。
ITエンジニア|実は未経験OKなポテンシャル採用も
意外にもITエンジニアは、実力主義の傾向が強く、学歴がないことを気にせず挑戦しやすい職種です。未経験からでも育成前提で採用される「ポテンシャル採用」も多く、職業訓練校やプログラミングスクールを活用すれば、就職の可能性は十分にあります。
特にWeb系、アプリ開発、インフラ系など幅広い分野があり、「将来性のあるスキルを身につけたい」「在宅勤務やフリーランスも視野に入れたい」という方にはおすすめです。
大学中退・未経験でも応募可能な求人の効率的な探し方
「大学中退」「未経験」と聞くと、「自分に合う求人なんてあるの?」と感じるかもしれません。しかし、就職市場には、実は「学歴不問」や「未経験歓迎」の求人が多数存在しています。ポイントは、何を、どう探すかです。
この章では、大学中退・未経験の方でも応募しやすい求人の効率的な見つけ方を解説します。



焦って探すのではなく、正しい方法で着実に進めていきましょう!
「中途採用」枠の未経験募集求人から業界・業種・企業を絞りすぎずに探す
「応募条件を満たす企業にとにかく応募する」でも似た解説をしていますが、大学中退者の場合、新卒採用の枠には入れないため、「中途採用枠(既卒・第二新卒枠)」を狙うのが基本になります。ここで大事なのは、「最初から業界や企業を絞りすぎないこと」です。
特に20代前半であれば、企業側も「未経験だけど伸びしろがある人材」として見てくれるため、職種にこだわりすぎず広く探すことが大切です。
また、「未経験OK」と書かれていても、実際には最低限のマナーや社会経験が求められる場合もあるため、アルバイト経験などもアピール材料として活かしましょう。



最初の1社目は「キャリアの土台を作る」という意味でも重要です。完璧な職場を求めすぎず、「成長できる環境かどうか」で判断するのがおすすめです。
未経験OK求人を専門に扱っているエージェントを使って探してもらう
求人探しを効率よく進めるなら、「未経験OK」の求人を専門に扱う就職エージェントを活用するのが最も効果的です。
- 自分に合った求人をプロが紹介してくれる
- 面接対策や履歴書添削など、個別サポートが受けられる
- 中退の理由をポジティブに伝えるアドバイスがもらえる
- 学歴よりも「人柄」「将来性」を重視する企業が集まっている
未経験人材特化型のエージェントでは、大学中退者の内定実績も豊富です。さらに、面談を通じて就職活動への不安や疑問も相談できるため、孤独な戦いになりがちな中退者の就活にとって、心強い存在になります。
大学中退者におすすめの未経験人材特化型エージェント3選
学歴や職歴に自信がない場合、自力での応募では書類選考すら通過しにくいことがあります。しかし、エージェントを利用すれば、企業との間に「信頼できる推薦者」が入ってくれるため、大学中退という経歴をカバーしてくれるのです。
ここでは、大学中退・フリーター・既卒といった経歴の方にも親身に対応してくれる、実績豊富なエージェントを3つ紹介します。
ノビルキャリア|大学中退・フリーター・職歴なしに特化したサポートが強みのエージェント


運営会社 | 株式会社MEDISITE |
公開求人数 | 45,000件~ |
対応地域 | 全国 |
対象年齢 | 18~29歳 |
研修制度 | あり |
ノビルキャリアは、20代の若年層や学歴・職歴に不安を持つ求職者を対象にした転職エージェントです。特に「大学中退者の内定実績」が豊富で、個別サポートの質が高い点が特徴です。
- 中退理由をポジティブに伝える面接対策
- 自己PRが苦手な人向けの模擬面接
- ブラック企業を排除した独自求人ネットワーク
紹介先企業も「ポテンシャル重視」の中小優良企業が中心のため、「成長できる環境で働きたい」という大学中退者にとっては理想的な支援体制です。
ジェイック就職カレッジ|就職講座+企業紹介がセットになった育成型エージェント


運営会社 | 株式会社ジェイック |
公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
対象年齢 | 18~29歳 |
研修制度 | あり |
ジェイックは、大学中退・高卒・フリーターなど「正社員経験ゼロの若年層」を対象に、独自の就職支援講座と企業紹介を組み合わせた支援を行っているエージェントです。
- 就職講座(無料)を受講すれば、書類選考なしで20社以上と面接可能
- マナーや自己分析、面接練習まで徹底サポート
- 研修を通過した人材として企業からの信頼も高い
中退で自信をなくしてしまった人でも、基礎から就活力を身につけられる仕組みが整っており、未経験者でも安心してスタートできます。
ハタラクティブ|20代向け「未経験OK求人」の数が圧倒的に多いエージェント


運営会社 | レバレジーズ株式会社 |
公開求人数 | 5,168件 |
対応地域 | 全国 |
対象年齢 | 18~29歳 |
研修制度 | なし |
ハタラクティブは、レバレジーズ株式会社が運営する若年層向けの就職支援サービスで、学歴不問・未経験歓迎の求人に強みがあります。特に、大学中退やフリーターからの正社員デビュー実績が非常に多く、都市部を中心に豊富な求人を保有しています。
- 自己分析から求人紹介まで最短3日で内定が出るスピード感
- 書類添削や面接対策の質が高く、親身な対応が評判
- 都市部での就職を目指す大学中退者にとっては最有力候補
「とにかく早く正社員として働きたい」「内定までのサポートを手厚くしてほしい」という人におすすめです。
大学中退でも就職できた成功体験談


大学中退という経歴を持ちながらも、正社員として安定した仕事に就き、自分らしい働き方を実現している人はたくさんいます。この章では、実際に大学を中退しながらも就職を成功させた人たちのリアルな体験談を紹介します。



どのような背景で中退し、何をして、どう内定を勝ち取ったのか、その過程を知ることで、「自分にもできる」と希望を持ってもらえるはずです!
体験談①:人間関係に悩んで大学中退 → 営業職に就職したSさん(23歳・男性)
大学では友人関係やゼミの空気に馴染めず、徐々に通学できなくなり、2年生の終わりに中退しました。実家に戻ってアルバイト生活を続けていたのですが、「このままじゃまずい」と思い、就職活動を開始しました。最初は書類すら通らなかったので、「ノビルキャリア」に登録したところ、キャリアアドバイザーの方に「未経験OK」の営業職を見つけて応募しました。面接ではキャリアアドバイザーの方にアドバイスをもらったとおり「大学を中退したことで、人間関係の難しさや自分に向き合う力を学んだ」と正直に話したところ、ポテンシャルを評価されて内定をいただきました。(「ノビルキャリア」‐転職成功データより‐)
体験談②:学費の問題で大学中退 → 製造業に就職したYさん(21歳・女性)
家庭の事情で学費を払えず、やむを得ず大学を中退しました。しばらくはコンビニで働きながら、自分に何が向いているかを模索していましたが、埒が明かないと感じ、ネット広告で見つけた「ノビルキャリア」に登録しました。そこで「未経験歓迎・学歴不問・正社員登用あり」の製造系求人に応募し、面接では中退理由を包み隠さず説明し、「今は安定して長く働ける仕事がしたい」と意欲を伝えたところ、採用いただきました。現在は工場で検品・梱包の仕事に従事し、安定した収入を得ています。(「ノビルキャリア」‐転職成功データより‐)
体験談➂精神的に限界で大学中退 → 事務職に就職したAさん(22歳・女性)
キャンパスの人間関係や課題のプレッシャーで精神的に疲弊し、通学困難になってしまいました。休学を経て最終的には中退しました。体調が回復した後、地元の知人から「ノビルキャリア」を紹介され、登録後はアドバイザーさんを通じて事務職の仕事を紹介してもらいました。「無理をせず働ける環境」を第一に希望し、企業側にもその旨を伝えたことで、体調に配慮しながら勤務できる会社に内定。現在は総務事務として、働きながらスキルアップも目指しています。(「ノビルキャリア」‐転職成功データより‐)
大学中退後の就活に関するよくあるQ&A
この章では、大学中退者が就活でよく抱える質問に対して、採用担当の視点も踏まえながら、実務的かつ安心できる答えをわかりやすく解説します。正しい情報を知ることで、不安が軽くなり、自信を持って就職活動を進めることができます。
Q:大学中退したら最終学歴はどうなる?
答え:最終学歴は「高等学校卒業(高卒)」になります。
大学を卒業していない場合、その学歴は「中退(中途退学)」として扱われます。最終学歴とは「最も高い学歴で、修了(卒業)した教育課程」を指すため、大学中退者は履歴書の「最終学歴」欄には高卒と記載します。
ただし、大学に在籍していた事実は「学歴」には含まれるため、履歴書には以下のように記載するのが一般的です。
<記載例>
〇〇高等学校 卒業
〇〇大学 ○○学部 入学
〇〇大学 ○○学部 中途退学(または中退)
なお、大学在籍中に取得した単位があったり、学業に打ち込んだ事実がある場合は、面接でその経験をポジティブに語ることも可能です。
Q:大学中退の事実は履歴書に書かないといけない?
答え:原則として、大学に入学した事実がある場合は記載するのが望ましいです。
履歴書には学歴の空白がないように記載するのが一般的です。大学に入学したにもかかわらず、その事実を記載しないと「経歴詐称」と捉えられるリスクがあります。企業側にとっても、中退自体より「隠していたこと」の方が印象が悪くなります。
記載するときは、あくまで事実として淡々と書けば問題ありません。以下が例です。「自己都合により中退」や「経済的理由により中退」など、理由までは記載不要です。
<記載例>
2019年4月 〇〇大学〇〇学部 入学
2021年3月 同大学 中途退学
中退の理由や、その後どのように就職に向けて行動してきたかは、履歴書の志望動機や面接で説明するのが適切です。
まとめ|大学中退しても就職はできる!行動と戦略が未来を変える
大学中退という事実は、たしかに就職活動においては大卒の求職者よりかは厳しいかもしれません。実際、応募できる求人数が減ったり、継続力に不安を持たれたりと、乗り越えるべき壁があるのも事実です。
しかし、大学中退=就職できないではありません。大切なのは「中退後に何をしてきたか」「今、何を考え、どう行動しているか」です。
この記事のポイント総まとめ
- 大学中退者の就職率は26.4%だが、就職成功者も多数いる
- 「中退理由」と「そこから得た学び」をポジティブに伝えることが面接突破の鍵
- 資格取得・副業・アルバイトなどで空白期間を埋める努力が重要
- 営業・事務・製造・ITなど、未経験でも挑戦しやすい職種は複数ある
- 求人は「中途採用」枠で広く探し、エージェントの活用で非公開求人にもアクセス
- 未経験特化型エージェントを賢く利用して就職成功率を高める
- 履歴書には中退を正直に書き、面接では「未来志向」の姿勢を伝えることが大切
大学中退は「再スタートのきっかけ」にできる
大学を中退したことは、必ずしもマイナスではありません。むしろ、自分と向き合う機会になったり、新しいキャリアへの道を切り拓く起点になったりします。
どんな過去があっても、「これからどう生きるか」で人生は変えられます。あなたの中退経験は、次のステージに進むための学びであり、力なのだと思ってください。



焦らず、でも止まらずに。正しい行動を積み重ねていけば、あなたに合った職場は必ず見つかります。「大学中退者でも受け入れてくれる企業ってあるのかな…」と不安な方は、ぜひ私たちにご相談ください。キャリア相談・求人案内・面接対策サポートなど、あなたの伸びしろを最大限アピールするためのお手伝いをいたします!