営業力で人生を潤す。ライフワンズメディア株式会社・中村社長が語る“自己成長できる仕事の選び方”

仕事選びで「自分は何を武器にすればいいのか」「営業って結局きついだけなのでは」と不安になる20代は少なくありません。周りに正解が見えず、「このまま今の働き方でいいのかな」とモヤモヤしている人も多いはずです。

対して、「営業力や人間力が身につけば、仕事だけでなく人生そのものが潤う」と語るのが、ライフワンズメディア株式会社、代表取締役社長・中村幸平さんです。

大手IT企業オービックで12年間法人営業を経験し、ベンチャー立ち上げを経て、今は人材会社向けの求人広告サービスを“ソリューション営業型”で成長させてきました。

そんな中村社長に、どんな環境で営業力を鍛え、なぜ「自己成長」にこだわるのかを伺いました。営業未経験の20代でも、「自分の成長につながる仕事の選び方」が具体的にイメージできるはずです。

お話を伺った人

ライフワンズメディア株式会社

代表取締役社長 中村 幸平

1982年、兵庫県生まれ。灘中・灘高を経て2005年、神戸大学を卒業。新卒で株式会社オービックに入社し、12年間法人向けソリューション営業を経験。2017年にライフワンズグループの新規事業会社の取締役営業部長として参画し、2021年より現職。医療・介護・福祉領域の人材サービス企業に向けた集客支援を行いながら、「豊かな高齢化社会」と、若い世代が自分の力を発揮して成長できる社会づくりを目指している。

目次

大手IT営業からベンチャーに飛び込んだ理由

編集部

中村社長の「ここまでの道のり」から教えてください。ライフワンズメディアで今の役割を担うようになるまで、どんな仕事をしてこられたのでしょうか?

中村社長

大学を卒業してからは、オービックという大手SIerで、新卒から12年間、法人向けのソリューション営業をしていました。営業利益率が非常に高く、営業力では国内トップクラスと言っていい会社だと思います。そこで、営業の基礎を叩き込まれましたね。

編集部

元々は、ずっとそのオービックでやっていくイメージだったんでしょうか?

中村社長

20代の頃は特に「この道で一生いく」と決めていたわけではなくて、とにかく与えられた環境で経験を積むことに必死でしたね。ただ、30代に差し掛かる頃から、「このまま1社でキャリアを終えるのではなく、新しいチャレンジもありかもしれない」と考えるようになりました。

編集部

そこで、今の会社に関わるきっかけが生まれたわけですね。

中村社長

そうです。たまたま中高時代の同級生が、親会社であるライフワンズ株式会社(当時は日本メディカル株式会社)という人材紹介会社のナンバー2をやっていまして。彼から「グループでメディア事業の子会社を立ち上げるから、法人営業の責任者として来てほしい」と誘いを受けました。それが、今のライフワンズメディア株式会社(当時はライフワン株式会社)です。

編集部

12年間勤めた会社から転職するって、かなり大きな決断ですよね…!

中村社長

一番決め手になったのは、「ベストなタイミングかつ自身の経験が生かせる環境だ」と感じたことです。親会社の人材紹介事業の拠点長というオファーもあったんですが、個人向けの支援がメインになるので、そこにはあまり惹かれませんでした。一方で、メディア事業の立ち上げは、法人営業の経験をフルに使える。30代半ばでちょうどいい勝負どころだと思って飛び込みました。

編集部

そこから、代表になるまでの流れも教えていただけますか?

中村社長

立ち上げ時には、ナンバー2として参画しました。その時の代表は誘ってくれた同級生です。その彼が、コロナ禍に親会社の人材紹介事業のサポートで戻ることになり、2021年にバトンタッチする形で、私が代表を引き継ぎました。それ以降は、当社の経営は私に一任されている状態です。

編集部

20代で会社選びに悩んでいる人も多いですが、中村社長の決断は、「どんな環境なら自分の営業力を一番伸ばせるか」という視点が軸にあったのかなと感じました。これって、今仕事を選ぶ若い人にも、大事なポイントになりそうです。

エリートだらけの現場で身についた営業の土台

編集部

オービック時代の話をもう少し伺いたいです。国内トップクラスの営業組織ということで、やはり当時は相当ハードだったのではないでしょうか。

中村社長

正直、かなり大変でしたよ(笑)。周りには、驚くほど優秀な営業マンがたくさんいて、私なんかは先輩たちの背中を追いかけるだけで精一杯という感じでした。数字を作るまでの過程でも、苦労したことは本当にたくさんあります。

編集部

それでも12年間、同じ環境で走り続けたって、本当にすごいことですよね。

中村社長

そうですね。「自分は順風満帆だ」と思ったことは全くなく、どちらかというと悩みながらの12年でした。ただ、振り返ってみると、その期間に身についた営業のノウハウが、今の自分の中にしっかり染み込んでいるのがわかります。

編集部

具体的には、どんな力が鍛えられたと感じますか?

中村社長

一言で言うと、「法人営業の土台」です。お客様の課題を丁寧に聞き取り、仮説を立てて、提案まで落とし込む。会社の看板に甘えず、自分の営業力で勝負する。そういった業務の一つ一つにおいて、相当高いレベルが当たり前に求められ続けました。

編集部

私たちの転職エージェントには、「今の環境がきつくて辞めたい(転職したい)」と感じて相談にこられる方もたくさんいるのですが、こういったお悩みについては、率直にどう思われますか?

中村社長

もちろん、体や心を壊してまで続ける必要は無いと思います。ただ、厳しい環境で鍛えてもらってやり切った経験は、後から必ず効いてきます。20代のうちに「基礎体力」をつけておけば、30代、40代でキャリアの選択肢は確実に広がります。

編集部

営業に限らず、「今はきついけど、ここでの経験が将来の自分を楽にする」と考えられるかどうかが、キャリアに大きく影響しそうですね。

中村社長

そうですね。私自身も、若い頃は将来のことを深く考えていたわけではありません。でも結果的に、前職での12年があったからこそ、今ベンチャーで代表を任されてもやっていけていると感じています。

事業責任者と向き合う“人材会社向けソリューション営業”の中身

編集部

今のライフワンズメディアでの仕事についても教えてください。これから入社する20代の方は、まずどんな業務からスタートするのでしょうか。

中村社長

職種としては法人向けの営業職です。とはいえ、一般的にイメージされる営業とは、少し中身が違うかもしれません

編集部

というと、どんな点が違うのでしょう。

中村社長

よくある求人広告の営業ですと、人事部門や採用担当宛に「うちの媒体に求人を載せませんか」と提案するスタイルですよね。対して当社は、主な取引先が求人者向けではなく、人材紹介会社や人材派遣会社となります。しかも、人材会社の経営層や事業責任者クラス、またはマーケティング責任者の方が商談相手となります。

編集部

なるほど。採用担当ではなく、「人材を集めること=事業そのもの」という人たちが相手なんですね。

中村社長

そうです。人材会社にとっての求職者の集客は、いわば事業における「仕入れ」です。人材事業を伸ばすための重要課題なので、経営コンサルや事業コンサルに近い目線で、どのように事業を拡大するかを一緒に考えます。単純に広告枠を売るというより、事業の伸ばし方をソリューションとして提案するイメージですね。

編集部

一般的な営業のイメージだと、「リストを作って、トークスクリプト通りにひたすら架電」というイメージを持つ方も多いと思います。

中村社長

そういった活動が全く不要なわけではありませんが、あくまで「100の必要なスキルのうちの1〜2」くらいのイメージです。当社では、それだけでは全く活躍できません。実際の当社サービス利用後のフォローや、市況感や他社の動きも踏まえた再提案など、広くて深い様々な知識と多岐にわたるスキルが求められます。

編集部

だからこそ、「他の会社で営業として結果を出してきた人でも、御社で苦戦することがある」と仰っていたわけですね。

中村社長

はい。同じ「営業職」でも、求められるレベルやスタイルが全く違うんです。逆に、当社で必要なソリューション営業のスキルを身につければ、将来的にはどんな業界に行っても通用する土台になると考えています。

編集部

20代のうちから、こうした提案型の営業に触れられるのは、大きな財産になりそうです。一方で、難易度が高いからこそ、「本気で成長したい人」に来てほしいというメッセージにも聞こえました。

これからの時代に通用する営業力と人間力

編集部

最近はAIやデジタルツールも増えて、「営業って本当に必要なの?」と感じる若い方もいるかもしれません。その中で、中村社長は営業という仕事の価値をどう見ていますか?

中村社長

私は今でも、営業はものすごく価値の高い存在だと思っています。特に無形商材においては、どんなにサービスが良いものであっても営業が適切にお客様に価値を伝えられなければ、正しい価値で販売すること自体が出来ません。AI技術が進化した先のことはまだ分からない部分も多いですが、AIに取って代わられやすい他の職種と比べると質の高い営業職はまだまだ十分に活躍し続けると確信しています。更に言うと、自分自身の人生の役にも立つところが営業の魅力でもありますね。

編集部

なるほど…。例えば学生さんに向けて「営業の魅力を一言で伝えてください」と言われたら、なんと答えますか?

中村社長

お金をもらいながら営業力・人間力を高めることが出来、自身の人生に潤いをもたらすところですね。人が好きな人にとっては、これ以上ない仕事だと思います。私自身も、もともと人が大好きではあったものの、コミュニケーションは得意ではありませんでした。そのギャップを埋めるために、あえて営業職を選んだ、という感じです。

編集部

コミュニケーションが苦手だからこそ、あえて営業に飛び込んだ、と。かなり攻めた選択です。

中村社長

10代の頃の私は、正しいと思ったことを相手のことを考えずにただ発言することしかしていませんでした。大学に入ってから、そのコミュニケーション能力で通用しない場面が増えて、ある日親友に厳しく指摘されたんです。「そのままだとまずいよ」と。そこから少しずつ変わろうと思い、その流れで営業職になりたいと考えました。

編集部

かなりガツンとくる指摘ですね。でも、そこで逃げずに「変わろう」と決めたのが大きな分かれ道だった気がします。実際に営業を続けてきて、「コミュニケーションが上手い人」とは、どんな人だと感じますか。

中村社長

いろいろ要素はありますが、一番は「相手がどう思っているか、どう感じたか」を軸に考えられる人です。例えば自分では伝えたつもりでも、相手に意図が伝わっていなければ意味がないですよね。「この人に本当に届かせるには、どう伝えればいいか」と考え続けられる人は、どんな時代でも強いと思います。

編集部

AIがどれだけ発達しても、「相手に届く言葉を選ぶ力」は、人間にしか身につけられない部分ですよね。

中村社長

当分はそうだと思います。しかも、その能力は仕事だけでなく、プライベートにもそのまま活かせます。だからこそ、20代のうちに営業を通じてコミュニケーション力を鍛えるのは、長い目で見ると大きな利益になると感じています。

表情と声でわかる。一緒に働きたい20代の共通点

編集部

採用の視点も伺いたいです。中村社長も選考に関わっていると伺いましたが、「この人と一緒に働きたい」と感じるのはどんな方でしょうか?

中村社長

一番は、自己成長への意欲がある人ですね。コミュニケーション能力が現時点で高いかどうかは、そこまで重要視していません。私自身もそうでしたが、「今はできないけれど、身につけたい」と本気で思っているなら、教育次第でいくらでも伸ばせると考えています。

編集部

逆に、「このタイプは営業や御社には向いていないかもしれない」と感じるのは、どんな人でしょう。

中村社長

真逆になりますが、成長するための努力が嫌いな人です。面接では、多くの方が「頑張りたい」「成長したい」と言葉では言ってきます。でも、過去の経験を遡って取ってきた選択肢を聞いていくと、「本気で努力して成長したいとは思っていないのでは」と感じることも多々あります。成長には、自身にこびり付いた考え方やダメな要素を変えるような痛みも伴いますから。

編集部

たしかに、「変わりたい」と言いながら、本気で変わろうとするときのストレスを嫌がる人もいますよね。

中村社長

もちろん、自分の信念を持つことは大事です。ただ、それが周りの多くの人から見ておかしいとなったときに、考え方を改める柔軟さも必要です。私は「頑固さと素直さを併せ持つ人」が、一番強いと思っています。

編集部

面接でそこまで見抜くのは難しそうですが、中村社長は、どんなところを見て判断されているんでしょうか。

中村社長

目と表情と声ですね。言葉の内容よりも、そちらの方を重視しているかもしれません。そこに意思が乗っているかどうかは、かなりわかりやすく出ます。その上で、質問を重ねていくと、違和感がある人は答えがブレていきやすい。最初に感じたフィーリングを、後から確認していくイメージです。

編集部

たしかに、言葉よりも「目や声の温度」で伝わるものってありますよね。そこまで見られていると思うと、ふだんの働き方も少し背筋が伸びます。では最後に、「働くこと」自体にネガティブなイメージを持っている若手求職者に向けて、中村社長なりのメッセージをいただけますか。

中村社長

20代の頃の私も、最初は「大手企業で安定した給料をもらうために働く」という感覚が強かったです。でも今になって思うのは、「どうせ働くなら、自分の人生にも活かせる仕事を楽しみながらした方がいい」ということ。厳しい環境で鍛えてもらうのはしんどいですが、その分だけ仕事もできるようになりますし、それがプライベートの充実にもつながっていくと思うんです。

編集部

私も同感です…!

中村社長

お金をもらうためだけに働いていると、どこかでしんどくなる。だからこそ、なるべく早い段階で「働く=自分の人生を豊かにするための手段」という感覚に切り替えられるといいなと思います。そのための一歩として、「自己成長のための努力ができる環境を選ぶ」。そこから始めてみてほしいですね。

編集部

今日は、「営業を通じて自分を鍛える」「成長するための努力から逃げない」という考え方が、とても印象的でした。まずは自分の目標と向き合う時間を10分つくってみる。そのうえで、自分が変わる覚悟を持てる環境に、一歩踏み出してみるのがキャリアの一歩につながりそうです。中村社長、本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

リンク:ライフワンズメディア株式会社_採用ページ

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この記事を書いた人

「ビギナーズリンク」の編集部です。【スキルの余白は、伸びしろだ。】をコンセプトに、キャリアアップやスキルアップを目指す若年層が「未経験」を「武器」に変えていけるよう、転職や就職に関する有益な情報を発信します。

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