元フリーター。「毎日頑張る」を“普通”にしたら、人生が動き出した|株式会社ウィンスリー 針谷さんが語る、キャリアの立て直し方

将来がぼんやりしていて、自信が持てない。

そんな感覚を抱えたまま、次の一歩が踏み出せずにいる人は少なくありません。

今回お話を伺ったのは、株式会社ウィンスリーでキャリアコンサルタントとして活動する針谷将幸さんです。

4年半のフリーター生活を経て大学へ進学し、その後は大手企業での営業、ITコンサル、ヘルスケア支援、人事など、複数の現場を経験してきました。

どんなときも「今の一歩」を信じて動き続けたその姿勢は、不安や焦りを抱える人にとって大きなヒントになるはずです。

今回は、遠回りに見える道をどう進んできたのか、“明日を変える一歩”の見つけ方を伺いました。

お話を伺った人

株式会社ウィンスリー

人材紹介事業 責任者 針谷 将幸(はりがや まさゆき)|国家資格キャリアコンサルタント

高校卒業後にフリーターを経験し、20代で大学進学。慶應義塾大学では起業も経験し、その後は大手IT企業の営業、ITコンサル、ヘルスケア領域の経営支援、人事などを歴任。「頑張っている状態を“普通”にする」という信念のもと、どんな立場の人にも寄り添うスタンスを貫いてきた。現在は株式会社ウィンスリーにて、キャリア支援を通じた“働く選択”のサポートを行っている。

目次

高校卒業後、ぼんやりと働いていた日々から、大学進学を決めた理由

編集部

針谷さんは、もともと大学には進まずに就職されたんですよね。最初はどんなお仕事をされていたのでしょうか。

針谷さん

高校卒業後、最初は飲食店で働き始めました。ただ、すぐにそのお店が業績不振で閉店してしまって。まだ18歳とかだったので、社会って厳しいな…と、ぼんやり思った記憶があります。

編集部

そうなんですね…。そこからフリーターになって、しばらくアルバイト生活を?

針谷さん

そうですね。4年半〜5年くらい、工場、イベント、飲食、いろんなアルバイトを経験しました。家具の一部を組み立てるだけのライン作業とかもやっていましたね。

編集部

その日その日をこなす、みたいな感覚だったんでしょうか…?

針谷さん

まさにです。「これが自分の人生なんだろうな」と思いつつも、どこかで「このままじゃまずい」とは感じていました。でも、何をしたらいいかもわからなくて。自己肯定感も正直低かったです。ハローワークで就職活動をした時に、「男性は大卒からなんだよね」と言われたことがあって…。それがすごく悔しかったですね。「学歴ってそんなに大事なのか」って思い知らされた瞬間でした。

編集部

そこから5年遅れで大学に入学されたんですよね?かなり思い切った行動ですよね。

針谷さん

はい。恥ずかしさもあったし、同年代はもう働いている年齢だったので、気まずさもありました。でも、「今変わらないと、一生このままだ」と感じたんです。思い切って動きました。

編集部

大学生活では、どんなふうに過ごしていたんですか?

針谷さん

勉強ももちろんやりましたが、それ以上に「働くとは何か」を考え続けていました。大学生って“かわいがってもらえる”立場だなと気づいて、インターンで企業を回ったり、最終的には自分で起業もしました。

編集部

周りと比べる焦りを、行動に変えていたんですね。

針谷さん

はい。「学生だからまだ…」じゃなくて、「学生のうちにどこまで動けるか」みたいな気持ちでした。

働くことに真剣に向き合った大学時代と、その後のキャリア選び

編集部

大学では起業もされたと伺いましたが、それはどんなきっかけで?

針谷さん

社会人と一緒に仕事をする中で、自分も「もっと思いっきり働いてみたい」と思ったんです。学生だからといって遠慮せず、起業という形でチャレンジしてみようと。学外の経験をどんどん積もうと動いていました。

編集部

本当にすごい決断力と行動力ですよね。実際に起業してみて、得たものはどんなことでしたか?

針谷さん

スモールビジネスの大変さを肌で感じましたね。同時に「世の中を動かしているのはやっぱり大企業だ」とも思いました。自分一人でできる範囲には限界があるんだなって。

編集部

そこから卒業後は、大企業への就職を選ばれたと。

針谷さん

はい。大学卒業後は、法人向けのシステムを提供している大手IT企業に営業職として入社しました。「ビジネスの本流」を見たくて選んだんです。

編集部

営業の仕事はいかがでしたか?

針谷さん

楽しかったのですが、いつしか「売って終わり」に疑問を持つようになったんです。それで、自分が売ったものがどう使われて、どんな成果に結びついているのかを最後まで見届けたい、と思うようになりました。

編集部

そこでキャリアを「ITコンサル」へとシフトされたんですね。

針谷さん

そうです。活用支援まで関わることで、仕事の意味をより感じられるようになりました。ただその分、働き方はかなりハードになっていきましたね。

編集部

ご結婚や出産もその時期に重なったとか。

針谷さん

はい。夜中まで働くような日々で、「このままでは家族を大事にできない」と感じるようになりました。それと、妻の妊娠・出産を支える中で、医療への感謝が強くなって。「ヘルスケア領域で力になりたい」と思うようになったんです。

編集部

ご自身のライフイベントが、次のキャリア選びにつながっているんですね。

針谷さん

そうですね。振り返ると、「誰かを支えたい」という気持ちが、いつも次のステップを後押ししていたのかもしれません。

家族と仕事の両立に悩み、たどり着いた“人を支える”キャリア

編集部

ヘルスケア領域のコンサルでは、実際にどんな仕事をされていたのでしょうか?

針谷さん

まずは自治体の少子高齢化対策です。先手を打って地域の健康づくりに取り組むための行政計画を支援していました。他にも、大企業と一緒にヘルスケア事業を立ち上げるプロジェクトに関わったり、医療機関の経営改善も担当しました。

編集部

かなり幅広く携わっていらっしゃったんですね。

針谷さん

そうですね。現場レベルから戦略策定まで幅広く、何より「人の健康に貢献している」という実感が強かったので、やりがいも大きかったです。

編集部

「健康経営」にも関わられていたと伺いました。

針谷さん

はい。企業の人事部と連携して、従業員が健康に働き続けられる体制づくりを支援していました。社会的にも働き方を見直される中で、非常に注目度の高いテーマでしたね。

編集部

そこから「人事として現場に立ちたい」という思いが出てきたのはなぜでしょうか?

針谷さん

外から支援するだけでは、やっぱり限界があるなと感じたからです。制度や仕組みを提案しても、現場に入って初めて見えることってあるんですよね。

編集部

なるほど…。人事職ではどんなことを担当されていたんですか?

針谷さん

中途採用の担当として、年間300人ほどの採用をしていました。多くの人のキャリアに向き合う中で、「今の自分なら支援できる領域が広がってきたな」と感じるようになりました。

編集部

それが、現在のキャリアコンサルタントの仕事につながっているんですね。

針谷さん

はい。自分自身も回り道をしてきたので、そういう方の味方になれると思ったんです。キャリアの悩みに寄り添える仕事に、今はやりがいを感じていますし、人生にとって最適な選択を一緒に見つける“伴走者”でありたいというのが私たちの考えです。

キャリアに遅すぎるはない。「今から」が過去の意味を変える

編集部

針谷さんのキャリアって、王道とは違うけど、すごくリアルで励まされるものがありますよね。

針谷さん

ありがとうございます。ただ正直、「うまくいってる」と思ったことはなくて…。ずっと試行錯誤で、たまたま運が良かっただけかもしれません。

編集部

でも、途中で諦めなかったからこそ今があるんだと思います。頑張り続けられた原動力って何だったんでしょうか?

針谷さん

ある飲食店の経営者の言葉ですね。「頑張ってる状態を“普通”にしちゃえばいい」って言われたことがあって。すごく腑に落ちたんです。

編集部

その言葉、強いですね。実際にどう行動が変わったんですか?

針谷さん

その日から「毎日頑張る」を当たり前にしようと決めました。特別なことじゃなくてもいい。目の前の作業を丁寧にやる、時間を守る、それだけでも少しずつ自信がついてきた気がします。

編集部

20代で「自分は出遅れている」と感じている方にとって、すごく勇気づけられるお話だと思います。

針谷さん

僕自身、大学も5年遅れでしたし、転職も何回もしてきました。でも結局、「今からどう生きるか」でしか人生は変わらないんだなと思ってます

編集部

針谷さんが言っていた「これからがこれまでを決める」という考え方、まさにそれですよね。

針谷さん

はい。過去にどんな選択をしてきたとしても、「これから」何をするかでその意味は変えられる。だから、「遅かった」と思っている人ほど、これからの一歩が大事だと思っています。

編集部

焦らなくていいけど、立ち止まりすぎなくてもいい。ちょうどいい一歩の踏み出し方が、このお話から見えてきますね。

まずは自分から気持ちよく接する。小さな行動が未来を変える

編集部

針谷さんがキャリアコンサルタントとして大切にしていること、改めて聞かせてください。

針谷さん

はい。まず一つは「ご縁をいただいた方に、誠実に向き合う」ことですね。ときにはうまくいかないこともあるし、裏切られてしまったように感じることもあります。でも、それ以上に感謝される瞬間があるので続けられています。

編集部

本気で向き合うからこそ、感情が揺れることもあるお仕事ですよね。

針谷さん

そうなんです。だからこそもう一つ大事にしているのが「自分のコンディションを整えること」です。忙しくなって余裕がなくなると、それが相手にも伝わってしまうので。

編集部

自分の機嫌を自分でとる、って難しいけど本当に大切ですよね。

針谷さん

はい。まず自分から気持ちよく接することを意識しています。そうすれば、大抵の人は優しく返してくれますし、不要なストレスを溜め込まなくてすみます。

編集部

読者の方の中には、針谷さんのように頑張りたいけど、何をすればいいかわからない…という人も多いと思うんです。そういう方に、まず何から始めてみてほしいですか?

針谷さん

いきなり理想のゴールを目指さなくていいと思います。身近なところで「ちょっと丁寧にやってみる」だけでも全然違う。僕もフリーター時代、同じような毎日でしたが、少しだけ意識を変えるだけで、周囲の反応が変わることを実感しました。

編集部

小さな行動でも、それが次のステップにつながっていくわけですね。

針谷さん

はい。「誠実に働く」「誰かの役に立ちたい」と思っていれば、ちゃんと見てくれている人はいます。苦しい時期も、時間が解決してくれる部分ってあると思いますし、無理なく続けていくことが大事です。

編集部

「自分を信じて、少しずつ前へ」。針谷さんのお話は、そう背中を押してくれるような優しさがありました。

針谷さん

ありがとうございます。大きな成功はしていませんが、だからこそ等身大で伝えられることがあると思っています。

編集部

今日は「頑張るを普通にする」「これからがこれまでを決める」という言葉が心に残りました。まずは、朝のあいさつを少し明るくする。いつもより机を丁寧に拭いてみる。そんな小さな変化が、自分の流れを変えるきっかけになるかもしれません。針谷さん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

リンク:株式会社ウィンスリー_採用ページ

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この記事を書いた人

「ビギナーズリンク」の編集部です。【スキルの余白は、伸びしろだ。】をコンセプトに、キャリアアップやスキルアップを目指す若年層が「未経験」を「武器」に変えていけるよう、転職や就職に関する有益な情報を発信します。

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