フリーターから正社員になるには?年齢別の就職成功率と採用されるポイント

「フリーターから正社員」への転換は、多くの人が考える以上にチャンスに満ちています。
「年齢的に厳しいかもしれない」「ずっとアルバイトだった自分には無理だ」と諦めていませんか?しかし、データを見れば、多くの先輩たちがフリーターから正社員への道を切り開いていることがわかります。
2024年現在、フリーター(パート・アルバイト)の数は136万人(厚生労働省「令和7年版 厚生労働白書」より)。この中には、あなたと同じように将来への不安を抱えながら、正社員を目指して活動を始めている人がたくさんいます。特に今は人手不足の業界が多く、未経験者やブランクがある人材を積極的に採用する「ポテンシャル採用」が活発化しています。
この記事では、フリーターから正社員になれる確率や、年齢別の成功戦略、そして正社員になりやすい具体的な職種などを解説します。
株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント
阿部 翔大

フリーターから正社員は十分に可能!
結論から言えば、フリーターから正社員になることは十分に可能です。しかも、それは一部の運が良い人だけの話ではありません。多くの企業が、新卒採用だけでは人員を確保できず、既卒者やフリーター経験者をターゲットにした採用活動を行っています。
特に近年は少子高齢化による労働力不足が深刻化しており、企業は「即戦力」だけでなく、入社後に育てることを前提とした「ポテンシャル採用」に力を入れています。フリーターとして働いてきた経験は、決して無駄ではありません。接客スキル、体力、柔軟性など、現場で培った能力は、正社員としても十分に通用する武器になります。
阿部 翔大フリーターから正社員への転換を目指す上で大切なのは、「自分には無理だ」という思い込みを捨てることです。正しい情報と戦略さえあれば、道は必ず開けます。
フリーターが抱える3つの不安と誤解


「フリーターから正社員」を目指す際、多くの人が共通の不安を抱えています。しかし、その多くは誤解だったりします。
誤解1:「正社員になれるのは若い人だけ」



確かに20代は有利ですが、30代、40代でもフリーターから正社員になるチャンスはあります。年齢が上がると求められるものは「若さ」から「責任感」や「定着意欲」に変わりますが、それをアピールできれば採用の扉は開かれています。
誤解2:「職歴がないと相手にされない」



アルバイト経験は立派な「職歴」の一部とみなす企業も増えています。特に、長期間同じ勤務先で働いていた経験や、リーダー的な役割を果たしていた経験は高く評価されます。フリーターから正社員を目指す際、履歴書に書くことがないと嘆く必要はありません。
誤解3:「ブラック企業しかないのでは?」



フリーターから正社員になりやすい求人=ブラック企業というイメージを持つ人もいますが、それは偏見です。人手不足の業界(介護、建設、運輸など)は、待遇改善に力を入れており、残業規制や福利厚生の充実が進んでいます。選び方次第で、ホワイトな環境で働くことは十分に可能です。
【データで見る】年齢別・フリーター期間別の正社員就職率
感情論ではなく、客観的なデータからフリーターから正社員への現実を見てみましょう。厚生労働省の調査データは、早期に行動することの重要性を示しています。
2024年のフリーター数は136万人。この多くの人々の中で、一歩踏み出した人だけがフリーターから正社員への切符を手にしています。
フリーター期間が短いほど成功率は高い
厚生労働省のデータ「フリーターになった理由」によると、フリーター期間の長さと正社員になれる割合には明確な相関があります。
- フリーター期間が半年以内の場合:男性の約7割、女性の約6割が正社員になっています。
- フリーター期間が3年を超える場合:正社員になれたのは男性で約6割、女性では約4割に低下します。
このデータは、「フリーターから正社員」を目指すなら、一日でも早く行動を起こすべきであることを示唆しています。
年齢別の正社員就職率
また、「年齢別の正社員就職率」を見ると、以下のような傾向があります。
- 20~24歳:32.7%
- 25~29歳:25.5%
- 30~34歳:18.1%
20代後半から30代にかけて徐々に数字は下がりますが、決して0%ではありません。30代以降でフリーターから正社員になるためには、若さ以外の武器(経験、意欲、資格など)が必要になるという現実を理解し、戦略を練る必要があります。




フリーターから正社員になりやすい職種
「フリーターから正社員」を目指すなら、どの職種を選ぶかが重要です。未経験者を歓迎し、正社員登用実績が豊富な7つの職種を厳選して紹介します。


① 介護職
老人ホームやデイサービスなどで、利用者の食事、入浴、排泄の介助を行います。レクリエーションの企画や、利用者との会話も大切な仕事です。最初は先輩の補助から始まり、徐々に業務を覚えていきます。
年齢層:20代~60代(30代・40代の未経験入社も非常に多い)
平均月収:初任給18万~22万円、経験者(資格あり)25万~30万円
向いている人:人と接するのが好き、感謝される仕事がしたい、手に職をつけたい人
フリーターから正社員になりやすい理由:
圧倒的な人手不足業界であり、無資格・未経験でも正社員として採用されるケースが非常に多いです。資格取得支援制度が充実しており、働きながら国家資格(介護福祉士)を目指せます。
② 警備職
工事現場での交通誘導、オフィスビルや商業施設の巡回・監視、イベント会場での警備などが主な業務です。入社後の法定研修(数日間)が義務付けられており、基本から学べます。
年齢層:40代~70代(中高年層が主力)
平均月収:初任給18万~23万円、夜勤ありの場合25万~30万円
向いている人:責任感が強い、ルールを守れる、体力に自信がある、一人作業が好き
フリーターから正社員になりやすい理由:
年齢不問で採用されることが多く、30代以上のフリーターでも正社員になりやすい代表的な職種です。真面目さと健康であれば評価されます。
③ 清掃スタッフ
オフィスビル、病院、ホテルなどの床清掃、ゴミ回収、トイレ掃除などを行います。特殊な機械を使う場合もありますが、基本的にはマニュアル通りのルーチンワークです。
年齢層:30代~70代(幅広い年代が活躍)
平均月収:初任給17万~22万円、責任者候補20万~25万円
向いている人:コツコツ作業が好き、綺麗好き、対人ストレスを避けたい人
フリーターから正社員になりやすい理由:
特別なスキルが不要で、すぐに始められます。現場責任者としての正社員登用ルートもあり、安定して長く働ける環境です。
④ 製造・工場スタッフ
自動車部品や食品などの工場で、ライン作業(組立・加工)、検品、梱包などを行います。マニュアル完備で、黙々と作業に集中できる環境です。
年齢層:20代~50代
平均月収:初任給18万~24万円、夜勤・交替制25万~35万円
向いている人:単純作業が苦にならない、集中力がある、ものづくりに関わりたい人
フリーターから正社員になりやすい理由:
製造業は未経験採用の枠が大きく、学歴や職歴を問わない傾向があります。契約社員からスタートし、試験を受けて正社員になる制度が確立されています。
⑤ 配送ドライバー
宅配便、ルート配送、企業間配送など、荷物を指定の場所へ届けます。最近は普通免許(AT限定)で乗れる軽貨物配送の求人も増えています。
年齢層:20代~50代
平均月収:初任給22万~28万円、歩合制なら30万~40万円以上も
向いている人:運転が好き、自分のペースで働きたい、体力がある人
フリーターから正社員になりやすい理由:
EC市場の拡大でドライバー不足が深刻なため、「フリーターから正社員」への門戸が広く開かれています。免許さえあれば即戦力に近い扱いを受けられます。
⑥ 飲食サービス
レストランや居酒屋のホールでの接客、キッチンでの調理補助。慣れてくれば店舗運営(売上管理、シフト作成)にも携わります。
年齢層:20代~40代
平均月収:初任給20万~25万円、店長クラス28万~35万円
向いている人:人と話すのが好き、チームワークを大切にする、テキパキ動ける人
フリーターから正社員になりやすい理由:
アルバイト経験があれば即戦力とみなされやすく、最も「フリーター から 正社員」になりやすい業界の一つです。店長候補としての採用も活発です。
⑦ 建設現場作業
建設現場での資材運搬、手元作業(職人の補助)、清掃など。経験を積んで専門技術(鳶、塗装、電気など)を身につけます。
年齢層:20代~60代(30代は若手扱い)
平均月収:初任給22万~28万円、職人レベル30万~45万円
向いている人:体を動かすのが好き、大きな仕事に関わりたい、手に職をつけたい人
フリーターから正社員になりやすい理由:
若手の入職者が減っているため、未経験でも意欲があれば歓迎されます。資格取得で給料が上がりやすく、キャリアパスが明確です。


学歴・職歴不問で正社員を目指せる業界の選び方
フリーターから正社員を目指す際、やみくもに応募するのではなく、賢い選び方をすることが成功への近道です。
「人手不足」×「生活インフラ」の業界を狙う
介護、物流、建設などの「生活インフラ」に関わる業界は、景気に左右されにくく、常に人手を求めています。これらの業界は教育体制も整っており、未経験者を一から育てる文化があります。フリーターから正社員への転換実績も豊富です。
「正社員登用制度」の実績を確認する
求人票に「正社員登用あり」と書かれていても、実際にはほとんど登用されていないケースもあります。面接で「過去にフリーターから正社員になった人はいますか?」「平均してどのくらいの期間で登用されますか?」と質問し、実態を確認しましょう。
中小企業にも目を向ける
大手企業は新卒採用が中心ですが、中小企業は中途採用やフリーター採用に積極的です。知名度は低くても、堅実な経営をしている優良企業はたくさんあります。大手ばかりを狙わず、視野を広げることがフリーターから正社員への近道です。
フリーターから正社員へ!5ステップ実践ロードマップ


フリーターから正社員になるための具体的な行動計画を立てましょう。以下の5ステップに沿って進めれば、迷うことなくゴールへ近づけます。
なぜ正社員になりたいのか、どんな働き方をしたいのかを言語化します。自分の「得意なこと(苦にならないこと)」を見つけましょう。
「フリーターから正社員」になりやすい職種を中心に、興味のある分野を調べます。
履歴書と職務経歴書を作成します。アルバイト経験もしっかりとアピール材料にします。
転職サイトやエージェントを通じて応募します。面接では「空白期間」や「フリーター理由」への回答を準備します。
条件を確認して内定を承諾します。入社までに規則正しい生活リズムを整え、スムーズなスタートを切りましょう。
応募書類で「フリーター経験」を強みに変える書き方
フリーターから正社員を目指す際、履歴書や職務経歴書の書き方に悩む人は多いです。しかし、フリーター経験は決して隠すべきものではありません。この章では、フリーター経験を強みに変える書き方について解説します。
アルバイト経験を「職務経歴書」に書く
通常、アルバイトは職歴に含まれないとされますが、フリーターから正社員を目指す場合は別です。具体的な業務内容、工夫した点、責任ある立場(リーダー、新人教育など)を詳しく書きましょう。
- 接客業の場合:「顧客満足度向上のための工夫」「クレーム対応経験」「後輩指導」
- 作業系の場合:「ミスのない正確な作業」「目標達成のための効率化」「無遅刻無欠勤」
自己PRで「ポテンシャル」を伝える
企業は、現在のスキルよりも「入社後の成長」を期待しています。「素直さ」「柔軟性」「学習意欲」をアピールしましょう。「未経験ですが、一から学ぶ覚悟があります」という姿勢は、フリーター採用において強力な武器になります。
面接で「なぜフリーターだったのか?」を前向きに答える方法


面接で必ず聞かれるのが「なぜ今まで正社員にならなかったのですか?」という質問です。ここで嘘をついたり、言い訳をしたりするのはNGです。
過去を認め、反省を示す
「当時は将来について深く考えていませんでした」「夢を追いかけていましたが、区切りをつけました」と正直に話し、もし反省点があるなら「認識が甘かったと反省しています」と素直に認めましょう。
自分の非を認められる素直さは、企業に好印象を与えます。
「今」の覚悟を伝える
重要なのは過去よりも未来です。「だからこそ、今は正社員として長く安定して働きたいと強く思っています」「この仕事を最後の就職にする覚悟です」と、現在の強い意志を伝えましょう。
「フリーターから正社員」になりたいという熱意が伝われば、過去の経歴は大きな問題ではなくなります。
転職エージェントを賢く活用しよう
フリーターから正社員への就活を成功させる最も効率的な方法は、転職エージェントを利用することです。特に「フリーター・既卒・第二新卒」に特化したエージェントを選ぶことが重要です。
一般的な転職エージェントは「即戦力」を求める求人が多く、フリーターにはハードルが高い場合があります。一方、特化型エージェントは「未経験歓迎」「経歴不問」の求人を豊富に持っており、書類選考なしで面接に進めるケースもあります。
エージェントを利用すれば、ブラック企業を排除した求人紹介、履歴書の添削、模擬面接などを無料で受けられます。



一人で悩まず、プロの力を借りることがフリーターから正社員への近道です!


よくある質問(Q&A)
Q. フリーターから正社員になれる確率は?
A. 期間によりますが、十分に高い確率です。
厚生労働省のデータでは、フリーター期間が半年以内の場合、男性の約7割、女性の約6割が正社員になっています。3年を超えると少し下がりますが、それでも諦める必要はありません。早めの行動が成功のカギです。
Q. 何歳までならフリーターから正社員になれますか?
A. 30代・40代でも可能です。
20代が最も有利なのは事実ですが、人手不足の業界を中心に、30代・40代のフリーターから正社員への採用実績は多数あります。年齢に応じた謙虚さと熱意があれば、道は開けます。
Q. フリーター期間が長いと不利になりますか?
A. 不利にはなりますが、挽回可能です。
企業は「すぐに辞めないか」「仕事への意欲はあるか」を懸念します。面接でその懸念を払拭できれば、期間の長さは問題になりません。今のあなたの「働く覚悟」を伝えましょう。
Q. フリーターから正社員になるのに資格は必要ですか?
A. 必須ではありません。
多くの企業は資格よりも「人柄」や「ポテンシャル」を重視します。もちろん、業務に関連する資格(運転免許、介護資格など)があれば有利ですが、入社後に取得すればOKという企業も多いです。
まとめ|フリーターから正社員への道は、必ず開ける


「フリーター から 正社員」への道のりは、決して平坦ではないかもしれません。不安になることもあるでしょう。しかし、この記事で紹介したデータや事例が示す通り、あなたと同じ境遇からスタートし、安定した正社員生活を手に入れた人はたくさんいます。
この記事のポイントまとめ
- フリーター期間が短いほど、正社員への転換率(成功率)は高くなる(半年以内なら6〜7割)
- 「フリーターから正社員」になるには、人手不足の業界・職種を狙うのが最も確実な戦略
- 介護・警備・建設・配送などは、未経験・30代以上でも歓迎されるチャンスの多い職種
- 応募書類ではアルバイト経験を具体的に書き、面接では「現在の働く覚悟」を正直に伝える
- 30代・40代になっても遅くはないが、一日でも早く行動することが成功への鍵
- 正社員になれば、年収アップ、雇用の安定、社会的信用の獲得などメリットが計り知れない
- 一人で悩まず、フリーター特化型の転職エージェントを活用して効率よく進めよう



大切なのは「過去」ではありません。「今、どう動くか」です。今日、このガイドを読んだことが、あなたの人生を変えるきっかけになるはずです。自分を信じて、まずは小さな一歩を踏み出してください。あなたの挑戦を心から応援しています。








