転職実績がない20代でも大丈夫|キャリアアドバイザーが教える内定獲得のコツ

実績がない20代の転職は「不利」ではない!

「営業成績で表彰されたこともないし、特別な資格もない」「そもそも正社員経験が短い」。そんな理由で、転職をためらっていませんか? 20代の方から受ける相談の中で最も多いのが、この「実績がないことへの不安」です。

しかし、断言します。20代の転職において、華々しい実績がないことは決して致命的な欠点ではありません。なぜなら、日本の採用市場において20代は「完成されたプロフェッショナル」ではなく、「将来の成長株」として見られているからです。

この記事では、転職したいけれど実績がなく不安な20代の方向けに、具体的なデータと現場の知見に基づき、実績ゼロからでも希望のキャリアを掴むための具体的な戦略をお伝えします。不安を自信に変えて、一歩踏み出しましょう。

阿部 翔大

「実績=数値目標の達成」だと思い込んでいませんか? 実は、あなたが当たり前だと思ってやっている「丁寧なメール返信」や「後輩への声かけ」も、立派な実績の種なんですよ。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

実績がないと不利?データで見る20代の転職実態

「周りはすごい実績を持って転職しているのではないか」と不安になるかもしれませんが、データを見ると現実は少し違います。公的データから、20代の転職市場のリアルを見てみましょう。

阿部 翔大

不安な時こそ、感覚ではなくデータを見ることが大切です。実際の数字を見れば、あなたと同じように悩んでいる人がたくさんいることに気づけますよ。

みんな「スキルアップ」や「やりがい」を求めて動いている

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、転職者が現在の勤め先を選んだ理由として、トップ2は以下のようになっています。

  • 仕事の内容・職種に満足がいくから:41.0%
  • 自分の技能・能力が活かせるから:36.0%

多くの人が「すでに実績があるから」動くのではなく、「これから能力を活かしたい」「納得のいく仕事がしたい」という前向きな動機で転職を決意しています。

阿部 翔大

みんな最初から自信満々で転職しているわけではありません。「今の環境では成長できないかも」という危機感こそが、最も健全な転職の動機になりますからね。

20代の労働移動は活発でチャンスが多い

厚生労働省の「令和3年雇用動向調査」や「令和5年若年者雇用実態調査」を見ると、20代の入職率(新しく仕事に就いた人の割合)は他の年代に比べて高く、若年層の労働移動が活発であることがわかります。企業側も、少子高齢化の中で「若い」というだけで高い価値を感じています。

特に20代後半にかけては、第二新卒としての需要だけでなく、キャリアチェンジのラストチャンスとして未経験職種への挑戦も歓迎される傾向にあります。

阿部 翔大

企業は「即戦力」と同じくらい「将来の幹部候補」を欲しがっています。実績がなくても、20代という若さ自体が強力な武器になることを忘れないでくださいね。

「実績がない」と感じる20代の7つのパターン

一口に「実績がない」と言っても、その背景は人それぞれです。ここでは代表的なパターンと、それぞれの捉え方について解説します。

阿部 翔大

どのパターンにも共通しているのは、「実績がない」のではなく「実績に気づいていない」だけということです。自分を過小評価しすぎないでくださいね。

在籍期間が短く、短期離職してしまった

入社して1年未満、あるいは数ヶ月で退職してしまったケースです。「根性がない」と思われるのではないかと不安になりがちですが、早期に見切りをつけた「決断力」と捉え直すことも可能です。

短期離職は「ミスマッチ」が原因であることがほとんどです。「次は長く働ける環境を真剣に探している」という熱意を伝えれば、採用担当者も納得してくれます。

ルーチンワークばかりで数値成果がない

事務職や製造ラインなどで、毎日同じ業務を繰り返していたケースです。売上などの目に見える数字がないため、アピール材料がないと感じてしまいます。

「ミスなく正確に継続する」というのは、実はすごいスキルなのです。どれくらいの量を、どんな工夫で正確に処理していたか、そこを深掘りしていきましょう。

非正規雇用(派遣・契約)で責任ある仕事をしていない

正社員としての経験がなく、補助的な業務が中心だった場合です。しかし、正社員と同様の業務をこなしていたり、社員のサポートを通じて業務フローを熟知していたりすることは多々あります。

雇用形態は単なる契約上の違いです。実際にやっていた業務内容が同じなら、それは立派な経験として評価されますから、自信を持ってアピールしてください。

営業職だがノルマ未達が続いている

数字で評価される職種だけに、未達の事実は重くのしかかります。ですが、結果が出なかったとしても「どう工夫したか」「なぜうまくいかなかったかの分析」は語れるはずです。

失敗体験は成功体験と同じくらい貴重です。「なぜ売れなかったか」を論理的に説明できれば、それは「課題分析力」という立派な実績になります。

マネジメント経験がない

20代でマネジメント経験がないのは普通です。リーダー職についていなくても、後輩の指導やチーム内での調整役など、小さなリーダーシップを発揮した場面を探しましょう。

新入社員に仕事を教えた、チームの飲み会を企画した、それだって立派なマネジメント経験です。肩書きがなくても、リーダーシップは発揮できるのです。

専門スキル(プログラミング等)がない

特定のハードスキルがないことをコンプレックスに感じるケースです。しかし、コミュニケーション力や調整力といった「ポータブルスキル」は、どんな職種でも汎用的に使える強力な武器です。

専門スキルは入社してからでも学べます。むしろ、挨拶や報連相といった「当たり前のビジネススキル」が身についていることの方が、企業にとっては安心材料なのです。

そもそも何をしていたか言語化できない

忙しすぎて日々の業務を振り返る余裕がなかったパターンです。これは「実績がない」のではなく、「整理できていない」だけです。棚卸しをすれば必ず光るものが見つかります。

1週間のスケジュールを時間単位で書き出してみてください。「会議資料作成」「電話対応50件」など、具体的に書くと、意外と多くのことをやっていたことに気づけます。

企業が20代に求めるのは「実績」より「ポテンシャル」

中途採用の面接官は、20代の応募者に対して「前職で何億売り上げたか」といった華々しい実績をそれほど期待していません。彼らが見ているのは以下の3点です。

  • 素直さと吸収力:新しい環境や業務を素直に受け入れ、スポンジのように吸収できるか。
  • 論理的思考力:自分の経験や失敗を振り返り、言葉にして説明できるか。
  • 定着性(カルチャーマッチ):自社の社風に合い、長く働いてくれるか。

これらは、過去の数値実績とは関係のない「人間性」や「スタンス」の部分です。実績不足を嘆くよりも、これらのポテンシャル要素をどうアピールするかに注力する方が、内定への近道です。

阿部 翔大

面接官は「完成されたプロ」ではなく、「一緒に働いて気持ちのいい仲間」を探しています。「この人なら育て甲斐がありそうだ」と思わせたら、あなたの勝ちですよ。

具体的な実績がなくても評価されるには?

実績とは「数値」だけではありません。「実績」の定義を少し広げるだけで、あなたのアピールポイントは劇的に増えます。ここでは、実績を3つの層に再定義する戦略を紹介します。

阿部 翔大

実績は「結果」だけではありません。「どう取り組んだか」という過程も、企業は重視しています。この視点を持つだけで、アピール材料は一気に増えますよ。

数値実績(結果)を伝えよう

売上、件数、削減時間など、定量的に表せるものです。もしこれがあるならベストですが、なくても諦める必要はありません。

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たとえ小さな数字でも、「月に○○件処理した」「△△日連続でミスゼロを達成した」など、具体的な数値があれば必ず書きましょう。それだけで説得力が増しますからね。

プロセス実績(行動)を伝えよう

結果に至るまでに「何をしたか」という行動の記録です。「毎日100件架電した」「マニュアルを自主的に作成した」「会議の議事録を毎回取った」。これらは全て、あなたの行動力を示す実績です。

阿部 翔大

結果は運や環境に左右されますが、行動はあなたの意思でコントロールできます。だからこそ、企業は「結果」以上に「行動量」や「工夫」を評価してくれるんです。

スタンス実績(意識)を伝えよう

仕事に取り組む姿勢や意識です。「お客様を待たせないよう即レスを心がけた」「常にチームの雰囲気を明るくしようと努めた」。こうした定性的な努力も、立派な実績です。

阿部 翔大

「誰もやりたがらない雑務を率先して引き受けた」。そんなエピソードが、実は一番面接官の心に響いたりするものです。誠実さは最強の武器ですよ。

実績がない20代向け|自己PRと職務経歴書の作成術

再定義した実績を、実際の応募書類にどう落とし込むか。ポイントは「具体性」と「再現性」です。

阿部 翔大

書類選考は「会ってみたい」と思わせることがゴールです。完璧な文章よりも、あなたの人柄や熱意が伝わる書類を目指しましょう。

数字と固有名詞で具体性を出す

「頑張りました」ではなく、「1日○○件の処理を3ヶ月継続しました」と書きましょう。たとえその数字が社内で1番でなくても構いません。数字が入ることで、あなたの仕事のイメージが具体的になり、信頼性が増します。

また、「社内システム」ではなく「ExcelのVBAを使って」など、具体的なツール名や固有名詞を出すことも効果的です。

阿部 翔大

「多い」「早い」といった形容詞は、人によって基準が違います。でも「1日50件」「3時間短縮」といった数字は、誰が見ても同じ事実として伝わりますからね。

「再現性」をアピールする

企業が知りたいのは、「うちの会社に入っても同じように活躍してくれるか」です。「前職では○○という課題に対して、△△という工夫をして乗り越えました。この経験は、御社の××業務でも活かせると考えています」というように、経験を次の環境でどう活かすか(転用可能性)を言語化しましょう。

阿部 翔大

特別なスキルがなくても、「粘り強さ」や「気配り」はどんな職場でも通用するポータブルスキルです。それをどう発揮して貢献するかを語ればいいんですよ。

面接で「実績の無さ」を突かれた時の答え方

面接で「もっと大きな成果は出せなかったの?」「なぜ目標未達だったの?」と痛いところを突かれることもあります。そんな時のベストな対応は、「事実を認めた上で、学びと未来を語る」ことです。

言い訳をするのはNGです。「おっしゃる通り、数値目標は達成できませんでした」とまずは認めましょう。その上で、「しかし、その原因は○○にあったと分析しています。その反省を活かし、次は△△に取り組みたいと考えています」と続けましょう。失敗を糧にできる人材であることをアピールするチャンスに変えるのです。

阿部 翔大

面接官はあなたをいじめたいわけではありません。失敗に対してどう向き合うか、その「素直さ」と「打たれ強さ」を見ているだけです。堂々と「未熟でした、だからこそ御社で成長したいんです」と伝えれば大丈夫ですよ。

実績がないと悩む20代向け|転職活動の進め方

実績に自信がない20代が転職を成功させるには、正しい手順で動くことが重要です。

阿部 翔大

転職活動は戦略が9割です。闇雲に応募するのではなく、準備→実行→振り返りのサイクルを回していきましょう。

徹底的な自己分析(棚卸し)

まずはこれまでの業務を、1日単位、1週間単位で書き出してみましょう。「電話対応」「資料作成」「会議準備」など、些細なことでも全て書き出すことで、「自分は意外といろんなことをやっていた」と気づくことができます。これが自信の源になります。

自分一人で考えていると、どうしても「こんなの当たり前だ」と過小評価してしまいがちです。友人に話したり、エージェントに壁打ち相手になってもらうのも効果的です。

転職エージェントの活用

実績がない場合、書類選考で落とされる確率が高くなりがちです。転職エージェントを使えば、書類には書ききれないあなたの「人柄」や「熱意」を企業にプッシュしてくれます。また、未経験歓迎の非公開求人を提案してくれるのも大きなメリットです。

リクルートの「就業者の転職や価値観等に関する実態調査 2022」によると、20代の転職活動期間は平均3.5ヶ月程度です。一人で悩まず、プロの力を借りて効率よく進めましょう。

エージェントは「あなたの強みを見つけるプロ」です。初回面談で「実績がなくて不安なんです」と正直に相談してみてください。きっと、あなた自身も気づいていない強みを見つけてくれますよ。

実績がないと悩む20代が気を付けたい3つの落とし穴

焦るあまり、間違った方向に進んでしまうこともあります。以下の3つには注意しましょう。

  • 資格取得に逃げる:目的のない資格取得は時間の無駄です。実務経験の方がはるかに評価されます。
  • 「自分探し」で時間を浪費する:やりたいことは、行動しながら見つけるものです。考え込んで立ち止まるより、まずは動いてみましょう。
  • 条件だけで飛びつく:「給料が高いから」「休みが多いから」だけで選ぶと、またミスマッチで早期離職するリスクがあります。
阿部 翔大

焦りは禁物です。「早く決めなきゃ」というプレッシャーから妥協すると、また同じ悩みを繰り返すことになります。じっくり見極めて、納得のいく選択をしましょう。

転職活動に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 転職するのに、特別な資格は必要ですか?

A. 医師や看護師などの専門職を除き、基本的には不要です。企業は資格そのものよりも、実務を通して身につけた経験やスタンスを重視します。資格勉強に時間をかけるくらいなら、1社でも多く応募して面接の場数を踏む方が、内定への近道です。

阿部 翔大

資格はあくまで「補助ツール」です。運転免許証を持っていても、運転が上手いとは限りませんよね。それと同じで、資格よりも「実際に何ができるか」を伝えることの方がずっと大切ですよ。

Q2. 履歴書に空白期間があるのですが、不利になりますか?

A. 長期間(半年以上など)の空白があると、理由を聞かれることは間違いありません。しかし、不利になるかどうかは「その期間をどう説明するか」次第です。「資格の勉強をしていた」「家族の介護をしていた」など、やむを得ない事情や前向きな活動があったなら、正直に伝えれば問題ありません。

阿部 翔大

一番良くないのは、嘘をついたり隠そうとすることです。「将来について真剣に考える時間でした」と堂々と答え、その分「今は働く意欲に満ちています」とアピールすれば挽回できますよ。

Q3. 未経験の職種に挑戦するのは無謀でしょうか?

A. 全く無謀ではありません。むしろ20代は、未経験職種へのキャリアチェンジが最も成功しやすい時期です。企業も20代には即戦力性よりも柔軟性を求めています。ただし、30代になると即戦力が求められるようになるため、挑戦するなら「今」がベストタイミングです。

阿部 翔大

「やったことがない」は「できない」という意味ではありません。誰だって最初は未経験です。新しいことに飛び込む勇気さえあれば、スキルは後からいくらでもついてきますからね。

まとめ|20代は「可能性」そのもの。今は実績がなくても転職は可能!

「実績がない」と悩むのは、あなたが自分のキャリアに対して真剣に向き合っている証拠です。

20代のあなたには、時間という最強の武器があります。失敗してもやり直せる時間、新しいスキルを習得する時間、そして理想のキャリアを築き上げる時間がたっぷりと残されています。企業もその「可能性」に期待してお金を払うのです。

過去の実績にとらわれて立ち止まる必要はありません。大切なのは、「これまで何をしたか」よりも「これから何をしたいか」です。自信を持って面接に臨んでください。あなたのポテンシャルを信じてくれる企業は、必ずあります。

この記事のポイント総まとめ

  • 20代の転職は「実績」より「ポテンシャル(素直さ・意欲)」重視
  • 実績は「数値」だけでなく「プロセス」や「スタンス」で再定義できる
  • 短期離職や未経験でも、理由と意欲を論理的に語れれば問題ない
  • 資格取得に逃げず、まずは自己分析とエージェント活用から始める
  • 「これからどうなりたいか」という未来の意志が最大の武器になる
阿部 翔大

転職活動は「自分を知る旅」でもあります。たとえ内定が出なくても、面接を重ねるたびにあなた自身の強みや価値観が明確になっていきます。その経験は、必ず次につながりますよ。

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