事務職は定時で帰れる?残業が少ない事務の種類と求人の見つけ方を解説

「事務職なら定時で帰れるって本当?」「残業なしの事務の仕事に就きたい」そう思いながら求人情報を眺めていませんか?営業職やサービス業から事務職への転職を考える方の多くが、「定時退社できる仕事がしたい」という切実な思いを抱えています。プライベートの時間を確保し、心身ともに健康な働き方を実現することは、決してわがままではありません。

実際に、事務職は他の職種と比較して残業時間が少ない傾向にあります。厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和7年1月分結果速報」によると、一般労働者の所定外労働時間(残業時間)は全産業平均で月13.2時間ですが、事務系の職種では月10時間を下回るケースも珍しくありません。つまり、事務職は「定時で帰れる可能性が高い職種」であることは、統計データからも裏付けられています。

【参考】厚生労働省|毎月勤労統計調査 令和7年1月分結果速報

この記事では、事務職で定時退社が実現できる理由、残業が少ない事務職の種類、定時で帰れる求人の見つけ方、転職を成功させるコツを現役キャリアアドバイザーが徹底解説します。「今の仕事では毎日残業ばかり…」と悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

事務職は本当に定時で帰れる?業務内容と残業の実態

「事務職=定時退社」というイメージを持っている方は多いですが、実際のところ、事務職の残業時間は職種や企業規模によって大きく異なります。ここでは、事務職の具体的な業務内容と残業の実態をデータに基づいて解説します。

事務職の主な業務内容と1日の流れ

事務職の業務は、書類作成・データ入力・電話応対・来客対応・ファイリングなどが中心です。1日の業務量がある程度決まっているため、計画的に進めれば定時内に終わらせやすい特徴があります。営業職のように突発的な商談や外出対応が少ないため、スケジュールの見通しが立てやすいのも大きなメリットです。

事務職の平均残業時間を統計データで確認

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、一般事務の月平均残業時間は約8〜12時間で、全職種平均の13.2時間を下回っています。営業職(月20〜30時間)やIT職(月25〜35時間)と比較すると、事務職の残業時間は明らかに少ない水準です。

【参考】厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

職種別|月平均残業時間の比較

一般事務
約8〜12時間
経理事務
約10〜15時間
営業職
約20〜30時間
IT・エンジニア職
約25〜35時間

出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査・毎月勤労統計調査を基に作成

事務職でも残業が発生するケース

事務職でも、月末・期末の締め作業、年末調整の時期、人員不足の職場では残業が増える可能性があります。特に経理事務は決算期に残業が集中しやすく、営業事務は営業担当の動きに左右されるため突発的な残業が発生することもあります。ただし、これらは一時的なものであり、年間を通じて見ると事務職の残業は比較的コントロールしやすいといえます。

阿部 翔大

事務職は「毎日定時退社」とは限りませんが、他の職種と比べて残業が少ないのは確かです。求人選びの際は「月平均残業時間」の記載を必ずチェックし、繁忙期の残業状況も面接で確認しておくと安心ですよ。

定時退社しやすい事務職の種類と特徴

一口に「事務職」といっても、職種によって残業の発生しやすさは大きく異なります。ここでは、定時退社しやすい事務職の種類を具体的に紹介します。

一般事務|定時退社しやすさNo.1

一般事務は、データ入力・書類整理・電話応対が中心で、業務量が安定しているため最も定時退社しやすい職種です。ルーティンワークが多いため、慣れれば効率よく業務をこなせるようになります。特に大企業の一般事務は業務分担が明確で、一人に業務が集中しにくい環境が整っています。

受付事務|営業時間に連動するため残業が少ない

受付事務は、来客対応が主業務のため、オフィスの営業時間が終われば仕事も終了するのが一般的です。「受付終了=退社」というわかりやすい区切りがあるため、サービス残業が発生しにくい職種です。接客が好きな方には特におすすめです。

データ入力事務|タスクが明確で時間管理しやすい

データ入力事務は、1日の入力件数やノルマが明確に決まっていることが多く、計画的に作業を進めやすい職種です。作業スピードが上がれば定時前に業務を終えることも可能で、タイピングスキルに自信がある方にとっては理想的な職種といえます。

学校事務・官公庁事務|制度的に残業が制限される

学校事務や官公庁事務は、公的機関ならではの労働時間管理の厳格さがあり、残業が発生しにくい環境です。「ノー残業デー」が設定されている職場も多く、ワークライフバランスを最も重視する方に向いています。ただし、年度末や入学・卒業シーズンは繁忙期となる場合があります。

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事務職の種類定時退社しやすさ月平均残業特徴
一般事務★★★★★5〜10時間ルーティン中心で安定
受付事務★★★★★3〜8時間営業時間連動で区切り明確
データ入力★★★★☆5〜10時間タスクが明確で管理しやすい
学校・官公庁事務★★★★☆5〜10時間制度的に残業が制限
経理事務★★★☆☆10〜20時間決算期に繁忙期あり
営業事務★★☆☆☆15〜25時間営業に左右されやすい
阿部 翔大

定時退社を最優先にするなら、一般事務や受付事務が最もおすすめです。ただし「事務職」と一括りにせず、求人票で具体的な業務内容と残業時間を確認することが大切です。営業事務と書かれていても、実質的に一般事務に近い場合もありますよ。

定時で帰れる事務職の求人を見つける方法

「定時退社できる事務職に就きたい」と思っても、求人票だけでは実際の残業状況がわかりにくいのが現実です。ここでは、本当に定時で帰れる事務職の求人を効率的に見つけるための具体的な方法を解説します。

求人票でチェックすべき5つのポイント

求人情報を見る際は、「月平均残業時間」「固定残業代の有無」「年間休日数」「勤務時間」「従業員数」の5項目を必ず確認しましょう。月平均残業時間が10時間以下と記載されている求人は、定時退社の可能性が高いといえます。逆に、固定残業代(みなし残業代)が含まれている求人は、ある程度の残業が想定されている場合が多いので注意が必要です。

  • 月平均残業時間が10時間以下かどうか
  • 固定残業代(みなし残業代)が含まれていないか
  • 年間休日120日以上あるか
  • 始業・終業時間が明確に記載されているか
  • 従業員数が多く業務分担が整っているか

転職エージェントを活用して内部情報を得る

求人票に書かれていない「リアルな残業状況」を知るには、転職エージェントの活用が最も効果的です。エージェントは企業との取引実績を通じて、実際の残業時間や職場の雰囲気、離職率などの内部情報を持っています。「定時退社できる事務職を探しています」と希望を伝えれば、条件に合った求人を厳選して紹介してもらえます。

口コミサイトで実態を確認する

OpenWorkや転職会議などの口コミサイトでは、実際にその企業で働いた人のリアルな声を確認できます。「残業」「定時退社」「ワークライフバランス」などのキーワードで検索すると、求人票だけではわからない職場の実態が見えてきます。ただし、口コミは退職者の投稿が多いため、ネガティブな内容に偏りがちな点は考慮しましょう。

定時退社できる事務職の見つけ方フロー

STEP 1
転職エージェントに「定時退社希望」と伝える
STEP 2
紹介された求人票の5項目をチェック
STEP 3
口コミサイトで実際の残業状況を確認
STEP 4
面接で「実際の残業時間」を直接確認
定時退社できる事務職への転職成功!
阿部 翔大

求人票の情報だけを鵜呑みにしないことが大切です。転職エージェントに「本当に定時で帰れる職場か」を率直に聞いてみてください。企業の内部事情に詳しいエージェントなら、残業の実態を正直に教えてくれますよ。

事務職への転職を成功させるコツ

事務職は人気が高い職種のため、転職活動では他の応募者との差別化が欠かせません。ここでは、未経験からでも事務職への転職を成功させるための具体的なコツを紹介します。

PCスキルを事前に身につけておく

事務職ではExcel・Wordの操作が必須です。MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格を取得しておくと、未経験でもPCスキルを客観的に証明できます。特にExcelのVLOOKUP関数やピボットテーブルを使えると、面接でのアピール力が格段に上がります。

「定時退社したい」をポジティブに伝える

面接で「残業が少ない職場を希望しています」と直接伝えるのは、「効率よく業務を遂行し、成果を出した上で定時退社を実現したい」という前向きな表現に言い換えることが大切です。「残業したくない」というネガティブな印象ではなく、「限られた時間で最大の成果を出す意識がある」という印象を与えましょう。

これまでの経験を事務職にどう活かせるか整理する

異業種から事務職に転職する場合、前職での経験を事務職のスキルに紐づけてアピールすることが重要です。たとえば営業職の経験があれば「顧客対応力・スケジュール管理能力」、接客業の経験があれば「電話応対・来客対応のスキル」として活かせます。事務職に直結する経験がなくても、伝え方次第で強みに変えられます。

事務職に強い転職エージェントを利用する

事務職は求人倍率が高い(1つのポジションに複数の応募がある)職種のため、非公開求人を多く保有するエージェントの活用が有利です。事務職に特化した求人情報や、書類添削・面接対策のサポートを受けることで、内定率を大幅に高められます。

事務職への転職を成功させる4つのポイント

1
PCスキルの証明
MOS資格取得でExcel・Wordスキルを証明
2
前向きな志望動機
「効率的に働きたい」をポジティブに表現
3
経験の棚卸し
前職のスキルを事務職の強みに変換
4
エージェントの活用
非公開求人・書類添削・面接対策を受ける
阿部 翔大

事務職は人気職種なので、何の準備もなく応募するのは避けたいところです。PCスキルの習得と志望動機の整理を行ったうえで、エージェントのサポートを受ければ内定率は大きく上がります。焦らず一歩ずつ準備を進めましょう。

おすすめ転職エージェント3選|事務職で定時退社を実現しよう

事務職で定時退社を目指すなら、事務職の求人に強い転職エージェントを活用するのが最も効率的です。ここでは、未経験からの事務職転職に実績のあるエージェントを3社厳選してご紹介します。

ノビルキャリア|未経験から事務職を目指す方に特化

ノビルキャリアは、未経験者に特化した転職支援サービスです。事務職未経験でも応募できる求人を多数保有しており、「定時退社できる事務職に就きたい」という希望に合わせた求人紹介が可能です。書類添削から面接対策まで手厚くサポートしてくれるため、初めての転職でも安心して利用できます。

ハタラクティブ|20代中心・内定率80%以上の実績

ハタラクティブは、20代の未経験転職に強く、内定率80%以上という高い実績を誇ります。事務職の求人も豊富に取り扱っており、「残業が少ない」「定時退社が基本」という条件での求人検索に対応しています。最短2週間での内定獲得も可能なため、早期に転職を実現したい方におすすめです。

就職カレッジ|研修付きサポートで事務スキルも習得

就職カレッジは、就職前の研修プログラムが充実しており、ビジネスマナーや事務スキルを学んでから選考に進めるのが大きな特徴です。「事務職に必要なスキルに不安がある」という方でも、研修を通じて自信をつけてから応募できます。書類選考なしで面接に進める求人も多く、未経験者に優しいサービスです。

阿部 翔大

エージェント選びで迷ったら、まずは2〜3社に同時登録するのがおすすめです。それぞれのエージェントが持つ非公開求人は異なるため、複数登録することで定時退社できる事務職の求人に出会える確率がぐっと高まりますよ。

実際にあった相談事例|残業の多い営業事務から定時退社の一般事務へ転職成功

ここでは、当社にご応募いただいた方の実際の相談事例をご紹介します。

26歳女性のAさんは、中小メーカーの営業事務として3年間勤務していました。営業担当者5名分の見積書作成・受発注管理・顧客対応を一人で担当しており、月の残業時間は平均35時間、繁忙期には50時間を超えることもあったそうです。「営業事務なのにほぼ営業と同じ時間まで残っている」「定時退社できる事務職に転職したい」という強い希望で当社にご相談いただきました。

担当のキャリアアドバイザーがAさんのスキルを整理したところ、Excel関数の活用力・マルチタスク管理能力・正確な書類作成力が強みであることがわかりました。従業員300名規模のIT企業の一般事務(月平均残業5時間・年間休日125日)の求人をご紹介し、面接対策では「前職で培った事務処理スピード」を具体的にアピールする方法をお伝えしました。結果、1ヶ月半の転職活動で内定を獲得。現在は毎日18時には退社でき、「仕事後にジムに通える生活になりました」と嬉しいご報告をいただいています。

阿部 翔大

Aさんのように、今の環境が辛くても、あなたのスキルや経験を活かせる職場は必ずあります。一人で悩まず、まずは気軽にご相談くださいね。

事務職で定時退社を目指す人からキャリアアドバイザーによくある質問

Q: 未経験でも定時退社できる事務職に就けますか?

A: はい、未経験でも定時退社できる事務職に就くことは十分可能です。特に一般事務やデータ入力事務は「未経験歓迎」の求人が多く、PCの基本操作ができれば応募できるポジションが数多くあります。MOS資格を取得しておくと、未経験でもスキルを証明でき、採用確率がさらに高まります。転職エージェントに「未経験OK・残業少なめ」の条件を伝えて求人を紹介してもらうのがおすすめです。

Q: 事務職の正社員で定時退社は現実的ですか?派遣のほうがいいですか?

A: 正社員の事務職でも定時退社は十分に現実的です。確かに派遣事務は契約で残業なしを明記しやすいメリットがありますが、正社員でも大企業や官公庁、業務分担が整った職場では定時退社が当たり前という環境は多数あります。雇用の安定性やキャリアアップの観点からは、正社員として定時退社できる職場を探すことをおすすめします。

Q: 面接で「定時で帰りたい」と伝えても大丈夫ですか?

A: 伝え方を工夫すれば問題ありません。「残業をしたくない」とストレートに言うのではなく、「限られた時間内で効率よく業務を遂行し、メリハリのある働き方をしたい」と前向きに表現しましょう。また、「プライベートの時間を自己研鑽に充て、業務に還元したい」という形で伝えると、向上心のある印象を与えられます。

Q: 事務職の年収はどれくらいですか?定時退社だと給料は下がりますか?

A: 厚生労働省の調査によると、一般事務の平均年収は約300〜350万円です。残業が少ない分、残業代で稼ぐスタイルの職種(営業職など)と比較すると年収は下がる可能性はあります。しかし、定時退社で得られる自由時間を副業やスキルアップに充てることで、将来的な年収アップにつなげている方も少なくありません。ワークライフバランスと収入のバランスを考えて判断しましょう。

【参考】厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

阿部 翔大

事務職で定時退社を実現したいという相談は非常に多いです。「こんなこと聞いても大丈夫かな」と遠慮せず、疑問や不安はどんな小さなことでもキャリアアドバイザーにぶつけてください。一緒に最適な職場を見つけましょう。

まとめ|事務職なら定時退社は十分に実現できる

この記事では、事務職で定時退社を実現するための知識と方法を網羅的に解説しました。最後に、重要なポイントを振り返ります。

  • 事務職は他の職種と比較して残業時間が少なく、定時退社しやすい職種である
  • 一般事務・受付事務・データ入力事務は特に定時退社しやすい
  • 求人票の「月平均残業時間」「固定残業代の有無」を必ず確認する
  • 転職エージェントを活用すれば、求人票に載らない内部情報を得られる
  • MOS資格の取得やスキルの棚卸しで、事務職の選考突破率を上げられる
  • 未経験からでも正社員の事務職で定時退社を実現している人は数多くいる
阿部 翔大

「毎日残業で疲れ切っている」「定時で帰って自分の時間を取り戻したい」。その気持ちは、より良い働き方を求める大切な第一歩です。事務職で定時退社を実現するための道筋はこの記事でお伝えした通りですので、一人で悩まず、まずはキャリアアドバイザーに相談してみてください。あなたに合った職場が必ず見つかります。

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