営業を辞めたいと感じたら?退職の判断基準と後悔しない転職の進め方

「営業を辞めたい」と感じているのは、あなただけではありません。ノルマのプレッシャー、飛び込みやテレアポの精神的な負担、成果が出ても報われない評価制度。営業職に就いている人の多くが、一度は「辞めたい」と思った経験があります

この記事では、1万人超の転職支援データと実際の相談事例をもとに、営業を辞めたいと感じる理由の整理から、辞めるべきかの判断基準、辞めた後の転職で失敗しないための具体的な進め方まで解説します。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、営業職から転職したい方の支援を数多く行ってきた経験をもとに執筆しています。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

営業を辞めたいと感じる主な理由6つ

営業を辞めたい理由は人それぞれですが、当社に相談に来られる方の声をまとめると、以下の6つに集約されるケースがほとんどです。

ノルマや数字のプレッシャーが辛い

毎月リセットされる売上目標、未達成時の上司からの詰め、ランキング形式での成績公開。数字に追われる毎日は精神的な負担が大きく、「辞めたい」と感じる最大の原因です。成績が良い月でも「来月はどうなるか」という不安から解放されないという声は多く聞きます。

飛び込み営業やテレアポが精神的にきつい

断られることが前提の営業手法は、慣れていても精神的に消耗します。「何十件回っても話すら聞いてもらえない」という経験が続くと、自己肯定感が下がり、仕事そのものが嫌になる方も少なくありません。

長時間労働で体力的に限界を感じている

営業職は外回り・移動・残業が多く、労働時間が長くなりやすい傾向があります。朝から夕方まで外回りをして、帰社後に報告書や見積書を作成する生活が続くと、体力的に限界を感じるのは当然のことです。

成果を出しても正当に評価されない

「数字を出しているのに給料が上がらない」「インセンティブが思ったより少ない」という不満もよく聞きます。頑張りが待遇に反映されないと、何のために辛い営業を続けているのかわからなくなります

顧客対応のストレスが蓄積している

理不尽なクレーム、無理な値引き要求、休日の呼び出し。顧客との関係構築が営業の醍醐味でもある一方で、対人ストレスの蓄積は辞めたいと思う大きな要因になります。

そもそも営業という仕事が自分に向いていないと感じる

人と話すこと自体が苦手、数字で評価される環境が合わない、提案よりも作業に集中したい。適性のミスマッチを感じている場合は、努力で補える範囲に限界があります

阿部 翔大

営業辞めたいって相談に来る方、本当に多いんです。しかも皆さん「自分が弱いだけなのかな」って思ってるんですけど、全然そんなことないですよ。環境や適性の問題であることがほとんどなので、自分を責めないでほしいですね。

営業を辞めるべきか迷ったときの判断基準

「辞めたい」と思っても、すぐに辞めるのが正解とは限りません。以下の判断基準を参考に、冷静に状況を見極めてください

心身に不調が出ているなら早めに動くべき

眠れない、食欲がない、休日も仕事のことが頭から離れない。こうした症状が出ているなら、辞めるかどうかを迷っている段階ではなく、すぐに行動すべき状態です。心身の健康はキャリアの土台であり、壊れてからでは回復に時間がかかります。

改善を試みたが状況が変わらない場合は転職が合理的

上司に相談した、異動を申し出た、やり方を工夫した。それでも状況が変わらないなら、環境を変えることが合理的な選択です。「もう少し頑張れば」と思い続けて何年も過ぎてしまうケースは少なくありません。

「営業が嫌」なのか「今の会社が嫌」なのかを見極める

辞めたい原因が営業という仕事自体にあるのか、それとも今の会社の環境にあるのかで、取るべき行動は大きく変わります。営業自体が嫌なら異職種への転職、会社が嫌なら同職種での転職が選択肢になります。

阿部 翔大

「営業が嫌」と「この会社の営業が嫌」は全く別の話なんです。僕の面談でも、ここを整理するだけで「あ、営業自体は嫌いじゃなかったんだ」って気づく方が結構いますよ。焦って辞める前に、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

営業を辞めた後の転職で失敗しないために知っておくべきこと

営業を辞めること自体は問題ありません。ただし、辞めた後の転職活動で同じ失敗を繰り返さないための準備は必須です。当社の支援データから見える「つまずきやすいポイント」を押さえておきましょう。

面接で「他責感」が出ると選考はお見送りになる

1万人超の支援データより、企業がお見送りにする理由として最も多いパターンのひとつが「他責感」です。「上司が理不尽だった」「ノルマがきつすぎた」と前職の不満を他人や環境のせいにする発言は、面接官に「うちに来ても同じことを言うのでは」と判断されます。

営業を辞めたい理由を正直に整理したうえで、「だから次はこういう環境で働きたい」という前向きな転換ができるかどうかが合否を分けます。

短期離職を繰り返すと「継続力不足」と評価される

同じく当社の支援データでは、短期離職の繰り返しに対する「継続力不足」の懸念も、お見送り理由の主要パターンです。「営業が合わなかったので辞めました。でもその前の会社も1年で辞めています」となると、企業側の不安は大きくなります。

営業経験は他の職種でも評価されるスキルが多い

営業を辞めたいと思っていても、営業で身につけたスキルは他職種でも高く評価されます。コミュニケーション力、提案力、数値管理能力、顧客折衝の経験は、事務職・人事・カスタマーサクセス・企画職など幅広い職種で活かせます。

企業がお見送りにする理由|3つのパターン(弊社調べ)

パターン1:他責感
前職の不満を他人や環境のせいにする発言が出る
パターン2:継続力不足
短期離職の繰り返しに対する懸念
パターン3:基本マナーの欠如
面接遅刻や無謝罪など社会人としての基本が欠けている

出典:1万人超の支援データより(弊社調べ)

阿部 翔大

営業経験って、自分では「辛かっただけ」と思ってても、実は転職市場では強みなんですよ。提案力とか数字で結果を出してきた経験って、他の職種でもかなり評価されます。「営業しかしてないから不安」って方ほど、意外な選択肢が見つかることが多いです。

営業を辞めた人に人気の転職先5選

営業を辞めたい方が次に選ぶ職種として、営業経験を活かしつつもプレッシャーの少ない環境で働ける仕事が人気です。

事務職(一般事務・営業事務)

営業を辞めたい方に最も人気の転職先です。ノルマがなく、定時退社しやすい環境で働けるのが魅力です。営業事務であれば、営業時代に培った顧客対応力やスケジュール管理能力がそのまま活かせます。

人事・採用担当

営業で身につけたコミュニケーション力と人を見る力は、採用面接や候補者対応で大きな強みになります。人材紹介会社での営業経験がある方は特に親和性が高い職種です。

カスタマーサクセス

既存顧客のフォローがメイン業務のため、新規開拓のプレッシャーがなく、営業経験を活かしやすいのが特徴です。SaaS企業を中心に求人が増えており、IT業界への転職の入り口としても注目されています。

企画・マーケティング職

営業現場で得た顧客の声や市場感覚は、企画やマーケティングの仕事で即戦力として評価されます。データ分析や戦略立案に興味がある方におすすめの選択肢です。

IT系職種(エンジニア・Webディレクター)

未経験からIT業界に挑戦する営業出身者も増えています。Webディレクターは顧客折衝力が活かせるため、営業経験者との親和性が高いです。エンジニアを目指す場合はプログラミング学習が必要ですが、ポテンシャル採用を行う企業もあります。

阿部 翔大

「営業以外に何ができるかわからない」って方が多いんですけど、営業出身の方は選択肢が広いです。事務、人事、カスタマーサクセス、企画。面談でお話聞くと「あ、そういう仕事もあるんですね」って驚かれることも多いですよ。

営業を辞める際に知っておくべき退職のルール

営業を辞めたいと決めても、退職には法的なルールと実務上のマナーがあります。トラブルなく円満に退職するために、以下のポイントを押さえておきましょう。

民法627条で2週間前の申し出で退職できる

民法627条により、雇用期間の定めがない正社員は、退職の申し出から2週間で退職が成立します。会社が退職を認めないと言っても、法律上は2週間で辞めることが可能です。

「半年前に言え」という誓約書の法的効力

当社の支援データでは、「半年前に申し出ること」を口頭や誓約書で結ばされているケースが確認されています。しかし、就業規則や誓約書の退職予告期間が民法627条を上回る場合、法律が優先されます。誓約書に半年前と書かれていても、法的には2週間前の申し出で退職可能です。

ただし、引き継ぎの都合を考慮して1〜2ヶ月前に申し出るのが現実的です。特に営業職は担当顧客の引き継ぎが必要なため、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

営業職ならではの円満退職のポイント

担当顧客リスト、進行中の案件状況、連絡先一覧をまとめた引き継ぎ資料を作成しておくことが、営業職の円満退職のカギです。退職を伝えるタイミングは、繁忙期や大型案件のクロージング直前を避け、直属の上司に個別に伝えるのが基本です。

阿部 翔大

営業職の退職で一番揉めるのが「引き継ぎ」なんですよね。顧客リストと案件の状況をまとめた資料を先に作っておくと、上司も「ちゃんと準備してるんだな」って印象を持ってくれるので、スムーズに話が進みやすいですよ。

辞めると決めたら転職活動は早めに始めるべき理由

営業を辞めたいと決断したなら、退職してから動くのではなく、在職中に転職活動を始めることが重要です。

在職中に始めれば経済的リスクを減らせる

退職後に転職活動を始めると、収入がゼロの状態で求職活動をすることになり、焦りから「営業以外ならどこでもいい」という妥協をしてしまうリスクがあります。在職中に始めれば、経済的な余裕を持って納得のいく転職先を選べます。

転職活動で離脱しやすいタイミングを知っておく

1万人超の支援データより、転職活動の途中で離脱してしまうタイミングには明確なパターンがあります。

転職活動で離脱が起きやすいタイミング(弊社調べ)

1
他社で先に内定が出た
最も多い離脱理由。比較検討せず決めてしまうリスクあり
2
面談後に連絡が取れなくなった
モチベーションが下がり、活動を中断するケース
3
求人提案後に連絡が取れなくなった
提案された求人が希望と違い、活動をやめてしまうケース

出典:1万人超の支援データより(弊社調べ)

「辞めたい」と思ったまま何もしないでいると、また日常に流されて転職のタイミングを逃してしまいます。動き始めたら、内定承諾まで止まらずに進めることが大切です。

ブランク期間は短いほど有利

退職後のブランクが3ヶ月を超えると、面接で「この期間は何をしていたのか」と必ず聞かれます。営業職からの転職は在職中でもエージェントを活用すれば効率的に進められるため、退職前に活動を始めることを強くおすすめします。

阿部 翔大

営業の方は日中忙しいから「辞めてから探そう」って思いがちなんですけど、今は夜や土日に面談できるエージェントも増えてるので、在職中でも十分動けますよ。収入がある状態で転職活動した方が、絶対に余裕を持って選べます。

実際にあった相談事例|営業を辞めたかった25歳がカスタマーサクセスに転職した話

25歳の男性Gさんは、IT商材の法人営業として2年間働いていましたが、毎月のテレアポ件数ノルマと成績ランキングのプレッシャーに耐えられず、「営業を辞めたい」と当社に相談に来られました。

面談でGさんの強みを整理したところ、既存顧客からの信頼が厚く、契約更新率がチーム内でトップだったことがわかりました。新規開拓は苦手でも、関係構築には高い能力を持っている方だったのです。

そこで、新規開拓が不要で既存顧客のフォローがメインとなるカスタマーサクセス職を提案。転職理由も「新規営業から、顧客との長期的な関係構築に注力したい」という形に整理し、面接練習を2回実施しました。結果、SaaS企業のカスタマーサクセス職として正社員内定を獲得。「営業経験がこんな形で活かせるとは思わなかった」とGさんは話していました。

阿部 翔大

Gさんみたいに「新規は苦手だけど既存顧客の対応は得意」という方って結構いるんです。営業=新規開拓だけじゃないですし、自分の得意な部分を活かせる職種は必ずあります。一緒に探しましょう。

私たちノビルキャリアについて|営業職からの転職を支える思い

私たちは、営業職に就いて「辞めたい」と感じている方の転職を、一人ひとりに合ったやり方でサポートしています。営業で培った経験をどう活かすか、次はどんな環境なら納得して働けるかを一緒に考えるのが私たちの面談の特徴です。

これまでに10,000名以上の就職・転職を支援し、内定承諾者の平均年齢は24.7歳。支援者の約85%が20代で、東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に対応しています。

当社の支援実績

当社の支援実績

10,000名+
総支援人数
24.7歳
内定承諾者の平均年齢
約85%
20代の支援者割合

実際の面談で行っていること

面談では、営業を辞めたい理由を丁寧にヒアリングし、営業経験をどう次のキャリアに活かすかを一緒に整理します。

  • 営業で辛かった点と、実は得意だった点を切り分けて整理する
  • 退職理由を前向きな転職理由に転換するサポート
  • 営業経験を活かせる職種の提案と面接対策までフォロー

当社が向いている方

  • 営業を辞めたいが、次に何をすべきかわからない方
  • 営業経験を活かせる職種を知りたい方
  • 転職理由の伝え方に不安がある方
  • 在職中に効率よく転職活動を進めたい方

当社が合わない可能性がある方

管理職・専門職でのハイクラス転職を希望する方や、年収600万円以上の求人を中心に探したい方は、大手総合型エージェントの方が求人の選択肢が広い場合があります。

阿部 翔大

営業を辞めたいって相談に来てくれる方って、最初は「逃げてるみたいで恥ずかしい」って言うんです。でも、辛い環境から抜け出して自分に合った仕事を探すのは逃げじゃなくて「戦略」ですよ。僕がサポートするので、まずは話を聞かせてください。

当社公式サイトへ(無料相談)

営業を辞めたいなら、まず私たちに相談してください|併用がおすすめのエージェント

営業を辞めたいと思ったら、まず私たちノビルキャリアにご相談ください。あわせて、相性の良いエージェントを3社ご紹介します。

リクルートエージェント|業界最大級の求人数を誇る総合型エージェント

非公開求人を含む20万件以上の求人を保有し、営業職からの転職先として事務・企画・人事など幅広い職種を提案してくれます。求人の選択肢を広げたい方に適しています。

リクルートエージェントは求人数・実績ともに業界最大級ですが、担当者1人あたりの対応件数が多いため、サポートに物足りなさを感じる方もいます。手厚い個別対応を希望する方は、私たちとの併用がおすすめです。

マイナビエージェント|20代・第二新卒の転職に強い総合型エージェント

20代の転職支援実績が豊富で、営業から異職種への転職にも対応。「辞めたいけど次にどんな仕事が合うかわからない」という方にも、キャリアの方向性を丁寧に提案してくれます。

マイナビエージェントは20代向けの求人が豊富ですが、首都圏以外の地方求人は少ない傾向があります。20代の転職を複数の視点でサポートしてほしい方は、私たちとの併用を検討してみてください。

doda|求人サイトとエージェントを兼ね備えた総合型サービス

転職サイトとしての自己応募とエージェントサポートの両方が使えます。スカウト機能もあるため、「営業を続けながら良い求人があれば検討したい」というスタンスの方にも適しています。

dodaは求人の幅広さと利便性が魅力ですが、サービスが大規模なぶん、担当者との距離感が遠く感じることもあります。転職の悩みを丁寧に聞いてほしい方は、まず私たちへのご相談もご検討ください。

営業を辞めたい方からキャリアアドバイザーによくある質問

Q: 営業を辞めたいのは甘えですか?

A: 甘えではありません。営業には向き不向きがあり、適性に合わない環境で無理をし続けることは心身の健康を損なうリスクがあります。辞めたい理由を整理し、次のキャリアを冷静に考えることは前向きな行動です。

Q: 営業経験しかなくても異職種に転職できますか?

A: できます。営業で培ったコミュニケーション力・提案力・数値管理能力は、事務・人事・カスタマーサクセス・企画など幅広い職種で評価されます。「営業しかしていない」ことは転職のハンデにはなりません。

Q: 営業を辞めると年収は下がりますか?

A: インセンティブの大きい営業職から異職種に移ると、基本給ベースでは横ばいまたは若干下がるケースもあります。ただし、残業の減少や精神的な安定を加味すると、トータルの満足度が上がる方がほとんどです。

Q: 在職中に転職活動をする時間がありません

A: 夜間や土日に面談対応しているエージェントを活用すれば、営業の仕事を続けながらでも転職活動は可能です。面接日程も有給休暇や半休で調整できます。

Q: 営業を1〜2年で辞めても不利になりませんか?

A: 1社目の短期離職であれば大きなハンデにはなりません。ただし、転職理由の伝え方が重要です。「ノルマがきつかった」ではなく、「次に何を実現したいか」を前向きに伝えることで面接官の印象は大きく変わります。

Q: 転職エージェントに相談するのに費用はかかりますか?

A: 費用はかかりません。エージェントは企業から採用成功報酬を受け取るビジネスモデルのため、求人紹介・履歴書添削・面接対策・内定後フォローまですべて無料で利用できます。

まとめ|営業を辞めたいなら、まず原因を整理して次の一歩を踏み出そう

この記事では、営業を辞めたいと感じる理由の整理から、辞めるべきかの判断基準、辞めた後の転職で失敗しないための進め方を解説しました。

  • 営業を辞めたい理由は「ノルマ」「長時間労働」「適性のミスマッチ」に集約されることが多い
  • 心身に不調が出ているなら、迷わず転職を検討すべき
  • 面接で「他責感」を出すとお見送りになるため、退職理由の伝え方が重要
  • 営業経験は事務・人事・カスタマーサクセスなど幅広い職種で活かせる
  • 転職活動は在職中に始めることで、焦りによる妥協を防げる
阿部 翔大

ここまで読んでくれた方は、もう「変わりたい」って気持ちがあるんだと思います。営業を辞めたいと思うことは全然恥ずかしいことじゃないですよ。ノビルキャリアに一度話を聞かせてください。一緒に次のキャリアを考えましょう。

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