退職日までもたない…欠勤してもいい?限界のときの対処法と注意点を解説

「退職日まであと少しなのに、もう限界で会社に行けない…」
退職を決めたはずなのに、退職日までの残り期間が精神的にも身体的にも耐えられないという状況に追い込まれている方は少なくありません。
欠勤することへの罪悪感、引き継ぎへのプレッシャー、職場の雰囲気の悪化。「もう行きたくない」と感じるのは、あなたの心身が限界のサインを出しているからです。
この記事では、退職日までもたないと感じたときに欠勤してもよいのか、欠勤した場合のリスク、そして限界のときの具体的な対処法を解説します。まず伝えたいのは、自分の心身を守ることが最優先だということです。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、退職後の転職支援を数多く行ってきた経験をもとに執筆しています。
株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント
阿部 翔大

退職日までもたないと感じる主な理由
退職日が決まっているにもかかわらず「もたない」と感じるのには、いくつかの具体的な理由があります。まずは自分がどの状況に当てはまるのかを客観的に把握することが大切です。
精神的に限界でうつ・適応障害の症状が出ている
退職を決めた後も職場のストレスが続き、うつや適応障害の症状(気力の低下・涙が止まらない・朝起きられない等)が出ている場合は、すでに心身が限界を超えています。無理に出勤を続けると症状が悪化し、回復に時間がかかってしまいます。
職場の人間関係が退職を伝えてから悪化した
退職の意思を伝えた途端に、上司や同僚の態度が急変するケースは珍しくありません。冷たい態度を取られたり、会話に入れてもらえなくなったりすることで、職場にいること自体が苦痛になります。
引き継ぎ作業のプレッシャーが重い
「引き継ぎが完了するまで辞めさせない」という空気の中で、通常業務に加えて引き継ぎ資料の作成を求められると、心身の負担は倍増します。「自分がやらないと迷惑がかかる」という責任感が、さらに自分を追い詰めてしまいます。
退職を伝えた後に嫌がらせ・無視が始まった
「裏切り者」扱いされたり、明らかに不当な業務を押し付けられたりするケースもあります。こうした行為はハラスメントに該当する可能性があり、我慢して耐える必要はありません。
身体症状(不眠・食欲不振・動悸)が出ている
ストレスが身体に現れている場合は、体が「もう限界です」と訴えている状態です。不眠、食欲不振、動悸、吐き気、頭痛などが続いている場合は、早急に医療機関を受診しましょう。
阿部 翔大「もたない」と感じること自体は、けっして甘えではありません。心身からのSOSのサインです。自分を責めるのではなく、まずは自分を守る方法を考えてください。
退職日までもたない場合、欠勤してもいいのか
結論から言えば、退職日まで欠勤しても、退職の効力に影響はありません。ただし、いくつかの注意点があります。
法的には欠勤しても退職の効力は変わらない
民法第627条により、退職の意思表示から2週間が経過すれば、会社の同意がなくても退職は成立します。退職届を提出済みであれば、退職日まで欠勤しても「退職が取り消される」ということはありません。
有給休暇が残っている場合の消化方法
有給休暇が残っている場合は、退職日までの期間を有給消化にあてることができます。有給休暇の取得は労働者の権利であり、会社は正当な理由なく拒否することはできません。退職日までの日数と有給残日数を確認し、上司または人事に有給消化の申請をしましょう。
医師の診断書がある場合の対応
精神的・身体的な不調で出勤が困難な場合は、心療内科や精神科を受診して診断書を取得しましょう。「適応障害」「うつ状態」などの診断書があれば、休職扱いで退職日まで過ごすことが可能になるケースが多いです。
欠勤した場合に起きることと注意点
無断欠勤は懲戒処分の対象になる可能性があるため、必ず事前に連絡を入れましょう。有給を使わない欠勤の場合は「欠勤控除」として給与が減額されます。また、引き継ぎが完了していない場合は会社から連絡が来ることがあります。



心身の健康を守ることは、働く人の権利です。「欠勤してもいいの?」と悩んでいる方に伝えたいのは、法的にはまったく問題ないということ。ただし連絡だけはきちんと入れるようにしてください。
退職日まで欠勤する場合の具体的な手順
欠勤する場合も「手順」を踏むことで、トラブルを最小限に抑えられます。
会社への連絡方法(電話・メール・内容証明)
まずは上司に電話で連絡するのが基本です。電話が難しい場合はメールでも構いませんが、「体調不良のため本日より退職日まで休みたい」という旨を明確に伝えましょう。記録を残すために、電話後にメールでも同内容を送付しておくと安心です。
有給消化で乗り切る方法
有給休暇が残っている場合は、退職日から逆算して有給消化の申請を出しましょう。「残りの有給をすべて消化したい」と伝えれば、多くの企業は応じてくれます。申請は書面またはメールで行い、証拠を残しておきましょう。
医師の診断書をもらう方法と使い方
心療内科や精神科を受診し、現在の症状を医師に伝えます。「仕事が原因で不調が続いている」「出勤が困難な状態である」と具体的に伝えれば、休養の必要性を記載した診断書を発行してもらえます。診断書は会社に提出することで、正当な理由での欠勤として扱われます。
引き継ぎが完了していない場合の対応
引き継ぎが完了していなくても、退職日は変わりません。できる範囲で引き継ぎ資料を作成し、メールで送付するか、後任者に電話で要点を伝えるだけでも十分です。引き継ぎの未完了を理由に退職を延期する法的義務はありません。
退職日まで欠勤する場合の手順フロー



欠勤の連絡は「証拠を残す」ことがポイントです。電話で伝えた後にメールでも同内容を送っておけば、「言った・言わない」のトラブルを防げます。
退職日まで欠勤するリスクと注意点
欠勤すること自体は問題ありませんが、いくつかのリスクを事前に理解しておくことが重要です。
給与・賞与への影響
有給休暇を使わない欠勤は「欠勤控除」として給与から差し引かれます。また、賞与の査定期間中に欠勤が多いと、退職前の賞与が減額される可能性もあります。有給が残っている場合は、できるだけ有給消化で対応しましょう。
離職票・退職証明書の発行への影響
欠勤を理由に離職票の発行を遅らせる企業もまれにありますが、法的に会社は離職票を発行する義務があります。万が一発行されない場合は、ハローワークに相談すれば対応してもらえます。
社会保険の継続期間への影響
退職日までは社会保険に加入した状態が続きます。欠勤していても退職日が変わらなければ、保険の切り替え時期は同じです。退職後は国民健康保険への加入、または任意継続被保険者制度の利用を検討しましょう。
転職活動への影響(次の職場にバレるか)
「退職日まで欠勤した」という事実が転職先に伝わることは、基本的にありません。前職への在籍確認が行われることはまれですし、確認されたとしても在籍期間と退職日が確認されるだけです。



リスクを理解したうえで、自分を守る選択をしてください。「欠勤した」という事実だけで、あなたのキャリアが傷つくことはありません。大切なのは、心身を回復させて次のステップに進むことです。


退職日まで欠勤せずに乗り切る方法
できれば欠勤せずに退職日を迎えたいという方に向けて、残りの期間を乗り切るための具体的な方法をご紹介します。
有給休暇を最大限活用する
週に1〜2日の有給を挟むだけでも、精神的な負担は大幅に軽減されます。「毎日出勤する必要はない」と考えるだけで、気持ちが楽になります。有給の残日数を確認し、退職日までの期間に計画的に分散させましょう。
職場で関わる人を最小限にする
退職を伝えた後に人間関係が悪化している場合は、必要最低限の業務連絡以外は関わらないようにしましょう。ランチは一人で食べる、休憩時間はオフィスの外に出るなど、物理的に距離を取ることで精神的な負担を減らせます。
退職日までのカウントダウンを意識する
スマホのカレンダーやメモアプリに退職日までの残り日数を記録し、「あと〇日」と日々確認しましょう。ゴールが見えていると、人は驚くほど踏ん張れます。
仕事への関与度を段階的に下げる
退職が決まっている以上、100%の力で仕事に取り組む必要はありません。引き継ぎに必要な業務だけに集中し、新規プロジェクトへの参加は辞退しましょう。「最低限やるべきこと」だけに絞ることで、心の余裕が生まれます。



「あと〇日」と考えることで、見通しが立ちます。退職日が近づいている今は、自分を追い込む時期ではなく、自分をいたわる時期です。完璧を求めず、最低限の対応で乗り切りましょう。
退職代行サービスの活用という選択肢
「会社に連絡するのも怖い」「上司と話したくない」という場合は、退職代行サービスの利用も選択肢のひとつです。
退職代行とは何か
退職代行サービスは、本人に代わって会社に退職の意思を伝えてくれるサービスです。退職届の提出、有給消化の交渉、貸与品の返却手配なども代行してもらえるケースがあります。
退職代行を使うべきケース
上司からのハラスメントが続いている場合、退職の意思を伝えても受け入れてもらえない場合、精神的に会社と連絡を取ること自体が困難な場合は、退職代行の利用を検討してよいでしょう。
退職代行の費用・選び方の注意点
費用は2万〜5万円程度が相場です。選ぶ際は「弁護士監修」または「労働組合運営」のサービスを選ぶと、有給消化や未払い賃金の交渉まで対応してもらえるため安心です。「非弁行為」にあたるサービスには注意しましょう。
退職代行を使った後の流れ
退職代行に依頼した後は、基本的に会社との連絡はすべて代行業者を通じて行われます。貸与品(社員証・PC等)の返却は郵送で対応し、退職に必要な書類(離職票・源泉徴収票等)も郵送で受け取ります。



退職代行を使うことに後ろめたさを感じる方もいますが、自分の心身を守るための正当な手段です。無理に自分で対応して体調を崩すよりも、プロに任せる方が結果的に良いケースも多くあります。
退職日までもたないほど追い詰められている場合の相談先
一人で抱え込まず、使える手段をすべて使ってください。以下の相談先を知っておくだけでも、心理的な安心感が得られます。
産業医・社内相談窓口
従業員50人以上の企業には産業医の配置が義務付けられています。産業医への相談は守秘義務があるため、上司に内容が漏れることはありません。社内にハラスメント相談窓口がある場合も活用しましょう。
労働基準監督署
退職を認めてもらえない場合や、有給取得を拒否された場合は、管轄の労働基準監督署に相談できます。匿名での相談も可能で、会社に対して是正指導を行ってもらえることがあります。
労働組合・ユニオン
会社に労働組合がない場合でも、個人で加入できる「ユニオン(合同労組)」があります。退職交渉や未払い賃金の請求などを会社と交渉してもらえます。
精神科・心療内科
心身の不調が出ている場合は、早急に精神科または心療内科を受診してください。診断書の発行を受ければ、合法的に休職・欠勤ができます。予約が取りにくい場合は、近隣のクリニックに電話して「初診で緊急性がある」と伝えましょう。



心療内科の受診に抵抗を感じる方もいますが、風邪で内科に行くのと同じです。心のSOSに対して専門家の力を借りることは、自分を守るための正しい行動です。
転職エージェント(次を決めて気持ちを切り替える)
「次の仕事が決まっている」という状態があるだけで、退職日までの精神的な負担は大幅に軽減されます。退職後の転職活動に不安がある方は、早めに転職エージェントに相談しておくと、気持ちの切り替えがしやすくなります。



一人で抱え込まず、使える手段をすべて使ってください。産業医、労基署、心療内科、転職エージェント。頼れる場所は想像以上にたくさんあります。
退職日まで乗り切った後にやること
退職日を無事に迎えたら、まずは自分を褒めてください。そのうえで、以下の手続きと判断を進めましょう。
退職後の手続き(健康保険・年金・失業給付)
退職後14日以内に国民健康保険と国民年金への切り替え手続きが必要です。また、雇用保険に加入していた場合は、ハローワークで失業給付の申請ができます。自己都合退職の場合、給付開始まで2ヶ月程度の待機期間があることを覚えておきましょう。
しばらく休んでから転職活動を始める判断基準
心身の不調が続いている場合は、すぐに転職活動を始める必要はありません。「朝きちんと起きられる」「外出に抵抗がない」「仕事について前向きに考えられる」という状態になってから動き始めても遅くありません。
転職エージェントへの相談タイミング
転職活動を始める意欲が出てきたら、早めに転職エージェントに登録しましょう。退職理由の伝え方、ブランク期間の説明方法、自分に合った求人の紹介など、一人では難しい部分をプロにサポートしてもらえます。



退職直後は「何もしたくない」と感じるのが普通です。焦る必要はありません。体と心が回復してから転職活動を始めても、20代であれば十分に間に合います。
私たちノビルキャリアについて|退職後の転職支援にかける思い
私たちは、「退職したいけれど次の一歩が踏み出せない」という方に、安心して転職活動を進めてもらうことを使命としています。退職の決断をした方の不安や迷いを受け止め、次のキャリアに向けた具体的な道筋を一緒に作っていきます。
これまで10,000名以上の転職をサポートしており、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。対応エリアは東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に対応しています。
当社の支援実績
当社の支援実績データ
実際の面談で行っていること
退職後の転職活動では「次もまた同じ失敗をしたらどうしよう」という不安を抱える方が多いです。私たちの面談では、前職を辞めた理由を丁寧に整理し、同じ状況を繰り返さないための職場選びをサポートしています。
- 退職理由の整理と転職面接での前向きな伝え方の準備
- 職場環境・社風を事前にリサーチした求人紹介
- 逆質問の準備やオンライン面接の形式的なアドバイスまでフォロー
当社が向いている方
- 退職後の転職活動の進め方がわからない方
- 退職理由の伝え方に不安があり、面接対策を手厚くしてほしい方
- 次の職場では同じ失敗を繰り返したくない方
- 職場の雰囲気や人間関係を重視して転職先を選びたい方
当社が合わない可能性がある方
すでに転職活動の経験が豊富で自分で求人を探して応募できる方には、当社のサポートが手厚すぎると感じるかもしれません。その場合は、求人数の多い大手エージェントの方が効率よく転職活動を進められる可能性があります。



退職を決断された方の不安な気持ちは、私たちもよく理解しています。「次こそ自分に合った職場で働きたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。一緒にあなたに合った転職先を見つけていきましょう。
転職活動を始めるなら、まず私たちに相談してください|経験者にもおすすめのエージェント
退職後の転職を考えているなら、まず私たちにご相談ください。あわせて、相性の良いエージェントを3社ご紹介します。
退職日までもたない・欠勤に関するよくある質問
Q: 退職日まで欠勤したら損害賠償を請求されますか?
A: 通常の欠勤で損害賠償を請求されることは極めてまれです。故意に会社に損害を与えた場合を除き、「退職日まで欠勤した」というだけで損害賠償が認められることはほぼありません。万が一請求されても、弁護士に相談すれば対応できます。
Q: 有給が残っていれば退職日まで出勤しなくていいですか?
A: はい、有給休暇が退職日までの日数をカバーできる場合は、有給消化として出勤せずに退職日を迎えることが可能です。有給取得は労働者の権利であり、会社は正当な理由なく拒否できません。
Q: 欠勤のまま退職した場合、転職先にバレますか?
A: 基本的にバレることはありません。転職先が前職に在籍確認を行うことはまれですし、確認があっても在籍期間と退職日が確認される程度です。「欠勤していた」という情報が転職先に伝わることはほぼありません。
Q: 退職を伝えた後に職場の雰囲気が悪くなりました。どうすれば?
A: 退職を伝えた後に態度が変わる同僚や上司がいるのは、残念ながらよくあることです。無理に関係を修復しようとせず、業務上の最低限のコミュニケーションだけにとどめましょう。ハラスメントに該当する行為がある場合は、社内相談窓口や労働基準監督署に相談してください。
Q: 診断書があれば欠勤しやすくなりますか?
A: はい、医師の診断書があれば「正当な理由のある欠勤」として扱われるため、会社側も対応しやすくなります。診断書には「〇週間の休養が必要」などと記載されるため、退職日までの期間をカバーできるよう医師に相談しましょう。
Q: 退職代行を使った場合、翌日から出勤しなくていいですか?
A: 退職代行に依頼した日から、本人が出勤する必要はなくなるケースがほとんどです。退職代行が会社に連絡した時点で、退職の意思表示がなされます。有給休暇が残っている場合は、退職日まで有給消化として扱われます。



退職日まで欠勤することへの不安は、正しい知識があれば解消できます。一人で悩まず、労基署やエージェントなど第三者の力を借りることで、安心して次のステップに進めます。
まとめ|退職日までもたないときは自分を守ることを最優先にする
退職日までもたないと感じたとき、最も大切なのは自分の心身を守ることです。
- 退職日まで欠勤しても、退職の効力に影響はない
- 有給消化や診断書を活用すれば、合法的に退職日まで休める
- 欠勤する場合は連絡を入れ、証拠を残しておく
- 退職代行サービスも正当な選択肢のひとつ
- 退職後は心身を回復させてから、転職エージェントに相談する



「もう限界」と感じている方にこそ、ノビルキャリアにご相談いただきたいです。退職後の転職活動の不安を解消し、あなたに合った次の職場を一緒に見つけていきます。一人で悩まず、まずは気軽にお話を聞かせてください。






