直属の上司が原因で退職したい|伝え方・退職理由の整理・次のキャリアを解説

「直属の上司が原因で退職したい」「上司との関係がつらくて、もう出社するのが限界」と感じていませんか。

上司との関係に悩んで退職を考えるのは、決しておかしなことではありません。厚生労働省の令和5年雇用動向調査によると、退職理由に「職場の人間関係が好ましくなかった」を挙げた人は男性9.1%、女性13.0%にのぼり、人間関係は常に退職理由の上位に位置しています。

【参考】厚生労働省|令和5年雇用動向調査

この記事では、直属の上司が原因で退職を考えている方に向けて、退職理由の整理の仕方や上司への伝え方、転職先での退職理由の言い換え例文まで、キャリアアドバイザーの視点からわかりやすく解説します。「辞めたいけど、どう動けばいいかわからない」という方が、次のキャリアに向けた一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、上司や職場の人間関係に悩む方の転職支援を数多くサポートしてきた経験をもとに執筆しています。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

直属の上司が原因で退職したいと感じるのは珍しいことではない

阿部 翔大

「上司が嫌で辞めたいなんて甘えかも」と自分を責めていませんか。上司との関係が退職のきっかけになるケースは非常に多いです。その気持ちは決しておかしくないですよ。

「直属の上司が原因で退職したい」と考えることに、後ろめたさを感じている方もいるかもしれません。しかし、上司との関係が原因で退職を決意する人は決して少数派ではありません。

厚生労働省の令和5年雇用動向調査では、転職入職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」が男性9.1%、女性13.0%と報告されています。これは「労働条件が悪かった」「給料等収入が少なかった」に次ぐ主要な退職理由です。

【参考】厚生労働省|令和5年雇用動向調査

さらにエン・ジャパンが2024年に実施した調査では、54%の人が「本当の退職理由を伝えなかった」と回答しており、その伝えなかった本当の理由の第1位は「人間関係が悪い」で46%を占めています。つまり、実際には人間関係が原因で辞めている人は統計データ以上に多いと考えられます。

【参考】エン・ジャパン|「本当の退職理由」調査(2024年)

特に直属の上司との関係は、日々の業務に直結するため精神的な負担が大きくなりやすい傾向にあります。評価面談、業務指示、報連相など、上司との接点は1日のなかで何度もあり、そのたびにストレスを感じるようであれば、心身への影響も見過ごせません。

阿部 翔大

毎日顔を合わせる上司との関係に悩むのは本当につらいことです。「辞めたい」と思う気持ちはあなたの心の防衛反応でもあります。一人で抱え込まず、まずは状況を整理することから始めてみましょう。

上司が原因で退職を考えるよくあるパターン5つ

上司が原因で退職を考える方の悩みは、大きく以下の5つのパターンに分類できます。ご自身がどのケースに当てはまるか確認してみてください。

パターン1. パワハラ・威圧的な言動がある

「お前には無理だ」「何度言えばわかるんだ」といった人格否定や威圧的な言動を日常的に受けているケースです。厚生労働省ではパワーハラスメントを「職場における優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」と定義しており、該当する場合は法律で守られるべき問題です。我慢を続ける必要はありません。

パターン2. 正当な評価をしてもらえない

成果を上げても認めてもらえなかったり、好き嫌いで評価が左右されたりするケースです。上司の評価が昇給やキャリアに直結する以上、不公平な評価が続くとモチベーションの低下につながりやすい傾向にあります。

パターン3. 仕事の丸投げ・責任転嫁がある

具体的な指示やフォローがないまま業務を丸投げされたり、ミスが起きたときに部下に責任を押しつけたりする上司のもとでは、安心して働くことが難しくなります。このような環境が長期間続くと、自信の喪失やバーンアウトにつながるリスクがあります。

パターン4. コミュニケーションが取れない・無視される

報連相をしても反応がない、質問しても適切に答えてもらえないなど、業務上必要なコミュニケーションが成立しないケースです。無視や冷たい態度が続くと孤立感が深まり、精神的に追い詰められてしまうことがあります。

パターン5. 長時間労働や無理な業務量を強いられる

上司のマネジメント不足により、特定の部下にだけ過度な業務量が集中するケースです。残業や休日出勤が常態化し、体調不良やプライベートの崩壊を招くこともあります。業務量の偏りは上司の責任であり、あなたが一人で背負い込む必要はありません。

「上司が嫌い」をそのまま退職理由にするリスクと注意点

直属の上司が原因で退職を決意した場合でも、退職理由をそのまま「上司が嫌いだから」と伝えることにはリスクが伴います。

エン・ジャパンの2024年調査では、本当の退職理由を伝えなかった理由として「円満退社したかったから」が45%で最多となっています。多くの方が、退職時の人間関係トラブルを避けるために本音を隠しているのです。

【参考】エン・ジャパン|「本当の退職理由」調査(2024年)

「上司が嫌い」をそのまま伝えた場合に起こりうるリスクは以下の通りです。

  • 上司との退職交渉が感情的になり、退職日や引き継ぎで不利になる可能性がある
  • 退職後に前職から不利な情報が転職先に伝わるリスクがある
  • 転職面接で「人間関係で辞めた人」と見なされ、マイナス評価につながりやすい

退職理由は「前向きなキャリアチェンジ」に言い換えて伝えるのが基本です。本音と建前を使い分けることは、円満退職と転職成功のために欠かせないスキルといえるでしょう。

阿部 翔大

「嘘をつきたくない」と感じるかもしれませんが、すべてを正直に話す必要はありません。自分を守るための「伝え方の工夫」と考えてみてください。あなたは何も悪くないですよ。

退職理由の本音と建前(エン・ジャパン調査・2024年)

【本音】伝えなかった本当の退職理由
人間関係が悪い
46%(1位)
給与・待遇が不満
38%
仕事内容が合わない
30%
【建前】実際に伝えた退職理由
キャリアアップのため
建前1位
仕事内容を変えたい
建前2位
54%が本当の退職理由を伝えず、「円満退社したかったから」が45%で最多

参照元:エン・ジャパン「本当の退職理由」調査(2024年)

直属の上司に退職を伝えるときの言い方と例文

阿部 翔大

退職の切り出し方は多くの方が悩むポイントです。大切なのは「上司への不満」ではなく「自分のキャリアの話」として伝えることです。具体的な例文を参考にしてみてください。

直属の上司が退職の原因であっても、退職を伝える相手は基本的にその直属の上司です。ここでは、上司に退職を伝える際の心構えと具体的な例文をご紹介します。

退職を切り出すタイミングと場所

退職の意思は、退職希望日の1〜2ヶ月前に、個室やミーティングルームなど周囲に聞かれない場所で伝えるのが基本です。忙しい時間帯を避け、上司が落ち着いて話を聞ける状況を選びましょう。

退職を伝えるときの例文

以下に、上司が原因であっても円満に退職を伝えられる例文を2パターンご紹介します。

例文1(キャリアチェンジを理由にする場合)

「お忙しいところ恐れ入ります。実はかねてより、〇〇の分野に挑戦したいと考えておりまして、退職のご相談をさせていただきたく、お時間をいただきました。これまで多くのことを学ばせていただき、感謝しております。退職日につきましては、引き継ぎ期間を考慮して〇月末を考えておりますが、ご相談させてください。」

例文2(スキルアップを理由にする場合)

「突然のご相談で恐縮ですが、自分のキャリアについて考えた結果、より専門的なスキルを身につけられる環境に身を置きたいと考えるようになりました。〇月末を目処に退職させていただきたいのですが、引き継ぎのスケジュールなどご相談させていただけますでしょうか。」

ポイントは、退職理由を「上司への不満」ではなく「自分のキャリアの前向きな選択」として伝えることです。感謝の言葉を添えることで、退職交渉がスムーズに進みやすくなります。

直属の上司を飛び越えて退職を申し出る場合の手順と注意点

阿部 翔大

パワハラを受けているなど、どうしても直属の上司に言えない場合は、上司を飛び越えて退職を申し出る方法もあります。一人で無理に抱え込まなくて大丈夫ですよ。

通常、退職の申し出は直属の上司に行うのがビジネスマナーとされています。しかし、パワハラを受けている場合やまともに話を聞いてもらえない場合など、上司を飛び越えて退職を申し出ることが必要なケースもあります。

上司を飛び越えてもよいケース

  • 上司からパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けている
  • 退職の意思を何度伝えても無視される、または受理してもらえない
  • 上司と二人きりになることに恐怖を感じる

退職を申し出る順番と手順

STEP
人事部門に相談する

まずは人事部門に「直属の上司に退職を伝えることが難しい状況である」と相談します。ハラスメントの事実がある場合は、具体的な内容も伝えましょう。

STEP
上司のさらに上の上長に相談する

人事部門に相談しにくい場合は、直属の上司のさらに上の上長に退職の意思を伝える方法もあります。その際、直属の上司に伝えられない理由を簡潔に説明しましょう。

STEP
退職届を提出する

口頭での申し出と合わせて、書面の退職届を提出します。退職届は法的に退職の意思表示を証明する重要な書類です。受理されない場合は内容証明郵便で送付することも可能です。

なお、民法第627条により、退職の意思表示から2週間が経過すれば、会社側の承諾がなくても退職が成立します。上司が退職届を受け取らないケースでも、法的には退職は可能ですので安心してください。

会社・転職先面接での退職理由の言い換え例文集

阿部 翔大

「本当の理由を隠すのは嫌だ」と思うかもしれませんが、言い換えは嘘ではなく「伝え方のスキル」です。面接官もネガティブな退職理由より前向きな転換を評価する傾向があります。

上司が原因の退職理由は、面接で聞かれた際にそのまま伝えると「対人関係に問題がある人」と判断されるリスクがあります。ここでは、本音の退職理由を前向きな表現に言い換える例文をご紹介します。

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本音の退職理由面接での言い換え例
上司のパワハラがつらかったチームワークを大切にする環境で、自分の力を発揮したいと考えました
上司に正当な評価をしてもらえなかった成果に対して正当な評価を受けられる環境で、さらに成長したいと感じました
上司とコミュニケーションが取れなかったチーム内の連携を重視する環境で、より円滑に業務を進めたいと考えました
上司に仕事を丸投げされた裁量のある環境で働きたいと感じ、より主体的に取り組める職場を探しています
上司に残業を強いられたメリハリのある働き方ができる環境で、生産性高く働きたいと考えるようになりました

言い換えのポイントは、「前職の不満」を「次の職場への期待」に転換することです。「〇〇が嫌だった」ではなく「△△な環境で働きたい」という表現にすることで、面接官に前向きな印象を与えやすくなります。

上司からの引き止め・嫌がらせへの対処法3つ

阿部 翔大

退職を伝えた後に引き止めや嫌がらせを受けると、「やっぱり辞められないのでは」と不安になりますよね。でも大丈夫です。退職は法律で認められた権利です。具体的な対処法をお伝えします。

退職を伝えた後、上司から強い引き止めや嫌がらせを受けるケースもあります。ここでは、具体的な対処法を3つご紹介します。

対処法1. 退職の意思は書面で明確に示す

口頭だけで退職を伝えると「聞いていない」とシラを切られるリスクがあります。退職届を書面で提出し、コピーを手元に残しておくことで、退職の意思表示をした証拠を確保できます。提出日も記録しておきましょう。

対処法2. 引き止めには「決意が変わらないこと」を冷静に伝える

「給料を上げるから」「部署を変えるから」と条件交渉で引き止められることがあります。しかし、上司が原因である以上、条件を変えても根本的な解決にならないケースがほとんどです。「ありがたいお話ですが、自分のキャリアについて十分に考えた結論ですので、決意は変わりません」と冷静に伝えましょう。

対処法3. ハラスメントには外部の相談窓口を活用する

退職を伝えた後に嫌がらせや報復的な行為がある場合は、一人で抱え込まず外部の相談窓口を活用しましょう。

  • 総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局内に設置・無料)
  • 労働基準監督署(法令違反がある場合に相談可能)
  • 弁護士の無料相談(退職代行サービスの利用も選択肢の一つ)

退職は法律で認められた権利であり、上司が拒否することはできません。必要に応じて専門家の力を借りることもためらわないでください。

阿部 翔大

引き止めに遭うと心が揺らぐこともあるかもしれません。しかし、退職を決めた理由を思い出してください。あなたが自分の人生を優先することに、何の問題もありませんよ。

上司が原因の退職が転職活動に与える影響と対策

阿部 翔大

「上司が原因で辞めたことが転職で不利にならないか」と心配される方は多いです。結論から言えば、伝え方次第でまったく問題ありません。一緒に対策を考えましょう。

上司が原因で退職したことが、転職活動に不利に働くのではないかと不安を感じている方もいるでしょう。しかし、適切な対策を取れば、むしろポジティブに転換することも可能です。

転職活動への影響は「伝え方」で変わる

前述の通り、退職理由を「上司が嫌だった」とそのまま伝えると「対人関係に問題があるのでは」と懸念される可能性があります。一方、「より良い環境を求めて前向きにキャリアを考え直した」という文脈で伝えれば、積極性と自己理解力の高さを示すことができます

転職活動を成功させるための3つのポイント

  • 退職理由と志望動機に一貫性を持たせる(「〇〇を実現したい」という軸を作る)
  • 前職での学びや成果を具体的に語れるようにする
  • 転職エージェントに相談し、面接対策を事前に行う

上司が原因の退職であっても、転職先から見れば「より良い環境を求めて行動を起こした人」です。退職理由に自信を持てないときは、キャリアアドバイザーに相談して言語化のサポートを受けることをおすすめします。

私たちノビルキャリアについて|上司・職場の悩みを抱えた方の転職を支援します

阿部 翔大

上司との関係に悩んで退職を決意された方の転職を、私たちは数多くサポートしてきました。「次こそ安心して働ける職場を見つけたい」という思いに、全力で向き合います。

私たちは、「上司との関係がつらくて辞めたいけれど、次のキャリアが不安」という方を一人でも多くサポートしたいという思いで、転職支援を行っています。退職理由に後ろめたさを感じている方にも寄り添い、あなたの強みを一緒に見つけるところから始めます。

これまでに10,000名以上の転職を支援し、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に対応しています。

当社の支援実績

当社の支援実績

10,000名+
総支援人数
24.7歳
内定承諾者の平均年齢
約85%
20代の支援者割合

実際の面談で行っていること

上司との関係に悩んで退職を考えている方の面談では、まず「なぜ辞めたいのか」を丁寧にお聞きし、退職理由の整理から一緒に取り組みます。感情的になりがちな退職理由を、面接で伝えられる前向きな表現に変えるサポートも行っています。

  • 経歴の棚卸しと一貫性のある志望動機の整理
  • 退職理由の言語化サポートと面接での伝え方のアドバイス
  • 逆質問の準備やオンライン面接の形式的なアドバイスまでフォロー

当社が向いている方

  • 上司や職場の人間関係に悩んで退職を考えている方
  • 退職理由をどう伝えればよいかわからず不安を感じている方
  • 次の職場では安心して働ける環境を見つけたい方
  • 20代でキャリアの方向性に迷っている方

当社が合わない可能性がある方

管理職やハイクラスポジションへの転職をお考えの方、40代以上で豊富な業界経験をお持ちの方は、当社よりもハイクラス専門のエージェントのほうがマッチする可能性があります。

阿部 翔大

上司との関係に悩んで退職を考えている方のお気持ちは、私たちもよく理解しています。「次こそは」という思いを、一緒に形にしていきましょう。まずは気軽にご相談ください。

当社公式サイトへ(無料相談)

次のキャリアに悩んだら、まず私たちに相談してください|併用がおすすめのエージェント

上司との関係に悩んで転職を考えているなら、まず私たちにご相談ください。あわせて、相性の良いエージェントを2社ご紹介します。

阿部 翔大

転職エージェントは複数を併用することで、より多くの求人情報と客観的なアドバイスを得られます。当社と合わせて活用することで、理想の職場に出会える可能性が高まりますよ。

ハタラクティブ|20代中心・内定率80%以上

ハタラクティブは、20代のフリーター・既卒・第二新卒を中心にサポートしている転職エージェントです。未経験OKの求人を多数保有しており、内定率80%以上という高い実績を誇ります。上司との関係に悩んで退職した方でも、職歴に不安がある方でも、専任のアドバイザーが丁寧にサポートしてくれるのが特徴です。

ハタラクティブの特徴・強み

  • 未経験OKの求人が豊富で、キャリアチェンジにも対応しやすい
  • 最短2週間で内定獲得の実績がある
  • マンツーマンでの面接対策や書類添削サポートが充実している

当社との違い

ハタラクティブは業界トップクラスの求人数と内定スピードが強みです。当社は求人数やスピードよりも、一人ひとりの面談に時間をかけ、退職理由の整理やキャリアの棚卸しから丁寧に行うスタイルを大切にしています。

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ハタラクティブは求人数の豊富さが魅力です。当社との併用で、幅広い選択肢のなかから自分に合った職場を見つけやすくなるでしょう。

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就職カレッジ|研修付きサポート体制

就職カレッジは、未経験者向けの就職支援に特化したエージェントで、独自のビジネス研修プログラムを提供していることが大きな特徴です。社会人マナーやコミュニケーションスキルを研修で学んだうえで、書類選考なしで企業との面接に進めるため、職歴に自信がない方にも利用しやすいサービスです。

就職カレッジの特徴・強み

  • 無料のビジネス研修で社会人基礎力を身につけられる
  • 書類選考なしで面接に進める集団面接会を開催している
  • 入社後の定着率が高く、就職後のフォロー体制も整っている

当社との違い

就職カレッジは研修付きの手厚いサポートが強みです。当社は研修よりも個別面談を重視し、求職者一人ひとりの状況に合わせたオーダーメイドのサポートを行っています。

阿部 翔大

就職カレッジは研修を通じて自信を持てるようになるのが魅力です。「まだ社会人経験が浅くて不安」という方は、当社と併せて検討してみてください。

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実際にあった相談事例|上司との関係に悩み退職を決断した27歳が適職に出会えるまで

Aさん(27歳・男性)は、入社4年目のメーカー営業職でした。直属の上司から日常的に「お前の数字じゃ話にならない」「そんなこともわからないのか」と叱責を受け、次第に出社するのがつらくなっていったそうです。成績が特別悪いわけではありませんでしたが、上司との相性が合わず、評価面談でも低い評価をつけられていました。「この環境では成長できない」と感じたAさんは、退職を決意して当社に相談にいらっしゃいました。

面談では、まず退職理由の整理から始めました。Aさんが「上司が嫌だから」と感じていた気持ちを掘り下げていくと、「チームで協力しながら成果を出せる環境で働きたい」「自分の仕事を正当に評価してほしい」という本質的な希望が見えてきました。この希望を軸に志望動機を組み立て、面接練習を重ねた結果、IT企業の法人営業職から内定を獲得。現在は風通しの良い職場で、のびのびと営業活動に取り組んでいます。

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上司との関係に悩んだ経験は、次のキャリアで「どんな環境が自分に合うか」を考える大切な材料になります。一人で抱え込まず、ぜひ相談してくださいね。

上司が原因で退職するときの正しいフロー

START:上司が原因で退職を考え始めた
退職理由を整理する(感情→前向きな言い換えへ)
転職エージェントに相談する
転職先の内定を獲得する(在職中がベスト)
直属の上司に退職を伝える(1〜2ヶ月前)
退職届の提出・引き継ぎを進める
END:新しい環境でキャリアをスタート

直属の上司が原因の退職を考える人からキャリアアドバイザーによくある質問

阿部 翔大

ここでは、上司が原因で退職を考えている方から実際によくいただく質問にお答えします。同じ悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

Q: 上司が原因で退職するのは甘えでしょうか?

A: 甘えではありません。上司との関係は日々の業務に直結しており、心身の健康に大きな影響を与えます。厚生労働省の調査でも人間関係は主要な退職理由の一つであり、自分の健康やキャリアを守るための判断は、むしろ前向きな選択といえます。

Q: 退職理由に上司のことを正直に話すべきですか?

A: 退職時や転職面接では、上司への不満をそのまま伝えることは避けたほうがよいでしょう。「キャリアアップのため」「新しい環境で成長したい」など、前向きな理由に言い換えて伝えることで、円満退職と転職成功の両方を実現しやすくなります。

Q: 直属の上司に退職を伝えるのが怖いのですが、どうすればよいですか?

A: パワハラなどで上司に直接伝えることが難しい場合は、人事部門や上司のさらに上の上長に相談する方法があります。また、退職代行サービスを利用するという選択肢もあります。退職は法律で認められた権利ですので、誰かに頼ることに遠慮する必要はありません

Q: 短期離職でも転職できますか?

A: 在籍期間が短くても転職は可能です。特に20代であれば、ポテンシャル採用を行う企業は多数あります。退職理由を前向きに伝える準備をしっかり行い、転職エージェントのサポートを受けることで、短期離職のハンデを最小限に抑えることができるでしょう。

まとめ|上司が原因で辞めたいと思うことは自分を大切にする選択

この記事では、直属の上司が原因で退職を考えている方に向けて、退職理由の整理から伝え方、転職活動での対策まで解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

  • 上司が原因で退職を考えるのは珍しいことではなく、人間関係は退職理由の上位に入る
  • 退職理由は「上司が嫌い」ではなく、前向きなキャリアの話に言い換えて伝えるのが基本
  • 直属の上司に伝えるのが難しい場合は、人事部門や上長に相談する方法がある
  • 転職面接では「次の職場で実現したいこと」を中心に話すと好印象を与えやすい
  • 退職は法律で認められた権利であり、引き止めや嫌がらせには毅然と対処してよい
  • 転職エージェントに相談することで、退職理由の言語化や面接対策のサポートを受けられる
阿部 翔大

上司との関係に悩んで退職を決意されたあなたの判断は、間違いではありません。私たちノビルキャリアでは、退職理由の整理から次のキャリア選びまで一貫してサポートしています。一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

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