入社1週間、辞めたい。退職・転職を判断する3つの軸と試用期間の使い方

入社1週間で「辞めたい」と感じている方は、退職するか続けるか、判断材料を集める段階に入っています。1週間で違和感が固まる方は、3ヶ月後にも同じ違和感を抱えたまま続けるか、その間に離職するかの分岐点に立っています。
当社キャリアアドバイザーにも、入社してまだ1週間しか経っていないが、もう辞めたいというご相談が数多く寄せられています。結論として、1週間で辞めたいと感じるのはおかしなことではありません。しかし、衝動的に退職届を提出することは避けましょう。転職活動の際に「すぐに辞める人」と捉えられてしまうのはもったいないことです。
今後のあなたのキャリアをどうしたいか、今置かれている環境やリアルな気持ちを、一度整理する必要があります。
この記事では、辞めるか続けるかを判断する3つの軸(業務内容・人間関係・社風)と、それぞれの軸での判断材料を解説します。また、試用期間内に辞める場合の手続きの注意点と、退職後の動き方も合わせて紹介しますので、「辞めたい」と考えて心が苦しい方はぜひ参考にご覧ください。
株式会社MEDISITE キャリアアドバイザー
阿部 翔大

入社1週間で「辞めたい」と感じるのは、別におかしいことじゃない
1週間続けても違和感が消えないなら、それは「慣れの問題」ではない可能性があります。「3日続けたら慣れる」「1週間で見え方が変わる」と周りに言われ、自分でもそう思おうとした。でも金曜の夜になっても、月曜の朝のことを考えるとお腹が重くなる。そんな状態なら、慣れで解決する範囲を超えているかもしれません。
厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況」によれば、新規大卒就職者の3年以内離職率は33.8%です。3人に1人は3年以内に離職している計算です。
【参考】厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況
1週間で違和感を抱いた方が、3年以内離職に至るケースも一定割合あります。今あなたが感じている違和感は、放置せず向き合う価値のあるサインです。「気のせいかも」「もう少し慣れたら」と先送りせず、いったん立ち止まって判断材料を集めてみてください。
阿部 翔大弊社の面談に来られる方の多くも、最初の1週間で「あ、これは違う」と感じているのに、その感覚を信じきれずに3ヶ月後に来られます。あなたの「違う」という感覚は、信じていいですよ。
「3日続ければ慣れる」は本当か|早期離職データで検証
「3日続ければ慣れる」「3ヶ月続ければわかる」という言葉は、根拠が示されないまま広まっています。続けることで見え方が変わる方もいます。一方で、続けても違和感が消えない方も同じくらいいます。慣れで済むケースと、慣れでは済まないケース、両方あるのが現実です。
1週間や1ヶ月で離れる方は数%です。3ヶ月で10%前後、1年で15%前後、3年で33.8%まで増えます。「続ければ違和感が消える」と単純化できる傾向は、数値からは読み取れません。「3ヶ月続けてみたけど、やっぱり辞めた」という方が、実は1週間で違和感を抱いていたケースが多いです。
弊社の面談で多く伺うのは、「入社1週間で違和感を覚えた方が、3ヶ月後にも同じ違和感を抱えていた」というケースです。最初の違和感は、ほぼそのまま続きます。早めに判断軸を整えるほうが、後悔の少ない選択につながります。



「3日続ければ慣れる」は、続いた人だけが残る場での経験則なんです。続かなかった方の声は表に出にくいだけで、実数は無視できない規模です。あなたが今感じている違和感を、過小評価しないでください。
入社1週間で「辞めたい」と感じる主な理由
1週間目の違和感は、4つの主な理由のどれかに当てはまります。「自分はどれに近いか」を見極めると、判断軸の章で次の動きが見えやすくなります。複数当てはまっても構いません。最も重いものを1つ特定するのが、判断の出発点です。
業務内容が想像と大きく違う
たぶん、これがいちばん多い理由です。「うちは若手にもどんどん任せます」と言われて入ったのに、1週間経ってもデータ入力と議事録しか回ってこない。「企画寄りの仕事もある」と聞いていたのに、配属されたら営業のサポートばかり。求人票には「総合職」と書いてあったのに、実際は限定的な作業の繰り返し。
こういうズレは、面接の段階で見抜くのは難しいです。聞いた話を信じるしかなかったし、嘘をつかれたわけでもないかもしれません。ただ、「聞いた話と違う」と感じている自分の感覚は、間違っていません。
業務内容のズレは、配属の見直しで解決する範囲か、職種・業界そのものの不一致かで判断が変わります。次の章の判断軸で具体的に評価していきます。
上司・同期との相性に違和感
上司の指導スタイルが厳しすぎる、または距離が遠すぎる。同期との会話で温度差を感じる。先輩から「ここは仕事だから」と何度も言われた。1週間も経つと、人との関わり方のサインが自然に集まってきます。
初日は誰もが緊張しているので、当てになりません。でも1週間続けてもなお「この人と毎日顔を合わせるのか」と感じるなら、それは緊張ではなく相性の問題です。「自分のコミュ力が足りないのかも」と自分を責める方も多いですが、合わない相手は誰にとっても合わないんです。
人間関係の違和感は、上司の異動や部署変更で解消できる場合もあれば、社風として根づいている場合もあります。
社風(残業・コミュニケーション・評価制度)が合わない
残業が暗黙の前提になっている。雑談の量が極端に多い、または極端に少ない。評価制度が不透明で、何をすれば評価されるのかが分からない。1週間で社風のサインは集まります。
社風は個人で変えられません。「自分が頑張れば変えられるかも」と思いがちですが、新人1人で会社の文化は動かせません。配属で変わる範囲か、それとも全社的な特徴かを切り分けて判断してください。
「ここで耐えても何も得られない」という直感
業務の中で、自分が積み上げたいスキルや経験と仕事の中身がずれていると感じる。「3年後にこの会社で何ができるようになるか」が想像できない。1週間続けても、自分の未来像が描けない。そういう直感は、軽く扱わないほうがいいです。
直感は、業務内容と社風の両方が組み合わさって生まれます。「具体的に何が嫌か言えない」と感じても、複合的な不一致のサインです。複合要因として扱ってください。



弊社の面談に来られる方の半分くらいは、業務内容のズレが理由です。最初は皆さん「自分の理解力が足りなかったのかな」「慣れたら違って見えるのかな」と自分を疑うのですが、1週間経って違和感が消えないなら、それは情報の非対称性が原因です。あなたの感覚は、合っていますよ。
入社1週間で辞めるべきか続けるべきかを判断する3つの軸
判断は、感情ではなく軸で決めます。3つの軸で、それぞれ「辞めるべき」「続けるべき」「保留」のどれに当たるかを評価してください。3つとも「辞めるべき」なら退職、3つとも「続けるべき」なら継続、混在するなら保留と動きの両方を準備しましょう。
軸1:業務内容のミスマッチ
業務内容のミスマッチは、3つの軸の中で最も判断しやすい軸です。職種や業界そのものが合わないと感じる場合、社内異動でも解決しません。「営業職に向いていない」「メーカーの空気が苦手」のような大枠の不一致は、配属先が変わっても付いて回ります。
判断材料は次の3点です。配属先の業務が想定と一致するか。求められるスキルセットが自分と合うか。3年後にどんな経験が積めるかが見えるか。3点とも「いいえ」なら、退職に向けた検討が現実的です。逆に「業務は合うけど配属先が違うだけ」なら、異動希望で動ける範囲です。
軸2:人間関係のミスマッチ
人間関係のミスマッチは、要因の切り分けが必要な軸です。特定の上司や同僚との相性なら、異動や部署変更で解消できる余地があります。一方で、部署全体・全社的な雰囲気が原因なら、解決は困難です。
判断材料は次の3点です。問題は特定の個人か、複数の人か。人事制度として異動申請の仕組みがあるか。配属希望が次年度反映される企業文化か。3点が「個人/あり/反映されやすい」なら、保留が現実的です。
軸3:社風のミスマッチ
社風のミスマッチは、退職判断が現実的な軸です。社風は個人で変えられず、社内異動でもほぼ解消しません。残業の常態化や評価制度の不透明さは、配属先が変わっても続きます。「いつかは変わるかも」という期待は、新人が背負うには重すぎます。
判断材料は次の3点です。残業や休日出勤が暗黙の前提になっているか。意思決定のプロセスが自分の価値観と合うか。評価のフィードバックが透明か。「合わない」が複数なら、退職に向けた検討が現実的です。



3つの軸のうち、業務内容のミスマッチが最も判断しやすく、社風のミスマッチは社内異動でも解決しないことが多いです。人間関係は要因分けで結論が変わります。迷ったら、まず業務内容から評価してみてください。判断材料がいちばん見つけやすいです。


入社1週間の試用期間内に辞める場合の手続きと注意点
辞めると判断したら、試用期間中の手続きの特徴を押さえてください。労働基準法と就業規則の両方が関係します。知らないまま動くと、損をする場面が出てきます。
試用期間の法的扱い
多くの企業の試用期間は3〜6ヶ月です。労働基準法第21条では、試用期間中の14日以内であれば解雇予告の規定の対象外と定められています。14日を超えて引き続き使用された場合は、通常の解雇予告ルールが適用されます。これは会社側のルールなので、労働者からの退職には関係ありません。
労働者側からの退職は、いつでも意思表示できます。法律上は退職の2週間前までの申し出が一般的です。就業規則で「1ヶ月前」と書かれていても、民法上は2週間で効力が発生します。
【参考】e-Gov法令検索|労働基準法
退職届ではなく退職願で申し出る
退職届は会社の同意を必要とせずに退職の意思を示す書類です。退職願は会社に対して退職を願い出る書類で、双方の合意で成立します。1週間目で辞める場合は、円満退職を目指すなら退職願で申し出るほうがスムーズです。
トラブルを避けたい場面では、口頭での意思表示と退職願の提出を組み合わせてください。書面で残しておくことで、「言った・言わない」のトラブルを防げます。
引き継ぎは最小限で構わない
1週間目では、まだ独自業務はほぼありません。引き継ぎは「研修で受けた範囲のメモを残す」程度で十分です。会社から長期の引き継ぎを求められた場合は、就業規則の退職規定を確認してください。



「迷惑をかけたくない」と思う気持ちは大切ですが、自分が壊れてまで引き継ぎを背負う必要はありません。一般的に、試用期間中の引き継ぎは数日で済みます。
失業保険の受給可否
失業保険を受け取るには、被保険者期間が原則12ヶ月以上必要です。新卒入社1週間で退職した場合、この条件を満たさないため、原則として受給できません。
過去にアルバイト等で雇用保険に加入していた期間があれば、合算できる場合もあります。お住まいの地域のハローワークで個別に確認してください。「もらえないから動けない」と固定するより、現状を確認してから判断するほうが現実的です。



試用期間中は会社側の解雇制限が緩い期間ですが、労働者側にも同等の柔軟性があります。引き継ぎは最小限で構いません。「迷惑をかけてはいけない」と頑張りすぎてしまう方を、僕は何度も見てきました。あなたが壊れる前に動くことが、結果的に会社のためにもなるんです。
入社1週間で辞めたあとのキャリア再設計
1週間で辞めても、再就職は十分に可能です。前職での実務経験ゼロでも動ける枠と、退職前から動く重要性をお伝えします。「もう自分の経歴は終わった」と感じている方ほど、ここから先を読んでください。
第二新卒・新卒枠で再挑戦できる
卒業後3年以内であれば、第二新卒枠や既卒枠で動ける企業が多くあります。短期離職を理由にした不採用ばかりではありません。むしろ「ミスマッチを早く認識して動けた人」として評価する企業もあります。
弊社のキャリアアドバイザーが提案する求人で多いのは、第二新卒枠での企業文化の合いやすさを重視した選定です。短期離職の経緯を理解した上で受け入れる企業も増えています。「短期で辞めた」という事実より、「なぜ辞めたか」「次は何を選ぶか」のほうが重視されます。
無職期間が長引かないよう退職前から動く
退職してから動き始めると、3〜6ヶ月の無職期間が空く場合があります。経済的にも、精神的にも、無職期間が長引くと回復しにくくなります。退職を決めたら、在職中から並行して情報収集と相談を始めるのが安全です。
転職エージェントへの相談は、退職前でも問題ありません。在職中の相談は守秘義務の範囲で扱われます。「在職中に動くのは後ろめたい」と感じる方もいますが、自分の人生を守るための選択です。


履歴書での書き方
短期離職を伏せて応募すると、社会保険や雇用保険の手続きで判明します。後で発覚するほうが印象が悪くなるので、正直に記載するほうが結果的に通過率も高いです。
理由は「業務内容のミスマッチ」「社風と価値観の不一致」など、3つの判断軸で言葉にした内容で構いません。



短期離職を理由とする面接で重要なのは、3つの判断軸で評価した経緯です。感情論ではなく事実で語れば、第二新卒枠の企業はちゃんと受け止めてくれます。「経歴が傷ついた」と必要以上に思わなくて大丈夫です。


メンタル面の限界サインがあれば
判断軸を考える前に、休息を最優先にしてほしい状態があります。次の兆候があれば、転職活動より先に医療と休息を選んでください。「まだ大丈夫」と思っていても、体が出すサインは正直です。
不眠が3日以上続く、食欲がほぼない、涙が止まらない、体が動かず布団から出られない。一人で抱えず、専門家に相談してください。「自分が大袈裟なだけかも」と感じても、相談しに行く価値はあります。
厚生労働省「こころの耳」では電話・SNS・メールの無料相談窓口が用意されています。命に関わる気持ちが浮かんだら、よりそいホットライン0120-279-338(24時間無料)または、いのちの電話0570-783-556を頼ってください。
【参考】厚生労働省|こころの耳



体や気持ちのサインが出ているなら、転職活動より先に休息と専門家相談を優先してください。判断軸はそのあとで十分です。仕事のことは、体が戻ってからゆっくり考えても間に合います。
短期離職に強い転職エージェント|入社1週間で辞めたい方は当社にご相談ください


| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 対象 | 20代の新卒・第二新卒・既卒・短期離職者 |
| 支援実績 | 10,000名以上(平均年齢24.7歳・約85%が20代) |
| 対応エリア | 全国(オンライン面談対応) |
| サポート内容 | 3つの判断軸での評価支援・求人紹介・書類添削・面接対策 |
| 公式サイト | https://career.medi-site.co.jp/ |
私たちノビルキャリアは20代支援に特化したサービスで、入社1週間目の方の在職中相談を多く受けています。3つの判断軸で状況を整理してから、求人紹介に進める流れが特徴です。「すぐに転職する」前提でなくても利用できます。
1週間目の判断は急ぎ過ぎる必要はありません。在職中に並行して動きたい方に向いています。「とりあえず話だけ聴いてほしい」という相談が、いちばん多いです。
入社1週間で辞めたい方からキャリアアドバイザーへのよくある質問
Q. 入社1週間で辞めるのは早すぎますか?
判断軸での評価が成り立つなら、早すぎることはありません。業務内容・人間関係・社風の3軸で評価し、複数の軸で「合わない」が出たら退職検討は妥当です。「もう少し続けてから」と先送りすると、失う時間が長くなります。
Q. 試用期間中なら辞めやすいというのは本当ですか?
労働基準法上、試用期間14日以内は会社側の解雇予告義務が緩和されます。労働者側からの退職は試用期間に関係なく、いつでも意思表示できます。引き継ぎも最小限で済みます。
Q. 入社1週間で退職しても失業保険はもらえますか?
原則として受給できません。失業保険の受給には被保険者期間12ヶ月以上が必要です。過去のアルバイト等で雇用保険加入歴があれば合算できる場合があるので、ハローワークに相談してください。
Q. 親や家族に何と説明すればいいですか?
3つの判断軸で評価した結果を伝えると、感情論ではなく事実として受け止めてもらえます。「業務内容が想定と違い、社風も合わなかった」など具体に落とし込んでください。事実ベースで話すと、相手も応えやすくなります。
Q. 退職を申し出るタイミングは何曜日が良いですか?
平日日中の上司の業務が落ち着いた時間帯が基本です。月曜朝や週末直前は避け、火曜〜木曜の午後を選ぶと相手も冷静に受け止めやすくなります。朝一番は相手も心の準備ができていません。
【参考】厚生労働省|若年者雇用対策
まとめ|入社1週間で「辞めたい」と感じる方は、まず相談を
1週間続けても違和感が固まったなら、それは「慣れの問題」ではない可能性があります。3つの軸で評価し、感情ではなく事実で判断してください。「もう少し慣れたら」という言葉に、これ以上自分を縛らないでください。
試用期間内なら手続きはシンプルです。引き継ぎは最小限で済みます。退職を決めたら、在職中から並行して情報収集を始めるのが安全です。「迷惑をかけてはいけない」と頑張りすぎると、自分の人生のほうが先に削られます。
一人で抱えず、誰かに相談してください。家族や友人だけでなく、キャリアアドバイザーも相談先のひとつです。あなたの感覚を、まず信じてあげてください。



1週間我慢して「辞めたい」と感じたなら、それは判断するに値するサインです。次の一歩を冷静に選びましょう。あなたの感覚を信じることは、甘えではありません。


運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |
