フリーターから営業職へ転職|学歴なし・未経験から内定を勝ち取る方法

フリーターから営業に転職・就職できる…?

「営業職に興味はあるけれど、フリーターの自分でも採用されるのだろうか」「稼げるイメージはあるけど、ノルマが厳しくてすぐに辞めてしまうのではないか」そんな不安をお持ちではありませんか?

フリーターから営業職への転職は、数ある職種の中でも最も成功率が高い選択肢の一つです。なぜなら、営業職は「過去の経歴」よりも「人物タイプ」や「やる気」を重視する傾向が強く、未経験者を積極的に採用しているからです。

もちろん、簡単な仕事ではありません。数字目標を追うプレッシャーや、顧客とのコミュニケーションにおける難しさはあります。しかし、正社員として安定したキャリアを築き、収入を大きく増やすチャンスが最も豊富な職種でもあります。

この記事では、現在フリーターで営業職への就職に興味がある方に向けて、現役キャリアアドバイザーの視点から、営業職の転職市場のリアルな数字、フリーターの方が内定を勝ち取るための具体的な戦略、そしてブラック企業を避けて長く働くためのポイントを解説します。

阿部 翔大

営業職への転職は、フリーター卒業の王道ルートです。私が担当した方の中にも、アパレル販売や居酒屋のバイト経験を評価されて、大手メーカーの営業職に採用された方がたくさんいます。企業はあなたの「対人スキル」や「ガッツ」を求めています。過去を卑下する必要はありません。自信を持って、その経験をアピールしていきましょう。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

データで見る営業職の転職市場|フリーターから転職・就職する難易度は?

まずは客観的なデータを見て、営業職の採用市場がどれほど活発かを確認しましょう。「人手不足」と言われますが、実際はどうなのでしょうか。

有効求人倍率のデータ

厚生労働省の最新データによると、営業職の有効求人倍率は非常に高い水準で推移しています。これは求職者にとって非常に有利な状況(売り手市場)であることを示しています。

営業職の有効求人倍率

厚生労働省などの統計データから、有効求人倍率を見てみましょう。

スクロールできます
職種有効求人倍率意味
営業の職業
(2025年12月)
2.35倍求職者1人に対して求人が2件以上ある状態。企業は人材確保に苦労しており、採用意欲が高い。
全職業平均
(2024年平均)
1.25倍全体の平均と比較しても、営業職の倍率は約2倍近く高く、圧倒的な売り手市場である。

【参考】
type|職種別有効求人倍率(2025年12月)
厚生労働省|一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)

未経験歓迎求人の多さと年齢の実態

営業職の求人の特徴として、「未経験歓迎」の割合が非常に高いことが挙げられます。多くの企業が「営業スキルは入社後に教える」というスタンスをとっており、ポテンシャル採用が主流です。年齢については、20代〜30代前半であれば、異業種からの転職でも不利になることはほとんどありません。

阿部 翔大

データが示す通り、営業職は「なり手が足りていない」状態です。これはフリーターの方にとって大チャンスです。企業は「即戦力」ではなく「素直さ」や「成長意欲」を見ています。特に20代の方は、スキルがなくても若さだけで採用されるケースが多いです。迷っている時間はもったいないですよ。市場が熱いうちに動き出しましょう。

フリーターが営業職を目指すメリット

なぜ多くのフリーターが営業職を選んで正社員デビューするのでしょうか。その理由は明確です。

1. 未経験でも挑戦しやすい

ズバリ、専門的な資格やスキル、学歴がなくてもスタートできるのが最大の魅力です。研修制度が整っている企業も多く、ビジネスマナーから商談の進め方まで、働きながら学ぶことができます。

阿部 翔大

エンジニアや経理などの専門職は、独学で勉強してから就職活動をする必要がありますが、営業職は入社してから教えてもらえます。つまり、スタート地点でのハードルが圧倒的に低いです。私が担当した方で、高校卒業後ずっとコンビニバイトだった方がいましたが、大手IT企業の営業職に採用されて、今では立派にお客様と商談しています。学ぶ意欲さえあれば、会社が全力でサポートしてくれますよ。

2. 収入アップの可能性がある

営業職の給与体系には「インセンティブ(歩合給)」が含まれることが多く、成果を出せば出すほど給料が上がります。学歴に関係なく、実力次第で年収500万円、600万円を目指すことも夢ではありません。

阿部 翔大

フリーター時代は時給1000円で月収15万円程度だった方が、営業職に転職して1年目で年収400万円、3年目で600万円を超えた実例もあります。もちろん楽ではありませんが、頑張った分だけ給料に反映されるのは大きなモチベーションになります。アルバイトは何年続けても時給がほとんど上がりませんが、営業職は成果次第で同期の倍以上の年収を稼ぐことも可能です。学歴コンプレックスがある方こそ、営業職で逆転を狙えますよ。

3. キャリアの選択肢が広がる

営業で培った「コミュニケーション能力」「交渉力」「課題解決力」は、どんなビジネスでも通用する汎用性の高いスキルです。将来的にマーケティング職や人事、管理職へとキャリアチェンジする際にも、営業経験は強力な武器になります。

阿部 翔大

営業職は「ビジネスの総合格闘技」です。お客様と話す力、提案する力、クレームに対応する力、チームで動く力、すべてが鍛えられます。私が知っている方で、営業職を5年経験した後に人事部門に異動し、新卒採用の責任者になった方がいます。営業で培ったコミュニケーション力が、採用面接で学生の本音を引き出す力に繋がったそうです。営業職は、一生使えるポータブルスキルを手に入れられる最高の職種ですよ。

フリーターから営業職への3つのルート

自分に合ったルートを選ぶことで、よりスムーズに、より良い企業への転職が可能になります。

ルート1:未経験歓迎求人に応募(王道)

転職サイトやエージェント経由で、未経験歓迎・学歴不問の求人に応募する方法です。最も求人数が多く、選択肢が豊富です。特に、研修制度が充実している大手グループ企業や、成長中のIT・Web業界が狙い目です。大手企業は採用後の育成プログラムがしっかり整っており、ビジネスマナーや営業の基礎を座学とOJT(実地研修)で学べます。IT・Web業界は市場の拡大に伴い新規顧客が増え続けているため、未経験者でも成果を出しやすい環境が整っています。

阿部 翔大

未経験歓迎の求人に応募する際は、複数の転職サイトやエージェントに登録して、非公開求人も含めて幅広くチェックすることが重要です。私が担当した方で、大手求人サイトには出ていない優良企業の非公開求人を、エージェント経由で紹介してもらい、内定を獲得した方がたくさんいます。一つのサイトだけに頼らず、最低でも3つは登録しておくと、情報の取りこぼしが減りますよ。

ルート2:人材不足業界を狙う

特に人手が足りていない業界は、採用ハードルが低く、狙い目です。建設・不動産業界は、インフラ整備や再開発プロジェクトの需要が高く、特に若手人材が不足しています。タフさは求められますが、インセンティブ制度が充実しており、高収入を狙える点が魅力です。また、人材業界は、求職者と企業を繋ぐコーディネーターやキャリアアドバイザーとして働くため、接客やカウンセリング経験が活かせます。対人スキルが直結し、人の人生に関わるやりがいのある仕事です。

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人材不足業界は、採用される確率が高い分、離職率も高めの傾向があります。ただし、これは悪い意味ではなく、合わない人が早めに辞めて、合う人が残る健全な新陳代謝とも言えます。私が担当した方で、不動産営業を3年続けて年収800万円に到達し、その後独立して事業を始めた方もいます。厳しい環境だからこそ成長できる、と前向きに捉えられる方には最高の選択肢ですよ。

ルート3:派遣→正社員ルート(紹介予定派遣)

いきなり正社員が不安な場合、まずは派遣社員として営業を経験し、その後に正社員登用を目指す方法です。紹介予定派遣は、最長6ヶ月の派遣期間を経て、双方が合意すれば正社員として採用される制度です。メリットは、職場の雰囲気や上司の人柄、実際の業務内容を知ってから入社を決められるため、ミスマッチが少ない点です。デメリットとしては、必ずしも正社員になれるとは限らず、派遣期間中の給与は正社員より低めに設定されていることが多い点です。

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紹介予定派遣は、慎重派の方やブラック企業を絶対に避けたい方にとって、非常に有効な選択肢です。派遣期間中にしっかりと企業の内情を見極められるため、入社後のギャップが少なく、定着率が高い傾向があります。私が担当した方で、紹介予定派遣で3社を経験し、3社目で理想の職場と出会い、今では管理職として活躍している方もいます。焦らず、自分に合う会社をじっくり探したい方には最適なルートですよ。

フリーターが内定率を上げる具体的な戦略

「やる気があります」だけでは採用されません。企業が求める人物像に合わせて、戦略的にアピールしましょう。

自己PRの作り方

アルバイト経験の中から「数字」や「工夫」を見つけて言語化します。

  • NG例 「居酒屋で接客をしていました。笑顔には自信があります。」(誰でも言える)
  • OK例 「居酒屋で客単価アップに取り組みました。おすすめメニューのポップを手作りし、注文時の声かけを工夫した結果、月間の売上を前年比120%に伸ばしました。」(営業に通じる工夫がある)

数字を入れるだけで、自己PRは劇的に説得力が増します。例えば、コンビニバイトなら「レジ対応件数1日平均200件」「商品陳列で賞味期限チェックの見落としゼロを半年間継続」など、具体的な数字を探してみましょう。数字がない場合は、「お客様から名指しでお礼を言われた」「新人教育を3人担当した」など、具体的なエピソードでもOKです。企業は、あなたが仕事をどれだけ真剣に取り組んでいたかを見ています。

面接対策

営業職の面接では、話し方そのものが「営業のデモンストレーション」と見なされます

  • ポイント 結論から話す、相手の目を見る、ハキハキと答える。これらは営業の基本動作です。
  • 逆質問 「御社で活躍している人の共通点は何ですか?」など、成長意欲を示す質問を用意しておきましょう。

面接では、話の内容と同じくらい、話し方や態度が重視されます。営業職は人と接する仕事なので、第一印象が命です。最初は緊張してうまく話せなかったものの、笑顔と姿勢が良かったため内定をもらった方もいます。面接官は、あなたがお客様の前に出たときの姿を想像しています。明るさ、清潔感、前向きな態度の3つを意識すれば、多少の失言は気にされません。

営業職に必要な準備・スキル

必須スキル

  • コミュニケーション能力 上手く話すことより、「相手の話を聞く力(傾聴力)」が重要です。
  • 基本的なPCスキル ワードでの見積書作成、エクセルでの売上管理、メール対応などは最低限必要です。
  • 普通自動車免許(AT限定可) 地方や業界によっては必須になることが多いです。
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PCスキルに関しては、実務レベルは入社後に教えてもらえるので、基本操作さえできればOKです。例えば、文字入力ができる、Googleで検索できる、メールの送受信ができる、この3つができれば問題ありません。エクセルやワードの複雑な機能は、必要になったらその都度調べれば大丈夫です。私が担当した方で、スマホしか使ったことがなかったけれど、入社後の研修で1ヶ月でPCスキルを習得した方もいます。今できないことを理由に諦めないでくださいね。

有利な資格

営業職に必須の資格はありませんが、持っていると意欲のアピールになります。

  • ITパスポート IT業界を目指す場合の基礎知識証明になります。
  • FP(ファイナンシャルプランナー) 金融・保険・不動産業界で評価されます。
  • 宅地建物取引士(宅建) 不動産業界では即戦力として扱われ、資格手当もつきます。
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資格がないと不安という相談をよく受けますが、営業職に関しては、資格勉強に時間をかけるよりも、1社でも多く面接を受けた方が内定は早いです。営業は現場でしか学べないことが多いからです。もし時間があるなら、資格よりも業界研究に時間を使いましょう。御社の競合は○○ですが、御社の強みはここだと思いますと面接で言える方が、よほど評価されますよ。

営業に向いている人・向いていない人

阿部 翔大

実は「聞き上手」な人ほどトップセールスになる傾向があります。お客様は、自分の話を親身に聞いてくれる人を信頼するからです。もしあなたが「友達の相談によく乗るタイプ」なら、営業の素質は十分にありますよ。喋りが上手いだけの営業マンは、むしろ嫌われることもありますからね。

向いている人

  • 負けず嫌いな人 目標達成のために工夫し、努力できる人。
  • 人と話すのが好きな人 初対面の人とも物怖じせずに関係を築ける人。
  • 素直に行動できる人 上司や先輩のアドバイスをすぐに実行に移せる人。

向いていない可能性がある人

  • 断られるとすぐに落ち込む人 営業は断られるのが日常茶飯事です。切り替えの早さが必要です。
  • 指示待ちの人 自分で考えて行動しないと数字は作れません。
  • 約束を守れない人 時間や納期を守れないと、顧客の信頼を一瞬で失います。

営業職を目指す上で知っておくべき注意点

ノルマのプレッシャー

営業職には「目標数字(ノルマ)」がつきものです。達成できない月は居心地が悪くなることもあります。これを「成長の機会」と捉えられるか、「苦痛」と感じるかが分かれ道です。

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ノルマと聞くと怖いイメージがありますが、実は目標があるからこそ成長できる面もあります。私が担当した方で、最初は毎月ノルマ未達成だったけれど、半年後には達成できるようになり、1年後にはチーム内トップになった方がいます。大切なのは、未達成を責められるだけの会社ではなく、どうすれば達成できるかを一緒に考えてくれる上司がいる会社を選ぶことです。面接で、未達成の時のフォロー体制を聞いてみると良いですよ。

離職率の高さ

成果主義のため、合わない人は早期に退職する傾向があります。しかし、逆に言えば、実力があれば若くしてマネージャーになれるなど、新陳代謝が良いとも言えます。

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営業職の離職率が高いのは事実ですが、これは決してネガティブなことばかりではありません。合わない人が早めに辞めてくれるおかげで、残った人は若くしてチャンスを掴めます。私が担当した方で、入社3年目で営業課長に昇進し、年収も600万円を超えた方がいます。一般的な事務職や技術職では、こんなスピードで昇進することはまずありません。実力主義だからこそ、頑張った分だけ早く報われる環境だと前向きに捉えましょう。

ブラック企業の見分け方

求人票に「年収1000万円可能!」「やる気だけでOK!」といった極端に煽る文言がある場合は注意が必要です。また、面接ですぐに内定が出たり、具体的な業務内容の説明が曖昧だったりする場合も警戒しましょう。

阿部 翔大

ブラック企業を避けるには、求人票の「固定残業代」や「年間休日数」をしっかりチェックしましょう。年間休日が105日以下の企業は、土日出勤が多かったり、長期休暇が少なかったりする可能性があります。また、面接で「1日の具体的なスケジュール」や「離職率」を質問してみるのも有効です。誠実な企業なら、厳しい部分も含めて正直に答えてくれます。

現在フリーターで営業職を目指したい方からよくある質問

Q1. 学歴が高卒・中卒ですが、営業職になれますか?

A. なれます。営業職は全職種の中で最も学歴を問わない職種の一つです。実力主義の世界なので、入社してしまえば学歴は全く関係ありません。実際に、中卒・高卒からトップセールスになり、役員まで上り詰めた例は数え切れません。

Q2. ノルマが達成できなかったら給料は減りますか?

A. 基本給が減ることは法律上原則としてありませんが、インセンティブ(歩合給)がつかないため、総支給額は減る可能性があります。また、賞与(ボーナス)の査定に響くことは一般的です。固定給の割合が高い企業を選ぶと、生活は安定しやすいです。

Q3. 本当に未経験でも研修してもらえますか?

A. 企業によりますが、最近は育成に力を入れている企業が増えています。特に「未経験歓迎」を謳っている大手企業や人材系企業は、座学研修や先輩同行(OJT)などのプログラムが充実しています。面接で「どのような研修制度がありますか?」と確認しておくと安心です。

まとめ|フリーター・学歴なしでも営業は挑戦しやすい!

フリーターから営業職への転職は、あなたの人生を大きく変える可能性を秘めています。有効求人倍率2.35倍というデータが示す通り、今は企業があなたを求めている状態です。

「経験がない」「自信がない」と足踏みする必要はありません。営業職に必要なのは、華麗なトークスキルではなく、相手のために汗をかける誠実さと、失敗しても立ち上がる少しの勇気です。新しいキャリアの扉を開くのは、今です。

この記事のポイント総まとめ

  • 営業職は有効求人倍率2.35倍の超売り手市場。フリーターに最大のチャンス
  • 未経験でもポテンシャル採用が活発。20代〜30代なら経歴より人柄重視
  • アルバイト経験での「工夫」や「数字」を自己PRに盛り込む
  • ブラック企業回避のため、年間休日や固定残業代をしっかり確認する
  • 一人で悩まず、エージェントを活用して非公開求人や面接対策を得る
阿部 翔大

もし、「自分に合う業界がわからない」「ブラック企業は避けたい」「自己PRの書き方が不安」といった悩みがあれば、ぜひ転職エージェントやキャリアアドバイザーに相談してみてください。プロの視点で、あなたの適性を見極め、ホワイトな優良企業を紹介してくれます。一人で悩まず、プロの力を借りて、最短距離で内定を勝ち取りましょう。

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