エンジニアになるには?未経験からの転職方法と必要なスキルを解説

「販売や飲食の仕事を続けてきたけれど、体力的にもう限界かもしれない」「エンジニアになるには何から始めればいいのかわからない」。そんな気持ちでこの記事にたどり着いた方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、異業種・未経験からエンジニアになることは十分に可能です。実際に私たちのもとには、販売・飲食・接客といった異業種からエンジニアを目指す方が数多く相談に来られます。接客で培ったコミュニケーション力や、現場でのチームワーク経験は、エンジニアとして働くうえでも大きな武器になります。

この記事では、未経験からエンジニアになるための具体的なステップ、必要なスキルと学習方法、年収の目安、異業種からの転職で押さえるべきポイントまで、元エンジニア経験を持つキャリアアドバイザーの視点でわかりやすく解説します。「自分にもできるかもしれない」と思えるきっかけになれば幸いです。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、異業種からエンジニアを目指す方の転職を数多く支援してきた経験をもとに執筆しています。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

エンジニアの仕事内容と主な種類を理解しよう

「エンジニアになるには」と考え始めたとき、まず知っておきたいのがエンジニアの種類です。エンジニアと一口に言っても、仕事内容や求められるスキルは職種によって大きく異なります。自分に合った方向性を見つけるために、代表的な4つの職種を確認しましょう。

Webエンジニア|Webサービスの開発を担う

WebサイトやWebアプリケーションの設計・開発を行うエンジニアです。ユーザーが直接触れる画面(フロントエンド)と、裏側のデータ処理(バックエンド)の両方を担当します。未経験者が最初に目指しやすい職種として人気があり、学習教材も豊富です。

インフラエンジニア|システムの基盤を支える

サーバーやネットワークなど、ITシステムの土台となる環境を構築・運用するエンジニアです。プログラミングよりもサーバーやネットワークの知識が重視されるため、コードを書くことに不安がある方にも向いています。クラウド(AWS・Azure等)の普及により需要が高まっています。

システムエンジニア(SE)|要件定義から開発をリードする

クライアントの要望をヒアリングし、システムの設計・開発の全体をマネジメントする職種です。技術力だけでなくコミュニケーション力や調整力が求められるため、接客や営業の経験がある方は強みを活かしやすいポジションです。

アプリケーションエンジニア|スマホアプリやソフトウェアを開発する

スマートフォンアプリや業務用ソフトウェアの開発を行うエンジニアです。自分が作ったアプリが多くの人に使われるやりがいがあります。Swift(iOS)やKotlin(Android)などの言語を使いますが、未経験からでもスクールや独学で基礎を学べる環境が整っています

エンジニアの主な職種と特徴

Webエンジニア
Webサイト・アプリ開発
未経験から始めやすい
インフラエンジニア
サーバー・ネットワーク構築
コード不安でもOK
SE(システムエンジニア)
設計・マネジメント中心
コミュ力が活きる
アプリエンジニア
スマホアプリ・ソフト開発
成果物が形に残る
阿部 翔大

僕もIT業界にいたのでわかるんですが、エンジニアって一口に言っても本当に種類が多いんですよ。最初から全部理解する必要はないので、まずは「自分が何を作りたいか」「どんな働き方をしたいか」を考えるところから始めてみてください。

未経験からエンジニアになるための5つのステップ

エンジニアになるには、闇雲に勉強を始めるのではなく、正しい順番で準備を進めることが大切です。未経験から最短でエンジニアになるためのステップを紹介します。

STEP
目指すエンジニアの方向性を決める

Webエンジニア・インフラエンジニア・SEなど、どの分野に興味があるかを考えます。「何を作りたいか」「どんな働き方をしたいか」を軸に選ぶと、その後の学習にも迷いがなくなります。

STEP
基礎スキルを学習する

プログラミング言語やIT基礎知識を、独学またはスクールで学びます。最初は無料の学習サイト(Progate・ドットインストール等)から始めて、自分に合う学習スタイルを見つけましょう。

STEP
ポートフォリオを作成する

学んだスキルを使って、簡単なWebサイトやアプリを作りましょう。未経験者の面接では「何を作ったか」が大きなアピールポイントになります。完成度よりも「自分で考えて作った」というプロセスが評価されます。

STEP
転職活動の準備をする

履歴書・職務経歴書の作成、面接対策を行います。異業種からの転職では「なぜエンジニアを目指すのか」の志望動機が特に重要です。前職の経験をエンジニアの仕事にどう活かせるかを整理しましょう。

STEP
求人に応募して内定を獲得する

転職エージェントや転職サイトを活用して、未経験歓迎の求人に応募します。複数社を並行して進めることで、比較検討しながら自分に合った企業を見つけやすくなります。

阿部 翔大

僕のところに相談に来る方の多くは、最初は何から手をつけていいかわからない状態なんです。でも、こうやってステップを一つずつ進めていけば、半年後にはエンジニアとして働いている方が本当に多いですよ。焦らず一歩ずつ進めていきましょう。

エンジニアに求められるスキルと学習方法

エンジニアになるには、いくつかの基礎スキルを身につける必要があります。ただし、すべてを完璧にしてから転職する必要はありません。入社後の研修やOJTで学べる企業も多いため、まずは基礎を固めることを意識しましょう。

プログラミング言語の基礎を身につける

目指す職種によって学ぶべき言語は異なりますが、最初の一歩としてはHTML/CSS・JavaScript・Pythonのいずれかがおすすめです。

  • Webエンジニア志望:HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby
  • インフラエンジニア志望:Linux、シェルスクリプト、AWS基礎
  • アプリエンジニア志望:Swift(iOS)、Kotlin(Android)、Flutter

IT基礎知識を押さえる

プログラミングだけでなく、ネットワーク・OS・データベースなどのIT全般の基礎知識があると、現場での理解度が格段に上がります。ITパスポートや基本情報技術者試験の学習は、体系的に知識を身につけるのに適しています。

独学とプログラミングスクールの比較

学習方法は大きく分けて「独学」と「スクール」の2つがあります。それぞれのメリット・注意点を比較してみましょう。

比較項目独学プログラミングスクール
費用無料〜数千円10万〜60万円程度
学習期間の目安3〜6ヶ月2〜4ヶ月
質問・サポート基本的に自力メンターに質問可能
転職サポートなしスクールによってはあり
向いている人自分のペースで進めたい方短期集中で学びたい方
阿部 翔大

正直に言うと、プログラミングスクールに通ったからといって即戦力になれるわけではないんです。大事なのは「自分で調べて解決する力」を身につけること。面接でも、エラーが出たときにどう対処したかを聞かれることが多いので、学習中に詰まった経験こそ武器になりますよ。

エンジニアの年収と将来性

エンジニアを目指すうえで気になるのが年収と将来性です。IT業界は慢性的な人手不足が続いており、エンジニアの需要は今後も高い状態が続くと見込まれています。

職種未経験1〜2年目の年収目安経験3〜5年目の年収目安
Webエンジニア300〜380万円400〜550万円
インフラエンジニア300〜400万円450〜600万円
システムエンジニア(SE)350〜420万円500〜650万円
アプリケーションエンジニア320〜400万円450〜600万円

【参考】厚生労働省|賃金構造基本統計調査

未経験1〜2年目は年収300万円台からのスタートが一般的ですが、スキルを積めば3〜5年で年収500万円以上を目指せるのがエンジニアの魅力です。また、フリーランスや副業といった多様な働き方を選べるようになるのも、エンジニアならではのキャリアの広がりです。

経済産業省の推計によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するとされています。人手不足が続く業界だからこそ、未経験からでもチャンスがあるのです。

阿部 翔大

エンジニアの年収って、経験年数よりも「何ができるか」で決まる部分が大きいんですよね。だからこそ未経験からでも、数年後にはしっかり稼げるようになる方が多いんです。30代以降のキャリアを考えたとき、手に職がある安心感は大きいですよ。

異業種からエンジニアへの転職で押さえるべきポイント

販売・飲食・接客などの異業種からエンジニアになるには、いくつかの重要なポイントがあります。「未経験だから不利」と決めつけず、前職の経験を活かす視点を持つことが転職成功の鍵です。

前職の経験をエンジニア転職の強みに変える方法

異業種で培った経験は、エンジニアの現場でも活かせるものが多くあります。

  • 接客・販売経験 → クライアントとのヒアリング力・コミュニケーション力
  • チームリーダー・店長経験 → プロジェクト管理力・チームワーク
  • クレーム対応経験 → 問題解決力・冷静な判断力
  • シフト管理経験 → スケジュール管理力・調整力

面接では「エンジニアとして何ができるか」だけでなく、「前職で何を学んだか」をしっかり言語化することが大切です。技術力は入社後に伸ばせますが、人間力はすぐに身につくものではないため、企業側も重視しています。

面接対策が内定率を大きく左右する

未経験からのエンジニア転職では、面接対策の有無が結果に直結します。1万人超の支援データによると、面接対策を受けた求職者の内定率は約75〜78%であるのに対し、面接対策を受けなかった求職者の内定率は約33%にとどまっています。

面接対策の有無による内定率の違い(弊社調べ)

面接対策あり
約75〜78%
面接対策なし
約33%
※1万人超の支援データより

特に異業種からの転職では、「なぜエンジニアを目指すのか」「前職の経験をどう活かすのか」といった質問への回答を事前に準備しておくことで、面接官に一貫性のあるキャリアストーリーを伝えられるようになります

30代以降のキャリアを見据えた職種選びをする

エンジニアになるには、目先の転職だけでなく5年後・10年後のキャリアパスも視野に入れて職種を選ぶことが大切です。

  • マネジメント志向:SE → プロジェクトマネージャー(PM)へのキャリアアップ
  • 技術特化志向:インフラエンジニア → クラウドアーキテクトやセキュリティエンジニアへ
  • 独立・フリーランス志向:Webエンジニア → フリーランスとして案件獲得

30代以降もキャリアの選択肢が広がるのは、エンジニアという職種の大きな魅力です。異業種から転職を考えている方こそ、長期的な視点で職種を選ぶことをおすすめします。

阿部 翔大

僕の経験から言うと、異業種からエンジニアになる方って、意外と面接で評価されやすいんですよ。接客や販売の経験があると「チームで動ける人」「お客さんの目線がわかる人」という印象を持ってもらえるんです。ただし面接対策をやるかどうかで結果がかなり変わるので、そこだけは手を抜かないでほしいですね。

実際にあった相談事例|28歳の飲食店長がインフラエンジニアに転職できた理由

当社にご応募いただいた28歳の男性は、飲食チェーン店で5年間勤務し、店長として30名以上のスタッフを管理していました。「体力的に30代以降も続けられる自信がない」「土日休みの仕事に就きたい」という理由でエンジニアへの転職を決意されました。

面談では、まずご本人が「自分にはITスキルがない」と不安を感じていたため、店長としての経験を棚卸しするところから始めました。シフト管理・売上分析・クレーム対応など、日常業務の中にエンジニアの現場で求められるスキルが数多くあることを一緒に整理しました。

その後、3ヶ月間の独学でLinuxとAWSの基礎を学び、インフラエンジニアの未経験歓迎求人に応募。面接では「なぜエンジニアを目指すのか」という質問に対し、店長経験で培った問題解決力とチームマネジメント力を軸にした志望動機を準備し、2社目の面接で内定を獲得されました。現在は年間休日125日の環境で、インフラエンジニアとして充実した日々を送られています。

阿部 翔大

この方は最初「自分にはスキルがない」っておっしゃっていたんですが、飲食店の店長として30名以上のスタッフをまとめていた経験って、エンジニアの現場でもすごく評価されるんですよ。僕はいつも面談で、そういう隠れた強みを一緒に見つけるようにしています。あなたにも必ず活かせる経験がありますよ。

エンジニア転職でエージェントを活用するメリット

未経験からエンジニアになるには、転職エージェントを活用することで効率的に転職活動を進められます。特に異業種からの転職では、自分だけでは気づけないポイントをプロの視点でサポートしてもらえることが大きなメリットです。

私たちノビルキャリアでは、これまで10,000名以上の転職を支援してきました。相談に来られる方の平均年齢は26.3歳(弊社調べ)で、20代後半から30代前半の異業種チェンジを目指す方が多くいらっしゃいます

エージェントを活用するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 前職の経験をエンジニア転職の強みに言語化するサポートを受けられる
  • 未経験歓迎の優良求人を厳選して紹介してもらえる
  • 面接対策を受けることで内定率を大幅に高められる
  • 志望動機・退職理由の整理を一緒に進められる

エンジニア転職に特化したエージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

阿部 翔大

ぶっちゃけ、未経験からのエンジニア転職って、求人の選び方で結果が大きく変わるんです。研修制度がしっかりしている企業もあれば、未経験歓迎と書いてあっても実質的に経験者しか採用しない企業もあります。僕たちはそういった企業の内側の情報も持っているので、一人で悩まずに相談してほしいですね。

エンジニアを目指す人からキャリアアドバイザーによくある質問

Q: 未経験からエンジニアになるのに年齢制限はありますか?

A: 法律上の年齢制限はありません。実際に私たちのもとには20代後半〜30代前半の方が多く相談に来られ、未経験からエンジニアに転職されています。ただし、20代のうちに動き始めたほうが選べる求人の幅は広がる傾向にあります。

Q: 文系出身でもエンジニアに転職できますか?

A: はい、文系出身のエンジニアは少なくありません。エンジニアの仕事はプログラミングだけでなく、ドキュメント作成やクライアントとのコミュニケーションも含まれるため、文系の素養が活きる場面は多くあります。

Q: エンジニアになるために必要な資格はありますか?

A: 必須の資格はありません。ただし、ITパスポートや基本情報技術者試験を取得しておくと「学習意欲がある」というアピールになり、面接で有利に働く場合があります。資格よりもポートフォリオ(自作の成果物)のほうが評価されるケースも多いです。

Q: プログラミングスクールに通わないとエンジニアにはなれませんか?

A: スクールに通わなくても、独学でエンジニアになった方は多くいます。無料の学習サイトや書籍で基礎を学び、ポートフォリオを作成すれば、十分に転職活動を進められます。大切なのは「自分で調べて解決する力」を身につけることです。

Q: エンジニア転職にはどれくらいの期間が必要ですか?

A: 学習開始から転職成功まで、平均して3〜6ヶ月が目安です。すでにプログラミングの基礎がある方は1〜2ヶ月で内定が出ることもあります。働きながら学習する場合は6ヶ月〜1年程度を見込んでおくとよいでしょう。

Q: 30代からエンジニアを目指すのは遅いですか?

A: 遅くはありませんが、20代と比べると求人の選択肢は狭くなる傾向があります。30代からエンジニアを目指す場合は、前職のマネジメント経験やビジネススキルを活かせるSE(システムエンジニア)やプロジェクト管理系のポジションが有力な選択肢です。

阿部 翔大

よくある質問をまとめましたが、僕のところに来る方も最初はこういった不安を抱えている方がほとんどです。「こんなこと聞いていいのかな」と思うようなことでも、面談では気軽に聞いてくださいね。一つひとつ不安を解消していくのが僕の仕事ですので。

まとめ|エンジニアになるために今日からできること

この記事では、未経験・異業種からエンジニアになるための方法を解説しました。最後にポイントを整理します。

  • エンジニアには複数の職種があり、自分に合った方向性を選ぶことが大切
  • 未経験からでも5つのステップを踏めばエンジニアになれる
  • プログラミングスキルは独学でも十分に身につけられる
  • 異業種の経験(接客・チームマネジメント等)はエンジニア転職の武器になる
  • 面接対策を行うことで内定率は大幅に向上する
  • 転職エージェントを活用すれば、効率的に転職活動を進められる
阿部 翔大

エンジニアって、始めるのに遅すぎることはないんです。僕自身もキャリアチェンジの経験者なので、不安な気持ちはよくわかります。ノビルキャリアでは一人ひとりの経歴を丁寧に聞いて、あなたに合ったエンジニアへの道を一緒に考えていきますので、気軽に相談してくださいね。

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