未経験エンジニアの年収はいくら?経験年数別の相場と年収アップの方法を解説

「未経験からエンジニアに転職したら年収はどのくらいになるのだろう」と気になっていませんか。IT業界は高年収のイメージがある一方で、未経験からスタートした場合の初年度年収は想像より低いと感じる方も少なくありません。

しかし、エンジニアの魅力は初年度の年収ではなく、スキルアップに伴う年収の伸びの大きさにあります。正しいキャリア戦略を持って臨めば、未経験からでも数年で大幅な年収アップを目指せる職種です。

この記事では、元エンジニアのキャリアアドバイザーが、未経験エンジニアのリアルな年収相場から年収を上げるための具体的な方法まで、現場経験をもとに解説します。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、未経験からのエンジニア転職を数多く支援してきた経験をもとに執筆しています。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

未経験エンジニアの年収はどのくらい?経験年数別の相場

未経験からエンジニアに転職した場合、年収はどの程度になるのか。経験年数別の一般的な相場をまとめました。

経験年数想定年収年収の伸び幅主な業務内容
未経験〜1年目280〜350万円基準値テスト・運用保守・ヘルプデスク
2〜3年目350〜450万円+70〜100万円開発補助・構築・設計補助
4〜5年目450〜600万円+100〜150万円設計・開発・PL補佐
6年目以降550〜800万円以上+100〜200万円上流設計・PM・テックリード

※上記は一般的な傾向であり、企業規模・職種・保有資格・勤務地域によって大きく異なります。

未経験1年目は年収280〜350万円が相場で、前職の年収によっては一時的に下がる可能性があります。しかし注目すべきは2年目以降の伸び率で、スキル習得のスピード次第では3年で100万円以上の年収アップも十分に現実的です。

【参考】厚生労働省|賃金構造基本統計調査

未経験エンジニアの年収推移イメージ

未経験〜1年目(280〜350万円)
280〜350万円
2〜3年目(350〜450万円)
350〜450万円
4〜5年目(450〜600万円)
450〜600万円
6年目以降(550〜800万円以上)
550〜800万円以上
阿部 翔大

正直に言うと、未経験1年目は前職より年収が下がる方がほとんどです。僕自身もエンジニア1年目は決して高い年収ではありませんでした。ただ、2年目以降の伸びは他の職種と比べても大きいので、最初の1〜2年を投資期間と考えられるかどうかがポイントですね。

未経験エンジニアの初年度年収が低い3つの理由

「エンジニアは年収が高い」というイメージがある中で、なぜ未経験者の初年度年収は低いのか。その構造的な理由を解説します。

即戦力になるまでに時間がかかる

未経験者が現場で一人前として動けるようになるまでには、一般的に最低でも半年〜1年の期間が必要です。その間は教育コストがかかるため、企業側は初年度の年収を低めに設定する傾向があります。

逆に言えば、研修期間中も給与が発生する環境で学べるということでもあります。プログラミングスクールに自費で通うことを考えれば、お金をもらいながらスキルを身につけられるのは大きなメリットです。

最初はテスト・運用保守からスタートする

未経験エンジニアの多くは、テスト業務や運用保守など比較的難易度の低い業務からキャリアをスタートします。これらの業務は責任範囲が限定的であるため、給与水準も開発エンジニアに比べると低くなります。

ただし、これはスキルを身につけるためのステップであり、経験を積むことで徐々に責任のある業務に移行し、年収も上がっていきます。

SES企業の給与水準が低めに設定されている

未経験者の受け入れが多いSES企業は、クライアントから受け取る単価の一部をマージンとして差し引くビジネスモデルのため、社員に支払われる給与がクライアント単価に比べて低くなる構造があります。

ただし、すべてのSES企業が低年収というわけではなく、還元率の高い企業や昇給制度が整った企業も存在します。入社前に給与の仕組みを確認しておくことが重要です。

阿部 翔大

僕がエンジニアだった頃に見てきた感覚でも、未経験1年目と3年目では任される仕事の幅が全然違いました。年収は「今いくらか」より「3年後にいくらになるか」で考えたほうがいいですよ。

未経験エンジニアが年収を上げるための5つの方法

未経験からスタートしたエンジニアが年収を効率よく上げていくための具体的な方法を紹介します。

資格を取得してスキルを証明する

ITパスポート・基本情報技術者試験・CCNA・AWS認定資格などの資格は、スキルを客観的に証明する手段として有効です。特に未経験者は実務経験でアピールできない分、資格が年収交渉の材料になります。

  • 基本情報技術者試験:エンジニアとしての基礎知識を証明できる国家資格
  • CCNA:インフラエンジニアを目指す方に特に有効なネットワーク資格
  • AWS認定ソリューションアーキテクト:クラウド需要の高まりで市場価値が上昇中

上流工程のスキルを早期に習得する

テスト・運用保守の業務を続けるだけでは、年収の大幅アップは難しい傾向があります。要件定義・設計・プロジェクトマネジメントなどの上流工程スキルを意識的に身につけることが年収アップの近道です。

日常業務の中で「なぜこの設計になっているのか」「全体のアーキテクチャはどうなっているのか」を意識して学ぶ姿勢が、上流工程への移行を加速させます。

2〜3年経験を積んだら転職を検討する

エンジニアの年収を上げる最も効果的な方法のひとつが経験を積んだ後の転職です。同じ企業に在籍し続けるよりも、スキルに見合った待遇の企業に転職したほうが年収アップのスピードが速い傾向があります。

当社のデータでも、面接対策を受けた方の内定率は約75〜78%であるのに対し、対策なしの方は約33%にとどまっています(1万人超の支援データより)。転職時の面接対策が年収交渉にも直結します。

需要の高い技術領域を選ぶ

同じエンジニアでも、市場で需要が高い技術領域を専門にしているかどうかで年収は大きく変わります。

  • クラウド(AWS・Azure・GCP):企業のクラウド移行に伴い需要が拡大中
  • セキュリティ:サイバー攻撃の増加で専門人材が不足している
  • データエンジニアリング:データ活用の重要性が高まり市場価値が上昇

コミュニケーション力を武器にする

技術力だけでなく、クライアントとの折衝やチームマネジメントができるエンジニアは年収が高い傾向があります。異業種から転職した方は、前職で培った対人スキルをエンジニアの現場でも活用することで、PM(プロジェクトマネージャー)やリーダー職への昇進が早まる可能性があります。

阿部 翔大

僕が現場で見てきた中で、年収が伸びやすかったのは「技術力が飛び抜けている人」ではなく、「技術力もあってコミュニケーション力もある人」でした。エンジニアの世界では、この両方ができる人は意外と少ないんですよ。前職の経験は必ず武器になります。

未経験からでも年収が高めのエンジニア職種

エンジニアの中でも職種によって年収水準は異なります。未経験からでも比較的年収が高めに設定されている職種を紹介します。

インフラエンジニア(クラウド領域)

AWSやAzureなどのクラウドインフラを扱うエンジニアは、需要の高さから未経験者でも初年度から比較的高めの年収が期待できる傾向があります。CCNAやAWS認定資格を取得してから転職活動に臨むと、年収交渉でも有利に働きます。

セキュリティエンジニア

情報セキュリティ分野は深刻な人材不足が続いており、未経験者でも研修制度が整った企業に入社できれば、経験2〜3年で500万円以上を目指せる可能性がある分野です。ただし、専門性が求められるため、継続的な学習意欲が不可欠です。

Webアプリケーションエンジニア

Webサービスの開発を担当するエンジニアは、自社サービスを持つ企業に入社できると年収水準が高い傾向があります。ポートフォリオ(自作のWebアプリケーション)を用意して転職活動に臨むことで、未経験でも実力をアピールできます。

社内SE

企業の情報システム部門で自社のIT環境を管理する社内SEは、大手企業ではSES企業より年収水準が高い傾向があります。ヘルプデスク経験からステップアップしやすく、当社の調査では事務職応募者の24%がIT・ヘルプデスクの職歴を持つなど、IT経験者のキャリアチェンジ先としても人気があります。

参照元:当社 未経験事務職志望の応募実態調査(1万人超の支援データより)

阿部 翔大

僕がエンジニアだった頃、同期の中でも職種によって年収に差が出始めるのは3年目くらいからでした。最初の配属先がどこかよりも、そこから自分でどういう方向にスキルを伸ばすかが大事ですよ。

未経験エンジニアと他職種の年収を比較

未経験からエンジニアに転職した場合と、他の職種を続けた場合で年収にどの程度の差が出るのかを比較します。

スクロールできます
職種1年目3年目5年目10年目
エンジニア(未経験から)300万円前後400〜450万円500〜600万円600〜800万円以上
販売・接客280万円前後300〜330万円330〜370万円380〜430万円
飲食業270万円前後290〜320万円320〜380万円380〜450万円
一般事務280万円前後300〜340万円340〜380万円380〜420万円
営業職320万円前後350〜400万円400〜500万円450〜600万円

※上記は一般的な傾向を示したものであり、個人のスキル・企業・地域によって大きく異なります。

未経験1年目の時点では他職種と大きな差はありませんが、5年目以降はエンジニアの年収の伸びが顕著です。特に販売・飲食・事務職と比較すると、10年後の年収差は200万円以上開くケースも珍しくありません。

エンジニア転職の「初年度は下がるかもしれないが、長期的には上がる」という特徴を理解したうえで判断することが大切です。

阿部 翔大

僕が転職支援をしていて感じるのは、目先の年収で判断する方と、3〜5年後のキャリアを見据えて判断する方では、結果的に満足度が全然違うということです。エンジニアは「投資型」のキャリアだと思ってください。

未経験エンジニアが年収交渉で損をしないためのポイント

転職時の年収交渉は、未経験者にとってハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、いくつかのポイントを押さえておくだけで、不当に低い年収で入社してしまうリスクを避けられます

求人票の年収レンジの見方を理解する

求人票に「年収300〜500万円」と書かれている場合、未経験者が500万円からスタートできることはほぼありません。未経験者は下限値近くのオファーになるのが一般的です。入社前に「未経験者の場合の標準的なスタート年収」を面接で確認しましょう。

昇給制度と評価基準を事前に確認する

初年度の年収が低くても、昇給制度が整っていれば2年目以降の年収アップが期待できます。面接では「入社後の昇給基準」「評価の仕組み」「資格手当の有無」を具体的に質問することをおすすめします。

複数企業のオファーを比較する

1社だけの内定で判断するのではなく、複数企業のオファーを比較することで適正な年収水準が見えてきます。転職エージェントを利用すれば、自分の市場価値に合った求人を複数紹介してもらえるため、年収交渉の材料にもなります。

阿部 翔大

年収交渉って未経験の方は遠慮しがちなんですが、聞くこと自体はまったく失礼ではないですよ。「昇給の仕組みはどうなっていますか?」と聞くだけで、その企業の姿勢がわかります。僕の面談では、こういう質問の仕方も一緒に準備しています。

実際にあった相談事例|26歳販売職からインフラエンジニアに転職し年収50万円アップした話

当社にご応募いただいた26歳のBさんは、アパレル販売員として4年間勤務していました。年収は約280万円で、「このまま販売を続けても年収が上がるイメージが持てない」「手に職をつけて安定したキャリアを作りたい」という思いでエンジニアへの転職を考え始めました。

面談では、まずBさんの不安を整理しました。「プログラミング経験がない」「年齢的に遅くないか」という2つの不安に対して、インフラエンジニアという選択肢を提案。CCNAの学習を並行して進めながら、研修制度が充実したインフラ企業3社に応募しました。

面接対策では「なぜ販売からITなのか」を一貫したストーリーで語れるよう準備し、アパレルでの接客経験をコミュニケーション力として言語化しました。結果、研修3ヶ月付きのインフラ企業から年収330万円のオファーを獲得。入社1年後にはCCNAを取得し、年収380万円まで上がっています。

阿部 翔大

Bさんのケースで印象的だったのは、「年収が上がるかどうか」より「長期的に年収が上がり続ける仕組みがあるか」で企業を選んだことです。目先の50万円差より、3年後・5年後にどこまで伸びるかで判断する視点が大切ですよ。

私たちノビルキャリアについて|未経験エンジニアの年収アップを支援する思い

私たちは「経歴に自信がない方こそ、プロと一緒にキャリアを考えるべきだ」という思いで転職支援を行っています。未経験からエンジニアを目指す方には、年収だけでなく入社後の成長環境まで見据えた企業選びをサポートしています

これまでに10,000名以上の転職を支援し、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。対応エリアは東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に広がっています。

当社の支援実績

当社の支援実績

10,000名+
総支援人数
24.7歳
内定承諾者の平均年齢
約85%
20代の支援者割合

実際の面談で行っていること

エンジニア転職を希望する方との面談では、年収の希望だけでなく「入社後にどのようなスキルを身につけられるか」「昇給の仕組みはどうか」まで企業を深掘りして提案しています。

  • 経歴の棚卸しと一貫性のある志望動機の整理
  • 企業ごとの年収レンジ・昇給制度・研修内容の情報提供
  • 年収交渉のポイントや質問の仕方までフォロー

当社が向いている方

  • 未経験からエンジニアに転職したいが年収が下がるのが不安な方
  • 年収だけでなく長期的なキャリアを見据えた企業選びをしたい方
  • 面接での年収交渉に不安がある方

当社が合わない可能性がある方

すでにエンジニア経験が豊富で年収700万円以上を目指す方や、特定の大手企業への転職を強く希望される方は、大手総合型エージェントのほうが求人の選択肢が広い場合があります。

阿部 翔大

僕自身がエンジニアから転身した経験があるので、エンジニアの年収事情はリアルにわかります。求人票に書いてある年収と実際の手取り、入社後の昇給ペースまで、現場を知っているからこそお伝えできることがありますよ。

当社公式サイトへ(無料相談)

未経験エンジニアの年収について転職相談者からよくある質問

Q: 未経験からエンジニアになると年収は必ず下がりますか?

A: 前職の年収や転職先の企業によります。前職が年収250〜300万円程度の場合は横ばいかやや上がるケースもあります。ただし、前職で400万円以上の方は初年度は下がる可能性が高い傾向があります。

Q: エンジニアの年収が上がるのは何年目からですか?

A: 一般的には2年目以降から徐々に上がり始め、3年目前後でスタート時より100万円程度の年収アップが見込めるケースが多いです。資格取得やスキルアップのスピードによって個人差があります。

Q: 資格を取ると年収はどのくらい上がりますか?

A: 資格の種類と企業の制度によりますが、CCNAやAWS認定資格の取得で月額5,000〜30,000円の資格手当がつく企業もあります。資格自体の手当だけでなく、転職時の交渉材料としても有効です。

Q: SES企業と自社開発企業では年収に差がありますか?

A: 一般的にはSES企業よりも自社開発企業のほうが年収水準は高い傾向があります。ただし、SES企業の中にも還元率が高く昇給制度が整った企業は存在するため、一概には言えません。

Q: 30代未経験でエンジニアになった場合の年収はどうなりますか?

A: 30代未経験の場合も初年度の年収相場は20代とほぼ同水準の280〜350万円前後になることが多い傾向があります。ただし、前職のマネジメント経験や対人スキルを活かせるポジションであれば、やや高めのオファーが出る可能性もあります。

Q: フリーランスエンジニアの年収は高いですか?

A: 経験3年以上のフリーランスエンジニアは年収600〜1,000万円以上も可能ですが、未経験からいきなりフリーランスになることは現実的ではありません。まずは企業に所属して2〜3年の実務経験を積んでから検討することをおすすめします。

まとめ|未経験エンジニアの年収は「初年度」ではなく「将来性」で判断しよう

未経験エンジニアの年収について、ポイントを振り返ります。

  • 未経験1年目の年収は280〜350万円が相場で、前職より下がる可能性もある
  • 2〜3年目以降はスキルアップに伴い年収が大きく伸びる傾向がある
  • 5年後・10年後の年収の伸びは販売・飲食・事務職と比べて大きい
  • 資格取得・上流工程のスキル習得・転職が年収アップの近道
  • 年収交渉や企業選びはプロのサポートを受けることで損を防げる
阿部 翔大

元エンジニアの僕から言えるのは、エンジニアの年収は「今いくらか」より「何年後にいくらになるか」で考えてほしいということです。初年度の低さだけで諦めるのはもったいないですよ。ノビルキャリアで一緒に、年収アップも見据えたキャリアプランを考えましょう。

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