既卒は新卒扱いされる?卒業3年以内の応募ルールと新卒枠で就職する方法を解説

「既卒でも新卒扱いで応募できるの?」「卒業後3年以内なら新卒枠を使えるって本当?」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

厚生労働省は「若者雇用促進法」で、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で応募受付するよう企業に要請しています。そのため、一部の企業では既卒でも新卒と同じ選考フローで応募することが可能です。

ただし、すべての企業が対応しているわけではなく、新卒枠にこだわりすぎると選択肢が狭まるリスクもあります。

この記事では、既卒が新卒扱いされる背景から、新卒枠で就職する方法、それ以外の就活ルートまで詳しく解説します。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、既卒の新卒扱いに関する情報をまとめたものです。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアアドバイザー

阿部 翔大

目次

既卒が新卒扱いされる背景と厚生労働省の指針

既卒者が新卒枠で応募できるようになった背景には、厚生労働省の取り組みがあります。

厚生労働省の指針ポイントまとめ

対象
卒業後3年以内の既卒者
内容
新卒枠での応募受付を企業に要請
注意点
法的な強制力はなく、あくまで要請

厚生労働省は卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いするよう要請している

厚生労働省は「若者雇用促進法」(2015年施行)に基づき、卒業後少なくとも3年以内の既卒者について、新卒枠での応募受付を企業に求めています。これにより、以前は応募すらできなかった新卒採用の選考に参加できるようになりました。

【参考】厚生労働省|青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について

指針に法的強制力はなく対応は企業によって異なる

ただし、この指針はあくまで企業への「要請」であり、法的な強制力はありません。そのため、すべての企業が既卒者を新卒枠で受け入れているわけではなく、対応状況は企業によって大きく異なります。

大手企業を中心に新卒枠で既卒者を受け入れる動きが広がっている

近年では人材確保の観点から、大手企業を中心に既卒者を新卒枠で採用する動きが広がっています。特に金融・メーカー・インフラ系の企業で対応が進んでいます。

阿部 翔大

新卒枠で応募できるのは大きなチャンスですけど、すべての企業が対応しているわけではないんですよ。「新卒枠にこだわりすぎて応募先が見つからない」というケースも見てきたので、選択肢は広く持つことをおすすめします。

既卒を新卒枠で採用している企業の特徴と探し方

既卒者を新卒扱いで採用している企業には、いくつかの共通した特徴があります。

採用ページに「既卒可」「卒業後3年以内」と明記している企業

新卒採用ページの応募条件に「既卒可」「卒業後3年以内の方も応募可能」と記載している企業であれば、既卒でも新卒枠で選考を受けられます。まずは気になる企業の採用ページを確認しましょう。

大手就活サイトの「既卒向け」フィルターを活用する

リクナビやマイナビなどの就活サイトでは、「既卒」「卒業後3年以内」などの条件で求人を絞り込めます。これらのフィルターを使えば、既卒を受け入れている企業を効率的に探せます。

新卒応援ハローワークで既卒向けの求人を紹介してもらう

全国のハローワークに設置されている「新卒応援ハローワーク」では、既卒者向けの求人紹介や就活サポートを無料で受けられます。個別相談も可能なので、新卒枠で応募できる企業を紹介してもらえます。

阿部 翔大

僕が面談で感じるのは、新卒枠で応募できる企業を知らない方が意外と多いということです。探し方さえ知っていれば選択肢は広がるので、ぜひチェックしてみてください。

既卒が新卒枠に応募するメリットと注意点

新卒枠で応募することにはメリットがある一方、注意すべき点もあります。

新卒枠応募の3つのメリット

  • 大手企業や人気企業の選考に参加できるチャンスがある
  • 研修制度が充実した新卒入社のルートに乗れる
  • 同期入社の仲間ができ、社内でのネットワークを構築しやすい

新卒枠応募で注意すべき3つのポイント

新卒枠にこだわりすぎると、応募できる企業が限られてしまうリスクがあります。以下の注意点を理解した上で、新卒枠と中途採用枠の両方を視野に入れて就活を進めましょう。

注意点1:対応していない企業も多いため、事前に確認が必要です。 注意点2:新卒と同じ土俵で競うため、現役学生と比較されることがあります。 注意点3:「なぜ新卒で就職しなかったのか」を必ず聞かれるため、準備が必要です。

阿部 翔大

新卒枠と中途枠、どちらが有利かは人によって違います。僕の経験だと、新卒枠だけに絞るよりも両方で応募した方が結果的に良い会社に出会えるケースが多いですよ。

既卒が新卒枠以外で就職する方法も知っておこう

新卒枠にこだわらず、複数の就活ルートを活用することで内定のチャンスが広がります。

既卒の3つの応募ルート比較

新卒枠
卒業3年以内が条件。大手企業に応募できるチャンス。ただし対応企業は限られる。
中途採用枠
「未経験歓迎」「既卒OK」の求人に応募。年齢制限が緩く選択肢が広い。
エージェント経由
非公開求人を紹介してもらえる。書類添削・面接対策も受けられる。

中途採用枠の「未経験歓迎」求人に応募する

中途採用枠には「未経験歓迎」「既卒OK」と明記された求人が多数あります。新卒枠と異なり、応募条件が柔軟で、選考のスピードも速い傾向があります。

既卒に強い就職エージェントを活用する

直近の支援データをもとに分析したところ、内定承諾者の平均年齢は24.7歳で、支援者の約85%が20代です。既卒に特化したエージェントでは、書類添削や面接対策のサポートも受けられるため、一人で就活するよりも効率的に内定を目指せます。

紹介予定派遣から正社員を目指すルートもある

紹介予定派遣は、一定期間派遣社員として働いた後に正社員として採用される仕組みです。実際に働いてから入社を判断できるため、ミスマッチを防ぎやすいメリットがあります。

阿部 翔大

新卒枠だけが就職の道じゃないんですよ。僕のところに来る方も、新卒枠がダメだったからエージェント経由で応募したら、もっと自分に合った会社に出会えたっていうケースは多いです。

既卒の新卒扱いについて気になる方からキャリアアドバイザーによくある質問

Q: 卒業後何年まで新卒扱いされますか?

A: 厚生労働省の指針では「卒業後少なくとも3年以内」とされています。ただし企業によっては1年以内、2年以内と独自の基準を設けている場合もあるため、応募前に確認が必要です。

Q: 既卒が新卒枠で応募すると不利になりますか?

A: 新卒枠で応募すること自体が不利になるわけではありません。ただし、現役学生と比較されるため「なぜ既卒になったか」を前向きに説明する準備は必要です。空白期間の過ごし方や成長をアピールできれば十分に勝負できます。

Q: 新卒枠と中途枠はどちらに応募すべきですか?

A: 両方に応募するのが最善です。新卒枠は大手企業に挑戦できるメリットがあり、中途枠は選考が早く求人数も多いというメリットがあります。片方に絞る必要はありません。

Q: 新卒枠で応募する場合、リクナビやマイナビは使えますか?

A: はい、使えます。リクナビやマイナビには「既卒可」で検索できるフィルターがあり、新卒枠で既卒者を受け入れている企業を見つけられます。

Q: 既卒が新卒枠で応募するときの面接で聞かれることは?

A: 「なぜ卒業時に就職しなかったのか」「卒業後は何をしていたのか」は必ず聞かれます。正直に答えた上で、その経験から学んだことや成長を伝えることが大切です。

Q: 公務員試験は既卒でも受けられますか?

A: はい、公務員試験は既卒でも受験できます。年齢制限は試験区分によって異なりますが、多くの場合30歳前後まで受験可能です。「新卒」「既卒」の区別なく受験できるのが公務員試験の特徴です。

阿部 翔大

新卒枠か中途枠かで迷っている方は多いんですけど、僕はいつも「両方やりましょう」と言っています。どちらかに絞る理由がないなら、チャンスは広げた方がいいですよ。

まとめ|既卒でも新卒扱いのチャンスはあるが選択肢を広げることが大切

  • 厚生労働省は卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で受け入れるよう企業に要請している
  • ただし対応は企業によって異なり、すべての企業が受け入れているわけではない
  • 大手企業を中心に新卒枠で既卒者を採用する動きは広がっている
  • 新卒枠にこだわりすぎると応募先が限定されるリスクがある
  • 中途採用枠や就職エージェントなど、複数のルートを並行して活用するのが効果的

新卒扱いで応募できるのは大きなチャンスですが、それだけに頼るのではなく、複数の就活ルートを使って選択肢を広げることが内定への近道です。

阿部 翔大

僕がいつも伝えているのは「ルートにこだわるよりも、自分に合った会社に出会うことが大事」ということです。新卒枠でも中途枠でも、あなたに合った場所は必ずありますよ。一緒に探しましょう。

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