新卒1年目で転職しても大丈夫?後悔しない判断基準と成功のコツを解説

「新卒1年目だけど、もう転職したい」と感じていませんか。入社前に思い描いていた仕事と現実のギャップに悩み、早くも転職を考え始める方は少なくありません。厚生労働省の調査によると、大卒の新卒就職者のうち33.8%が3年以内に離職しています。新卒1年目での転職は決して珍しいことではないのです。
ただし、勢いで辞めてしまうと後悔するリスクもあります。転職を成功させるには「辞めるべきか」の判断基準を持ち、企業が1年目の転職者に何を求めているかを理解したうえで準備を進めることが大切です。
この記事では、新卒1年目で転職を考えている方に向けて、判断基準、企業が見ているポイント、転職を成功させるためのステップまで、実践的なノウハウを解説します。
【参考】厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、新卒1年目での転職を数多く支援してきた経験をもとに執筆しています。
株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント
阿部 翔大

新卒1年目で転職を考える人はどれくらいいるのか
「1年目で辞めるなんて早すぎるのでは」と不安に思うかもしれませんが、実際のデータを見ると、新卒の早期離職は年々一般的になっていることがわかります。
厚生労働省が公表した令和4年3月卒業者のデータでは、大卒新卒就職者の3年以内離職率は33.8%です。つまり約3人に1人が3年以内に最初の会社を離れていることになります。高卒では37.9%とさらに高い割合です。業界別では「宿泊業・飲食サービス業」の離職率がもっとも高く、大卒で55.4%に達しています。
1年目に限っても全体の約10〜12%が離職しており、「新卒1年目の転職」は決して特殊なケースではありません。大切なのは「辞めること」自体の良し悪しではなく、辞めた後にどう動くかの準備ができているかどうかです。
阿部 翔大僕のところに相談に来る方も、新卒1年目の方は本当に多いですよ。「こんなに早く辞めていいのかな」って悩んでいる方がほとんどですけど、辞めること自体は悪いことじゃないです。大事なのはその先をどう考えるかですよ。
新卒1年目で「辞めたい」と感じる5つの理由
新卒1年目で転職を考える背景には、さまざまな理由があります。以下は実際に当社に相談に来られた方から多く聞かれる声です。
仕事内容が入社前のイメージと違った
「企画の仕事ができると聞いていたのに、実際は電話営業ばかり」「クリエイティブな仕事を期待していたが、ルーティンワークの連続だった」など、入社前の説明と実際の業務内容のギャップに苦しむケースは非常に多いです。会社説明会や面接での情報だけでは、実際の業務の全体像を把握しきれないことが原因です。
職場の人間関係がうまくいかない
上司との相性が合わない、先輩に質問しにくい雰囲気がある、同期との温度差を感じるなど、人間関係の悩みは新卒1年目の転職理由として常に上位に挙がります。特に配属先の人間関係は入社前には見えにくく、運の要素も大きいのが実情です。
労働時間が長く休日が少ない
「毎日終電まで残業している」「土日も出勤が当たり前」など、入社前に聞いていた条件と実態が異なるケースがあります。心身の健康に影響が出るほどの長時間労働は、早期に環境を変えるべきサインです。
成長の実感が持てず将来が不安になる
同じ作業の繰り返しでスキルが身につかない、教育制度がなく放置されていると感じるなど、このまま続けても成長できないのではないかという不安が転職のきっかけになることもあります。
給与や待遇が期待と異なっていた
基本給は求人通りでも、残業代が正しく支払われない、昇給の見込みがほとんどないなど、実際に働いてみて初めてわかる待遇面のギャップも辞めたい理由になります。



ぶっちゃけ、入社前と入社後でギャップがゼロっていうのはほぼないんですよね。ただ「これは我慢できる範囲なのか、それとも自分の人生に関わるレベルなのか」っていう線引きは大事です。次のセクションで判断基準をお伝えしますね。
新卒1年目で転職すべきか判断する3つの基準
「辞めたい」と思ったからといって、すべてのケースで転職が正解とは限りません。以下の3つの基準をもとに、今の自分の状況を冷静に見極めることが重要です。
心身に不調が出ている場合は環境を変えることを優先する
朝起きるのがつらい、食欲がない、休日も気分が晴れないなど、心身に明確な不調が出ている場合は、転職を前向きに検討すべきです。「もう少し頑張れば慣れる」と無理を続けた結果、体調を大きく崩してしまうと回復までに時間がかかり、転職活動自体が難しくなります。
ハラスメントや違法な労働環境は自力で解決しにくい
パワハラ・セクハラが横行している、サービス残業が常態化している、有給休暇が取れないなど、会社の構造的な問題は個人の努力では変えにくいのが現実です。このような環境にいる場合は「辞めるべきか」ではなく「いつ辞めるか」を考えたほうが建設的です。
一時的な不満なら半年間だけ目標を決めて様子を見る
「なんとなくつまらない」「同期と比べて成長が遅い気がする」といった一時的な感情であれば、すぐに辞めるのではなく半年間だけ具体的な目標を決めて取り組んでみるのも選択肢です。半年後に状況が変わらなければ、そのときに改めて転職を検討しても遅くはありません。



僕がいつもお伝えしているのは「辞めたい理由が、自分で変えられることか、変えられないことか」で判断してくださいということです。人間関係や会社の体質って自分じゃどうにもならないですからね。


新卒1年目の転職で企業が見ているポイントと不採用パターン
新卒1年目で転職する場合、企業は「なぜこんなに早く辞めたのか」に注目します。1万人超の支援データからわかった「企業からお見送りになりやすい3つのパターン」を把握しておくことで、面接での失敗を防げます(弊社調べ)。
企業からのお見送り理由 3パターン(1万人超の支援データより)
※1万人超の支援データより
特に注意すべきはパターン1の「他責感」です。新卒1年目の転職では退職理由を必ず聞かれますが、「上司がひどかった」「会社の教育が悪い」といった他責的な回答は、面接官に「この人はうちに来ても同じことを言うのでは」という印象を与えてしまいます。退職理由は「環境のせい」ではなく「自分が次に実現したいこと」にフォーカスして伝えることが重要です。



正直に言うと、お見送り理由のほとんどは面接前の準備で防げるものなんです。退職理由の伝え方を一緒に整理するだけで、面接の通過率はかなり変わりますよ。僕たちと一緒に練習しましょう。
新卒1年目でも転職を成功させる5つのステップ
新卒1年目の転職はハンデではなく、正しい手順で進めれば十分に成功できます。以下の5ステップを参考に、計画的に進めましょう。
「なぜ辞めたいのか」「次の職場に何を求めるのか」を明確にします。感情的な不満ではなく、客観的に言語化しておくと面接でも説得力が出ます。
新卒1年目の転職はエージェントの活用が効率的です。自分一人では気づかない強みの言語化や、退職理由の伝え方のアドバイスを受けられます。
1年目でも職務経歴書は必要です。短い経験でも「何を学び、何を意識して取り組んだか」を整理して書くことで、成長意欲をアピールできます。
退職理由・志望動機・自己PRの3つは徹底的に準備しましょう。特に退職理由は「前向きな表現」に変換できるかがポイントです。エージェントとの模擬面接を活用するのがおすすめです。
内定を獲得してから退職届を提出するのが安全です。就業規則を確認し、引き継ぎスケジュールを立てたうえで上司に報告しましょう。



新卒1年目だと「職務経歴書に書くことがない」って不安になる方が多いんですけど、1年間の経験でも書けることは意外とあるんですよ。一緒に棚卸しすれば、自分では気づかなかった強みが見つかることが多いです。
面接対策の有無で内定率は2倍以上変わる
新卒1年目の転職では、退職理由の伝え方ひとつで面接の評価が大きく変わります。1万人超の支援データによると、面接対策を受けた求職者の内定率は約75〜78%であるのに対し、面接対策を受けなかった求職者の内定率は約33%にとどまります(1万人超の支援データより)。
面接対策の有無による内定率の違い(1万人超の支援データより)
※複数月にわたる同傾向を確認
新卒1年目の転職者にとって面接対策がとりわけ重要なのは、退職理由の伝え方を間違えると「すぐ辞める人」というレッテルを貼られてしまうからです。エージェントとの模擬面接で退職理由の言い回しを練習するだけでも、面接官の印象は大きく変わります。



面接対策をやるかやらないかで内定率が2倍以上違うって、結構衝撃的なデータですよね。僕の経験でも、事前に30分だけ一緒に練習した方と、ぶっつけ本番で臨んだ方では明らかに結果が違います。
辞めた後の空白期間が長いほど正社員になりにくい
新卒1年目で退職を決断した場合、退職後の空白期間(フリーター期間)が長くなるほど正社員への就職が難しくなることを知っておくべきです。
労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、フリーター期間が半年以内の場合は男性72.5%が正社員に移行できていますが、3年を超えると57.0%まで低下します。女性ではさらに差が大きく、半年以内の56.5%に対して3年超では38.3%にとどまります。
【参考】独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)|労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容
フリーター期間と正社員になれた割合(JILPT調査)
※労働政策研究・研修機構(JILPT)「若者のワークスタイル調査」より
このデータが示しているのは、「辞めると決めたなら、できるだけ早く次のアクションを起こすことが重要」ということです。退職後に「少し休んでから考えよう」と思っているうちに数ヶ月が経ち、気がつけばフリーター期間が長期化してしまうケースは珍しくありません。



「辞めてからゆっくり考えよう」って気持ちはわかるんですけど、データ的にはブランクが長くなるほど不利になるんですよね。辞める前か、辞めた直後にエージェントに相談するのがベストですよ。
実際にあった相談事例|新卒1年目で営業職を辞めた23歳が事務職に転職できた理由
当社にご応募いただいた23歳の女性は、新卒で入社した不動産会社で個人営業を10ヶ月間担当していました。毎月の厳しいノルマと休日出勤に疲弊し、「営業は向いていない」と感じて退職。退職後すぐに当社へ相談に来られました。面談では、営業で培った「お客様の要望を聞き取って提案する力」を一緒に言語化し、それが事務職でも活かせるスキルであることを整理しました。退職理由についても「ノルマが嫌だった」ではなく「お客様のサポートにより深く関わりたいと考えた」という前向きな表現に変換。面接対策を2回行った結果、IT企業の営業事務ポジションで内定を獲得し、土日休み・残業月10時間以内の環境に転職できました。



この方の場合、営業経験を「マイナス」じゃなくて「活かせるスキル」として整理できたのが大きかったですね。1年未満の経験でも、ちゃんと振り返ればアピールできることは見つかりますよ。
私たちノビルキャリアについて|新卒1年目の転職を支える思い
私たちは「新卒で入った会社が合わなかった。でも次こそ自分に合う環境を見つけたい」と願う方を、経歴の棚卸しから面接対策、入社後のフォローまで一貫してサポートしています。新卒1年目で経験が浅くても、面談で一緒にストーリーを整理すれば、企業に伝わる自己PRが作れます。
これまでに10,000名以上の転職を支援し、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。対応エリアは東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に広がっています。
当社の支援実績
当社の支援実績データ
実際の面談で行っていること
新卒1年目で退職した方との面談では、短い経験の中から企業にアピールできるポイントを一緒に探し出します。
- 経歴の棚卸しと一貫性のある志望動機の整理
- 退職理由を前向きな表現に変換するサポート
- 模擬面接による実践的なフィードバック
当社が向いている方
- 新卒1年目で退職した、または退職を考えている方
- 退職理由の伝え方に不安がある方
- 短い経験でも自分の強みを見つけたい方
- 次こそ長く働ける環境を見つけたい方
当社が合わない可能性がある方
ハイクラス転職(年収600万円以上)や管理職ポジションをお探しの方は、大手総合型エージェントのほうが求人の選択肢が広い可能性があります。また、特定の専門職(医療・法律等)への転職をご希望の場合は、専門エージェントと併用されることをおすすめします。



僕自身も大学に行かずに何度も転職を経験しているので、「経歴が短い」「何をアピールすればいいかわからない」っていう不安は本当によくわかります。一緒に考えれば、必ず伝えられるストーリーが見つかりますよ。
新卒1年目の転職で不安を感じたら、まず私たちに相談してください|経験者にもおすすめのエージェント
新卒1年目での転職を考えているなら、まず私たちノビルキャリアにご相談ください。あわせて、相性の良いエージェントを3社ご紹介します。
当社|20代特化・未経験歓迎の転職エージェント
私たちは10,000名以上の転職を支援してきた20代特化のエージェントです。新卒1年目で経験が浅い方でも、経歴の棚卸しから退職理由の整理、面接対策まで一貫してサポートしています。



エージェントは1社に絞る必要はないですよ。2〜3社に登録してみて、一番話しやすい担当者をメインにするのがおすすめです。合わなかったら変えればいいだけですからね。
リクルートエージェント|業界最大級の求人数を誇る総合型エージェント
非公開求人を含む20万件以上の求人を保有しており、全職種・全業界に対応しています。幅広い選択肢の中から転職先を探したい方に適しています。
リクルートエージェントは求人数・実績ともに業界最大級ですが、担当者1人あたりの対応件数が多いため、サポートに物足りなさを感じる方もいます。手厚い個別対応を希望する方は、当社との併用がおすすめです。
マイナビエージェント|20代・第二新卒の転職に強い総合型エージェント
20代の転職支援実績が豊富で、第二新卒や未経験転職にも対応しています。新卒1年目で退職した方の転職サポートにも慣れているエージェントです。
マイナビエージェントは20代向けの求人が豊富ですが、首都圏以外の地方求人は少ない傾向があります。20代の転職を複数の視点でサポートしてほしい方は、当社との併用を検討してみてください。
doda|求人サイトとエージェントを兼ね備えた総合型サービス
転職サイトとしての自己応募とエージェントによるサポートの両方が使えます。スカウト機能もあり、自分のペースで転職活動を進めたい方に向いています。
dodaは求人の幅広さと利便性が魅力ですが、サービスが大規模なぶん、担当者との距離感が遠く感じることもあります。転職の悩みを丁寧に聞いてほしい方は、まず当社へのご相談もご検討ください。
20代・未経験の方にあわせて紹介したいエージェント
未経験の職種にチャレンジしたい方や、正社員経験が1年未満の方には、以下のエージェントもあわせて検討してみてください。
ハタラクティブ|20代中心・内定率80%以上の就職支援
20代のフリーター・既卒・第二新卒を中心にサポートしており、内定率80%以上の実績があります。未経験歓迎の求人が豊富です。
ハタラクティブは未経験向けの求人に強みがありますが、経験者向けのハイクラス求人は少ない傾向です。未経験転職と経験を活かした転職の両方を検討したい方は、当社との併用が効果的です。
就職カレッジ|研修付きサポート体制で未経験からの就職に強い
ビジネスマナーや面接対策の研修プログラムが充実しており、社会人経験が浅い方でも基礎から学びながら就職活動を進められます。
就職カレッジは研修が充実していますが、参加に一定の時間が必要です。すぐに転職活動を始めたい方は、まず当社にご相談ください。



20代でまだ経験が浅い方は、未経験歓迎の求人を多く持っているエージェントを使うと効率がいいですよ。僕たちも含めて、気軽に面談を受けてみてください。
新卒1年目で転職を考える人からキャリアアドバイザーによくある質問
Q: 新卒1年目で辞めると転職で不利になりますか?
A: 退職理由を前向きに伝えられれば、不利にはなりにくいです。企業が気にするのは「辞めた事実」よりも「なぜ辞めたのか」「次にどう活かすのか」です。退職理由を整理し、面接で自分の言葉で説明できる準備をしておきましょう。
Q: 新卒1年目での転職活動はどれくらいの期間がかかりますか?
A: 一般的に1〜3ヶ月が目安です。エージェントを活用して効率的に進めれば、1ヶ月程度で内定を獲得できるケースもあります。在職中に並行して進めるのが理想的です。
Q: 1年未満で辞めた場合、職務経歴書に何を書けばいいですか?
A: 短い期間でも「どんな業務を担当し、何を学んだか」を具体的に書きましょう。数字で表せる成果(「月○件の顧客対応を担当」など)があれば積極的に記載します。エージェントに添削してもらうのも効果的です。
Q: 退職してから転職活動を始めても大丈夫ですか?
A: 退職後に活動を始めることは可能ですが、空白期間が長くなるほど正社員への就職が難しくなるデータがあります。退職前か、退職後すぐにエージェントに登録して活動を開始することをおすすめします。
Q: 新卒1年目で異業種への転職は可能ですか?
A: 可能です。新卒1年目であれば「第二新卒」として扱われることが多く、未経験歓迎の求人に応募できます。ポテンシャル採用を行っている企業は多いので、異業種へのチャレンジは十分に現実的です。
Q: 親や周囲に「早すぎる」と反対されたらどうすればいいですか?
A: 「なぜ辞めたいのか」「次にどうするのか」を具体的に説明できれば、理解を得やすくなります。転職先が決まってから報告するのもひとつの方法です。まずは自分の中で転職理由を整理しておきましょう。



「親に反対されている」っていう相談もよく受けますよ。でも最終的に働くのは自分自身ですからね。まずは自分の考えを整理して、それでも迷うなら僕たちに相談してください。一緒に考えましょう。


まとめ|新卒1年目の転職は正しい準備をすれば成功できる
- 大卒新卒の33.8%が3年以内に離職しており、新卒1年目の転職は珍しくない
- 心身の不調やハラスメントがある場合は早めに環境を変えることを検討する
- 企業が見ているのは「辞めた事実」ではなく「退職理由の伝え方」と「次への意欲」
- 面接対策の有無で内定率は約75〜78%と約33%に分かれる(2倍以上の差)
- 退職後の空白期間は短いほど有利。辞めると決めたら早めに行動を起こすことが大切



新卒1年目で転職するのは、逃げでも甘えでもないですよ。大事なのは「次はどうしたいか」をちゃんと考えて動くことです。一人で抱え込まずに、まずは誰かに話してみてください。僕たちはいつでも相談に乗りますよ。
