ポーズの前に、生き方がある|TSCホリスティック株式会社 佐々木さんが語る、ヨガの本質と働き方

強く、真っ直ぐ、そして美しく。」TSCホリスティック株式会社が掲げるこの言葉には、ヨガインストラクターとしての姿勢だけでなく、一人ひとりが自分らしいキャリアを切り拓いていく考え方も込められています。

今回お話を聞いたのは、同社で採用を中心に幅広い業務を担う佐々木理恵子さん。もともとはヨガ未経験で、地元にオープンしたスタジオにフロントアルバイトとして入社したことが、キャリアの始まりでした。ヨガの思想に触れる中で、働き方や人との向き合い方も変わっていったといいます。

未経験から始まったキャリアは、どのように広がっていったのか。佐々木さんの歩みを通して、TSCホリスティックが大切にするヨガの本質と、人が自分らしく働くための考え方を伺いました。

お話を伺った人

TSCホリスティック株式会社

人事部 佐々木 理恵子

2017年、地元にオープンしたスタジオの立ち上げメンバーとして入社。フロントアルバイトからキャリアをスタートし、現在は採用を中心に、集客や新店舗の出店など本社業務全般に携わる。未経験からヨガの世界に入り、ヨガの思想や働く人への向き合い方を学びながら、スタッフ一人ひとりのキャリアにも寄り添っている。

目次

自分らしいキャリアは、思いがけない入口から始まる

編集部

TSCホリスティックさんの採用ページを拝見して、「強く、真っ直ぐ、そして美しく。」という言葉が印象に残りました。佐々木さんご自身は、もともとヨガに関心があって、この業界に入られたのでしょうか?

佐々木さん

いえ、もともとはヨガの知識も何もありませんでした。「なんとなく流行っているな」ぐらいの感覚でしたね。

編集部

だとすると、最初のきっかけは何だったのでしょう?

佐々木さん

自分が住んでいる地元の駅に、ヨガスタジオがオープンしたことですね。最初は入会しようかな、やってみようかなと思っていろいろと調べていたんです。そのときに、スタッフを募集していることを知って、思い切って応募してみたんです。そこからがスタートでしたね。

編集部

お客さんとして通うかもしれなかった場所が、働く場所になったんですね。

佐々木さん

そうですね。2017年に、ある店舗のオープニングスタッフとして入社しました。ヨガインストラクターではなく、午前中だけのフロントアルバイトとしてですね。

編集部

そこから今は、採用を中心に本社業務まで幅広く担当されています。気持ちが変わっていったきっかけは、何だったんでしょう?

佐々木さん

何も知らない状態で入社して、日々ヨガのことを学んでいく中で、「自分が思っていたヨガと違うな」と感じたことが大きかったです。

編集部

というと、どんなところが違ったのでしょう?

佐々木さん

体がすっきりするのはもちろんあるんですけど、それ以上に、生きやすくなる感覚があるんです。弊社のスタッフもお客様も、実際にヨガに触れていく中で、そう感じる人が多いと思います。その魅力に触れているうちに、気づけば今につながっていました。

ヨガは、ポーズの前に「生き方」がある

編集部

「思っていたヨガと違った」という感覚を、もう少し深く伺いたいです。

佐々木さん

日本では、ヨガというとポーズを取るもの、体を柔らかくするものという印象が強いと思うんです。でも本来は、もっと「人としてどう生きるか」に関わるものなんですね。

編集部

正直、私も健康や柔軟性のためというイメージがありました。本来のヨガは、もっと別のところにあるんですね。

佐々木さん

そうなんです。ヨガはもともとインドで生まれたもので、少なくとも5000年前にはあったとされています。その長い歴史の中で、最初から今のようにポーズを取ることがメインだったわけではありません。本来は、哲学的な要素がすごく強いものなんです。瞑想などに重きを置いて長く続いてきた中で、派生する過程で、今のような体を動かすヨガが生まれてきたのかなと思います。

編集部

哲学、ですか。一般的なイメージとは、かなり違いますね。

佐々木さん

私の感覚では、全体を見たときに99%は座学で、ポーズは1%あるかな、ぐらいなんです。ポーズを取るものはアーサナと呼ばれるんですけど、そこに行く手前で、やるべきことがもっとたくさんあります。

編集部

ポーズの手前にあるものとは、何でしょう?

佐々木さん

人に対してどうあるべきか、自分に対してどうあるべきか、という考え方です。してはいけない事、積極的に行ったほうが良い事が明確に記されていて、それをまず実践する。それができて、やっとポーズ(アーサナ)という流れが本当はあるんです。ヨガはポーズを取ることが目的ではなく、その先に続く呼吸法や瞑想を行う準備としてポーズがあります。

編集部

ポーズの前に、人としてのあり方がある。

佐々木さん

そうですね。ヨガはポーズを取ることが目的ではなく、その先に続く呼吸法や瞑想を行う準備としてポーズがあります。なのでポーズはヨガのほんの一部。でも、そのベースが抜けて、ポーズを取ることばかりが広がっている。だから、ヨガは柔軟性を上げるもの、体を動かすものとして捉えられているのかなと思います。

編集部

「強く、真っ直ぐ、そして美しく。」という言葉も、見た目の美しさだけでなく、内側のあり方まで含んでいるように感じます。

佐々木さん

弊社の社長がよく言うのは、人は、幸せに生きるために生まれてきているということです。でも、現状ではみんなが幸せと思えているわけではない。そこには原因がある。では、いかに幸せに生きていくのか。その根底の部分を教えているものが、ヨガなのかなと思います。

採用で見ているのは、経験よりも素直さ

編集部

そうしたヨガの考え方に触れながら、佐々木さんご自身の働き方や人との向き合い方も変わっていったんですね。今は採用が中心とのことですが、具体的にはどんな業務をされているのでしょう?

佐々木さん

集客や新店舗の出店など、本社の業務には全体的に関わっていますが、おっしゃる通り採用が一番のメインですね。あとは、スタッフが気持ちよく働ける環境をつくることも、人事として大切な仕事です。「この会社に入ってよかった、アミーダは良い会社」という声をスタッフから聞くと、自分のやってきたことの意味を感じます。

編集部

未経験から始める方も多い中で、採用ではどんな点を重視していますか?

佐々木さん

とにかく第一に、素直さですね。

編集部

素直さは大切だと思いますが、面接で見極めるのは難しそうです。

佐々木さん

私は、面接官というスタイルではあまりいかないようにしています。面接って、どうしても自分を作ってしまうじゃないですか。だから、少しそこを崩してもらって、何を話しても大丈夫だと思ってもらえる雰囲気をつくることを心がけています。

編集部

ジャッジされている空気を、つくらないんですね。

佐々木さん

そうですね。自分が評価されているような気持ちになると、本質も見えなくなってしまうので。

編集部

本音で話せるからこそ、その人らしさや素直さが見えてくるんですね。ちなみに、入社後はどのようにインストラクターとして育っていくんですか?

佐々木さん

ヨガの歴史から、哲学、解剖学まで、基本的なところから教えています。そこから、レッスンをまるまる1本、1人で行えるところまで育てていく流れですね。

編集部

経験がなくても基礎から学べる体制があるのは、未経験の方には安心できるポイントですね。

佐々木さん

そうですね。「自分も大切に、他者も大切に」というヨガのベースを大事にしているので、未経験の方でも安心していただきたいなと思います。

変わり続ける会社で、自分の道を見つけていく

編集部

未経験から学び始めた先に、どんなキャリアを描けるのかも気になります。TSCホリスティックさんでは、スタッフ一人ひとりのキャリアに、どう向き合っているのでしょう?

佐々木さん

スタッフの意見をしっかり拾い上げる体制づくりは、大事にしています。やりたいことや、アミーダの中でどうしていきたいか、自分は何が得意なのかを、みんなが声に出しやすい環境だと思います。

編集部

その声をもとに、キャリアの方向性を一緒に考えていくイメージですか?

佐々木さん

そうですね。社長も取締役も、それを承認したりサポートしたりしてくれます。今ある役職に誰かをつけるというより、その人に向いた役職を用意することもあるんです。

編集部

役職に人を当てはめるのではなく、人に合わせて役割を考える…。

佐々木さん

そうですね。やりたいことを実現していく柔軟性は、会社としてすごくあると思います。だから私自身も、採用以外のことにたくさん関わらせてもらえています。キャリアについては年に1回みんなにヒアリングをしていて、今後どうしていきたいのか、店舗の異動希望などを聞くようにしています。女性はライフステージによって状況も変わっていくので、その時々でどう進みたいのかをヒアリングして、その人に合わせたキャリアをみんなで相談していきます。

編集部

インストラクターとして働き続ける以外にも、いろいろな道があるんですね。

佐々木さん

本部の裏方に行くのも一つですし、本部のトレーナーになる、エリアリーダーになって運営を見るなど、方向性はさまざまです。店舗スタッフが「新しいレッスンをやりたい」「イベントをやりたい」ということも、柔軟に受け入れています。

編集部

自分らしいキャリアを、切り拓いていける環境なんですね。

佐々木さん

良くも悪くも、すごく変容していく会社だと思います。きちっと決められたルートをたどりたい方には、もしかしたら向かないかもしれません。

編集部

変化がある環境だからこそ、それを楽しめるかどうかも大切になりそうです。

佐々木さん

そうですね。変化をいかに楽しめるかは、大きいと思います。どんな状況でも、自分がどこに視点を持っていくかで、目の前のことは大きく変わるんです。

編集部

視点の置き方で、同じ出来事も違って見える、と。

佐々木さん

物事には、いい面と悪い面の両方が必ずあります。そのどちらに意識を向けるか、だけなんです。変化の先にある楽しいことを「目的」として捉えて、それを「自分の成長」として見られれば、きっと楽しんでいけると思いますよ。

編集部

同じ変化でも、どこに目を向けるかで、見える景色が変わる。それは、これからキャリアを選んでいく人にとっても、大きなヒントになりそうです。

変化の中でも、守り続けているもの

編集部

スタッフのキャリアには柔軟に向き合う一方で、TSCホリスティックさんとして「ここは変えない」と大切にしているものもあるのでしょうか?

佐々木さん

スタジオ環境に関しては、「溶岩ホットヨガ」という基本のベースがあって、そこが崩れることはありません。溶岩は社長がこだわっているものなんです。

編集部

溶岩ホットヨガというと、サウナのような空間でしょうか?

佐々木さん

空間として似ている部分はありますが、実際はだいぶ違います。ヨガは「呼吸の哲学」と言われるくらい、とにかく呼吸が大事なんです。たとえばエアコンで部屋を温めると、室内の酸素濃度がどうしても下がって、呼吸がしにくくなってしまうんですね。

編集部

ただ温かいだけではなく、呼吸しやすい環境であることが大切なんですね。

佐々木さん

そうです。呼吸がしっかり行えること、そして空気が綺麗であること。それが、スタジオ環境の絶対条件です。それでいて、温かい方が人は怪我をしにくい。そういう観点からも、溶岩のスタジオがマッチするんです。

編集部

普通の石ではなく、溶岩石にこだわる理由もあるのでしょうか?

佐々木さん

溶岩石自体が沢山のミネラルを含んでいて、温泉と同じ効果があるんです。また、反射熱を利用することでスタジオ内の酸素濃度も下がらず、綺麗な空気を保ってくれるんです。そこが、溶岩石を使う一番大きな理由ですね。

編集部

キャリアや組織は柔軟に変わっていく。でも、ヨガを届ける環境には、一貫した基準があるんですね。

佐々木さん

そうですね。柔軟な会社ではありますが、ヨガを大切にする姿勢は変わりません。そこに共感してくれる方と、一緒に働いていけたら嬉しいです。

編集部

変わり続けることと、大切な軸を守り続けること。その両方があるからこそ、一人ひとりが自分らしく働ける。「強く、真っ直ぐ、そして美しく。」という言葉は、未経験から一歩を踏み出す人の背中を、そっと押してくれるように感じます。今日は貴重なお話を、ありがとうございました!

TSCホリスティック株式会社_採用ページ

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