退職したほうがいい会社の特徴12選|違法レベル・グレー・主観で分類、辞めるか続けるかの判断軸も解説

厚生労働省の令和6年雇用動向調査によると、2024年の離職率は14.2%で、年間約700万人以上が退職しています。離職理由で多いのは「労働条件」「人間関係」「給与」ですが、これらを同列に並べて判断するのは危険です。法律違反レベルの問題と、個人の感じ方による不満では、取るべき行動がまったく異なるからです。
この記事では、退職したほうがいい会社の特徴12個を「違法レベル」「グレーゾーン」「主観的不満」の3段階に分類し、自己診断チェックリスト付きで解説します。診断結果からそのまま「今すぐ辞める」「転職活動を並行する」「改善アクションを試す」の3択に進める構成なので、読み終える頃には自分が次に何をすべきかが明確になります。
【参考】厚生労働省|令和6年 雇用動向調査結果の概要
この記事のポイント
- 退職したほうがいい会社の特徴12個を「違法(A)」「グレー(B)」「主観(C)」の3段階で分類
- 自己診断チェックリストで自分の状況を客観的に把握できる
- 診断結果から「今すぐ辞める」「転職活動を並行」「改善アクション」の3パターンで次の行動が決まる
- 「辞めたいのに辞められない」心理の罠と抜け出し方も解説
退職したほうがいい会社の見極め方から、診断、具体的な次の行動までを一気通貫で解説しますので、今の会社を辞めるべきか迷っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
株式会社MEDISITE キャリアアドバイザー
阿部 翔大
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、退職すべきか悩む方の転職相談を数多く支援してきた経験をもとに執筆しています。

退職したほうがいい会社を見極める3段階分類フレーム
「退職したほうがいい会社」と一口にいっても、深刻度には明確な差があります。違法な労働環境と、個人の好みの問題を同じ基準で判断してしまうと、本当に逃げるべき場面で動けなかったり、改善可能な不満で早まった退職をしてしまったりするリスクがあります。
そこで本記事では、退職したほうがいい会社の特徴を以下の3段階に分類します。
| レベル | 違法度 | 取るべき行動 | 該当する特徴例 |
|---|---|---|---|
| A:違法 | 法令違反が明確 | 今すぐ退職準備 | 残業代未払い、ハラスメント放置、退職妨害 |
| B:グレー | 合法だが長期損失大 | 在職中に転職活動 | 人手不足放置、不透明な評価制度、経営悪化 |
| C:主観 | 個人の感覚 | 改善アクション→再評価 | 上司との相性、やりがい不足、給与不満 |
この分類の考え方はシンプルです。レベルAに1つでも該当すれば、あなたの心身を守るために退職の準備を始めてください。レベルBが複数当てはまるなら、在職中に転職活動を進めるのが合理的です。レベルCだけなら、まず社内で改善アクションを試し、それでも変わらなければ転職を検討する流れが最善です。
以降のセクションでは、各レベルの具体的な特徴を解説していきます。自分の会社がどこに該当するか照らし合わせながら読み進めてください。
阿部 翔大私たちの転職相談でも「辞めたいけど、本当に辞めていいのかわからない」という方は非常に多いです。この3段階分類を使うと、感情ではなく事実ベースで判断できるようになります。まずはご自身の状況がどのレベルに当てはまるか、一つずつ確認してみてください。
【レベルA:違法】今すぐ退職を検討すべき会社の特徴4つ
レベルAは法令違反が明確なケースです。該当する場合は「我慢すべきか」ではなく「どう辞めるか」を考えるフェーズに入ってください。法律があなたの味方です。
①残業代未払い・サービス残業の常態化
労働基準法第37条では、時間外労働・休日労働・深夜労働に対して割増賃金を支払うことが義務づけられています。「みなし残業代に含まれている」「管理職だから残業代は出ない」といった説明がされるケースもありますが、実態と乖離した運用は違法です。
特に注意すべきなのが過労死ラインです。月100時間を超える時間外労働、または2〜6ヶ月の平均で月80時間を超える時間外労働は、脳・心臓疾患の発症リスクが急激に高まるとされています。この基準を超えている場合は、健康被害が出る前に退職を検討してください。
【参考】厚生労働省|過労死等の労災補償状況
②ハラスメント(パワハラ・セクハラ)が放置されている
2022年4月から中小企業を含む全企業にパワーハラスメント防止措置が義務化されました(労働施策総合推進法第30条の2)。相談窓口の設置、事後の迅速な対応、再発防止措置が法律で求められています。
問題は、窓口があっても「相談しても何も変わらない」「相談したら報復された」というケースです。会社がハラスメントを認知していながら適切な対応をしない場合、それ自体が法令違反です。
令和6年度の厚生労働省「個別労働紛争解決制度の施行状況」によると、民事上の個別労働紛争の相談件数でもっとも多いのは「いじめ・嫌がらせ」で、全体の約25%を占めています。あなただけの問題ではありません。
③退職を認めない・強引な引き留めがある
民法第627条により、期間の定めのない雇用契約(正社員)の場合、退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば退職が成立します。会社の「許可」は法律上必要ありません。
「後任が見つかるまで辞めさせない」「退職届を受け取らない」「損害賠償を請求する」といった対応は、いずれも法的根拠がないか、著しく制限されています。損害賠償が認められるのは、会社に対して故意に重大な損害を与えた場合などごく限られたケースのみです。
④給料未払い・遅延、最低賃金割れ
労働基準法第24条では、賃金は「全額を」「毎月1回以上」「一定の期日に」支払うことが義務づけられています。給料の遅延や一部未払いは明確な法律違反です。
また、2024年10月の最低賃金改定で全国加重平均は時給1,055円になりました。自分の時給換算額がこの水準を下回っている場合は最低賃金法違反の可能性があります。月給を所定労働時間で割って確認してみてください。



レベルAに該当する方は、ご自身を責める必要はまったくありません。法律違反をしているのは会社側です。相談窓口は無料で利用できるものがほとんどですので、まずは第三者に現状を話してみることが大切です。一人で抱え込まないでください。
【レベルB:グレー】長期在籍で損する会社の特徴5つ
レベルBは「違法ではないが、居続けるほどキャリアや心身への損失が大きくなる」会社です。緊急性はレベルAほど高くありませんが、現状を放置すると転職市場での価値が下がったり、心身の不調が蓄積したりするリスクがあります。在職中に転職活動を始めるのが最善の選択です。
⑤慢性的な人手不足で業務過多が常態化
人手不足は一時的な問題ではなく構造的な問題であることが多いです。「人が辞める→残った人の負担が増える→さらに人が辞める」という負のスパイラルに陥っている場合、あなたが頑張っても状況は改善しません。
「自分が辞めたら迷惑がかかる」と思うかもしれません。しかし、適正な人員配置は会社の経営責任であり、個人が担うべきものではありません。慢性的な人手不足が1年以上続いている場合は、会社に改善の意思がないと判断してよいでしょう。
⑥離職率が業界平均を大きく上回る
令和6年雇用動向調査によると、全産業の平均離職率は14.2%です。産業別にみると、以下のように差があります。
| 産業 | 離職率 |
|---|---|
| 宿泊業・飲食サービス業(一般労働者) | 18.1% |
| サービス業(他に分類されないもの) | 19.0% |
| 全産業平均 | 14.2% |
自社の離職率が業界平均を大幅に上回っている場合、職場環境に構造的な問題がある可能性が高いです。離職率は就職四季報やOpenWorkなどで確認できます。
【参考】厚生労働省|雇用動向調査
⑦評価制度が不透明・昇給がない
「何をすれば評価されるのかわからない」「上司の好き嫌いで評価が決まる」「毎年の昇給額が0円〜数百円しかない」。こうした環境では、モチベーションの維持が難しいだけでなく、年齢を重ねるほど同世代との年収格差が広がります。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、年齢が上がるにつれて正規雇用者の平均年収は上昇します。20代後半で約389万円、30代前半で約435万円です。自分の年収がこの水準から大きく乖離している場合は、評価制度そのものに問題がある可能性を疑ってください。
⑧スキルが市場で通用しない(社内独自業務に偏る)
社内でしか使えない独自システムの操作や、その会社固有の業務手順にスキルが偏っている状態は、転職市場では「未経験」と同等に扱われるリスクがあります。これがいわゆる「ゆるブラック」の典型的なパターンです。
ゆるブラック企業とは、残業が少なく表面上はホワイトに見えるものの、成長機会がなくスキルが身につかない会社のことです。居心地がよいために長居しやすいですが、30代後半以降に転職しようとしたとき「アピールできるスキルがない」という事態に陥ります。
自分の業務内容を職務経歴書に書いてみて、他社でも通用するスキルが3つ以上あるか確認してみてください。書けない場合は、早めに行動することをおすすめします。
⑨経営状態の悪化サイン
以下のサインが複数見られる場合、会社の経営状態が悪化している可能性があります。
- 経理・人事・幹部クラスの連鎖退職
- 取引先からの入金遅延の噂がある
- 常に求人を出しているが人が集まらない
- 賞与のカット・支給時期の遅延
- 設備投資や研修がすべて凍結されている
特に経理部門の退職は要注意です。会社の財務状況をもっとも正確に把握しているのは経理担当者だからです。幹部が連鎖退職している場合は「内部の人間が見切りをつけた」サインと考えてください。



レベルBに当てはまる方は「まだ違法じゃないし」と我慢しがちですが、当社に相談に来られる方の中には、グレーゾーンの環境に5年以上居続けた結果、転職活動で苦戦するケースも少なくありません。「今すぐ辞めなくていい」からこそ、今のうちに選択肢を増やしておくことが大切です。


【レベルC:主観】辞める前に改善アクションを試すべき不満3つ
レベルCは「辞めたい気持ちはあるが、環境や行動を変えることで改善できる可能性がある」不満です。退職する前に、まず社内でできることを試してみてください。それでも改善しなければ、転職を検討するのが合理的です。
⑩上司との相性・人間関係の悩み
令和6年雇用動向調査では、転職入職者が前職を辞めた理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」が男女ともに上位に入っています。特に女性の45〜49歳では18.7%がこの理由を挙げています。
ただし、人間関係の問題は「特定の上司」に起因することが多く、異動申請や配置転換で解決できるケースがあります。改善アクションとして以下を試してみてください。
- 人事部に異動希望を出す(半年〜1年のスパンで検討)
- 社内の相談窓口やメンター制度を利用する
- 上司の上司に相談する(パワハラレベルの場合はレベルAに分類)
これらを試して3〜6ヶ月経っても変化がない場合は、転職を視野に入れてよいタイミングです。
⑪やりがい・成長実感の欠如
「毎日同じ作業の繰り返しで成長している実感がない」「この仕事を続けていても将来が見えない」という不満は、特に20代後半〜30代前半に多い悩みです。
しかし、やりがいの欠如は必ずしも「会社が悪い」とは限りません。自分から動くことで状況が変わる場合も多いです。
- 社内公募やプロジェクトに手を挙げてみる
- 業務に関連する資格取得にチャレンジする
- 上司との面談で「こういう仕事がしたい」と具体的に伝える
自分から行動して変化を起こせる余地があるうちは、退職を即断するのはもったいないです。
⑫給与への不満
令和6年雇用動向調査では、男性の転職理由で「給料等収入が少なかった」が10.1%を占めています。給与への不満は転職理由の定番ですが、退職前に以下を試す価値があります。
- 市場相場を転職サイトやエージェントで確認する
- 評価面談で昇給交渉を行う(具体的な実績を数字で示す)
- 資格手当・役職手当など、社内で年収を上げる方法を探す
転職で年収が上がるとは限りません。令和6年雇用動向調査では、転職で賃金が「増加」した人は40.5%ですが、「減少」した人も29.4%います。交渉してもダメなら転職、という順番が失敗リスクを下げます。
【参考】厚生労働省|令和6年 雇用動向調査結果の概要
自己診断チェックリスト(12項目)
ここまで解説した12の特徴を、自己診断チェックリストにまとめました。当てはまる項目にチェックを入れてみてください。
自己診断チェックリスト
レベルA:違法(1つでも該当→すぐ行動)
☐ ①残業代が支払われない、またはサービス残業が常態化している
☐ ②パワハラ・セクハラが放置されている(相談しても対応されない)
☐ ③退職を申し出ても認めてもらえない、強引に引き留められる
☐ ④給料の未払い・遅延がある、または最低賃金を下回っている
レベルB:グレー(3つ以上該当→転職活動を並行)
☐ ⑤慢性的な人手不足で業務過多が1年以上続いている
☐ ⑥離職率が業界平均を大きく上回っている(同僚がどんどん辞めていく)
☐ ⑦評価基準が不透明で、何年働いても昇給しない
☐ ⑧業務が社内独自のものに偏り、市場で通用するスキルが身につかない
☐ ⑨経営悪化の兆候がある(幹部の退職・賞与カット・設備投資の凍結)
レベルC:主観(Cのみ→改善アクション優先)
☐ ⑩上司との相性や職場の人間関係がつらい
☐ ⑪仕事にやりがいや成長実感がない
☐ ⑫給与に不満がある(ただし最低賃金は下回っていない)
チェック結果に応じて、次に取るべき行動は以下のように分かれます。
- レベルAが1つでも該当:すぐに退職準備を始めてください(次の章のパターン①へ)
- レベルBが3つ以上該当:在職中に転職活動を並行してください(次の章のパターン②へ)
- レベルCのみ該当:まず改善アクションを試してください(次の章のパターン③へ)
診断結果別|次に取るべき行動
チェックリストの結果から、あなたが次にとるべき行動を3パターンで解説します。
パターン① レベルA該当 → 今すぐ退職準備
証拠の確保→相談窓口に連絡→退職届の提出→転職活動
パターン② レベルB多数 → 在職中に転職活動
転職軸の整理→エージェント登録→内定獲得後に退職
パターン③ レベルCのみ → 改善アクション→再評価
社内で改善行動→3〜6ヶ月後に再チェック→変化なしなら転職
パターン①「違法レベル該当」→今すぐ退職準備
レベルAに該当する場合、最優先は「自分の心身を守ること」です。以下の順番で行動してください。
- 証拠を確保する:タイムカードの写真、給与明細、ハラスメントの録音やメールをスマートフォンに保存
- 外部の相談窓口に連絡する:労働基準監督署、総合労働相談コーナー、法テラスなど
- 退職届を提出する:受け取りを拒否される場合は内容証明郵便で送付
- 転職活動を始める:離職中でもエージェントは利用できる。ブランク期間が短いほど有利
「辞めたら収入がなくなる」という不安がある方は、失業給付(雇用保険の基本手当)を確認してください。自己都合退職でも2ヶ月の給付制限後に受給可能ですし、会社都合退職や正当な理由のある自己都合退職(ハラスメント等)であれば待機期間7日後すぐに受給できます。
退職代行サービスの利用も選択肢の一つです。特に「上司が怖くて退職を切り出せない」「退職届を出しても無視される」といった場合は、弁護士監修の退職代行サービスを検討してください。
パターン②「グレーゾーン多数」→在職中に転職活動
レベルBが複数該当する場合は、焦って辞める必要はありません。在職中に転職活動を進め、内定を獲得してから退職するのが収入面でもっとも安全です。
- 転職軸を整理する:「次の会社で絶対に避けたいこと」「譲れない条件」を3つに絞る
- 転職エージェントに登録する:非公開求人へのアクセスや面接対策のサポートを受けられる
- 内定を獲得したら退職を申し出る:退職日は入社日から逆算して調整
転職活動の平均期間は3〜6ヶ月です。「いつでも辞められる」という選択肢を持っているだけで、精神的な余裕が生まれます。
パターン③「主観的不満のみ」→改善アクション→再評価
レベルCのみの場合、まず社内での改善アクションを試してください。異動申請、上司への面談、資格取得など、自分からできることは意外と多いです。
改善アクションを起こしてから3〜6ヶ月後に再度チェックリストで診断してみてください。状況が変わっていなければ、そのときに転職を検討しても遅くありません。
大切なのは「何もせずに我慢し続けること」と「自分で行動したうえで見切りをつけること」はまったく違うという点です。行動した結果の判断なら、後悔することは少ないです。
辞めたいのに辞められない心理の罠
チェックリストでレベルAやBに該当しているのに、それでも「辞められない」と感じている方は少なくありません。その多くは、意志の弱さではなく「心理的な罠」にはまっている状態です。
学習性無力感:「どこに行っても同じ」という刷り込み
心理学で「学習性無力感」と呼ばれる現象があります。長期間にわたってストレスフルな環境に置かれ続けると、「自分には状況を変える力がない」と学習してしまい、行動を起こせなくなるのです。
「転職してもどうせ同じ」「自分みたいな人間はどこに行っても通用しない」と感じているなら、それは客観的事実ではなく、今の環境に適応した結果の認知の歪みです。転職して環境が変われば、この感覚は驚くほど薄れていきます。
サンクコスト錯覚:「ここまで頑張ったのに」の罠
「この会社で○年頑張ってきたのに、今さら辞めるのはもったいない」。この感覚は経済学でいう「サンクコスト(埋没費用)の錯覚」です。過去に投じた時間や努力は、すでに回収できないコストです。
判断すべきは「今後この会社にいて、得られるものがあるかどうか」だけです。過去の○年間ではなく、これからの○年間を基準に考えてください。
洗脳的環境:「辞めたら他で通用しない」の実態
「お前なんか他の会社じゃやっていけないぞ」「うちを辞めたら終わりだ」。こうした言葉を上司や先輩から繰り返し言われていると、根拠がなくてもいつの間にか信じ込んでしまいます。
冷静に考えてみてください。その上司は、あなたが「他の会社で通用するかどうか」を判断できる立場でしょうか? 転職市場や他社の採用基準を正確に把握しているでしょうか?ほとんどの場合、答えはNOです。それは事実ではなく、あなたを引き留めるための言葉にすぎません。
長時間労働が判断力を奪うメカニズム
長時間労働が続くと、睡眠時間が不足します。睡眠不足は脳の前頭前野の機能を低下させ、合理的な意思決定が難しくなることが医学的に明らかになっています。つまり「辞めるべき状況にいる人ほど、辞める判断ができなくなる」という皮肉な構造があるのです。
月80時間以上の時間外労働をしている方は、まず睡眠時間を確保することが先決です。有給休暇を使ってでも休息を取り、冷静に考えられる状態で判断してください。



「辞めたいのに辞められない」状態の方は、当社の相談でも本当に多くお見かけします。長時間労働やハラスメント環境にいる方ほど「自分が悪い」「自分が弱い」と思い込んでいることが多いのですが、環境が変われば見違えるように前向きになられる方がほとんどです。まずは社外の人間に状況を話してみるだけでも、視野が大きく変わります。
退職・転職を進めるときの失敗パターン3つ
退職を決意した後に、よくある失敗パターンを3つ紹介します。事前に知っておくことで同じ轍を踏まずに済みます。
失敗①:勢いで辞めて収入が途絶える
感情的になって退職届を出し、次の仕事が決まらないまま無収入期間が長引くパターンです。貯金が3ヶ月分以上あれば一時的には問題ありませんが、転職活動が長期化すると焦りから条件を妥協しやすくなります。
対策:可能な限り在職中に転職活動を進める。レベルAで今すぐ辞めるべき場合は、失業給付の手続きを退職前に調べておく。生活費の最低3ヶ月分は確保してから退職する。
失敗②:転職理由をネガティブに語りすぎて選考落ち
面接で「上司のパワハラがひどかった」「サービス残業ばかりだった」と本音をそのまま伝えると、採用担当者は「うちでも不満を持つのでは」と懸念します。事実を隠す必要はありませんが、伝え方に工夫が必要です。
対策:退職理由は「過去の不満」ではなく「未来にやりたいこと」に変換する。例えば「残業が多かった」→「効率的な働き方ができる環境で成果を出したい」のように、前向きな表現に言い換える。
失敗③:同じ失敗を繰り返す(転職軸を整理せずに転職)
「とにかく今の会社を辞めたい」一心で転職先を選んだ結果、また同じような問題を抱える会社に入ってしまうパターンです。
対策:転職前に「なぜ辞めたいか」を分析し、転職先に求める条件を明確にする。チェックリストのどの項目に該当したかが、そのまま「次の会社で避けるべきポイント」になります。この分析をエージェントと一緒にやると、自分では気づけない視点が見つかることもあります。
退職したほうがいい会社についてよくある質問
Q1. 「辞めたい」と「辞めるべき」はどう違う?
「辞めたい」は感情、「辞めるべき」は状況判断です。月曜日の朝に「辞めたい」と思うのは多くの人が経験することですが、本記事のチェックリストでレベルAやBに複数該当する場合は「辞めるべき」状況といえます。感情と状況を切り分けて考えることが、後悔しない判断のカギです。
Q2. 我慢できる範囲なら残ったほうが得?
「我慢できる」と「問題がない」はイコールではありません。我慢を続けた結果、心身の不調やキャリアの停滞が起こるケースは非常に多いです。「我慢できるか」ではなく「この環境に居続けて、1年後の自分はどうなっているか」で判断してください。
Q3. 転職先が決まる前に辞めていい?
レベルAに該当する場合(違法レベル)は、心身を守るために先に辞めることを推奨します。それ以外の場合は、可能な限り在職中に転職活動を進めてください。離職期間が長いほど選考で不利になる可能性があります。当社の支援実績でも、在職中に転職活動をされた方のほうが内定率・年収ともに高い傾向があります。
Q4. 退職代行を使うのはあり?
退職代行の利用はまったく問題ありません。特にハラスメントで直接退職を伝えられない場合や、退職届を受理してもらえない場合は有効な手段です。ただし、利用する際は弁護士または労働組合が運営するサービスを選んでください。民間企業のみの退職代行では、会社との交渉ができない法的制約があります。
Q5. 退職して後悔する人の特徴は?
後悔する人に共通するのは「辞めること自体が目的になっている」パターンです。「今の会社が嫌だ」だけで転職すると、次の会社でも別の不満が見つかり「前の方がまだよかった」と感じやすくなります。退職前に「何を変えたいのか」「次の会社に何を求めるのか」を言語化しておくことが、後悔を防ぐ最大のポイントです。
Q6. 「辞めたら他で通用しない」は本当?
結論から言うと、ほとんどの場合は根拠のない思い込みです。当社で10,000名以上の転職を支援してきた実績からも、「前の会社では評価されなかったが、転職先では高く評価されている」というケースは珍しくありません。あなたのスキルや経験を正当に評価してくれる会社は必ずあります。不安な方は、転職エージェントに相談して客観的な市場価値を確認してみてください。



「こんな悩みで相談していいのかな」と迷う方もいらっしゃいますが、退職すべきかの判断に「小さすぎる悩み」はありません。当社でも「まだ辞めるか決めていないけど話を聞いてほしい」という段階でご相談いただく方はたくさんいらっしゃいます。情報を集めてから判断するのは、とても賢い選択です。
まとめ|退職すべきかの判断は「3段階分類→診断→行動」で決まる
退職したほうがいい会社の特徴を12項目、「違法レベル(A)」「グレーゾーン(B)」「主観的不満(C)」の3段階で分類して解説しました。最後に要点を整理します。
- レベルA(違法)が1つでも該当→今すぐ退職準備。相談窓口を活用して自分を守る
- レベルB(グレー)が3つ以上該当→在職中に転職活動を開始。内定獲得後に退職する
- レベルC(主観)のみ該当→改善アクションを試し、3〜6ヶ月後に再評価する
- 「辞められない」心理は環境が作り出した認知の歪み。気づいた時点で半歩抜け出している
- 退職・転職の判断は一人で抱え込まず、社外の第三者に相談することで客観的になれる
今の会社を辞めるべきか迷っているなら、まずはチェックリストで自分の状況を客観視してみてください。そして、判断は一人で抱え込まないでください。社外の人間に話すだけで、驚くほど視界が開けることがあります。



ここまで読んでくださりありがとうございます。退職するかどうかは人生の大きな決断ですが、正しい情報と客観的な視点があれば、必ず後悔しない選択ができます。もし一人で判断が難しいと感じたら、ぜひノビルキャリアにご相談ください。あなたの状況を一緒に整理し、最善の一歩を見つけるお手伝いをいたします。
運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |


