転職エージェントで書類選考が通らない時の3つの原因と7つの対策

転職エージェント経由で何社応募しても書類選考で立て続けに落ち、原因がわからないまま次の応募の手が止まっていないでしょうか。書類選考の業界平均通過率は約30%で、3社のうち2社で落ちるのは普通の数字です。ただし「10社中1社も通らない」が続く場合は、応募先・職務経歴書・推薦状のいずれかに修正点があります。

当社キャリアアドバイザーにも「3社のエージェントを併用して30社以上応募したが、1社も書類が通らない」というご相談が数多く寄せられています。結論として、書類選考が通らない原因は「応募企業とのミスマッチ」「職務経歴書の質」「推薦状・エージェント側の問題」の3つに分かれます。応募数だけを増やしても通過率は上がらず、むしろ書類の作り込みが甘くなって悪化します。

この記事では、書類選考が通らない3つの本質的原因、通過率を上げる7つの具体策、そしてエージェントの推薦状の中身と社内スクリーニングの裏側まで現役キャリアアドバイザーが本音で解説します。書類選考の連続不通過に苦しんでいる方はぜひ参考にご覧ください。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアアドバイザー

阿部 翔大

目次

転職エージェント経由でも書類選考が通らない3つの本質的原因

転職エージェントを通せば書類が通りやすくなる、という認識は半分正しく半分間違っています。エージェント経由でも通らない方の原因は、大きく3つに分かれます。漠然と「自分の経歴が悪い」と考える前に、どの原因が自分に当てはまるかを見極めることが重要です。

原因1:経験・スキルと求人要件のミスマッチ

応募求人のMUST条件(必須要件)を満たしていない、または年齢・経験年数のバランスが企業の求める像と離れているケースです。求人票には「歓迎条件」と「必須条件」があり、必須条件を満たしていない場合は書類で落ちます。エージェントの担当者が「推薦してみましょう」と言っても、企業の人事は機械的にMUST条件で振り分けます。

原因2:職務経歴書の書き方・アピール内容の問題

経験・スキルは要件を満たしているが、職務経歴書の書き方で伝わっていないケースです。業務内容が抽象的、数値での成果がない、応募ポジションと関係ない強みばかり強調している、という3パターンがよく見られます。職務経歴書の質は応募先ごとにカスタマイズする必要があり、同じ書類で全社に応募するのは効率が悪い書類対策です。

原因3:推薦状・エージェント側のスクリーニング問題

これは求職者側にはほとんど可視化されない領域です。エージェント担当者が書く推薦状の質、エージェント社内の独自スクリーニング、企業との関係性などが書類選考の結果に影響します。同じ求職者・同じ職務経歴書でも、推薦してくれるエージェントが違うだけで書類通過率が変わることがあります

図解1:書類が通らない3つの本質的原因マップ
①応募企業とのミスマッチ
MUST条件未達・年齢経験のズレ・希望年収相場との乖離
②職務経歴書の質
業務抽象的・数値なし・応募先と強みのズレ
③推薦状・エージェント問題
担当者の企業理解不足・推薦状が薄い・社内スクリーニング
阿部 翔大

3つの原因のうち、求職者側で対処できるのは①と②、見えにくいのが③です。僕も担当者を引き継いだ方の推薦状を読んで「これは確かに通らないですね」と思った経験があります。原因を切り分けないまま応募を続けると、同じ理由で何社も落ち続けることになるんですよね。

書類選考通過率の業界平均と実態

「自分だけが通らない」と感じる前に、業界の通過率を知ることが冷静な判断につながります。一般的に、書類選考通過率は業界平均で30%前後とされており、3社受けて1社通れば標準的です。応募から内定までのファネルは、書類30%→一次面接50%→最終面接50%程度と段階的に絞り込まれます。

当社の支援データでは、書類選考通過率は81.5%(493件中402件)となっています。業界平均より大幅に高い理由は、応募前の求人選定と職務経歴書のカスタマイズに時間をかけているためです。逆に言うと、応募求人を絞り込んで職務経歴書を作り込めば、業界平均を上回る通過率は実現できます。

【参考】厚生労働省|雇用動向調査

図解2:書類選考通過率の業界平均と当社実績
約30%
業界平均通過率
81.5%
当社書類通過率(493件中402件)
25%
書類通過100%でも内定は4人に1人

出典:弊社調べ/業界平均は厚労省雇用動向調査・人材紹介各社公表値を参考

注目すべきは、書類が全社通過しても内定に至るのは4人に1人という数字です。書類選考の最適化は重要ですが、書類さえ通れば内定が出るわけではありません。書類対策と並行して、面接対策・志望動機の整理も進める必要があります。

転職エージェントで選考書類が通らない原因①応募企業とのミスマッチ【事例で解説】

書類選考で連続して落ちる方の3〜4割は、応募企業と自分の経歴のミスマッチが原因です。ミスマッチは大きく分けて3つのパターンに分類されます。エージェント担当者が「推薦してみましょう」と言っても、企業の人事はMUST条件で機械的に振り分けるため、ミスマッチ求人への応募は徒労になりがちです。

パターン1:MUST条件(必須要件)を満たしていない

求人票の必須条件に「同職種で3年以上の経験」「TOEIC700点以上」「マネジメント経験あり」とある場合、これを満たしていないと書類で落ちます。担当アドバイザーが推薦してくれる場合もありますが、企業側のスクリーニング段階で機械的に弾かれることが多いです。

パターン2:年齢と経験のバランスが企業の求める像と離れている

たとえば「30代前半で経験年数2年以下」「20代後半でマネージャー経験を求める求人に未経験で応募」など、年齢に対して経験年数が不足または過剰なケースです。経験年数と役職のバランスは、求人票には明示されていないが企業の人事が重視するポイントの1つです。

パターン3:希望年収が市場相場と乖離している

応募時に提示する希望年収が、企業の予算上限を超えているケースです。エージェント経由で応募する場合、希望年収は事前に企業側と握っているはずですが、希望が高すぎる場合は書類段階で落とされます。市場相場を知らないと、自分の希望年収が高すぎることに気づかないまま応募を続けてしまいます。

【キャリアアドバイザー事例】
ある28歳の男性営業職の方(業界:人材・年収440万円)から、「3社のエージェントで20社以上応募したが、1社も書類が通らない」とご相談を受けたことがあります。応募履歴を拝見すると、すべて「マーケティング職」への応募で、本人は営業経験のみでした。応募求人のMUST条件には「Webマーケティング実務経験2年以上」「Google Analytics運用経験」が並んでおり、いずれも該当しない求人ばかり。当社では応募ポジションを「営業企画」「カスタマーサクセス」など営業経験を活かせる職種に変更し、12社中5社で書類選考通過しました。ここで重要なのは、応募職種の選定そのものが間違っていると、何社応募しても通らないという事実です。

阿部 翔大

ミスマッチの怖いところは、本人が「自分の経歴が悪いから落ちている」と勘違いしてしまうところです。実際は応募先の選び方を変えるだけで通過率が大きく変わるケースが多いんですよね。応募先のMUST条件と自分の経歴の照合は、応募前に必ず一度確認してほしいです。

転職エージェントで選考書類が通らない原因②職務経歴書の質【事例で解説】

応募求人とのマッチングは合っているのに書類が通らない場合、職務経歴書の書き方に問題があるケースが多くなります。書類選考の担当者は1人あたり数十枚の職務経歴書を短時間で読むため、伝わりにくい書き方は不利になります。

問題1:実績が抽象的で数値がない

「お客様に喜んでいただけるよう尽力しました」「チームで協力して目標達成に取り組みました」といった抽象表現は、書類選考では評価につながりません。「担当顧客200社中、継続率92%を3年間維持」「年間目標115%達成、課内1位」など、数値で実績を示す必要があります。

問題2:強みが応募ポジションと一致していない

自己PRや職務要約で押し出している強みが、応募ポジションの求める人物像とズレているケースです。同じ職務経歴書を全社に使い回している方に多く見られます。応募ごとに、企業の求める人物像と自分の強みの接点を意識した職務経歴書のカスタマイズが必要です。

問題3:経歴の見せ方が読みづらい

業務内容が長文の段落で書かれている、職務経歴書のフォーマットが古い、A4で4枚以上になっている、といった見た目の問題です。書類選考は1枚あたり1〜2分で判定されるため、見出し・箇条書きでパッと読める構成が有利になります。

図解3:通る職務経歴書 vs 通らない職務経歴書
通らない書き方
  • 「お客様に寄り添う営業を実践」
  • 「チームで協力し目標達成に貢献」
  • 業務内容が長文段落で記載
  • 応募先に関わらず同一書類を流用
  • A4で4枚以上の冗長な構成
通る書き方
  • 「担当顧客200社・継続率92%を3年維持」
  • 「年間目標115%達成・課内1位」
  • 箇条書きで読みやすく構成
  • 応募先ごとに強みを再配置
  • A4で2枚に集約・要点が30秒で読める

【キャリアアドバイザー事例】
ある27歳の男性ITエンジニアの方(業界:SIer・年収520万円)から、「経歴は要件を満たしているはずなのに、書類が10社中2社しか通らない」とご相談を受けたことがあります。職務経歴書を拝見すると「お客様の業務改善に貢献しました」「チームで協力してプロジェクトを進めました」と抽象表現が並び、担当案件の規模・使用技術・自分の役割が書かれていませんでした。当社で「3億円規模の基幹システム再構築・Javaチームリーダー・部下5名・納期2ヶ月短縮達成」と数値・規模・役割を明示する書類に作り直したところ、その後の応募8社中6社で書類通過しました。ここで重要なのは、経歴があっても伝え方一つで書類通過率が3倍変わるという事実です。

転職エージェントの選び方によって、職務経歴書の添削サポートの質も変わります。エージェント選びの基準については以下の記事でもくわしく解説しています。

転職エージェントで選考書類が通らない原因③推薦状・エージェント側の問題【裏側を解説】

ここからは、求職者側にはほとんど見えない領域の話になります。エージェント経由で応募する場合、書類選考は「職務経歴書+推薦状」のセットで判定されます。推薦状の中身と、エージェント社内のスクリーニングが書類選考に直接影響します

問題1:担当アドバイザーの企業理解が浅い

同じ求人を扱うエージェントでも、担当者ごとに企業との関係性・企業情報の解像度が異なります。企業の事業内容・組織体制・求めている人物像を深く理解している担当者は、推薦状で「なぜこの候補者が貴社に合うか」を具体的に書けます。逆に、求人票の表面だけ理解している担当者は、汎用的な推薦文しか書けず、書類通過率が下がります。

問題2:推薦状の内容が薄い・テンプレ化している

推薦状は本来、職務経歴書だけでは伝わらない「人柄・面談での印象・志望度の高さ」を補強するための文書です。しかし、担当者の時間が逼迫していると、過去の推薦文のコピペや、テンプレートを少し変えただけの文面で送られることがあります。企業の人事は推薦状のクオリティで「このエージェントは候補者をしっかり見ているか」を判断しているため、薄い推薦状は書類通過率に直結します。

問題3:短期離職歴・転職回数多めへのフィルター

短期離職(1年未満)や転職回数が多い経歴は、エージェント社内のスクリーニング段階で「この候補者は推薦しても通らない」と判断されることがあります。求職者側にはこのフィルタリングは見えず、「なぜか企業にすら推薦してもらえない」状態になります。

問題4:エージェント社内の独自スクリーニング

大手エージェントには、企業に推薦する前の社内審査があります。年齢・経験年数・希望条件の市場性を社内で評価し、「この候補者は推薦しても決まらない」と判断されると、求人紹介自体を制限されます。これも求職者には見えない領域です。

図解4:書類選考の流れ(エージェント→社内スクリーニング→企業)
求職者が応募意思を表明
担当者が職務経歴書+推薦状を作成
エージェント社内スクリーニング(求職者には見えない)
企業の人事担当へ送付
企業側の書類選考(最終判定)

※エージェント社内スクリーニング段階で止まると、企業に推薦すらされない

転職エージェント経由で書類選考通過率を上げる7つの具体策

原因が3パターンあるため、対策も多角的に進める必要があります。以下7つの具体策を実行することで、書類通過率を改善できます。1つずつ確実に手を打つことが重要です。

具体策1:キャリアの棚卸しを再実施する

これまでの業務経験を時系列で書き出し、定量成果・担当案件の規模・自分の役割・使用した技術やスキルを項目別に書き出します。職務経歴書を書く前段階の作業で、ここを飛ばすと数値化が浅くなります。

具体策2:職務経歴書を実績数値化する

「お客様に喜ばれた」「チームで協力した」を、具体的な数字に変換します。担当顧客数・継続率・売上金額・目標達成率・改善前後の比較数値を入れることで、書類選考の評価が大きく変わります。

具体策3:応募企業ごとに職務経歴書をカスタマイズする

応募企業のMUST条件と自分の強みの接点を意識し、職務要約と自己PRを応募ごとに修正します。全社同じ書類を使い回すと、企業ごとの求める人物像とのフィット感が伝わりません。

具体策4:担当アドバイザーと再面談する

担当者との初回面談から時間が経っている場合、自分の希望条件や軸が変わっているかもしれません。再面談を申し入れて、希望条件・転職軸・優先順位を再整理してもらうと、提案される求人の方向性も変わります。

具体策5:推薦状の内容確認を依頼する

転職エージェントによっては推薦状を求職者に共有しないルールがありますが、内容の方向性を聞くことは可能です。「どのような点を企業にアピールしてくれますか」と聞くことで、担当者の企業理解の深さと、推薦の解像度がわかります。

具体策6:担当者変更を検討する

担当者との相性・力量に問題がある場合、担当変更を申し出る選択肢があります。「キャリアの方向性についてセカンドオピニオンが欲しい」と伝えれば、エージェント側も対応してくれます。気まずさを感じる必要はなく、エージェント側も日常的に経験する手続きです。

具体策7:他エージェントを併用する

1社のエージェントだけで進めると、推薦状の質や担当者の力量を比較できません。総合型1社+特化型1社の併用がおすすめで、それぞれから提案される求人と推薦状の方向性を比較することで、自分に合う担当者が見えてきます。

図解5:書類通過率を上げる7つの具体策フロー
①キャリアの棚卸し:経験を時系列で書き出し、数値・規模・役割を整理
②職務経歴書の数値化:抽象表現を具体数字に変換
③応募先ごとのカスタマイズ:MUST条件と強みの接点を強調
④担当者との再面談:希望条件と転職軸を再整理
⑤推薦状の内容確認:方向性を担当者にヒアリング
⑥担当者変更の検討:相性・力量に問題があれば申し出
⑦他エージェントの併用:推薦状の質を比較

【現役キャリアアドバイザーの本音】推薦状の中身と書類選考の裏側

阿部 翔大

ここから、現役キャリアアドバイザーの僕が、エージェント側の人間として、推薦状の中身と書類選考の裏側を本音でお伝えしますね。

まず、推薦状で実際に書かれる内容についてお話しします。推薦状は1ページ程度の文書で、職務経歴書には載らない情報を企業に補足する役割があります。具体的には「面談での印象・人柄」「志望動機の温度感」「経歴の文脈(短期離職や転職回数の背景)」「同様の経歴で過去に決まった事例」などです。通る推薦状と通らない推薦状の違いは、企業の求める人物像と候補者の特徴を具体的にひもづけて書いているかどうかです。

通る推薦状の例を挙げます。「貴社の営業職は『顧客との長期関係構築力』を重視されています。本候補者は前職で担当顧客200社中、3年間で離脱率8%(業界平均35%)という実績を残しており、貴社のお求めになる人物像と高い親和性があります」のように、企業の求める要素と候補者の実績を1対1で対応させて書きます。逆に、通らない推薦状は「本候補者は明るく真面目な性格で、コミュニケーション能力も高く、貴社で活躍できると思います」のような汎用的な表現に終始します。企業の人事担当者は推薦状を見れば、エージェント側がどれだけ候補者を見ているかがわかります。

次に、エージェント社内のスクリーニングについて。大手エージェントには、企業に推薦する前に社内で求職者を選別する仕組みがあります。判定軸は「年齢と経験のバランス」「希望年収と市場相場の乖離度」「短期離職歴の回数と理由」「面談での受け答えの印象」など多岐にわたります。社内スクリーニングで「決まりにくい」と判断されると、求人紹介自体が制限されることがあります。求職者側にはこの判定は見えないため、「なぜか希望と違う求人ばかり来る」「紹介求人がそもそも少ない」という体感だけが残ります。

もう一つお伝えしたいのが、推薦状の質はエージェント会社の方針と担当者の余裕によって大きく変わるという点です。担当者1人で月50〜80人を担当する大手エージェントでは、1人あたりに割ける時間が短く、推薦状もテンプレートを少し変えた程度で送られることがあります。一方、担当者1人あたり10〜20人の中堅・特化型エージェントでは、推薦状に時間をかけられるため、内容が具体的になります。書類が通らない時期に大手1社だけで進めるのではなく、担当者の手厚さで知られる中堅・特化型エージェントを併用するのが、結果的に書類通過率を上げる現実的な戦略です

最後に、書類選考に通らない時期の若手層に伝えたいことがあります。書類選考の結果は、必ずしも「あなたの市場価値が低い」を意味しません。応募先の選定・職務経歴書の作り込み・推薦状の質という、自分で改善できる要素が大きく関わっています。10社連続で落ちたとしても、応募先と書類と推薦状を整えれば、次の10社で5社以上通ることは珍しくありません。今の連続不通過を「自分の能力の問題」として捉えるのではなく、「対策可能な技術的課題」として切り分けて、1つずつ手を打つことが回復への最短ルートです。エージェント担当者との関係を含めて、戦略的に見直してほしいと思います。

阿部 翔大

推薦状の中身を一度だけでも確認してみることが、書類対策の効率を一段上げる近道なんですよね。担当者と次回の打ち合わせの時に「私の推薦状はどのような方向性で書いてくれていますか」と聞いてみてください。質の高い担当者なら、すぐに具体的な内容を答えられます。

書類選考に通らない時期の精神的ケア

書類選考の連続不通過は、心理的に消耗します。「自分は社会から必要とされていないのではないか」「市場価値が低いのではないか」という自己否定に陥りやすい時期です。事実を冷静に切り分けることと、立ち止まる判断軸を持っておくと回復が早くなります。

業界平均通過率を念頭に置く

書類選考通過率の業界平均は約30%です。3社のうち2社で落ちるのは普通の数字、5社で落ちることも珍しくありません。10社連続で落ちる場合は何らかの修正が必要ですが、5社程度で落ち込みすぎる必要はありません。

確率論として受け止め、改善ポイントを冷静に洗い出すスタンスが結果的に通過率を上げます。

一旦立ち止まる判断基準

書類選考の連続不通過が2週間以上続き、応募する気力が出ない・夜眠れない・食欲がない・自己否定が強い、といったメンタル面の影響が出ている場合は、一度応募を止めることをおすすめします。1〜2週間の休止は転職活動全体に悪影響を与えません。

むしろ無理に応募を続けると、書類の作り込みが甘くなり通過率がさらに下がります。

担当者との関係を見直すタイミング

担当者からの連絡が一方的、提案される求人の方向性が希望と違う、面談から1ヶ月以上経って状況が変わっていない、といった場合は担当者変更か他エージェント併用のタイミングです。

書類が通らない原因の一部が担当者側にあるケースが実際に存在します。

【キャリアアドバイザー事例8】
ある25歳の女性営業職の方(業界:広告・年収380万円)から、「8社連続で書類が落ちて、もう転職は無理かもしれない」と涙ながらにご相談いただいたことがあります。よく聞くと、応募から1ヶ月で8社、すべてに同じ職務経歴書を送付していました。当社で2週間の応募休止をご提案し、その間に職務経歴書のリライトと応募先の再選定を一緒に行いました。再開後の応募6社中4社で書類通過、最終的に第二志望企業で内定を獲得しました。ここで重要なのは、消耗した状態で応募を続けるのではなく、立ち止まって修正する時間を取る判断が結果につながるという点です。

図解6:通る推薦状と通らない推薦状の違い
通る推薦状の特徴
  • 企業の求める要素と候補者の実績を1対1対応で記述
  • 過去の類似決定事例を引用
  • 面談での印象・人柄を具体エピソードで補足
  • 志望動機の温度感を担当者の言葉で表現
  • 短期離職などの経歴の文脈を補足説明
通らない推薦状の特徴
  • 「明るく真面目」など汎用的な表現に終始
  • テンプレートを少し変えただけの文面
  • 企業ごとの求める人物像への言及がない
  • 候補者の具体エピソードが抜けている
  • 経歴の文脈補足がなく、転職回数等を放置

書類選考に通らない方からよくある質問

Q1:書類選考結果が出るまでの期間はどれくらいですか?

一般的には応募から1週間〜2週間で結果が出ます。1ヶ月以上連絡がない場合は、エージェント担当者に状況を確認してください。書類が企業に届いていない、企業側で保留扱いになっている、という可能性があります。

Q2:エージェント経由で何社くらい応募するのが目安ですか?

同時並行で5〜10社が目安です。20社以上を一度に進めると、書類のカスタマイズが甘くなり、選考の進捗管理も難しくなります。1社内定が出たら他社の選考も加速する性質があるため、まずは5社程度から動くのが現実的な進め方です。

Q3:1社目で書類通過した場合、他は辞退していいですか?

書類通過したからといって、他を辞退する必要はありません。むしろ複数社の選考を並行で進めた方が、比較材料が増え、最終判断の精度が上がります。内定が出てから比較しても遅くありません。

Q4:書類選考で落ちた理由は教えてもらえますか?

企業側からの不通過理由は、原則として教えてもらえません。「経験と求人要件のマッチング」「他候補者との比較」など、抽象的な回答にとどまります。担当アドバイザー経由で具体的な理由を聞き出せる場合もありますが、それも限定的です。落ちた理由を深追いするよりも、次の応募の改善に時間を使う方が効率的です。

Q5:書類選考が通らない時期、いったんエージェントを使わないという選択はありですか?

エージェントの利用そのものを見直す選択肢もあります。状況によっては直接応募・スカウト経由の方が結果が出ることもあります。エージェントの使い方を見直す判断軸は以下の記事でもくわしく解説しています。

Q6:第二新卒で書類が通りにくいのは経歴のせいですか?

短期離職そのものよりも、退職理由の伝え方と書類での経歴の見せ方が結果を左右します。第二新卒向けのエージェント選びについては以下の記事でもくわしく解説しています。

Q7:リクルートエージェント経由で書類が通らないのですが、向いていないのでしょうか?

業界最大手のリクルートエージェントは求人数が多い反面、担当者1人あたりの対応件数が多く、推薦状がテンプレート化しやすい傾向もあります。詳細な口コミと使い分けについては以下の記事でもくわしく解説しています。

まとめ|書類選考は「数」より「精度」を上げる

転職エージェント経由で書類選考が通らない原因は、応募企業とのミスマッチ・職務経歴書の質・推薦状やエージェント側の問題という3つに分かれます。漠然と応募数を増やすのではなく、どの原因が自分に当てはまるかを見極めて、ピンポイントで手を打つことが通過率改善の最短ルートです。

書類通過率の業界平均は約30%。3〜5社で落ちるのは普通ですが、10社連続で通らない場合は応募先・書類・推薦状のいずれかに修正が必要です。具体策はキャリアの棚卸し、職務経歴書の数値化、応募先ごとのカスタマイズ、担当者との再面談、推薦状の確認、担当者変更、他エージェント併用の7つ。1つずつ手を打つことで通過率は確実に上がります。

そして本記事の核心は、エージェントの推薦状の中身とエージェント社内スクリーニングが書類選考に直接影響するという裏側の事実です。求職者側からは見えにくい領域ですが、担当者の質と推薦状のクオリティで書類通過率は大きく変わります。書類が通らない時期は「自分の市場価値の問題」ではなく「対策可能な技術的課題」として切り分け、応募先・書類・推薦状の3点を整えてから動き直すのが現実的な戦略です。

最終的なメッセージは、「数」より「精度」を上げることが書類通過率の本質ということです。応募数を稼ぐより、応募先1社ごとの書類の作り込みと推薦状の質に時間を投資する方が、結果的に内定までの距離が縮まります。連続不通過で消耗している方こそ、一度立ち止まって戦略を見直す時間を取ってください。

阿部 翔大

書類が通らない時期って、本当に消耗するんですよね。僕も求職者の方の落ち込んだ顔を見るのは辛いです。だからこそ、一人で抱え込まずに、一度推薦状の中身や応募先の選び方について第三者の視点を入れてみてほしいんです。連続不通過の原因を切り分けるところから一緒に整理させてください。

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ノビルキャリアは、19〜34歳の若手層を中心に10,000名以上の転職支援を行ってきたキャリアアドバイザー集団です。内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代という構成で、書類選考通過率は81.5%(493件中402件)と業界平均を大きく上回ります。

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運営者情報

メディア名 ビギナーズリンク
運営会社 株式会社MEDISITE
代表者 竹田津 惇
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701
設立 2022年11月
事業内容 HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業
許認可 有料職業紹介事業(13-ユ-316383

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