転職したいけどどうすればいい?20代向け完全ガイド|準備から内定までの5ステップ

「転職した方がいい気がするけれど、何から手をつければいいのか見当もつかない」。そう感じたまま、転職サイトを開いては閉じる夜が続いていませんか?
弊社のキャリアアドバイザーも、20代の方から「転職の仕方がそもそもわからない」というご相談を多くいただきます。初めての中途転職で迷うのは当然です。新卒の就活と違い、決まったスケジュールも同期もなく、自分一人で全部を判断していく必要があるからです。
結論を先に書きます。動けない状態から抜け出すために最初に必要なのは、たった3つです。①自分の市場価値を1つ調べる、②求人媒体を1つだけ登録する、③転職理由を1行に書き出す。この3つを今週中にやるだけで、見えていなかった選択肢が動き始めます。
本記事では、その3アクションを出発点に、転職活動全体の3〜6ヶ月スケジュール、自分の市場価値の調べ方、在職中と退職後どちらで動くかの比較、20代未経験が陥りやすい6つの落とし穴まで、初めての方が読み終えたあとに「次の一歩」が具体的に見える状態を目指して解説します。
阿部 翔大「何から始めればいいかわからない」とおっしゃる方が、僕の面談で本当に多いんですよ。最初の3つだけ動けば、見える景色がガラッと変わります。


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条件に合う求人を探してもらう ›なぜ「転職の仕方がわからない」と感じるのか|3つの理由


具体的な手順に入る前に、なぜ今のあなたが「動けない」のか、その原因をはっきりさせておきましょう。不安の正体を知ることが、最初の一歩を踏み出す土台になります。
理由①全体像が見えていない不安があるから
転職活動は「応募して面接を受けるだけ」ではありません。自己分析、企業研究、書類作成、日程調整、退職交渉まで、やることは多岐にわたります。
全体像が見えていないと、目の前のタスクの膨大さに圧倒され、「何から手をつければいいのかわからない」状態に陥ります。
理由②自分の市場価値への自信がないから
「自分には特別なスキルがない」「未経験の職種に挑戦していいのだろうか」という不安も、行動を鈍らせる大きな要因です。特に社会人経験が浅い20代の場合、自分の実績を過小評価してしまう傾向があります。
弊社の面談でも、最初は「自分なんて評価されない」とおっしゃっていた方が、過去の業務を一緒に書き出してみると意外な強みが見えてくる場面が日常的にあります。市場価値は本人が思っているより高いケースが多いです。
20代には「ポテンシャル」という最大の武器があります。
理由③情報過多で混乱しているから
インターネット上には転職に関する情報が溢れています。「転職エージェントは使うな」「今は転職するな」「未経験は厳しい」など、相反する意見を目にして混乱している方も多いでしょう。
現場で見ていると、特に一人で抱え込んでいる方ほどこの状態に陥りやすい傾向があります。情報を集めれば集めるほど、何を信じればいいかわからなくなり、結局動けなくなります。この悪循環に入っているなら、いったん検索を止めて、信頼できる相談相手と話してみるのが近道になります。
自分に必要な情報だけを選び取る力が求められます。
理由④「そもそも何をしたいかわからない」と区別する
「転職の仕方がわからない」と感じている方の中には、そもそも「何をしたいか」が決まっていない状態の方もいます。この2つは原因が違うので、分けて考えるとラクになります。
「やりたい仕事はある/業界はだいたい見えている」のに動けないなら、本記事で扱う「手順がわからない」が原因です。一方、「やりたい仕事自体が見えない」段階なら、まず自己分析や適職の見つけ方から取り組むのが先です。
そもそもやりたい仕事が見つからない方向けの自己分析手順は、別の記事でくわしく扱っています。


「会社に愛着が持てない」「このまま働き続けて評価されるのか」といった20代特有の漠然とした不安については、現場で経営者と向き合うインタビュー記事の声も参考になります。



「相談に来ていいんですか?」と最初に聞かれることが多いんですが、何も決まっていない段階こそ相談していただいた方が、軸を一緒に整理できて回り道が減るんです。
転職の仕方がわからない方が「まず何から始めればいいか」|最短3アクション
STEP 1
自分の市場価値を1つ調べる
dodaの年収査定/ミイダス/厚労省jobtagのいずれか1つで十分
STEP 2
求人媒体を1つだけ登録する
全部登録しなくていい。まずは1つで求人を眺める習慣をつくる
STEP 3
転職理由を1行に書き出す
「○○が嫌だから○○な環境で働きたい」の形で十分
転職活動の全体像を一気に把握しようとすると、情報量に圧倒されて止まります。最初の1週間でやるのは、上記3つだけで十分です。順番に解説します。
①自分の市場価値を1つ調べる
まず自分の経歴で「いまの転職市場でどれくらいの年収レンジに位置するか」をざっくり把握します。診断ツールは複数試す必要はなく、dodaの年収査定、ミイダス、厚労省jobtagのいずれか1つで十分です。
市場価値が見えるだけで「いまの会社に残るべきか/動くべきか」の比較する手がかりが手に入ります。弊社の面談でも、年収レンジを知っただけで「思ったより悪くない」「やはり動いた方がいい」と方向性が見える方が多いです。
②求人媒体を1つだけ登録する(在職中に)
転職サイトとエージェントを全部登録する必要はありません。まずは大手1つ(dodaかリクルートエージェント)に登録し、毎日5分だけ求人を眺める習慣をつくります。
求人を眺めるだけで「世の中にはこんな仕事がある」「20代未経験OKの求人はこれくらいある」という感覚値が育ちます。動き出してから登録するのではなく、情報を集めるために先に登録しておくのがコツです。
③転職理由を1行に書き出す
「自己分析を完璧にやろう」と思うとハードルが高すぎて止まります。最初は「○○が嫌だから、○○な環境で働きたい」の1行で構いません。
例:「残業が多いから、年間休日120日以上の会社で働きたい」「人間関係が辛いから、少人数で落ち着いた職場で働きたい」「成長実感がないから、若手に裁量がある会社で働きたい」。この1行が、後の自己分析・企業選び・志望動機の全部の土台になります。
未経験・スキル不足の状態からでも、姿勢でキャリアを切り開いた事例があります。最初の1歩を踏み出すことの大きさを、経営者の言葉で確認すると勇気が出やすいです。





この3つだけ動いてみてください。それで方向性が見えなければ、いつでも僕にご相談くださいね。決めずに相談に来ていただいて全然構いません。
転職活動の全体スケジュール|標準期間3ヶ月〜6ヶ月の流れ


転職活動にかかる期間は、一般的に3ヶ月から6ヶ月程度と言われています。在職しながら活動する場合、仕事との両立が必要になるため、余裕を持ったスケジューリングが重要です。
データで見る転職活動
厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果の概況によれば、令和4年の入職率は15.2%、離職率は15.0%となっており、入職者数が離職者数を上回る「入職超過」の状態が続いています。これは企業が積極的に採用活動を行っていることを示しており、20代の転職希望者にとっては追い風となる環境です。
【参考】厚生労働省|令和4年雇用動向調査結果の概況
| フェーズ | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 準備 | 2週間〜1ヶ月 | 自己分析、情報収集、キャリアプラン策定 |
| 書類作成・応募 | 1ヶ月〜2ヶ月 | 履歴書・職務経歴書の作成、求人検索、エントリー |
| 面接 | 1ヶ月〜1.5ヶ月 | 面接対策、一次〜最終面接 |
| 内定・退職交渉 | 1ヶ月〜1.5ヶ月 | 条件交渉、退職届の提出、引継ぎ、入社準備 |
この流れを頭に入れておくことで、「今はどの段階にいて、次に何をすべきか」が明確になります。
STEP 1:自己分析と情報収集など準備をする
家を建てるのに設計図が必要なように、転職にも「軸」が必要です。ここがおろそかになると、入社後のミスマッチにつながります。



自己分析は面倒に感じるかもしれませんが、ここを省略すると後悔します。僕が担当した方で、勢いで転職して半年で辞めてしまったケースがありました。「やりたいこと」ではなく「逃げたいこと」だけで動いてしまった結果でした。
「なぜ転職するのか」を言語化する
転職の動機を明確にしましょう。「給料が低い」「人間関係が辛い」「スキルアップしたい」など、本音を書き出してください。ネガティブな理由でも構いませんが、それを「次の職場でどう解消したいか」というポジティブな目的に変換することが重要です。
キャリアの棚卸しと自己分析をする
これまでの業務経験を洗い出します。大きな実績である必要はありません。
- どんな業務を担当してきたか(具体的数値があればベスト)
- 仕事の中で工夫したこと、意識したこと
- 苦労したこと、それをどう乗り越えたか
- 得意なこと、苦手なこと
これらを書き出すことで、あなたの「強み」が見えてきます。現場で見ていると、過去の「嬉しかった瞬間/辛かった瞬間」を5つずつ書き出すだけで意外な軸が見えてくる方も多いです。完璧な棚卸しを目指さず、まず思いつくところから書き出すのがコツです。
20代であれば、スキルそのものよりも「仕事に取り組む姿勢」や「学習意欲」が評価対象となります。
業界・職種の研究をする
未経験の職種を目指す場合、その仕事の「実態」を知る必要があります。「どんなスキルが必要か」「将来性はあるか」「平均年収はどのくらいか」を調べましょう。



華やかなイメージだけで飛び込むのは危険です。求人票の文言だけで判断せず、実際にその仕事をしている人のSNSやインタビュー記事、エージェントへのヒアリングで「1日の流れ」「大変なところ」まで具体的に把握してから動くことをおすすめします。
STEP 2:応募書類(履歴書・職務経歴書)を作成する
書類選考は転職活動の最初の関門です。ここで落ちてしまっては面接に進めません。弊社の支援データでも、書類通過率は81.5%と高い水準を維持していますが、それは「業務内容の羅列」ではなく「数値と工夫」が書かれた書類だからです。



職務経歴書でよくある失敗が、業務内容の羅列です。それでは伝わりません。「何をどう伸ばしたか」「どんな数字を出したか」「どう工夫したか」を書くだけで、書類通過率が大きく変わる感覚があります。
履歴書の書き方を押さえておく
履歴書は「正確なプロフィール」を伝える書類です。誤字脱字がないことは大前提です。写真は清潔感のある服装で撮影し、志望動機欄は応募企業ごとにカスタマイズしましょう。
職務経歴書の書き方ポイントを押さえておく
職務経歴書は「あなたの実力」をプレゼンする書類です。単なる業務リストではなく、「何ができるか」を伝える必要があります。
- 見やすさを重視:箇条書きを活用し、A4用紙2枚程度にまとめる。
- 数値で語る:「売上目標達成」だけでなく「目標比120%達成」など具体的に。
- プロセスを書く:結果だけでなく、そこに至るまでの工夫や行動を書く。
未経験者はポータブルスキルをアピールする
未経験職種への応募では「即戦力スキル」はありません。その代わり「ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)」をアピールします。コミュニケーション能力、論理的思考力、PCスキル、課題解決能力などは、どの職種でも通用します。「前職の経験が、新しい仕事にどう活かせるか」という接点を見つけることが鍵です。
STEP 3:求人を探して応募する
準備が整ったら、いよいよ求人に応募します。求人を探す媒体は1つに絞る必要はありませんが、最初から5つも6つも登録すると管理しきれなくなります。転職サイトとエージェントを1つずつ、合計2つから始めるのが現実的です。
求人媒体5種の早見表|どれが自分に合うか
| 媒体 | 特徴 | こんな人に向く | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 転職エージェント | アドバイザーが面談で軸を整理し、求人紹介・書類添削・面接対策まで伴走。 | 手順がわからない/初めての転職/20代未経験 | 担当者との相性が合わないこともある |
| 転職サイト | 自分のペースで求人を検索・応募。doda・マイナビ転職など。 | 自分で動きたい/求人を眺める段階 | 書類添削や面接対策は自力で行う必要あり |
| スカウトサービス | 登録した経歴を見た企業・エージェントからオファーが届く。 | 市場価値を試したい/時間がない | 経歴が薄い20代前半はスカウト数が少なめ |
| ハローワーク | 公的機関の窓口で相談・応募。地域密着求人が多い。 | 地元で働きたい/公的支援を使いたい | 求人の質にばらつきがある |
| 企業公式・SNS直接応募 | 気になる企業の採用ページ・LinkedInなどから直接応募。 | 行きたい企業が決まっている | 非公開求人にはアクセスできない |
転職サイトに登録して自力で探すパターンと、転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーに求人を探してもらうパターンがありますが、転職の仕方がわからない方にはエージェント+転職サイトの2つ併用から始めるのがおすすめです。
転職サイトはまずdoda・マイナビ転職などの大手に登録しましょう。希望する職種・勤務地・年収などの条件を設定し、毎日新着求人をチェックする習慣をつけます。気になる求人は「お気に入り」に保存しておきます。
次に、転職エージェントに登録します。エージェントにも専門分野があるため、あなたの希望にマッチしたエージェントを選ぶのがポイントです。
エージェント活用のメリット
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 履歴書・職務経歴書を添削してもらえる
- 模擬面接で練習できる
- 企業との日程調整を代行してくれる
- 年収交渉を代わりにしてくれる



エージェント登録後の初回面談では、STEP 1で書き出した「転職の軸」をしっかり伝えてください。「年収は最低○○万円」「残業は月20時間以内」「土日休み必須」など、譲れない条件は具体的に伝えていただいて構いません。遠慮する必要はありません。
「いきなり求人紹介を受けるのは抵抗がある」「まず話を聞いてみたい」という段階の方も、相談だけでエージェントを使うことは可能です。
エージェントを相談目的だけで使えるかは、別記事でくわしくまとめています。


求人の正しい見方とブラック企業の見抜き方を覚えておこう
厳正にチェックはしているものの、求人サイトやエージェントが扱う求人の中に、ブラックな企業が紛れていないとは限りません。求人を見る際は、以下の項目を必ず確認してください。
- 年間休日数:105日以上が目安(120日あれば優良)
- 完全週休2日制かどうか:「週休2日制」(月1回でも2日休みがあればOK)と「完全週休2日制」(毎週必ず2日休み)は違う
- 固定残業代(みなし残業)の時間数:45時間を超える場合は要注意
- 給与の内訳:基本給がいくらで、どこまでが手当か
- 試用期間中の待遇:本採用時と条件が変わらないか
- 社会保険完備:健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の4つ
- 具体的な仕事内容:抽象的な表現ばかりでないか
以下のような文言がある求人は、慎重に判断してください。
- 「アットホームな職場」「家族のような温かさ」→ 長時間労働を美徳とする文化の可能性
- 「夢を叶える」「やりがい重視」→ 低賃金を正当化する傾向
- 「幹部候補生募集(未経験歓迎)」→ 離職率が高く常に募集している可能性
- 「年齢不問」→ 人が集まらない何らかの理由がある可能性
- 「学歴不問」「経験不問」が過度に強調 → 誰でも良いほど人手不足
気になる企業が見つかったら、OpenWorkや転職会議などのサイトで、応募前に必ず口コミサイトをチェックしましょう。



口コミサイトでは在籍社員・退職者の生の声が見られます。「残業時間」「有給消化率」「社風」などのリアルな情報を確認してください。ただし、ネガティブな口コミに偏りがちなので、複数の口コミを総合して判断することが大切です。
まずは5〜10社に応募してみる
最初から「ここしかない」と1社に絞るのではなく、条件に合う企業5〜10社に応募してみましょう。複数社への同時応募が基本です。複数社を進めることで、内定時期がそろえば条件比較もしやすくなります。
複数社に応募すると、どこに応募したかわからなくなります。ExcelやGoogleスプレッドシートで以下の項目を管理すると良いでしょう。
- 応募日
- 企業名
- 職種
- 選考ステータス(書類選考中、一次面接待ち、など)
- 次回アクション(面接日時、返信期限など)
STEP 4:面接対策をして選考に進む
書類が通れば面接です。中途採用の面接は、新卒時のような「自己PR大会」ではなく、「対話」の場です。



面接は「取り調べ」ではなく「お見合い」だと考えてみてください。相手の面接官も「この人がうちに合うか」を見ているので、緊張しすぎず自然体で話すことが一番大事です。
よく聞かれる質問と回答例を押さえておく
以下の3つは必ず聞かれます。一貫性のある回答を用意しましょう。
- 自己紹介・職務経歴:1〜2分程度で簡潔に。これまでのキャリアの要約を話します。
- 退職理由:ネガティブな理由は避け、「御社でなら実現できる」という前向きな理由に変換します。
- 志望動機:「なぜその業界か」「なぜその職種か」「なぜその会社か」の3段構成で話します。
逆質問は必ずする
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれたら、必ず質問してください。これは意欲をアピールする最後のチャンスです。「入社までに勉強しておくべきことはありますか?」「活躍している社員の共通点は何ですか?」などが有効です。



「特にありません」と答えるのはおすすめしません。逆質問なしは「準備していない/興味が薄い」と受け取られやすく、僕の面談でも「もう1問用意しておけば結果が違ったかも」とおっしゃる方が多いです。
STEP 5:内定が出たら退職交渉・入社をする
内定が出ても終わりではありません。ここからの手続きが重要です。
内定を受けるかどうかの目安を決める
複数の内定が出た場合、または現職に残るか迷った場合、最初に書き出した「転職の軸」に立ち返りましょう。年収、働き方、将来性など、優先順位が高い条件を満たしているか冷静に判断します。労働条件通知書は必ず書面でもらい、内容を確認してください。
円満退職をする
退職交渉はトラブルになりやすいポイントです。以下の手順を守りましょう。
- 直属の上司にアポイントを取り、口頭で伝える(メールやLINEはNG)。
- 「相談」ではなく「報告」として、固い意志を伝える。
- 退職日は就業規則を確認し、最低でも1ヶ月以上の余裕を持つ。
- 引き継ぎ資料を作成し、最後まで責任を持って業務を行う。
民法627条と就業規則の関係|2週間前通知の実務
民法第627条により、期間の定めのない雇用契約(正社員)の場合、退職の申し出から2週間で退職することが可能です。就業規則に「退職は○ヶ月前に申し出ること」と記載されていても、強制力としては民法が優先されると一般的に解釈されています。
ただし実務上は、引き継ぎ期間を考慮して1〜2ヶ月前に申し出るのが一般的です。法律的には2週間前でも退職できますが、円満退職を目指すなら就業規則の期限内に余裕を持って伝えるのが現実的です。
【参考】e-Gov法令検索|民法



退職の伝え方はよくご相談いただきます。「もう決めました」と堂々と伝えていただいて構いません。引き止められて揺らぐと、向こうも本気で止めてきます。辞める理由は「一身上の都合」で十分で、詳しく話す義務はありません。


自分の市場価値を知る方法|年収相場・スキル棚卸し・公的データの見方
「自分の市場価値がわからないから動けない」。これは弊社の面談でも本当によく伺うご相談です。市場価値は感覚で語っても始まらないので、無料ツールと公的データの2方向から客観的に確認するのが近道です。
年収診断ツールの使い方(dodaやミイダス)
dodaの年収査定やミイダスは、経歴を入力するだけで「いまの転職市場で想定される年収レンジ」を提示してくれます。5〜10分で完了するので、迷っているならまず1つだけやってみるのがおすすめです。
注意点として、診断結果は「市場の平均的なレンジ」であって「あなたへの内定オファー額」ではありません。レンジ上限を狙うには、後述のポータブルスキルの言語化と企業選びが必要になります。
ポータブルスキルで経歴を棚卸しする
市場価値の本質は「他社でも通用するスキル」をどれだけ持っているかです。前職の業務をそのままリスト化するのではなく、以下の3つの視点で言語化します。
- 仕事のし方(対課題スキル):課題発見・計画策定・問題解決・分析など
- 人との関わり方(対人スキル):社内調整・顧客折衝・部下育成・チーム運営など
- 専門知識・テクニカルスキル:業界特有の知識・ツール操作・資格など
厚労省「job tag」では、職種ごとに「必要なスキル・知識」が公開されているので、自分の経験と照らし合わせると棚卸しがしやすくなります。
【参考】厚生労働省|職業情報提供サイト job tag
公的データで職種別の平均年収を確認する
個別ツールの数字だけだと「本当にそんなものか」と不安が残るので、公的データでも裏付けを取ります。厚労省「賃金構造基本統計調査」では、職種別・年齢別・性別別の平均賃金が確認できます。
「20代後半の○○職の平均賃金は月××万円」というレンジを把握しておくと、求人票の提示年収が高いのか低いのかが判断できるようになります。提示年収が「平均より大幅に低い」「平均より大幅に高い」の両方とも、その理由を確認すべきサインです。
【参考】厚生労働省|賃金構造基本統計調査



「自分の市場価値なんて低いに決まってる」と最初におっしゃる方が、面談で経歴を棚卸ししていくと「あ、それも武器になるんですね」と表情が変わる場面がよくあります。一人で判断する前に、客観的なデータと第三者の目を一度入れてみてください。
在職中に動くか退職してから動くか|お金と精神面の比較
「いまの会社を辞めてから転職活動した方が時間が取れるのでは」。これも面談でよく伺う質問です。結論から書くと、特別な理由がなければ在職中に動くことを強くおすすめします。お金と精神面の両方の理由があります。
| 比較項目 | 在職中に動く | 退職してから動く |
|---|---|---|
| 収入 | 維持(給与・賞与あり) | なし(要:生活費3〜6ヶ月分の貯金) |
| 活動時間 | 平日夜・土日に限られる | 自由に確保できる |
| 精神的な余裕 | 高い(焦らず判断できる) | 低くなりがち(「早く決めないと」の焦り) |
| 面接での印象 | 「計画的に動いている」 | 離職期間が長いと「なぜ働いていない?」を聞かれる |
| 交渉力 | 「現職に残る」が選択肢として残る | 「決まらないと困る」が透けやすい |
| 向く人 | 原則すべての方 | 休職や心身の不調で在職継続が困難な方 |
在職中転職のメリットとデメリット
在職中の最大のメリットは「収入が途切れないことによる精神的な余裕」です。お金の心配がない状態で求人を選べるので、妥協のない判断ができます。デメリットは、時間が限られることと、面接日程の調整が大変なことです。エージェントを活用すれば日程調整を代行してもらえるので、ハードルはかなり下がります。
土日に転職相談できるエージェントは、別記事で紹介しています。


退職してから動く場合の必要資金(生活費3〜6ヶ月分)
退職後に活動する場合、最低でも生活費3〜6ヶ月分の貯金を準備してください。一人暮らしであれば月15〜25万円×3〜6ヶ月=最低45万〜150万円程度が目安です。
転職活動が予想より長引くことは珍しくありません。「2ヶ月で決まる予定が4ヶ月かかった」というケースを面談でもよく伺います。貯金が尽きる前に内定を出さねばと焦り始めると、判断が雑になり、結果的に妥協した転職をすることになります。
ハロートレーニング(公的職業訓練)の活用
退職後にスキルを身につけたい方には、ハロートレーニング(公的職業訓練)という選択肢もあります。離職者向けの「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない方向けの「求職者支援訓練」があり、いずれも受講料は無料(テキスト代は自己負担)です。
ITスキル・事務スキル・介護・建築など分野は幅広く、3ヶ月〜2年程度の訓練を受けながら次のキャリアを準備できます。一定の条件を満たせば訓練期間中に給付金(職業訓練受講給付金)を受けられるケースもあるので、最寄りのハローワークで相談してみてください。
【参考】厚生労働省|ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)
失業給付の基本|離職票と受給資格期間
退職後に雇用保険の失業給付(基本手当)を受けるには、原則として離職前2年間に雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上必要です(会社都合退職や特定理由離職者は6ヶ月以上)。退職時に会社から離職票を受け取り、最寄りのハローワークで手続きを行います。
自己都合退職の場合、手続きから給付開始までに2〜3ヶ月の給付制限期間があるため、退職前から貯金を準備しておく必要があります。
【参考】厚生労働省|雇用保険制度



在職中か退職後かは、お金と時間のどちらを優先するかで決めてください。迷ったら一緒に考えましょう。心身の不調で在職継続が辛い場合は、無理せず退職を優先する選択もあります。
転職の仕方がわからない20代・未経験者が陥りやすい「6つの落とし穴」と回避策
転職活動の流れを理解したところで、次は「やってはいけないこと」を知っておきましょう。多くの20代転職者が陥りがちな失敗パターンを事前に知っておくことで、無駄な遠回りを避けることができます。
落とし穴①安易な「とりあえず退職」は危険
「今の仕事が辛すぎる。もう限界だから、とりあえず辞めてからゆっくり転職先を探そう」と考える方がいらっしゃいます。気持ちは非常によく分かりますが、これは極めてリスクの高い選択です。
まず、収入が途絶えることで金銭的な不安が大きくなり、焦りが生まれます。すると「早く決めなければ」というプレッシャーから、本来なら見送るべき条件の企業にも妥協して応募してしまう傾向があります。結果として、「前職よりも悪い環境に転職してしまった」というケースも少なくありません。
また、離職期間が3ヶ月、6ヶ月と長引くほど、面接で「なぜこの期間働いていなかったのですか?」という質問に答えにくくなります。企業側も「計画性がない」「何か問題があったのでは」という懸念を抱きやすくなります。
基本的には「在職中に転職活動を進める」ことを強くおすすめします。仕事を続けながら面接に行くのは確かに大変ですが、平日夜や土曜日に面接を設定してくれる企業も増えています。エージェントを活用すれば、企業との日程調整も代行してもらえます。
落とし穴②「大手企業なら安心」という思考停止
「有名な大手企業に入れば安泰だ」という考え方も、実は危険な落とし穴です。確かに大企業には福利厚生の充実、社会的信用、研修制度などのメリットがありますが、それだけで判断するのは早計です。
大企業であっても、配属される部署によっては長時間労働が常態化していたり、古い体質が残っていて若手に裁量が与えられなかったり、事業の将来性が不透明だったりすることがあります。また、大企業ゆえに異動が頻繁で、希望しない職種に配属されるリスクもあります。
一方、中小企業やベンチャー企業の中には、若手でも責任ある仕事を任せてもらえる環境があり、急成長している優良企業も多数存在します。「会社の知名度」や「規模」だけで判断するのではなく、「その会社で自分が何をするのか」「自分の成長につながるか」「働き方は自分に合っているか」という視点で選ぶことが重要です。
企業選びの際は、以下のポイントを総合して判断しましょう。
- その企業の主力事業は成長市場にあるか
- 自分がやりたい仕事内容と一致しているか
- 実際の残業時間や休日出勤の実態はどうか(口コミサイトで確認)
- 若手社員の離職率はどの程度か
- キャリアパスは明確に示されているか
「○○株式会社に入社する」ではなく、「○○株式会社の△△部門で□□の仕事をする」というレベルまで具体的にイメージできるかどうかが、ミスマッチを防ぐカギとなります。
落とし穴③情報収集不足で「イメージだけ」で応募する
「IT業界は稼げるらしい」「マーケティング職は華やかそう」「事務職は楽そう」といった表面的なイメージだけで職種を選ぶのも危険です。実際に働いてみると、想像と現実のギャップに苦しむことになりかねません。
例えば、IT業界といっても、プログラマー、インフラエンジニア、営業、企画など職種は多岐にわたり、それぞれ求められるスキルや働き方が全く異なります。また、事務職も「ルーティンワークだけ」というイメージとは裏腹に、複数の業務を同時並行でこなし、細かいミスも許されないプレッシャーのある仕事です。
気になる職種が見つかったら、以下の方法でリアルな情報を集めましょう。
- その職種の「1日の流れ」を紹介している記事や動画を見る
- 転職エージェントに、その職種の実態を詳しく聞く
- 可能であれば、その職種で働いている知人に話を聞く
- 職種別の口コミや体験談を複数読む
理想と現実のギャップを事前に知っておくことで、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らすことができます。
落とし穴④1社に絞って他選考が消える
「ここしか受けない」と1社に絞って活動するのは、リスクが高い選択です。書類選考で落ちる、最終面接で見送られる、内定が出ても条件交渉で折り合わないなど、いずれかの段階で止まると、またゼロから求人を探し直すことになり、活動期間が大幅に延びます。
本命企業は1〜2社に絞ってよいですが、同時期に「経験を積むための選考」「比較対象としての選考」を含めて常に5〜10社が並行している状態を目指しましょう。複数社の選考が並行することで、本命企業の選考でも「他社内定が出ているので」と交渉材料が増えます。
落とし穴⑤エージェント任せで自分の軸を作らない
エージェントは便利ですが、「軸はそちらで決めてください」と丸投げするのは危険です。エージェントは紹介した求人の入社が決まることで報酬を得る仕組みのため、構造的に「受かりやすい求人」を優先的に提案する傾向があります。
自分の軸(譲れない条件・優先順位)を最低限自分で決めておき、エージェントには「この軸に合う求人だけ紹介してください」と伝える形がベストです。軸が定まらないままだと、エージェントから提案された求人を「なんとなく良さそう」で受けてしまい、入社後にミスマッチが発覚するパターンに陥りやすいです。
落とし穴⑥転職理由を「人のせい」で語ってしまう
面接で「退職理由を教えてください」と聞かれた時、「上司が悪かった」「同僚と合わなかった」「会社の方針が変わった」と外部要因だけで語ってしまうと、評価が大きく下がります。
採用側から見ると、他責で語る人は「次の職場でも同じことを言って辞めるかもしれない」と懸念されやすくなります。実際の退職理由がネガティブでも、面接では「○○の経験を活かして、御社でなら△△を実現したい」というポジティブな目的に変換するのが鉄則です。
面接で企業が候補者のどこを見ているかは、株式会社グッド・クルー社員のインタビュー記事もあわせてご参照ください。


動き始めてからも「応募はしているが内定が出ない」という段階で止まる方もいます。原因は書類か面接か、市場とのズレかなど切り分けが必要です。
行動を始めても内定が出ない状態の対策については、別の記事で解説しています。





落とし穴を1つでも事前に知っているだけで、面接の通過率が変わってくる感覚があります。よくあるお見送りのパターンとして、面談で見ていると「他責で語る」「短期離職を繰り返している説明が薄い」「面接マナーの基本が抜けている」の3つが目立ちます。一つひとつは小さなことですが、合否を分けます。
「何から始めればいいか」がわからない20代の方はノビルキャリアにご相談ください
「自分一人で進めるのは難しい」「方向性が定まらないまま動き出すのは不安」と感じる方は、転職エージェントの面談で軸を一緒に整理するのも一つの選択肢です。私たちノビルキャリアは20代の方を中心に、これまで10,000名以上の支援実績があり、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。
「何をしたいかまだ決まっていない」「未経験でもいい求人があるか不安」「在職中なので時間が取れない」。どんな段階でも面談は無料です。書類の叩き台は弊社で作りますし、平日夜・土日のオンライン面談にも対応しています。書類選考通過率は81.5%を維持しており、書類添削から面接対策まで一貫してサポートします。
| サービス名 | ノビルキャリア(私たち) |
|---|---|
| 対象 | 20代の正社員志望・第二新卒・未経験・フリーター |
| 支援実績 | 10,000名以上(内定承諾者の平均年齢24.7歳・約85%が20代) |
| サポート内容 | 軸の言語化・求人紹介・書類添削(書類通過率81.5%)・面接対策・日程調整・年収交渉 |
| 対応エリア | 東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市 |
| 面談形式 | オンライン対応・平日夜および土日も可 |
| 利用料金 | 完全無料・登録3分・相談だけでもOK |



「何も決まっていない段階で相談していいんですか」と聞かれることが多いのですが、何も決まっていない段階こそ僕にご相談ください。一緒に軸を整理して、納得できる選択肢を並べていきましょう。
完全無料・登録3分・相談だけでもOK
初めて転職する方から転職エージェントによく寄せられる質問


Q1. 転職活動をしていることが会社にバレませんか?
A. 基本的にはバレません。会社のパソコンやメールアドレスを使わず、私用のスマホやPCを使用してください。また、同僚にうかつに話さないことも重要です。エージェントへの連絡や面接日程の調整も、私用の連絡先で行いましょう。
Q2. 資格がないと転職は難しいですか?
A. 必須資格がある専門職(医師、看護師など)を除き、資格は必須ではありません。20代の中途採用では、実務経験やポテンシャルの方が重視されます。資格取得のために半年〜1年費やすより、活動を始めた方が早い場合が多いです。
Q3. 面接は私服でもいいですか?
A. 指定がない限り、スーツが基本です。「服装自由」と言われた場合でも、オフィスカジュアル(ジャケット着用など)が無難です。迷ったら一段階フォーマル寄りに合わせる、と覚えておくと安心です。
Q4. 何社に応募するのが普通ですか?
A. 同時並行で5〜10社が目安です。書類選考は全社が通るわけではないので、面接段階で3〜5社残るくらいの母数を最初から確保しておくと、活動が長引きません。本命1〜2社+比較対象3〜8社の構成がおすすめです。
Q5. 転職活動の費用はどれくらいかかりますか?
A. 在職中の活動なら10万円程度、退職後なら生活費3〜6ヶ月分が目安です。在職中の費用内訳は「スーツ・写真代・交通費・カフェ代」など。エージェントの利用料金は無料です。
Q6. エージェントは複数登録した方がいいですか?
A. 2〜3社の登録が目安です。1社だけだと比較ができず、5社以上だと管理しきれません。大手1社+20代特化1社の組み合わせがおすすめです。担当者との相性も大事なので、合わないと感じたら担当変更を申し出ても問題ありません。
まとめ|転職は正しい手順を踏めば怖くない
「転職の仕方がわからない」という不安は、行動することでしか解消されません。まずは小さな一歩、たとえば「自分の経歴を書き出してみる」「気になる求人を眺めてみる」ことから始めてみてください。
この記事のポイント総まとめ
- まず最初の3アクションだけ動く:市場価値を1つ調べる/媒体を1つ登録/転職理由を1行で書く。これで方向性が動き始める。
- 「わからない」の原因を切り分ける:手順がわからないのか、やりたいことがわからないのかで進め方が変わる。
- 標準期間は3〜6ヶ月:在職中に計画的に進めるのが基本。焦らず余裕を持ったスケジューリングを。
- 市場価値は無料ツール+公的データで客観確認:dodaやミイダスの年収診断、厚労省job tag、賃金構造基本統計調査を活用。
- 在職中転職を強くおすすめ:収入維持と精神的余裕が判断の質を上げる。退職後活動には生活費3〜6ヶ月分の準備が必要。
- 求人媒体は5種を理解して2つから始める:エージェント+転職サイトの併用が初心者には最適。
- 書類は「数値と工夫」で語る:業務の羅列ではなく具体的な数字とプロセスを盛り込む。
- 面接は「対話」の場:一方的なPRではなく企業との相性を確認するお見合い。
- 退職交渉は「報告」スタイルで:民法627条で2週間前から退職可能だが実務上は1〜2ヶ月前が円満。
- 6つの落とし穴を回避する:とりあえず退職/大手安心論/イメージ応募/1社絞り/エージェント丸投げ/他責退職理由。



最初の一歩は「自分の市場価値を1つ調べる」だけで十分です。そこから次の動きが見えてきますので、無理せず一歩ずつ進めてくださいね。迷ったらいつでも僕にご相談ください。


運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |

