「重要データこそ、必ずデリート。」株式会社HAKU 内川さんが語る、信頼を支えるパソコン処分の裏側

「未経験からでも、これから伸びる業界で、裁量を持って働きたい」。そんな人に、ぜひ知ってほしい会社があります。
株式会社HAKUは、企業から不要になったパソコンを回収し、データを消去して、リサイクルやリースで再び世の中に循環させる会社です。「人と地球から喜ばれる企業」 を理念とし、環境にやさしく、企業の情報も守る、縁の下の仕事を担っています。
今回は、広報・マーケティングを担当する内川雄大さんに、この事業の面白さや、未経験からどう働けるのか、どんな人が活躍しているのかを伺いました。
読み終わる頃には、「パソコンを捨てずに活かす」という仕事の奥深さが見えてくるはずです。
株式会社HAKU
広報・マーケティング 内川 雄大
企業から不要になったパソコンの回収・データ消去・リサイクル・リユースを手がける株式会社HAKUで、広報とマーケティングを担当。インターネット広告の運用やWebサイトのSEOなど、会社の集客全般を一人で担う。新卒では別業種に就き、複数回の転職を経て、前職のインターネット広告会社時代に取引先だった同社へ入社。
捨てずに、もう一度活かす。パソコン回収が支える環境とセキュリティ

編集部内川さん、まず株式会社HAKUさんがどんな事業をされているのか、教えていただけますか?



弊社は、企業から不要になったパソコンを回収して、処分する会社です。業務は大きく分けると2つあって、一つはお客様のところへ車でうかがってパソコンを回収してくる仕事。もう一つは、回収したパソコンを分解して、データが入っている部分を取り出す仕事ですね。



回収して、ただ捨てるわけではないんですね。



そこが弊社の特徴で、パソコンも、コードやACアダプター、液晶モニターといった周辺機器も、ほぼすべてリサイクルしているんです。一般的な産業廃棄物の業者さんだと、その名の通り廃棄する形になるんですけど、弊社を使っていただくだけで、環境にいい。そこはすごく理念に沿っているところかなと思います。



恥ずかしながら詳しくないのですが、「廃棄」と「リサイクル」は、具体的にどう違うんでしょう?



廃棄は、燃やすとか埋めるとか…ゴミとしてそのまま捨てることですね。リサイクルは、パソコンをパーツごとにばらして、素材ごとに分けて、溶かして、また素材として蘇らせるんです。



そういえば、基盤を溶かして金を抽出する動画を見たことがあります。とっても勉強になります…!



それに加えて弊社は「リユース」もやっていて、回収したパソコンのデータを完全に削除し、中古品として再利用できる状態で販売することもあります。



埋めずに、もう一度世の中で使われる形にする。それは環境にも、資源にもやさしい循環ですね。
「裁量しかない」場所へ。代理店から事業会社に飛び込んだ理由



事業の全体像が見えてきました。ちなみに内川さんご自身は、どういう経緯でこの会社に入られたんですか?



僕はもともと、インターネット広告の会社にいたんです。その時に、代理店みたいな立ち位置で、この会社の広告を代わりに運用していて。そこで知り合って、その後、社員として転職しました。



取引先から、その会社の社員へ。かなり思い切った決断ですよね…。



そうだと思いますね。



ズバリ、転職の決め手はどこにあったんですか?



一つは、ずっと代理店として人の商売の上でやる会社にいたので、事業会社側でやりたかったこと。もう一つは、成果を出せばそれに応じた報酬を出してくれるということを外から見て知っていたこと 。最後は、若いメンバーが多くて、傍から見ていてすごく印象が良くて、こういう人たちと一緒に働いた方が楽しそうだなと思ったことですね。



入られてみて、実際はどうでしたか?



もう、めっちゃ良かったと思ってます(笑)。今は広告もSEOもFAXも、集客のすべてを僕が見ている立ち位置で。担当が僕だけなので、相談できる人がいなくて、自分で調べて自分で決めてやらなきゃいけない。そこは大変なんですけど、そういう裁量のある場所に行きたかったので、そこが楽しいんです。



大変さとやりがいが、ちょうど裏表になっているんですね。
データは、社外に出す前に消す。信頼を支える徹底ぶり





パソコンを扱う以上、データのセキュリティってとても重要ですよね。実際、どういう流れでデータを消していくんでしょう?



いくつかあるサービスの中で、無料回収サービスを例にすると、スタッフがハイエースで、午前中に6社、午後に8社、といった感じでお客様を回ってパソコンを持ち帰ってくるのですが、それをセキュリティルームで解体して、裏側にあるハードディスクやSSDという、データが入っている装置を取り外すんです。そのうえで、専用の機械で物理的に壊す、磁気で消す、ソフトウェアで消去する、この3つのどれかでデータを消します。



物理的に壊してしまうこともあるんですね。そこまでやると聞くと、安心感があります。



金融機関や官公庁のような、セキュリティに厳しいお客様も多いんですよ。中には、データが消える前は、パソコンを社外に持ち出せないという会社さんもあって。その場合は、お客様先までうかがって、その場でパソコンを分解、HDD、SSDを物理破壊します。



お客様の目の前でデータを消去するわけですね。



はい。大事なデータは社外に出る前に消す。お客様先での物理破壊については、業界の中でも早くから手がけてきたので、実績はかなりある方だと思います。



預ける側からすれば、そこまでしてくれると心強いですね。品質を保つために、大切にしていることはありますか?



確認やチェックを徹底的に行う組織になっていることですね。もちろんセキュリティルームで分解を行うスタッフも丁寧にチェックは行いますが、リユースする製品については、社内に再度チェックするチームがあって、市場に出す前にもう一度確認する。そこがチェック機能になっています。
9割が未経験スタート。動画で学べて、素直な人が伸びる



ここまで専門的なお話でしたが、こうした仕事は、未経験の方でも身につけていけるものなんですか?



はい。弊社は9割以上が未経験入社なんですよ。もちろん、覚えるべき勘所はあります。とくに大事なのが、パソコンを分解して記憶装置を「取り外す」工程です。データが含まれるHDD、SSDは1台に1個だけのこともあれば、裏側に2つ目が隠れていることもあるので、そこを見落とさないことが肝心なんです。



見落とせない工程を、未経験の方はどうやって覚えていくんでしょう?



パソコンを分解する動画を、型番ごとに大量に撮っていて、みんながいつでも見られるようにしているんです。「このパソコンは注意」という案内も、社内チャットで共有していて。だから、機種ごとに動画を見れば、その通りに進められる。未経験の方でも、迷わず作業に入れる仕組みになっています。



型番を見て、動画の通りにやればいい。それなら、未経験からでも安心して始められますね。ちなみに、その動画は社内だけのものなんですか?



実は最近、YouTubeにもあげ始めたんです。「レノボのこの機種の分解方法」みたいな感じで。社員はもちろん、分解方法を探しに来た一般の方にも役立っているみたいですね。
YouTubeチャンネル「パソコン処分のHAKU【公式】」



社内の学びが、そのまま世の中の役にも立っているんですね。ちなみに、内川さんが一緒に働きたいのは、どんな方ですか?



素直な人ですね。例えば「AかBか」と聞かれた際、前置きや言い訳をせず、まずは結論から「Aです」と返せること。相手の意図を正確に理解することと、それを誤魔化さない素直さ。そんな風に、的確で心地よいコミュニケーションができる方と、ぜひ一緒に働きたいですね。



言葉を濁さず、結論から伝えられる。それは相手への配慮でもあって、たしかに素直さにつながりますね。
20代が中心で動かし、業界は右肩上がり





最後に、この会社で働く面白さと、これからについて聞かせてください。



面白さはいくつかあって、自作のパソコンを作っていたり、とにかくパソコンに触れることが好きな人にとっては、楽しい仕事だと思います。 それから、業種を問わず1万社以上のお客様と取引があるので、政府機関から街の小さな会社まで、本当にいろんな会社に出会えるのも面白いところですね。



扱う相手がそれだけ幅広いと、飽きがこなさそうです。会社の中の雰囲気は、どうですか?



メインの事業を実際に見ているトップが、20代なんですよ。自分たちで考えて、決めて、実行して、結果を見る。それができるのが好きな人には、かなり面白いと思います。



裁量があるのは、まさに内川さんが求めていた環境ですもんね。



現場のメンバーから「お客様にこういう見せ方をしませんか」と案が出て、それを僕がWebページに反映する、みたいなことも普通にあります。



若い人の声が、そのまま形になっていくんですね。ちなみに業界そのものは、これからどうなっていくんでしょう?



業種的には、めちゃくちゃ右肩上がりと言われています。AI需要などさまざまな要因で半導体やメモリの供給が不足しており、PCパーツの価格はずっと上がっています。こうした新品市場の供給停滞が追い風となり、我々のリユース・リサイクルの市場は右肩上がりに伸び続けています。 これから伸びる業界で働きたいという人には、すごく合うと思いますよ。



捨てられていたものを、もう一度世の中に循環させながら、業界としても伸びていく。環境にもセキュリティにも貢献しながら、自分の裁量で動いてみたい。そんな気持ちを持つ人にとって、株式会社HAKUは、挑戦しがいのある場所になりそうですね。内川さん、今日は貴重なお話を、ありがとうございました!

