転職理由が人間関係でも大丈夫?面接での伝え方と例文を解説

「転職理由が人間関係なんだけど、面接でそのまま言っていいの?」
転職を考えている方の多くが、人間関係を理由に転職することに不安を感じています。「面接でネガティブな印象を与えてしまうのでは?」と心配する気持ちはよくわかります。
しかし、安心してください。人間関係は転職理由の上位に常にランクインしており、採用担当者もよく理解しています。大切なのは「人間関係で転職する」という事実ではなく、「どう伝えるか」です。
この記事では、転職理由が人間関係の場合の正しい伝え方、具体的な例文、面接で深掘りされたときの対処法までを網羅的に解説します。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、人間関係を理由とした転職支援を数多く行ってきた経験をもとに執筆しています。
株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント
阿部 翔大

転職理由が人間関係でも採用されるのか
結論から言えば、人間関係が転職理由でも、伝え方さえ間違えなければ問題なく採用されます。
人間関係は転職理由の上位に常に入る
厚生労働省の雇用動向調査によると、「職場の人間関係が好ましくなかった」は転職理由の上位に常にランクインしています。つまり、人間関係を理由に転職すること自体はまったく珍しいことではなく、採用担当者もよく理解しています。
参照元:厚生労働省|雇用動向調査
採用担当者は「人間関係」という理由自体を問題視しない
多くの採用担当者は、転職理由が人間関係であること自体を否定的に捉えません。職場環境が合わないことは誰にでも起こりうることであり、環境を変えて活躍したいという前向きな姿勢があれば十分評価されます。
問題にされるのは「どう伝えるか」
採用担当者が気にするのは、転職理由そのものではなく「この人はうちの会社でもまた同じ問題を起こすのではないか」という点です。そのため、人間関係の問題を他者のせいにせず、自分がどう対処しようとしたか、次にどう活かしたいかを伝えることが重要です。
阿部 翔大人間関係が理由でも、伝え方次第で十分採用されます。「人間関係で辞めた」ではなく「より良い環境で力を発揮したい」という伝え方にするだけで、印象は大きく変わります。
転職理由が人間関係の場合にやってはいけない伝え方
まずは面接でやってはいけないNG例を確認しましょう。
前の職場の悪口・特定の人物への批判を話す
「前の上司がパワハラで…」「同僚が非協力的で…」など、特定の人物を批判する発言は、たとえ事実であっても面接官に「この人はうちでも不満を言うのでは」という印象を与えてしまいます。前職の悪口は絶対に避けましょう。
「上司がひどかった」などの感情的な表現をそのまま使う
感情的な表現は「客観的に状況を整理できない人」という印象を与えます。「上司がひどかった」ではなく「コミュニケーションスタイルの違いがあった」など、冷静で客観的な表現に言い換えましょう。
「人間関係が苦手」という自己否定をしてしまう
「自分は人間関係が苦手で…」と言ってしまうと、「対人スキルに問題がある人」と受け取られます。問題は「あなた自身」ではなく「環境との相性」であるという伝え方をしましょう。
曖昧すぎて何も伝わらない答え方
「いろいろあって…」「ちょっと合わなくて…」といった曖昧な表現は、面接官に「何か隠しているのでは」という不信感を与えます。具体的すぎず、かつ何を伝えたいかが明確な回答を準備しましょう。



NG例を事前に知っておくだけで、面接での失敗を防げます。ポイントは「前職の批判」ではなく「自分がどうしたいか」にフォーカスすることです。
転職理由が人間関係の場合の正しい伝え方
ネガティブな転職理由を、ポジティブな志望動機に変換することが鍵です。
「ネガティブな理由→ポジティブな動機」に変換する方法
「人間関係が辛かった」という本音を、「チームワークを大切にする環境で働きたい」というポジティブな動機に変換します。面接官は「この人は何を求めているのか」を知りたいので、「前職でダメだったこと」ではなく「次に何を実現したいか」に焦点を当てましょう。
「前職で学んだこと」にフォーカスする伝え方
「人間関係の難しさを経験したからこそ、コミュニケーションの重要性を深く理解できた」「チームで成果を出すことの大切さを学んだ」など、前職の経験から得た学びを伝えることで、成長志向のある人材という印象を与えられます。
「次にどんな環境で働きたいか」に繋げる伝え方
「風通しの良い職場で、チーム一丸となって目標に向かいたい」「お互いの意見を尊重し合える環境で成長したい」など、次の職場への前向きな希望を具体的に語りましょう。これが志望動機と自然につながります。



面接は「なぜ転職したいか」より「何を実現したいか」を伝える場です。ネガティブな理由もポジティブな動機に変換できれば、面接官の印象は大きく変わります。
転職理由・人間関係の例文集(状況別)
具体的な状況別に、NG例とOK例を対比して例文をご紹介します。
上司との関係が理由の場合の例文
NG例:「上司がパワハラ気質で、毎日怒鳴られていたので辞めました」
OK例:「前職では上司と仕事の進め方について考え方の違いがありました。対話を試みましたが改善が難しく、より建設的なコミュニケーションが取れる環境で成長したいと考え、転職を決意しました。」
同僚・チームとの関係が理由の場合の例文
NG例:「チームの人たちが非協力的で、自分ばかりが仕事を押し付けられていました」
OK例:「前職ではチーム内での役割分担や連携に課題を感じていました。自分なりに改善を提案しましたが、組織の体制上の限界がありました。チームワークを大切にし、メンバーが互いにサポートし合える環境で力を発揮したいと考えています。」



同僚との関係が理由の場合は「チームで協力したい」という前向きな言い換えが効果的です。自分が何を求めているかを明確にすると、面接官にも意欲が伝わりやすくなります。
ハラスメントが理由の場合の例文
NG例:「上司からのパワハラがひどくて、精神的に病んで辞めました」
OK例:「前職では職場環境に課題があり、社内の相談窓口にも相談しましたが改善が見られませんでした。従業員を大切にする企業文化のある会社で、安心して長く働きたいと考え、転職を決めました。」
チームの雰囲気・文化が合わなかった場合の例文
NG例:「職場の雰囲気が暗くて、毎日気が滅入っていました」
OK例:「前職の職場は個人作業が中心で、チームで協力して成果を出す機会が少ない環境でした。チームで目標を共有し、互いに成長できる環境で働きたいという思いが強くなり、転職を決意しました。」



例文はあくまで参考です。大切なのは、自分の状況に合わせてアレンジすること。エージェントとの面談で一緒に回答を作り込むと、自信を持って面接に臨めます。


面接で転職理由を深掘りされたときの対処法
面接官は転職理由を一度聞いた後、さらに深掘りしてくることが少なくありません。事前に対策しておきましょう。
「具体的にどんな人間関係の問題でしたか?」と聞かれたとき
具体的なエピソードを聞かれた場合は、個人名や悪口を避けつつ「仕事の進め方について意見が合わなかった」「報告・連絡・相談がうまくいかなかった」など、業務上の課題として説明しましょう。
「前職でその問題を解決しようとしましたか?」と聞かれたとき
「自分から改善を試みた」という姿勢を見せることが大切です。「上司に相談した」「チームミーティングで提案した」「配置転換を申し出た」など、具体的なアクションを伝えましょう。
「また人間関係で悩む可能性はありませんか?」と聞かれたとき
「前職の経験から、自分がどういう環境で力を発揮できるかを理解できました。御社の〇〇という社風に魅力を感じたのも、そうした自己理解があるからです」と、前向きに答えましょう。



深掘りされることを前提に、一段深い答えを準備しておきましょう。「改善を試みた」「自己理解が深まった」という要素があると、面接官は安心します。
転職理由を人間関係から別の表現に変換する方法
人間関係という本音を、面接で使いやすい表現に変換するテクニックをご紹介します。
| 本音(人間関係の問題) | 面接での変換例 |
|---|---|
| 上司と合わなかった | 「キャリアアップのため、新しい環境でチャレンジしたい」 |
| 同僚との関係が悪かった | 「チームワークを重視する環境で成長したい」 |
| ハラスメントを受けていた | 「従業員を大切にする企業で長く働きたい」 |
| 職場の雰囲気が暗かった | 「活気のあるチームで、互いに切磋琢磨したい」 |
| 孤立していた | 「チームで協力して成果を出すスタイルが自分に合っている」 |
「キャリアアップのため」に変換するパターン
「上司との関係」が理由の場合、「より自分のスキルを評価してくれる環境で成長したい」「正当な評価を受けられる環境でキャリアを積みたい」と変換すると、キャリアアップの意欲が伝わります。
「新しい環境でチャレンジしたい」に変換するパターン
「チームの雰囲気が合わなかった」場合は、「新しい環境で自分の可能性を試したい」「異なるチーム体制で経験を積みたい」と変換すると、挑戦意欲のある人材として評価されます。
「より自分の強みを活かせる環境を求めて」に変換するパターン
「孤立していた」「コミュニケーションが取りにくかった」場合は、「自分のコミュニケーション力を活かせるチーム型の職場で貢献したい」と変換すると、自分の強みをアピールしつつ転職理由を説明できます。



「変換」と言っても嘘をつくわけではありません。人間関係の問題の裏側には「こうありたい」という本音が必ずあります。その本音を前向きに言葉にすることが「変換」です。
退職理由と転職理由の違いを理解する
退職理由(本音)と転職理由(面接での伝え方)は別物でかまいません。
退職理由は本音、転職理由は面接用の表現
退職理由は「なぜ前の会社を辞めたか」、転職理由は「なぜ次の会社で働きたいか」です。面接では退職理由をそのまま話す必要はなく、転職理由に変換して伝えることが一般的です。
嘘をつく必要はないが全てを話す必要もない
嘘をつくことはおすすめしませんが、全てを正直に話す必要もありません。「人間関係が辛かった」という事実は自分の中に留めて、「次にどう働きたいか」という前向きな部分だけを伝えれば十分です。
「言わなくていいこと」と「言うべきこと」の線引き
言わなくていいこと:特定の人物の悪口、感情的な不満、会社の内部事情。言うべきこと:自分がどう成長したいか、どんな環境で力を発揮したいか、志望企業のどこに魅力を感じたか。



転職エージェントには本音を話して大丈夫です。エージェントに本音を伝えたうえで、面接で使える「建前の伝え方」を一緒に準備していくのがベストな方法です。
人間関係で転職する場合の注意点
人間関係が原因で転職する場合、「次の職場でも同じことが起きないか」を事前にチェックすることが重要です。
同じような職場環境に転職してしまうリスク
「とにかく今の職場から逃げたい」という気持ちだけで転職先を決めると、似たような環境に入ってしまうリスクがあります。転職先を選ぶ際は「何が合わなかったのか」を明確にし、その要素がない職場を選びましょう。
転職先の職場環境を事前に見極める方法
面接時に「チームの雰囲気を教えてください」「社内のコミュニケーションスタイルは?」と質問することで、ある程度の情報を得られます。また、口コミサイトやOB訪問を活用し、複数の情報源から判断しましょう。
転職エージェントに「職場の雰囲気」を確認してもらう活用法
転職エージェントは企業の内部事情に詳しいため、「この会社の社風は?」「離職率は?」「チームの雰囲気は?」といった質問に答えてもらえます。人間関係で転職する方は、エージェントのこの機能を最大限に活用しましょう。



転職先の職場環境を事前に確認することが再発防止になります。エージェントに「前職は人間関係で辞めたので、次は雰囲気を重視したい」と正直に伝えてください。それに合った求人を提案してもらえます。
私たちノビルキャリアについて|転職理由・人間関係での転職支援にかける思い
私たちは、「人間関係が辛くて転職したいけれど、次もまた同じことになるのでは」と不安を抱える方に、安心して新しい環境を見つけてもらうことを使命としています。前職での辛い経験を丁寧に受け止め、同じ状況を繰り返さないための職場選びを一緒に進めていきます。
これまで10,000名以上の転職をサポートしており、内定承諾者の平均年齢は24.7歳、支援者の約85%が20代です。対応エリアは東京・大阪・神奈川・兵庫・京都・埼玉・愛知・千葉・広島など全国主要都市に対応しています。
当社の支援実績
当社の支援実績データ
実際の面談で行っていること
人間関係が原因で転職を考えている方の面談では、「前職で何が辛かったのか」を丁寧にヒアリングし、次の職場で同じ問題が起きないための求人選びをサポートしています。
- 退職理由の整理と転職面接での前向きな伝え方の準備
- 職場環境・社風・チーム体制を事前にリサーチした求人紹介
- 逆質問の準備やオンライン面接の形式的なアドバイスまでフォロー
当社が向いている方
- 人間関係の転職理由をどう伝えればよいかわからない方
- 次の職場の雰囲気や人間関係を重視して選びたい方
- 書類作成から面接対策まで一貫してサポートしてほしい方
- 同じ失敗を繰り返さないための職場選びを手伝ってほしい方
当社が合わない可能性がある方
すでに転職活動の経験が豊富で自分で求人を探して応募できる方には、当社のサポートが手厚すぎると感じるかもしれません。その場合は、求人数の多い大手エージェントの方が効率よく転職活動を進められる可能性があります。



人間関係で辛い思いをされた方は、転職活動でも「また同じことになるのでは」と不安を感じがちです。私たちは職場環境のリサーチに力を入れているので、安心して次の一歩を踏み出してください。
転職活動を始めるなら、まず私たちに相談してください|経験者にもおすすめのエージェント
人間関係を理由とした転職を考えているなら、まず私たちにご相談ください。あわせて、相性の良いエージェントを3社ご紹介します。
転職理由・人間関係に関するよくある質問
Q: 転職理由が人間関係だと採用に不利ですか?
A: 不利にはなりません。人間関係は転職理由の上位に常に入っており、採用担当者もよく理解しています。大切なのは「どう伝えるか」であり、前向きな表現に変換できれば問題ありません。
Q: ハラスメントが理由の場合、面接で話してもいいですか?
A: 直接的に「パワハラ」「セクハラ」という言葉を使うのは避けた方がよいでしょう。「職場環境に課題があった」「社内の相談窓口にも相談したが改善されなかった」など、客観的な表現で伝えることをおすすめします。
Q: 転職理由を人間関係以外に変える必要はありますか?
A: 必ずしも変える必要はありませんが、「人間関係が合わなかった」という表現よりも「チームワークを大切にする環境で働きたい」というポジティブな表現に変換した方が印象は良くなります。
Q: 複数回転職していて毎回人間関係が理由の場合、どう伝えれば?
A: 「自分がどういう環境で力を発揮できるかを試行錯誤してきた」という表現にし、「今回の転職では〇〇という基準で職場を選んでいる」と具体的な基準を示しましょう。自己理解が深まっていることをアピールできます。
Q: 退職理由と転職理由は一致させる必要がありますか?
A: 完全に一致させる必要はありません。退職理由は「なぜ辞めたか」、転職理由は「なぜ次の会社で働きたいか」です。矛盾がなければ、転職理由は前向きな内容に変換して伝えて問題ありません。
Q: 転職エージェントには本音(人間関係)を話してもいいですか?
A: むしろ話してください。エージェントに本音を伝えることで、職場環境を重視した求人を紹介してもらえますし、面接で使える「前向きな伝え方」を一緒に準備してもらえます。守秘義務があるため、企業に本音がそのまま伝わることはありません。



転職理由が人間関係であっても、正しい伝え方を知っていれば怖いことはありません。不安な方は転職エージェントと一緒に回答を作り込んでおくと、自信を持って面接に臨めます。
まとめ|人間関係が転職理由でも伝え方次第で採用される
転職理由が人間関係であっても、伝え方さえ間違えなければ転職は成功します。
- 人間関係は転職理由の上位に常に入っており、採用担当者も理解している
- 前職の悪口は避け、「次にどうしたいか」をポジティブに伝える
- 深掘りされることを前提に、一段深い回答を準備しておく
- 転職先の職場環境を事前に確認し、同じ失敗を繰り返さない
- 転職エージェントには本音を話し、面接用の回答を一緒に作る



人間関係で悩んだ経験は、決してマイナスではありません。ノビルキャリアでは、その経験を踏まえたうえで「次こそ自分に合った職場」を見つけるお手伝いをしています。一人で悩まず、まずは気軽にご相談ください。






