「40代、50代になっても、このまま働いていける。」株式会社ミロク情報サービス・髙橋さんが、幼稚園教諭からIT業界へ転職した理由

「40代、50代になっても、このまま働いていけると思えるようになりました」
そう話すのは、株式会社ミロク情報サービスでテクニカルサポートを担当する髙橋万裕子さんです。
新卒で就いたのは、子どもの頃から憧れていた幼稚園教諭の仕事。子どもたちの成長を間近で見守れることにやりがいを感じる一方、体力を使う仕事だからこそ、「ずっと続けていけるのだろうか」と将来を考えるようになったそうです。
その後、長く働ける仕事を求めてIT業界へ転職。医療系システムの導入支援を経験したのち、2度目の転職で、財務・会計・給与などの基幹システムを開発・販売している株式会社ミロク情報サービスへ入社した髙橋さん。
入社当時は会計や簿記の知識はほぼゼロ。不安を抱えながらスタートしたそうですが、研修や周囲のサポートを受けながら知識を身につけ、現在は入社8年目を迎えています。
まったく異なる業界へ踏み出した髙橋さんは、どのように現在のキャリアを築いてきたのでしょうか。転職を決めた理由や現在の仕事、未経験から学べた環境、そしてこれから目指したい姿について詳しくお話を伺いました。
株式会社ミロク情報サービス
髙橋 万裕子
大学で幼児教育を学び、資格取得後、新卒で幼稚園教諭として勤務。その後、IT業界へ転職し、医療系システムの導入支援を経験。2度目の転職で株式会社ミロク情報サービスへ入社し、現在8年目。テクニカルサポート職として、会計事務所などから寄せられるシステムに関する問い合わせ対応を担当。
楽しかったけど、「この働き方をずっと続けられるのかな」と思った
編集部髙橋さんは、もともと幼稚園の先生をされていたんですよね。



はい。小さい頃から幼稚園の先生になりたいという夢があって、大学でもそのための勉強や実習をして、資格を取りました。卒業後はそのまま幼稚園の先生になりました。



ずっと目指していた仕事に就いたんですね。



はい。子どもたちの成長を見守れるのは本当に感動する仕事でしたし、すごく楽しく働いていました。



そこから転職を考えるようになったのは、どうしてだったんでしょう…?



仕事柄、かなり体力が必要なんですよね。楽しく続けられてはいたのですが、30代、40代と年齢を重ねていったときに、「この働き方を体力的に続けられるのかな」と不安を持ち始めたことが最初のきっかけでした。



仕事が嫌になったのではなく、その先まで考えたときに不安が出てきたということですね。



そうですね。それで、もっと長く続けられる仕事を考えるようになって、IT業界への転職を決めました。
お客様の声を聞いても、自分たちでは変えられない。そのもどかしさがありました



幼稚園の次に、現在のミロク情報サービスへ入社されたのでしょうか?



はい。実はそれまでに、別の会社を経験しています。そこでは電子カルテなどの医療系システムを扱っていて、現地へ納品に伺ったり、システムの使い方をご案内したりする導入支援の仕事をしていました。



そこで初めてIT業界に入ったんですね。



そうですね。幼稚園教諭の頃と比べると、体力面では続けやすさを感じていました。でも、仕事をする中で…、別のもどかしさを感じるようになったんです。



もどかしさ、というと…?



その会社は、自社で開発した商品ではなく、他社の商品を代理店として導入する立場だったんです。なので、お客様から「ここがこうなったら、もっと便利なのに」と言っていただくことがあっても、自分たちの商品ではないので、システムの改良まではつなげられない。そこに、ちょっともどかしさがありました。



直接お客様の声を聞いているのに、その先まで動かせない…。



そうなんです。ミロク情報サービスは、自社で開発して、販売して、その後のアフターフォローまで一貫して行っています。前職とは違い、直接開発部門の人と関わることもできるので、そこにも魅力を感じて、2回目の転職で入社した、という流れですね。
顔も手元も見えないからこそ、もっと高いコミュニケーション力が必要だと思った



現在は、テクニカルサポート職として勤務されているんですよね。



はい。システムをご利用いただいているお客様から、操作方法などのお問い合わせを受ける仕事です。基本的には電話対応が中心で、1日に20件から30件ほど対応しています。短いものなら5分、10分で終わりますが、内容によっては1時間近くかかることもあります。



幼稚園でも前職でも、人と接する仕事はずっとされてきたと思います。その中で、テクニカルサポートを選んだのはなぜだったんでしょう?



一つは、やっぱり年齢を重ねても長く働きたいという気持ちがあったので、体力的な負担が少ないデスクワークがいいなと思ったことです。もう一つは、もっと高度なコミュニケーション能力を身につけられるのではないかと思ったことですね。



対面よりも、電話の方がコミュニケーション力を求められるんじゃないか、と。



そう思いました。幼稚園でも前職でも、基本的には相手の顔を見て話していました。でも、電話だと表情も手元も見えません。それに担当制でもないので、普段から関係性ができているお客様と話すわけでもないんです。



初めて話す、表情の見えない方から、その場で困りごとを聞いていく。



担当制であれば、普段のやり取りの中である程度の信頼関係ができていますが、テクニカルサポート職はそうではありません。信頼関係がない状態からコミュニケーションを取り、問題を解決する。そこは、この仕事ならではの難しさであり、やりがいだと思っています。



しかも、相手の状況を理解したうえで答えるには、システムの知識も必要ですよね。



そうですね。システムはどんどん改良されていくので、常に勉強は必要です。
「自分は、この仕事をやっていけるのかな」と正直思いました



入社された時点で、会計や経理の知識はあったんですか?



全くなかったです。



えっ。全く…?



本当にゼロでした(笑)。簿記や会計に触れてこない人生だったので、入社するときは、「自分は果たして、この仕事をやっていけるのかな」と正直思いました。不安はすごくありましたね。



そこから8年続けられているのは大きいですよね。どうやって知識を身につけていったんでしょう?



入社して驚いたことの一つが、研修がすごく手厚かったことです。中途採用だったので、私は「1週間くらい研修をして、あとは実際にやりながら覚えてください、という感じなのかな」と思っていたんです。でも、実際は最初の研修だけでも3か月ほどかけてくださって。



3か月。中途入社でも、かなり時間をかけるんですね。



そうですね。新卒と変わらないくらい丁寧に教えていただいた印象があります。



研修は、どのように進むんですか?



はじめは研修動画をみて学習します。その後、研修動画で基礎知識を身に付けたら実践研修に移ります。実践研修では先輩とお客様の通話を聞かせてもらったり、先輩にお客様役をしてもらってロールプレイングを行ったりします。



なるほど。その3か月という期間は、全員同じなんでしょうか?



いえ、人によって違います。前職で経験がある方なら1か月半くらいで終わる場合もありますし、逆に4か月くらいになる方も。最初に持っている知識や経験、その人の習熟度に合わせて変えています。



未経験だからといって、全員同じスピードで覚えてください、ではないんですね。



そうですね。私はこの研修があったから、知識ゼロからでも仕事を始められた部分はすごく大きかったと思っています。
「40代、50代になっても、このまま働いていける」と思えた





転職してから今までを振り返って、「転職してよかった」と一番感じるのはどんなところですか?



長く働く自分の姿が想像できたことですね。それが一番大きいと思っています。



幼稚園の先生だった頃に不安を感じていた部分ですよね。



そうですね。以前は、「この働き方は20代だからできているんじゃないか」と不安に感じる部分がありました。でも今は、40代、50代と年齢を重ねても、このまま働いていけそうだと思える。そういう安心感を持てるようになったことが、転職して一番よかったと思うところですね。



仕事を続けた先の自分が見えるようになったんですね。



はい。評価制度についても、私はすごくいいなと思っています。幼稚園の先生の頃は、自分の頑張りを評価という形で表すのは難しいと思っていました。でも今は、自分の頑張りが評価やキャリアアップにきちんと反映される。努力が見える形で認められるところも魅力に感じています。



その先のキャリアも、チームを率いる管理職か、専門性を深めていく専門職か、自分で選べるんですよね。



そうですね。今までは管理職だけだったところに専門職という道も増えて、自分で目指す方向を選べるようになっています。私自身は、今まさにどちらが自分に合っているのか悩んでいる途中ですね。



今すぐ一つに決めなくても、選択肢を持ちながらこれからを考えられるのはいいですね。ちなみに髙橋さんは、これからどんな方と一緒に働きたいですか?



仕事に対する姿勢を大切にできる人ですね。私自身、未経験から始めて、研修や上司・先輩方のサポートでここまで来られたので。テクニカルサポート職であれば、お客様がおっしゃった言葉だけではなく、その裏にある本音を汲み取れる方はマッチすると思います。それと、ITやシステムは日々変化していくので、変化に対して前向きに学べる方と一緒に働きたいですね。



今度は、髙橋さんが教えてもらってきたものを、次の人へ渡していく側になるんですね。



そうですね。今まで先輩方に育ててもらった経験を、バトンとして次の世代に引き継いでいきたいと思っています。今の自分があるのは、研修を手厚くしてくださったことや、日々の仕事を支えてくださった上司や先輩方のおかげです。少しずつサポートする側にも回っていますけど、これからもっと次の世代へ引き継いでいきたいです。そうして組織全体が強くなれば、最終的にはお客様へのより良いサポートにもつながると思っています。従業員もお客様も、みんなが幸せになれるところに、自分も貢献していけたらいいですね。



幼稚園教諭として働きながら将来の働き方に不安を感じ、思い切ってIT業界へ踏み出した髙橋さん。会計知識ゼロから始めた仕事は、今では「40代、50代になっても続けられる」と思えるキャリアになりました。そして今度は、自分が周囲から受け取ってきたものを、次の世代へ渡そうとしています。未経験からの転職でも、学べる環境と本人の意欲があれば、その先のキャリアはつくっていける。髙橋さんの8年間のお話から、そのことがよく伝わってきました。髙橋さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
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