「仕事と思わないで、できる仕事がしたい。」株式会社関建設・森田芽理さんが20代で経験を重ね、リフォームの現場にたどり着くまで 

仕事だから、楽しくなくても仕方ない。そう思いながら、毎日出勤している人もいるのではないでしょうか。

一生のうち、仕事に費やす時間は長い。だからこそ、自分なりに楽しめる仕事がいい。株式会社関建設の森田芽理さんは、学生の頃からそんなふうに考えていました。

「仕事と思わないで、仕事ができるもの」。そんな中で目を向けたのが、インテリアの仕事でした。「コーディネートならパズルのように楽しめるかもしれない」と考え、森田さんは働きながら夜間の専門学校へ通います。そして現在は、打ち合わせから図面作成、職人さんの手配、現場監督まで、一貫してリフォームに携わっています。

今回は、森田さんがこの仕事を選んだ背景から、リフォームの現場で大切にしていること、これから一緒に働く若い方への思いまで、じっくりお話を伺いました。

お話を伺った人

株式会社関建設

リフォーム部 森田 芽理

インテリアコーディネーターを目指し、働きながら夜間の専門学校へ2年間通う。20代はカーテン店や照明メーカーなど、さまざまな経験ができる環境を求めて働く。現在は株式会社関建設のリフォーム部に在籍。パナソニックリフォームクラブから紹介のあったお客様を中心に、ヒアリングから図面作成、職人さんの手配、現場監督までを一貫して担当。

目次

仕事と思わないでできる仕事

編集部

森田さんは、リフォームの打ち合わせから図面、現場の監督まで一貫して担当されていると伺いました。まずは、この道に進まれたきっかけから教えていただけますか?

森田さん

はい。学生の頃に、人と違う仕事がやりたいという考えが、まず先にあったんですよね。

編集部

人と違う仕事。どんなイメージを持っていたんでしょう?

森田さん

学生なので、そこまで深く考えていたわけでもないんですけど。漠然と、一般的なデスクワーク…たとえば事務職なんかは多分向かないんじゃないか、と考えまして。じっとしていられないし、勤まらないんじゃないかなとか。(笑)参考書や紙で学ぶことがあまり得意じゃないけれど、身をもって覚えることならできるかな、ということを考えていました。

編集部

私もずっと座り続けるのは苦手です(笑)。そこから、どうしてインテリアにたどり着いたんですか?

森田さん

次に、仕事と思わないでできる仕事って何かないかなと考えたんです。1日のうちでも、一生のうちでも、働く時間は長いですから。それが自分なりに楽しめるものがいいな、というのは思っていたように思います。

編集部

人生の中で働く時間が長いからこそ、自分が楽しめるものを選びたかったんですね。 

森田さん

はい。それで、コーディネートだったら、パズルのように楽しめるかもしれない、と思いまして。先に通っていた知人の話を聞き、より興味を持ち夜間の専門学校に通うようになりました。昼間は仕事をしながら、インテリアコーディネーターを目指して夜は週に2日学校に通い課題をこなす日々を送りました。 

編集部

働きながら勉強も始めたんですね。その専門学校には、どのくらい通われたんですか? 

森田さん

2年ほど通いました。そこで、インテリアコーディネーターとはどういう仕事なのか、ということを学びました。

素直に聞けるのは20代かな、という意識があったんです

編集部

昼間は働きながら専門学校に通っていたということでしたが、その後もインテリアに関わる仕事を続けていったんですか?

森田さん

はい。20代の頃から、素直に聞けるのは20代かな、という意識があったんです。わからないことを人に聞いたり、新しいことを教えてもらったりするには、若いうちの方が素直に受け入れられる。なので、経験できる環境があるなら、いろいろやってみようと思っていました。

編集部

一つの仕事をずっと続けるというより、20代のうちに経験を増やしておこうと。

森田さん

そうですね。インテリアコーディネーターは、広い範囲を扱うことになるので、どんな業務も参考となり仕事に活かせると思い。カーテン屋さん、照明メーカーで経験できる環境があれば行く、みたいな感じで20代を過ごしていましたね。携わりたいと思った会社には求人がなくとも問合せした事もありました。

編集部

カーテン、照明と、同じインテリアでも少しずつ違う分野を見てきたんですね。

森田さん

はい。最初はクロスや床材、カーテンだったり、そういう内装の仕上げに近いところから経験してきました。そこから照明も経験して、少しずつ見られる範囲が広がっていった感じですね。

編集部

専門学校で学んだことに加えて、仕事をしながら実物に触れて覚えていったんですね。

森田さん

そうですね。学校で学んだ知識と、実際に仕事をしながら覚えていったことが多いです。今のお仕事はリフォームなので、内装を選ぶだけではなくて、現場まで見るようになりました。

打ち合わせから現場監督まで。リフォームを一貫して担当する

編集部

そのリフォームのお仕事は、1件がどんな流れで進むんでしょう?

森田さん

「パナソニックリフォームクラブ」に加盟しているんですが、そこからご紹介があったお客様をメインに、リフォームの打ち合わせをしています。お風呂だけなのか、部屋全体の間取りを変えたいのか。ヒアリングして、プランニングして、見積して、契約して、職人さんを手配して、施工進捗を確認しながら完工に向けて管理し、完成したらお客様に確認してもらい引渡しとなります。

編集部

現場監督まで、ご自身で担当されるんですね。

森田さん

はい。弊社は分業しておらず、担当者が一貫して受け持っています。

編集部

工事が始まってから、予定どおりにいかないこともあるんですか?

森田さん

ありますね。建物がそれぞれ違うので、何かしら予定通りにならない事が出てきます。発注をしたものがちゃんと入ってきてるか、収まるかどうか。間取り変更があると、壊してみたら壁の位置がずれていて、当初の予定と異なったりして。ではどうするかというのを、職人さんと相談しながら進めていきます。

編集部

図面だけではわからないことが、現場で出てくるんですね。

森田さん

そうですね。壊さないと見えてこない所があります。図面が必ずしもあっているとは限らないので。

編集部

そこまでされている中で、森田さんがいちばん楽しいと感じるのはどんな時ですか?

森田さん

やっぱり、引き渡しの時のお客様の顔…ですかね。ありきたりですけど。やりたいという要望を叶えるのは当たり前なんですけど、そのプラスアルファで、想像よりも良かったとか、そういう言葉をもらえた時は携われて良かった、と思います。

私がやってあげるというよりは、一緒に

編集部

「想像よりも良かった」と言っていただけるのって、具体的にどんな提案をした時なんでしょう?

森田さん

たとえば、クロス選びでお客様のイメージでは真っ白のクロスしか念頭になかったのに、全体の色のバランスから色のついたベージュ色の提案に「これいいかもしれない!」と、新たな選択肢にご賛同頂いた時、想像以上の仕上がりだと言ってくださいます。お友達に自慢したい、早く人を呼びたいなどと言ってもらえた時とかは「いい仕事ができたのかな」と感じます。

編集部

なるほど。一方で、最初から「これがいい」と、かなり細かく希望を持っているお客様もいらっしゃるんでしょうか?

森田さん

ええ、いらっしゃいます。ご要望が細かいということは、それだけやりたいことが明確なんですよね。対応できるかどうかを一つずつ調べたり、叶える方法を探したりします。でも、そうやってこだわって選んだものが形になると、お客様自身も達成感を持ち喜んでくださいます。

編集部

細かいご要望がある方でも、むしろやりがいを感じるんですね。

森田さん

はい。やりたいことが明確な方のほうが、話は進めやすいこともありますし。逆に「おしゃれにしたい」「素敵にしたい」というところから始まると、まずその言葉が何を指しているのかを掘り下げ共有していく作業から始め、造りあげていくのもそれぞれやりがいがあります。

編集部

たしかに、「素敵」の基準は人によって全然違いますよね。

森田さん

そうなんです。「素敵」って、抽象的な言葉なので。写真でも何でも、「こういうのが好き」と見せていただけた方が、イメージを共有しやすいですね。

編集部

いろいろとお話を伺うと、森田さんが一方的に提案するというより、お客様と一緒に決めていく感覚が強いんですね。

森田さん

そうですね。どっちかというと、私がやってあげるというよりは、お客様と一緒に造り上げていくリフォームできたら。お客様自身もより愛着がわき暮らして頂けると思っています。住まう方によって良いと感じることの違いがありますので、それを理解することが重要で、人がどうではなく、自らがどう暮らしたいかが重要だと思っています。

若い方の発想の豊かさが、必要だなと

編集部

森田さんの部署で、これから一緒に働くとしたら、どんな方が合いそうですか?

森田さん

そうですね。自分から仕事を見つけて動ける方だと、ありがたいです。弊社は、すべての仕事に細かなマニュアルがあるわけではなく、いつでもマンツーマンで付きっきりで教えられるわけでもないので。わからないことがあれば、自ら聞きに来てくれるような方、自ら仕事を見つけられる方だといいなと思います。あとはやっぱり、若い方ならではの発想の豊かさが必要だと思うんです。私も年齢を重ねると、どうしても守りに入ってしまうところがあるので。

編集部

今までにないやり方を持ち込んでくれることにも、期待されているんですね。

森田さん

そうですね。若い方がこの仕事に入ってきて、新しい感覚でやってくれることは必要だと思っています。現場監督の仕事なんかは、覚えるまで大変な部分もあるんですけど、やっていく中で「この仕事の作業はこうしてみるのはどうですかとか」「こうしたら効率が良いのではとか」「こうしたら楽しく仕事に取り組めますとか」何か発信、思いを発信してくれる方がいるとうれしいです。

編集部

入ってきた方に対して、森田さん自身はどんな関わり方をしていきたいですか?

森田さん

「この仕事をやりたい」と思ってくれるような環境をつくっていきたいです。学びたい子に対して、教えるというより、自ら考え、行動に起こせるように伴走していくという感覚で関わっていきたいと思います。そして試行錯誤しながらも、自信をもって取り組み進めていける人に育ってほしいと思います。

編集部

学生の頃、「仕事と思わないでできる仕事」を探してインテリアの世界に入った森田さん。20代でさまざまな経験を重ね、今では打ち合わせから現場監督まで、一貫してリフォームに携わっています。お客様とは一緒に理想のお部屋をつくり、これから入ってくる若い方には「教える」よりも伴走していきたい。森田さん自身が探してきた「この仕事は楽しめる」と思える感覚を、次に入ってくる人にも感じてもらえる環境をつくろうとしているんですね。森田さん、本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

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