新卒で一年で辞めるのはあり?第二新卒の市場価値と辞める時の伝え方

新卒で一年で辞めるのはあり?第二新卒の市場価値と辞める時の伝え方

新卒で入社して1年で会社を辞める方は、決して特殊な存在ではありません。厚生労働省の調査では大卒新規就職者の1年以内離職率は10%台、3年以内では3割を超える水準で推移しています。1年で辞めるあなたが「自分は社会人として失格なのでは」と感じる必要はなく、第二新卒として再就職する市場は実際に広く開かれています。

とはいえ衝動的に退職届を出して空白期間を作ると、第二新卒枠を逃すリスクが残ります。この記事では新卒1年で辞める方の現実データをまずお伝えします。続いて第二新卒の市場価値、退職理由の正しい伝え方、1年で辞めるメリットとデメリットをお伝えします。退職と転職活動のスケジュールも、当社のキャリアアドバイザーの面談経験から解説します。今夜のうちに退職を決める必要はないので、判断材料を順に確認しましょう。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、新卒1年以内に退職した方の再就職を数多く支援してきた経験をもとに執筆しています。

この記事の監修者
阿部 翔大

阿部 翔大

株式会社MEDISITEのキャリアアドバイザー。未経験からの事務職転職支援に強み。現場目線のノウハウを発信し、多くの転職成功者を輩出中。

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目次

新卒1年で辞める方の現実データ

新卒1年で辞める判断をする前に、自分と同じ位置にいる方の規模感を客観データで把握すると、過剰な自己否定を避けられます。

新卒離職率の目安(厚労省統計)

約11%
大卒・1年以内離職率の目安
約34%
大卒・3年以内離職率
3人に1人超
新卒で3年以内に辞める計算

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」を元に作成。年度により数値は変動。

新卒1年で辞める方は毎年10人に1人前後の規模で存在しており、3年以内では3人に1人を上回ります。「自分だけが辞めた」感覚と現実には大きな差があります。

【参考】厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況

新卒1ヶ月や3ヶ月で辞めたいと感じる方の判断軸は、それぞれ以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

新卒1年で辞めた方が「自分だけかと思っていました」と話してくれることが多いです。データを見ていただくと、まず冷静になれますよ。

新卒1年で辞めたいと感じる代表的な理由

新卒1年で辞めたいと感じる理由は、入社1ヶ月や3ヶ月の段階とは違うパターンが現れます。1年間働いた経験を踏まえて判断しているため、感情的というより構造的な気づきから来るケースが多くあります。

  • 1年間続けて「この職種は自分の適性と合わない」と確信した
  • 1年経っても業務内容や評価制度が想定と乖離したまま
  • 配属先の上司・人間関係が改善せず、ストレスが慢性化している
  • 同期や先輩を見て、3年後・5年後のキャリアが描けない
  • 残業・休日出勤・夜勤などの労働環境が体に合わない

1年という期間を経たうえでの判断は、感情論ではなく自分の働き方に関する一次データを集めた結果です。1年我慢したうえでの判断は、第二新卒の面接でも評価されやすい傾向があります。新卒で辞めたい気持ち全般の整理は以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

1年続けた方の話を聞くと「1年やってみたから分かった」という確信を持っている方が多いんです。短期離職とは違う重みがありますよ。

第二新卒の市場価値と求人傾向

第二新卒は卒業後3年以内の早期離職者を指し、企業側からは「基礎ビジネスマナーが身についた状態で柔軟に育成できる人材」として評価されます。新卒採用枠と中途採用枠の中間に位置し、未経験職種への転換もしやすいが特徴です。

第二新卒が企業から評価される理由

  • 名刺交換・電話応対・報連相など、新卒研修で得た基礎が身についている
  • 前職の色に染まりきっておらず、新しい社風への適応力がある
  • 1年間の実務経験により「働くことの基本」を理解している
  • 20代前半の年齢層は労働市場で需要が高い

第二新卒で受けやすい職種

  • 営業職(法人・個人問わず、未経験歓迎枠あり)
  • 事務職(一般事務・営業事務・経理アシスタント)
  • IT職(社内SE・カスタマーサクセス・SaaS営業)
  • 人材・教育職(コーディネーター・研修担当)
  • 販売・接客職(マネジメント候補・店舗運営)

第二新卒の市場価値は卒業後3年以内が最も高く、後ろ倒しになるほど第二新卒枠から中途採用枠に切り替わります。1年で辞めた方は、まさに第二新卒の中心ターゲットに該当します。新卒1年目で動き出すか迷っている方は以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

第二新卒の中でも、新卒1年経った方は『1年やって判断した』と語れるので、3ヶ月で辞めた方より面接の通過率が高い傾向もあるんですよ。

新卒1年で辞めるメリット・デメリット

1年で辞める判断は、メリットとデメリットを冷静に並べてから下すと後悔しにくくなります

1年で辞めるメリット

  • 第二新卒枠の中心ターゲットとして応募できる
  • 3年・5年と違和感を抱えたまま続けるよりキャリアの軸が早く定まる
  • 退職理由を「1年やったうえでの判断」として語れる
  • 未経験職種への転換もまだ間に合う

1年で辞めるデメリット

  • 「すぐ辞める人」と一部企業から見られる可能性
  • 初年度の年収が前職より下がるケースがある
  • 退職金や福利厚生の積み上げがリセットされる
  • 転職活動と退職手続きを同時に進める負荷がかかる

デメリットの大半は、退職理由を整理し転職先を慎重に選ぶことで軽減できる側面のものです。20代で正社員から動く方の判断材料は以下の記事もくわしく解説しています。

退職理由の正しい伝え方

第二新卒の面接で最も問われるのが退職理由です。1年で辞めた事実そのものより、退職理由をどう語るかで合否が分かれます。当社の面談でお伝えしている3文構成を共有します。

退職理由3文構成の基本フォーマット

事実→気づき→次の軸の3文構成。事実(1年間で何があったか)→気づき(自分のどの軸に合わなかったか)→次の軸(次は何を重視するか)の順で語ると、面接官が安心して評価できます。

退職理由の伝え方の例

  • 事実:「1年間営業職に取り組んだが、個人ノルマ中心の評価軸では自分の力を発揮しにくいと感じた」
  • 気づき:「自分はチーム単位で成果を積み上げる働き方の方が継続的にパフォーマンスを出せると気づいた」
  • 次の軸:「次はチームでの中長期的な顧客支援を重視するカスタマーサクセス職に挑戦したい」

避けたい退職理由の表現

  • 「上司が嫌でした」「会社が悪い」など他責表現
  • 「とにかく辞めたかった」など軸がない表現
  • 「給料が安かった」だけで終わる表現(次の軸が見えない)
  • 退職理由と志望動機が矛盾している

退職理由を本心で伝えるか変換するかの判断は以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

退職理由を1人で考えても、つい他責表現が混じってしまうんですよね。面談で僕と一緒に組み立てると、面接官が頷きやすい流れに整いますよ。

1年で辞める前に確認すべき判断軸

1年経った時点で「辞めたい」と感じても、すぐ退職届を出す前に次の判断軸を確認してください。冷静な判断のためのチェックリストです。

①辞めたい原因が「職種」「会社」「上司」のどれか

職種そのものが合わないのか、会社の文化が合わないのか、特定の上司との相性が悪いだけなのか。原因を切り分けないまま辞めると、次の会社で同じ違和感を抱えるリスクがあります。

②配置転換の可能性が残っているか

同じ会社内で職種・部署を変える選択肢があるかを確認してください。新卒1年経った段階なら、人事面談で異動希望を出せるケースが増えます。退職前に1度だけ社内異動の打診を試す価値はあります。

③心身の不調が出ているか

不眠・食欲不振・出社前の動悸が続いている方は、判断軸より先に医療機関への相談を優先してください。消耗した状態での退職判断は、後で別の方法があったと感じるリスクが高い傾向があります。

④経済的な余裕があるか

退職後すぐに転職先が決まらないケースを想定し、生活費3〜6か月分の貯金があるかを確認してください。在職中に転職活動を始めれば収入を維持できるため、こちらが基本路線です。配属がはずれと感じている方は以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

『1年やってみてから判断しよう』は元々健全な姿勢です。判断した結果が「辞める」でも「続ける」でも、両方とも尊重されるべきなんですよ。

退職と転職活動のスケジュール

1年で辞める判断をしたあとの、退職と転職活動の標準スケジュールを共有します。在職中に動くか退職後に動くかで進め方が変わります。

STEP
①転職エージェント登録・職務経歴書作成(1〜2週間)

第二新卒に強いエージェントに登録し、職務経歴書を整えます。1年間の業務内容・触れた業界知識を箇条書きで残します。

STEP
②応募・選考(1〜2か月)

10社前後に絞って応募し、書類選考・面接を進めます。在職中なら平日夜と週末を使ってWeb面接を中心に進めましょう。

STEP
③内定・退職交渉(1か月)

内定が出たら入社日を調整し、現職に退職を申し出ます。就業規則の退職予告期間(通常1か月)を守って円満退職を目指します。

STEP
④引き継ぎ・退職・入社準備(1か月)

引き継ぎ書を提出し、有給を消化しながら入社準備を進めます。退職日と入社日の間に1〜2週間の空白を作るのが理想的です。

全体で3〜5か月が標準的なスケジュールです。新卒向けの就職エージェント選びは以下の記事もくわしく解説しています。

阿部 翔大

第二新卒で動く方には、3〜5か月のスケジュール感を最初にお伝えします。締切から逆算すると、今日からの動きが見えてきますよ。

心が限界に近いと感じたときの相談先

1年間積み重なった疲労やストレスが限界に達し、心身が消耗した状態が続く場合は、転職の判断より前にメンタル面のケアを優先してください。

2週間以上眠れない・食欲がない・出社前に動悸や涙が止まらない。こうしたサインが続く場合は、心療内科やメンタルクリニックでの相談を早めに検討してください。

【参考】厚生労働省|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

阿部 翔大

1年経って消耗した状態で来てくれる方には、まず体を整えてから動きましょうとお伝えします。順番を守ると、結果として早く動けることが多いです。

新卒1年で辞めた後のキャリアは当社にご相談ください

新卒1年で辞める判断は、原因の切り分け・心身の状態・第二新卒の市場を踏まえて初めて成立します。当社ノビルキャリアは、新卒1年以内に退職した方の再就職支援を多く担当しており、第二新卒枠を使った職種チェンジに強みがあります。

当社の支援実績

10,000名+
総支援人数
24.7歳
内定承諾者の平均年齢
約85%
20代の支援者割合

面談で大切にしていること

  • 1年間の業務経験を職務経歴書で資産化し、第二新卒枠で評価される形に整える
  • 退職理由を「事実→気づき→次の軸」の3文構成で言語化
  • 第二新卒枠と既卒枠の使い分けを応募社ごとに提示
  • 退職と入社のスケジュール、引き継ぎ計画書の作成まで併走
阿部 翔大

新卒1年で辞めた方の面談では、まず「1年で何を観察してきたか」を聞きます。1年は短いようでいて、自分の働き方の軸が見えてくるのに十分な期間なんです。配属先での業務内容、上司との関わり方、評価制度、同期との比較、3年後・5年後の見通し。観察した中身を言葉にしていくと、次に何を選びたいかが自然に見えてきます。1年で辞めた経歴は、面接官から見ると「すぐ辞める」とも「1年やって判断した」とも受け取れる両義的な材料です。後者として受け取ってもらうには、退職理由を3文構成で語れるよう準備することが鍵になります。第二新卒枠は卒業後3年以内が最も応募範囲が広く、4年目以降は中途採用枠に切り替わるため求人数が一気に減ります。今夜のうちに退職を決める必要はないので、まずは無料相談で1年間の経験を一緒に棚卸しする時間を取ってください。新卒1年での退職を、3年後にあなた自身の言葉でキャリアの転機として語れるよう、僕も一緒に整えます。

新卒1年で辞める方からよく寄せられる質問

Q1. 1年ちょうどで辞めるのと、1年未満で辞めるのは扱いが違う?

A. 法律上の違いはありませんが、面接での印象は「1年やってみて判断した」方が「すぐ辞めた」より評価されやすい傾向があります。可能なら1年を区切りとして退職する方が、退職理由を語りやすくなります。

Q2. 新卒1年で辞めると失業保険はもらえる?

A. 雇用保険の被保険者期間が原則12か月以上必要です。新卒1年ちょうどで辞めた場合は受給対象になる可能性がありますが、ハローワークで個別確認してください。会社都合退職と自己都合退職で給付開始時期が変わります。

Q3. ボーナス支給直後に辞めるのは印象が悪い?

A. ボーナス受領後の退職は法律上問題ありません。ただし退職を申し出るタイミングはボーナス支給後がベターです。事前に申し出るとボーナス査定で減額される可能性があるため、就業規則を確認しましょう。

Q4. 在職中の転職活動と退職後の活動、どちらが良い?

A. 基本は在職中の活動を推奨します。収入が続くため焦らず比較でき、面接で「現職を続けている=継続力がある」と評価されやすいためです。心身の限界が近い場合は、いったん退職して整える選択肢もあります。

Q5. 1年で辞めると年収はどのくらい下がる?

A. 同職種・同業界への転職なら維持できるケースが多く、異業種・異職種への転換では初年度は50万円前後下がるケースがあります。3〜5年後の到達年収を含めて比較してください。

まとめ|新卒1年で辞める判断は、データと準備で支えられる

新卒1年で辞める方は毎年10人に1人前後の規模で存在しており、3年以内では3人に1人を上回ります。1年経って判断した退職は、感情論ではなく自分の働き方に関する一次データを集めた結果として面接でも評価される傾向があります。第二新卒は卒業後3年以内が最も応募範囲が広く、1年で辞めた方はその中心ターゲットに該当します。

退職理由は「事実→気づき→次の軸」の3文構成で語れるように準備してください。「上司が嫌」「とにかく辞めたかった」などの表現は避け、1年間の経験から得た学びを次の軸に結びつける形が選考で評価されます。退職前には、辞めたい原因の切り分け・配置転換の可能性・心身の状態・経済的余裕の4つを確認してください。心身の限界を感じる夜は、転職サイトより先に「こころの耳」や心療内科を頼ってください。

新卒1年で辞めた経験は、3年後に振り返ると「自分の働き方を1年で見極めた時期」として残ります。経歴の語り方や次の業界選びで迷うときは、当社にいつでもご相談ください。

阿部 翔大

新卒1年で辞めた方が「1年で動いて正解でした」と話してくれることが多いです。今夜はひとりで決めずに、まずは話すところから始めましょう。

運営者情報

メディア名 ビギナーズリンク
運営会社 株式会社MEDISITE
代表者 竹田津 惇
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701
設立 2022年11月
事業内容 HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業
許認可 有料職業紹介事業(13-ユ-316383

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