夏の転職活動は不利?求人が動く時期は?ボーナス受給後に転職したい方の動き方

夏の転職活動は、まったく不利ではありません。7〜9月は下半期スタートに向けた組織再編で求人が動きやすい時期で、ボーナスを受け取ってから動く方が多い時期でもあります。ただし、お盆休みで面接日程が組みにくい、夏休み中に「もう少し待つか」と先延ばしになりやすいなど、夏ならではの動き方を知っておく必要があります。
ボーナスをもらってから動こうと考えるのは自然です。一方で、待ちすぎると秋の繁忙期に書類提出が間に合わないことがあります。また、算定期間や在籍要件を確認せずに退職を切り出すと、もらえるはずのボーナスを取りこぼしてしまいます。夏のスケジュールを先に組んでおくことが大切です。
この記事では、夏に求人が動く理由、夏ならではのメリットと落とし穴、6月〜9月の具体的なスケジュール、ボーナス後と今動くの判断ポイント、動く前に確認すべきことを解説します。夏に転職を考えている方は、今後の道筋が見えるようになります。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、夏に転職活動を始める方の面談を数多く重ねてきた経験をもとに執筆しています。

夏の転職活動は不利ではない|下半期スタートで求人が動く時期
先に結論を述べます。夏の転職活動は不利な時期ではありません。7〜9月は10月から始まる下半期に合わせて企業が新体制を組む時期で、即戦力ポジションや組織再編に伴う中途採用が増えやすくなります。
弊社へのご相談状況を見ると、6月後半から7月にかけて転職活動を始める方が増えます。理由は明確で、夏のボーナスを受け取ってから動きたい、現職の上半期が一区切りしたタイミングで考え直したい、というご相談が重なるためです。
マイナビキャリアリサーチLabが2025年5月に20〜50代の正社員1,366人を対象に実施した調査では、転職検討中の正社員のうち58.3%が夏のボーナス支給後に転職を予定しており、20代に絞ると66.4%が支給後に動く意向を持っています。動こうとしている方は決して少数派ではありません。
【参考】マイナビキャリアリサーチLab|【2025年夏ボーナス調査】夏ボーナスと転職の関係性について
阿部 翔大僕の面談でも「夏は採用がないと聞いたんですけど…」と心配される方が多いんですが、実は10月期の入社を狙った求人が6月後半から動き始めるので、夏に動くのは理にかなっています。
夏に求人が動く理由|10月期入社を見据えた採用が活発になる
夏の求人が動く背景には、企業側の下半期スタートに向けた人員計画があります。日本企業の多くは4月〜9月を上半期、10月〜3月を下半期としており、下半期の始動に合わせて新体制を組み直すケースが目立ちます。
もう一つの理由がボーナス支給後の人員流動です。夏のボーナスを受け取った社員が退職に動くため、その穴を埋める中途採用が7月後半〜9月に集中します。即戦力枠だけでなく、未経験歓迎の20代向けポジションも出やすい時期です。
この流れを知っておくと、「いつまでに書類を出せば10月入社に間に合うか」が見えてきます。情報収集だけで夏が終わると、秋の繁忙期に書類選考の山に飲み込まれてしまうため、動くなら6〜7月の準備が肝心です。
GWに転職活動を始めるかどうか迷う方の動き方や、連休中にできる準備については以下の記事でも詳しく解説しています。


夏に転職活動するメリット3つ|時間と差別化のチャンス
夏に動く具体的なメリットを3つに分けて解説します。
① お盆休み・夏休みでまとまった準備時間が取れる
夏はお盆休みやリフレッシュ休暇など、社会人が長期休暇を取りやすい時期です。職務経歴書の見直し、自己分析、企業研究、エージェントとの面談など、平日にできない準備をまとめてこなせます。
特に在職中の方にとって、休暇は貴重な活動時間です。夏休みを面接前の準備期間と決めておくと、9月の本選考に余裕を持って臨めます。
② ライバルが「夏は動きにくい」と思っている分、差がつきやすい
「夏は転職活動に向かない」という思い込みは根強く、結果として動き出さない求職者が一定数います。一方で求人は動いているため、応募する側にとっては競争相手が想定より少ない時期になります。
同じ求人に対して、夏に動く人と秋まで待つ人を比べると、書類提出と面接調整のスピードで差がつきます。早く動いた人ほど、内定獲得の選択肢が広がります。
③ 9月〜10月入社を狙えるため退職交渉の余裕が大きい
7月に活動を始めて9月内定、10月入社というスケジュールは、退職交渉と引き継ぎに1〜2ヶ月の余裕が取れます。年末年始や年度末に動くより、人事的にも歓迎されやすい入社時期です。



夏に動く方は「秋まで待たなくてよかった」とおっしゃる方が多いです。秋になって動き出す人がドッと増えるので、選考スピードが遅くなる感覚があるんですよね。
夏の転職活動でつまずきやすい3つの落とし穴
夏ならではのメリットがある一方、夏だからこそ起きやすい3つの落とし穴があります。先に知っておくと避けられます。
① 面接日程がお盆休みで組みにくい
8月中旬は企業の人事担当者や現場面接官がお盆休みを取るため、面接日程が1〜2週間先に飛ぶことがあります。応募から内定までの期間が普段より長く感じやすい時期です。
対策としては、お盆を挟む応募は早めに動くか、お盆明け1週目の枠を最初に押さえることです。エージェントを使う場合は、お盆中の連絡可否を最初に確認しておくと安心です。
② 「ボーナスもらえそうだから今期は止めとくか」で先延ばしになる
先述のマイナビ調査では、ボーナス額が高ければ転職を中止するかもしれない人が51.5%にのぼり、実際に予想より高いボーナスで転職を中止した経験のある方が33.3%います。中止した方が受け取った夏ボーナスの平均額は107.1万円でした。
金額が大きく動く判断ですが、一度きりのボーナスのために転職タイミングを逃すと、その後も同じ理由で動けなくなるケースがあります。冬ボーナスでも同じ思考が働くため、ボーナス起点で先延ばしを繰り返さないことが大切です。
③ 暑さ・夏バテで書類作成が後回しになる
地味ですが見落とされやすい落とし穴です。猛暑日が続くと帰宅後の体力が削られ、職務経歴書のブラッシュアップや企業研究が「明日やろう」になりがちです。
カフェやコワーキングスペースなど、自宅以外で集中する時間を週1回でも確保すると進みやすくなります。エージェントとの面談を予定として入れてしまうのも、ペースを作るうえで有効です。


夏の転職活動スケジュール|6月〜9月の動き方を月別に解説
夏に転職活動を進めるなら、6月〜9月の4ヶ月を念頭にスケジュールを組むのが現実的です。月ごとに何をやるかを順に解説します。
6月|情報収集と棚卸しに充てる
6月は動く準備の月です。職務経歴を時系列で書き出し、「何を任され」「どんな成果を出し」「次に活かせる強みは何か」を1ページにまとめます。エージェントに1〜2社登録し、初回面談で求人感触をつかむのもこの月です。
7月|書類提出と1次面接の開始
7月前半は書類のブラッシュアップ。ボーナス支給日を確認して、支給後に書類を提出するか、支給前から提出して内定タイミングを後ろに調整するか決めます。1次面接が始まるのは7月後半が中心です。
8月|お盆を挟んだ面接日程の組み方
8月はお盆休み(8月13〜16日前後)が最大の変数です。お盆前に1次面接、お盆明けに2次・最終面接という流れが組みやすく、お盆中は書類の整え直しや志望動機の練り込みに充てます。
9月|内定獲得と退職交渉の並行進行
9月は内定が出始める月です。内定を承諾したら1ヶ月前を目安に退職を申し出るのが一般的で、10月1日入社を狙うなら遅くとも9月第1週には退職交渉に入ります。引き継ぎ計画は上司と一緒に作ると円満退職につながります。



面談で「夏のうちに10月入社の内定を取りたい」とおっしゃる方には、僕は6月中の準備開始をおすすめしています。書類の言語化に2〜3週間、応募から内定まで1〜2ヶ月かかるのが平均的な感覚です。
20代のベストな転職タイミングや、年齢・在籍年数で動き方がどう変わるかについては以下の記事でも詳しく解説しています。


ボーナスをもらってから動くか今すぐ動くか|判断のポイント
「ボーナスをもらってから動く」は王道ですが、全員に当てはまるわけではありません。判断のポイントを3つに分けて解説します。
① 算定期間と在籍要件をまず確認する
夏ボーナスは多くの企業で前年10月〜当年3月の算定期間に基づいて支給されます。さらに「支給日時点で在籍していること」が条件として定められていることが多く、就業規則や賞与規定で必ず確認してください。
支給日前に退職を切り出すと、規定によっては減額や不支給になる場合があります。退職を申し出るタイミングは、支給日を過ぎてからが安全です。
② 1ヶ月待つことで失う「採用枠」と天秤にかける
6月に動き始めれば10月入社の候補に入れますが、ボーナス支給後の7月に動き出すと、人気企業の最終枠が締まっている可能性があります。ボーナス満額と採用枠のどちらを優先するかを、求人の動きを見ながら判断します。
「絶対にこの会社に行きたい」という第一志望がある場合は、ボーナスを諦めてでも先に動く価値があります。一方、複数社を比較したい段階なら、ボーナス受給後でも十分間に合います。
③ ボーナス額が想定より大幅に高くても、転職目的を見失わない
マイナビ調査では、想定より高いボーナスで転職を中止した経験のある方が33.3%、中止理由となったボーナスの平均額が107.1万円という結果が出ています。一時的な金額に判断が引きずられやすい心理は事実です。
そもそも転職を考え始めた理由は何だったか、ボーナスを1回もらうことで解決するのか、を立ち止まって確認します。給与・働き方・成長環境のどれが課題かを言語化しておくと、ボーナスで判断がぶれにくくなります。



「ボーナス出たから、もう少し頑張ってみます」と動きを止める方も多いんですが、半年後に同じ悩みでまた相談に来られるケースが多いです。お金は確かに大事ですが、なぜ動こうとしたのかは忘れないでほしいですね。
夏に動く前に確認したい5項目チェックリスト
夏の転職活動を始める前に、必ず確認しておきたい5項目をまとめました。動き出す前に1つずつ目を通してください。
- 退職予告期間:就業規則の退職予告期間を確認する(民法上は2週間前で退職可能ですが、企業によって異なります)
- 夏ボーナスの支給条件:算定期間・支給日・在籍要件を就業規則で確認する
- 引き継ぎ計画:現職での担当業務とスケジュールを書き出し、引き継ぎ可能な状態にしておく
- 有給休暇の残日数:退職前に消化できる日数を確認し、面接・引き継ぎ・休養の配分を考える
- 家族・パートナーへの相談:年収・勤務地・入社時期の変化を共有し、合意形成しておく
1項目でも未確認のまま動き出すと、退職交渉の段階で予想外のトラブルになることがあります。動き出す前の30分でできる確認を済ませてから、エージェント面談に進むとスムーズです。


夏の転職活動を考える方からキャリアアドバイザーによくある質問
Q: 8月の求人は本当に少ないのですか?
A: 「絶対数が減る」というより「動きが分かりにくい」が正確です。お盆休みで人事の動きが鈍る週があるため、応募から返信までのタイムラグが普段より長くなることはあります。10月期入社を見込んだ求人自体は8月も継続して掲載されているので、応募チャンスは残っています。
Q: お盆休み中に面接を入れることはできますか?
A: 企業によって対応が分かれます。お盆も通常営業の企業(外資系・サービス業・IT系の一部)では面接可能ですが、お盆を完全休業にする企業では8月13〜16日前後の面接は受け付けない場合が多いです。エージェント経由なら事前に確認できます。
Q: 秋入社(10月)と来春入社(4月)、どちらを狙うべきですか?
A: 経験者・即戦力枠を狙うなら10月入社が動きやすく、未経験職種への転換や大量採用の枠を狙うなら4月入社も検討候補です。20代未経験での転職なら、夏に動いて10月入社を狙う方が、ライバルが少なく決まりやすい傾向があります。
Q: 20代未経験で夏から動いて10月入社に間に合いますか?
A: 間に合います。6月〜7月に書類提出を開始し、8月に面接、9月内定〜退職交渉、10月入社という流れが現実的です。未経験職種の場合は書類の自己PR部分に時間がかかるので、6月中の準備開始をおすすめします。
Q: 第二新卒で夏に動く場合の戦略はありますか?
A: 第二新卒は短期離職への配慮が必要です。前職を辞めた理由・次の会社で実現したいことを面接で具体的に話せるよう準備します。夏は第二新卒向け求人が増える時期でもあるため、エージェント経由で自分の経歴と相性のいい企業を絞ると効率的です。
在職中に転職活動を進めるコツや時間の作り方については以下の記事でも詳しく解説しています。


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まとめ|夏の転職活動は不利じゃない、動けるうちに動こう
夏の転職活動について、要点をおさらいします。
- 夏は不利な時期ではなく、10月期入社を見据えた中途採用が動く時期
- マイナビ2025年夏ボーナス調査では転職検討者の58.3%(20代66.4%)がボーナス支給後に動く意向
- お盆休みでの日程調整、ボーナス起点の先延ばし、夏バテによる後回しが3大落とし穴
- 6月準備→7月書類・面接→8月お盆挟み→9月内定・退職交渉→10月入社が王道スケジュール
- 動く前に退職予告期間・ボーナス支給条件・引き継ぎ・有給・家族相談の5項目を確認



「夏に動いて正解だった」と言ってくださる方を、毎年たくさん見送っています。秋まで待つと決めるのも一つですが、それは情報を持ったうえで選んでほしい。動くか待つかを話すだけでも構わないので、まずは今週中に動き出してみてくださいね。


運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |

