旅行会社を辞め、ノリで東京へ。株式会社ゆとみ 冨永社長が語る、フリーターから起業までの道

今はフリーターだけど、この先どうしよう」。そんなふうに、先が見えなくて立ち止まっている人もいるかもしれません。

株式会社ゆとみの冨永伸一社長は、旅行会社を1年半で辞めたあと、フリーターとして東京に進出。バーや居酒屋で働きながら過ごし、やがて短期人材サービスの会社を立ち上げました。

今回はそんな冨永社長に、フリーターから起業に至るまでの道のりや、事業にかける思い、どんな人が伸びていくのかを伺いました。読み終わる頃には、「今の自分」からの一歩が、少し軽く感じられるかもしれません。

お話を伺った人

株式会社ゆとみ

冨永 伸一 代表取締役

愛知県出身。大学卒業後、旅行会社に約1年半勤務したのち、フリーターとして上京。バーや居酒屋で働きながら過ごし、2020年12月に株式会社ゆとみを設立。1日単位で企業の人手不足を解決する短期人材サービスを主軸に、全国へ事業を展開している。2026年7月には、高単価に特化した隙間バイトのアプリ「こあくる」もリリース。

目次

お話を伺った人旅行会社を辞め、ノリで東京へ。フリーターから始まった

編集部

冨永社長はフリーターから会社を立ち上げられたと伺って、その経緯をぜひ聞きたくて。まず、新卒で入った会社を辞めたきっかけから教えてください。

冨永社長

実はもともと、長くサラリーマンでいるつもりがなかったんですよね…。就活の軸も「海外で働ける仕事」だったんですが、新卒で旅行会社に入って、月に2〜3カ国は行くような仕事をしていたので、その目的は十分果たせたなと。

編集部

新卒の段階で、就活の軸をしっかり実現されていたんですね。 

冨永社長

あとは、大きな会社だと、自分が何年後にどんな仕事をして、いくら稼いでいるかが、わりと見えてしまっていて。そこに、あまり面白みを感じなかったんですよね。

編集部

先が見えすぎていた、と。

冨永社長

そうですね。それが辞めた理由です。もしそこを面白いと思える性格だったら、もう少し続けていたかもしれないですけどね。

編集部

辞めたあと、転職ではなくフリーターを選ばれたのは、なぜだったんですか?

冨永社長

転職という手段が、そもそも頭になかったんです。どちらかというと、ノリで生きていきたいタイプで(笑)。次が決まっているわけでもなく、ざっくり「東京に出よう」とだけ決めていました。

編集部

思い切りがいいですね。数ある選択肢の中で、なぜ東京だったんでしょう?

冨永社長

今いる環境より高いレベルの場所に出会うと、ワクワクするタイプなんです。名古屋から東京に遊びに行くと、ビルがいっぱいあって、ただ歩いてるだけで楽しくて。「日本の最高峰を見に行こう」という感覚で東京に出た、という感じですね。

「光に当たりたい」。一本の縁から、会社を立ち上げた

編集部

東京では、どんな生活を送っていたんですか?

冨永社長

バーと居酒屋で働いていました。居酒屋はご飯を食べるため、バーはお金がなくても友達と遊べるから、という理由で(笑)。

編集部

なるほど、うまく考えていますね。

冨永社長

月の手取りは12万円くらいで、1年ほど過ごしていましたね。正直、その1年は楽しかったですね。

編集部

その生活から、どうして会社を立ち上げる方へ?

冨永社長

シンプルに、「光に当たりたいな」と思ったんです。夜じゃなくて、昼に働きたいなと。それで、少しずつ経営みたいなものに関心を持ち始めて。

編集部

光に当たりたい、というのは、いい表現ですね。

冨永社長

それまでは、バイトをしながら音楽活動をしたり友人とYouTubeを撮ったりして、バズればいいなくらいの感じで生きていたので、正直あまり先のことは考えていなかったんですけど。ちょうど昼の仕事に切り替えようと思った時、お客様に経営者の方がいて、「人材の仕事をやればいいやん」と背中を押してくださって。

編集部

お客様とのご縁が、きっかけだったんですね。

冨永社長

そうですね。その方の援助もあって、「光に当たりたいので、やります」という感じで(笑)。それが2020年、今の会社の始まりです。

その会社が、短期人材サービス。「明日、人が欲しい」に応える

編集部

その立ち上げた会社の事業が、短期人材サービスですよね。具体的には、どんな仕事なんですか?

冨永社長

1日単位で、人手不足の課題を抱えている企業に、人材というリソースを届けて解決するサービスです。

編集部

「明日、人が欲しい」にも応えられる、と。

冨永社長

そうなんです。全国で400万人ほどの登録ワーカーさんがいるプラットフォームを使わせてもらっていて。だから、翌日でも、最短で当日でも、人を手配できるんです。

編集部

それはすごい規模ですね…!ちなみに、運営する上で難しいのはどんなところですか?

冨永社長

需要と供給のバランスですね。隙間バイトを頼みたい業界は限られていて、繁忙期がどうしても重なるんです。土日だけ大量の発注が来る、みたいなこともありますし。ワーカーさんが平日に働きたい方だと、そこを合わせるのが難しくて。

編集部

確かに、そこは難しそうです。ちなみに、手配できた方が当日に休んでしまう…といった心配については正直、いかがですか?

冨永社長

そこは一番、クライアントさんにご迷惑をかけてしまう部分なので、リスクヘッジに力を入れています。24時間365日、電話が繋がる体制にしていて、朝6時頃からその日働くワーカーさんに電話で確認もしていますね。

編集部

朝から、一人ひとりに…。徹底されていますね。

冨永社長

ええ。スタンバイのスタッフも確保しているので、弊社の欠勤率は、稼働に対して1.2%ほど。業界の平均より、かなり低く抑えられています。社員の頑張りのおかげですね。

素直・誠実・笑顔・自責。伸びる人に共通するもの

編集部

なかなかハードな面もあるとは思うのですが、やりがいについてはいかがですか?

冨永社長

最初は現場に作業員として入ることも多かったので、クライアントさんから直接「ありがとう」と言ってもらえるのが、嬉しかったですね。

編集部

直接感謝の言葉を聞けるって、嬉しいですよね。

冨永社長

売って終わりじゃなくて、継続して使っていただくことが大事なので。ずっと使い続けてくださって、今では一緒に飲みに行くような関係になった企業さんもいて。それは、やりがいに感じます。

編集部

人とのつながりが、そのまま仕事になっているんですね。ちなみに今は、どんな立場なんでしょう?

冨永社長

今はマネジメントがほとんどですね。社員の成長や、事務所が手狭になって移転できた時の感動とか、そういうところにやりがいを感じています。

編集部

ちなみに、社員の方を近くで見ていて、伸びていくのはどんな人なんですか?

冨永社長

うーん、素直で、誠実で、笑顔が多くて、自責の念がある人ですね。だいたい、この人たちが上がっていきます。

編集部

その4つ。もう少し詳しく聞かせてください。

冨永社長

素直さは、最初は何もわからないところからのスタートなので、先輩やクライアントさん、ワーカーさんに教わる時に、変なプライドがあると、大事な意見を受け取れないんです。誠実さは、トラブルで謝る場面でこそ、信頼に直結します。笑顔は、現場の空気をつくる上で重要だと考えています。自責は…、どんなことも自分の責任だと考えると、自分の成長に必要な材料が見えてくるんです。例えば「本当はA君のミスかもしれないけど、その前に自分が声をかけられたら防げたかも」と考えたりとか。そういう人が、伸びていきますね。

未経験から、現場を動かす人へ

編集部

そうやって伸びていく人を、近くで見てこられたんですね。それでは採用は今、どんな方を求めているんですか?

冨永社長

常に欲しいのは、現場の社員ですね。弊社では「フィールドディレクター」と呼んでいます。

編集部

そのフィールドディレクターとは、どんな役割なんでしょう?

冨永社長

現場でワーカーさんをまとめて、クライアントさんとやり取りをするポジションです。人を送るだけじゃなくて、案件そのものを受けて動くのが弊社の強みなので、その要になる仕事ですね。

編集部

なるほど、現場の司令塔のような立ち位置ですね。

冨永社長

そうですね。ワーカーさんに指示を出したり、クライアントさんの要望をその場で汲んだり。だから、人と関わるのが好きな方には、すごく向いていると思いますよ。

編集部

それって、未経験でもできるものですか?

冨永社長

もちろんです。むしろ、ほとんどが未経験からのスタートですよ。さっきお話しした「素直・誠実・笑顔・自責」があれば、経験は後からついてきます

編集部

前半のお話と、きれいにつながりますね。今のフリーターの方にも、心強い話です。

冨永社長

ですね。僕自身がそうだったので、余計にそう思います。

編集部

そういえば、新しくアプリもリリースされたと伺いました。どんなものなんですか?

冨永社長

時給1800円以上の高単価に特化した、隙間バイトのアプリです。保育や英語対応、イベントの現場など、スキルを活かせる仕事を掲載しているのですが、今まで副業に興味がなかった層にも、届けたいと考えています。せっかくなら、ちゃんと稼げる隙間バイトを選んでほしくて。

こあくる – ハイクラス・スキマバイト「こあくる」 

編集部

働く側の目線に立っているんですね。それでは最後に、これから一歩を踏み出したい人へ、伝えたいことはありますか?

冨永社長

僕自身、ノリで東京に出てきたフリーターだったのですが、当時の一つひとつが、今に全部つながっているんですよね。だから、今どんな状況でも、動いてみたら意外と何とかなる。そう伝えたいです。

編集部

まっすぐ動いてきた人の言葉だからこそ、説得力があります。今いる場所から一歩を踏み出したい人にとって、冨永社長の歩みは、迷ったときにそっと背中を押してくれるはずです。冨永社長、今日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

株式会社ゆとみ_採用ページ

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