「施工管理って、未経験でも本当に大丈夫ですか?」株式会社ウィルオブ・コンストラクション採用担当 髙木さんに聞いた、挑戦しやすさの理由

建設業界は人手不足が続く一方で、未経験から手に職をつけやすい仕事としても注目されています。ただ、施工管理と聞いても、具体的にどんな働き方をするのか、自分にもできる仕事なのか、まだイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
今回は、施工管理職に特化した人材支援を行う株式会社ウィルオブ・コンストラクションで、求職者との面談やエージェント対応に携わる髙木優希さんにお話を伺いました。
未経験の方がなぜ挑戦しやすいのか、どんな方が活躍しやすいのか。髙木さんの言葉から、施工管理という仕事の実像に迫ります。
株式会社ウィルオブ・コンストラクション
建設HR本部 採用推進部 髙木 優希
2025年入社。入社1年目は、求職者の悩みや適性に向き合う面談を担当。現在はエージェント向けの窓口として、採用条件の案内や会社説明会の運営、研修企画などに携わる。未経験人材の可能性を信じ、施工管理職への挑戦を後押ししている
復興支援から始まった会社が、未経験にも門戸を広げる理由

編集部本日はどうぞ宜しくお願いいたします。ウィルオブ・コンストラクションさんは2011年の東日本大震災を機に、施工管理職に特化した人材支援会社として誕生したそうですね。



そうですね。あの震災のあと、復興支援を目的に建設業界で技術者派遣を始めたところからスタートしています。人が足りない現場に人材を届けることが、社会の役に立つと考えたのが出発点ですね。そこから今も、建設業界で困っている企業様や、将来に悩んでいる求職者様にチャンスをつくる会社でありたいという考えにつながっています。



最初から、社会的な意味が強い事業だったんですね。だから今も、企業様だけでなく求職者の方にもチャンスを広げているんだと聞いて、すごく納得しました。



はい。弊社では「チャンスメイキングカンパニー」という考え方を掲げています。あとは、「根拠なき自信」や「Believe in your possibility」という言葉も、社内でよく共有されています。その人の可能性を信じることが、会社全体の軸になっていますね。



建設業の知識や現場に出た経験がなくても、その人の可能性を信じる…と。素敵な考えだと思います。



未経験だから難しいと考えるのではなくて、この人がこれからどう伸びるかを見たいという考え方が強いですね。だからこそ、未経験の方を受け入れて、育てるところまでしっかりやろうという姿勢があります。



仕事選びに迷う若い方にとっては、「最初から完成していなくていい、大事なのはこれからだから」と言われるだけでも安心できそうです。



最初からやりたいことが明確な方ばかりではないですし、むしろ迷っている方のほうが多いと思います。だから弊社は、そういう方にもチャンスを届けたいと考えているんです。
将来が不安な人ほど、施工管理という仕事に安心を感じやすい



髙木さんご自身も、求職者の方とかなり近い距離で向き合ってきたんですよね?



はい。私は今はエージェント様の窓口をメインで担当していますが、入社1年目の去年は面接官を担当していたので、求職者様とは直接たくさんお話ししてきたんです。その経験があるので、会社の条件や魅力も、具体的にお伝えできると思っています。



会社の背景に「人を支える理由」があると、働く側も納得しやすいですよね…。仕事は条件面だけでなく、何のためにその会社があるかで、続けやすさも変わりそうです。ちなみに実際に面接をしていた当時って、どんな理由で施工管理のお仕事に応募される方が多かったですか?



将来がまだはっきり決まっていない、という方は多かったですね。今の仕事をこのままずっと続けられるのかなとか、手に職がついていないことが不安とか、将来に悩んでいる方が本当に多かったです。



20代の転職相談では、よくある悩みですね…。



はい。特に「今の仕事をこのまま何年やっても専門性がつきにくいのでは?」と不安に感じている方が多かった印象です。キャリアアップの道が見えにくい職場にいた方も多かったですね。



なるほど。そういう方に、施工管理のどんな魅力を伝えてきたのでしょう?



まずは、国家資格を目指せることです。あとは、年数を重ねるほど成長しやすくて、経験がそのまま力になりやすい仕事だという点ですね。建設業界は今後も需要があるので、数年後に資格や経験を持っていると、将来の安心につながりやすいです。



その話を聞くと、仕事の見え方が変わりますね。



そうですね。最初は施工管理という言葉すら知らなかった方でも、仕事の中身や将来性を説明すると、安心した表情になることが多かったです。経験や実績が積み上がる仕事なんだとわかると、前向きに考えやすいのだと思います。



たしかに、その業種・業界を知らないだけで、選択肢から外している仕事って多そうです…。



多いと思います。施工管理もまさにその一つです。体力的にきつそうとか、男性ばかりの職場ではないかとか、そういった印象を持たれている方も多いかもしれませんが、そのイメージと実態にはギャップがあると感じています。



ギャップ、というと…?



たとえば弊社では、実は入社される方のうち約4割が女性なんです。しかも、女性の方のほうが長く定着して働いてくださる傾向もあります。



そうなんですね。正直、私も施工管理というと男性中心の世界といったイメージがありましたが、それは意外でした…!



あと、現場に行く仕事ではありますが、ずっと力仕事をするわけではないんですよ。もちろん歩くことはありますが、施工管理は工事全体がスムーズに進むように管理する仕事ですから、体力の有無だけで向き不向きが決まる仕事ではないんです。



将来が不安な20代にとっては、「キャリアが積み上がる」「先が見えやすい」というのは大きいですね。仕事で自信を持ちたい人ほど、相性がいいのかもしれません。
研修をゼロから作り、資格取得も支える。未経験を放っておかない仕組みがある



未経験の方が成長できる環境として、やはり研修の有無は大きいのでしょうか。



かなり大きいですね。弊社では、未経験の方を前提に研修を組んでいます。建設の基礎知識はもちろん、CADや少し応用的な内容まで学べますし、ビジネスマナーやパソコンの使い方、ExcelやWordも含めて教えています。



本当に、施工管理のことを全くわからない方にゼロからレクチャーするスタイルなんですね。資格の支援も手厚いと伺いました。



そうですね。資格手当や学ぶためのサポートにも力を入れています。せっかく弊社を選んでいただいたのなら、その方が追いたいキャリアや広げたい可能性を、できるだけ後押ししたいと考えています。



人を採用するだけでなく、育つところまで責任を持つ感じが伝わります…!先ほど話題にも出ましたが、女性の働きやすさの面ではどうでしょうか。



そこも、とても大事にしています。たとえば妊娠中で現場勤務が難しい時期には、産休までの間、内勤の仕事を在宅で続けられる仕組みがあります。休職ではなく、働き方を調整しながら続けられるのは安心材料になると思います。



なるほど。そういった制度があると、女性もライフスタイルの変化にポジティブになれますね。妊娠したら職場にいにくくなるとか、辞めるしか選択肢がないといった話はよく聞くので…。



そうなんですよ。実は、女性だけでなく男性の育休取得の例もあります。キャリアとライフスタイルに同時に向き合えるので、今の建設業界のイメージとは違う働き方ができると思いますよ。



おぉ…。男性も育休取得ができるのはありがたいですね。そういえば御社では社内交流の場も多いと伺いましたが、その点も働きやすさにつながっていそうですね。



はい。数か月に一回くらいのペースで、対面の交流会やゲーム大会、バーベキューなどを行って、横のつながりを大事にしています。交流会には幹部や社長が来ることもあります。規模が大きい会社でも、ほかの社員たちとの距離を近く感じられるのは、安心につながると思いますよ。



そういったイベントがあると、帰属意識ややりがいが高まりそうですよね。仕事で伸びるには、丁寧に教えてもらえることだけでなく、相談できる良い環境、良い雰囲気も大事なんだな…って改めて思いました。
活躍するのは体育会系だけじゃない。コツコツ続けられる人も強い



施工管理で活躍する人というと、元気で体育会系の人というイメージがあったのですが、実際はどうなんでしょう?



もちろん、そういう方も活躍されています。でも、それだけではないですね。意外と、インドアでゲームが好きな方や、家で静かに過ごすのが好きな方も、長く活躍されているケースがあります。



それは意外です…!



施工管理は外の仕事のイメージが強いですが、実際にはコツコツ同じことを丁寧に繰り返す力が大事な場面も多いです。確認を重ねること、決められたことを抜け漏れなくやることが、とても大切なんです。もしコミュニケーションがすごく得意でなくても、誠実に対応できる方や、少しずつ覚えていける方は十分活躍できるんですよ。



髙木さんも、面接では求職者のそういった部分を重要視していた感じでしょうか。



そうですね、シンプルに「成長していきたいという気持ちがあるかどうか」は見ていました。ただ、その気持ちも最初からきれいに言葉にできる人ばかりではありません。だから私は、その人がなぜ今悩んでいるのか、何を変えたいのかを一緒に考えるようにしていましたね。



なるほど…。いわゆる「選別の面接」とはちょっと違いますね。



そうですね。私は、ふるいにかけるというより、その方に何が合うのかを一緒に考える時間に近いと思っていました。悩みを聞いて、その中で施工管理が合う理由をお伝えする形です。私自身も正直、入社前は、これを絶対やりたいという明確で強い目標があったわけではなかったんです…。でも、入社してからは周りの方が、私以上に「できるよ」と可能性を信じてくれました。その環境が、本当に大きかったんです。



周囲が髙木さんを信じてサポートしてくれたからこそ、今は髙木さん自身も、目の前の方の可能性を信じて向き合っているんですね。 規模が大きい会社だと、一人ひとりへの関わりは薄くなりそうなイメージもありましたが、いい意味で印象が変わります。



誰かが頑張る時に、みんなで応援する空気があるんです。そういう人の良さに魅力を感じて入社する方も多いと思いますよ。



そうやって周りが応援してくれる環境だと、働く側としても心強いですよね。髙木さんご自身は、今のお仕事のどんな時にやりがいを感じますか?



そうですね…、去年面接した方が、実際に入社して研修を受けている姿を見ると、本当にうれしいです。あの時ちゃんと伝えられてよかったなと思いますし、その先のキャリアまで想像すると、私もすごくワクワクします。



人の成長を近くで見られる仕事なんですね。自分の強みがまだわからない20代でも、コツコツ型なら十分チャンスがあるとわかると、仕事選びの見方が変わりそうです。
今すぐ答えを持っていなくてもいい。面接は「相談の場」として来てほしい





ここまで伺ってきて、未経験の方でも挑戦しやすい理由はだいぶ見えてきました。一方で、読者の中には「興味はあるけれど、まだ施工管理のことをよく知らない」「志望動機もそこまで固まっていない」という方も多いと思います。そういう段階でも、話を聞きに行って大丈夫なのでしょうか。



もちろん大丈夫です。実際、最初から施工管理の仕事を詳しく知っている方ばかりではありません。だからこそ弊社では、面接というより、まずは今のお悩みや将来への不安を整理する場に近い形でお話ししています。



なるほど。「自分に合う仕事って何だろう?」を一緒に考えてくれるんですね。



そうですね。たとえば、「今の仕事を続けていていいのかわからない」とか、「何か手に職をつけたいけれど、何が合うのかわからない」とか、そのくらいの状態で相談に来られる方も多いです。そういう方に対して、どんな働き方があって、どんなふうに経験を積んでいけるのかをお伝えしています。



最初から答えを持っていなくてもいい、と。



はい。むしろ、迷っている方ほど話してほしいと思っています。自分一人で考えていると、見える選択肢がどうしても限られてしまいますからね。



そうですよね、自分の頭の中だけで答えを出そうとしても限界があります…。



仕事の内容や業界のことを知るだけで、「それなら自分にも合うかもしれない」と見え方が変わることってあると思うんですよ。



仕事選びで止まっている方ほど、まずは知ることが大事なのかもしれませんね。



はい。だから、少しでも気になっているなら、構えすぎずに来ていただきたいです。何かを決めきってからではなくても大丈夫ですし、まずは相談する感覚で一歩踏み出してもらえたらと思います。お話しできることを、すごく楽しみにしています。



今日はいろいろとお話を伺って、施工管理という仕事は知ってから見え方が変わる仕事なんだと感じました。最初から答えを用意していなくても、まずは相談してみる。その入口があること自体が、大きな安心材料ですね。髙木さん、本日は貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
