20代後半の転職は厳しい?25〜29歳が今すぐチャンスを掴む条件を解説

25〜29歳の転職市場は、20代前半より実務経験が評価される一方、未経験職種への年齢的なハードルが少しずつ近づく時期です。「20代後半は厳しい」と言われる背景には、求人票の「歓迎年齢」や即戦力比較の現実が関係しています。
一方、20代後半は第二新卒枠から外れても若手枠は残り、3年以上の実務経験を活かせる求人の選択肢も増えます。「厳しい」は条件次第で、戦い方を変えれば不利を回避できます。
本記事では「20代後半の転職は厳しい」と言われる実態と、その中でも勝てる戦い方を解説します。厚生労働省の雇用動向調査・賃金構造基本統計調査と、弊社の20代後半の支援データをもとにしています。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、20代後半の方の転職支援を重ねた経験をもとに執筆しています。
阿部 翔大「20代後半は厳しい」と感じる相談は多いですが、戦い方を変えれば現実的な選択肢が見えます。状況をまず一緒に確認させてください。


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条件に合う求人を探してもらう ›データで見る「20代後半の転職は厳しい」の実態
「20代後半の転職は厳しい」という言葉の根拠を、公的データと実際の市場の動きから確認します。実態を理解しておくと、不安と現実の区別が付きやすくなります。
20代後半の転職入職率は前半より下がる
厚生労働省の雇用動向調査では、25〜29歳の転職入職率は20〜24歳と比較すると低く出る傾向があります。これは、就職して間もない時期の動きが活発である20代前半に対し、後半は在籍が安定する時期に入ることが要因の一つです。
一方、25〜29歳でも転職入職率は中堅層よりは高く、年代別に見れば動きやすさが残っている世代であることが分かります。「厳しい」のは20代前半比較の話で、30代以上と比べれば余地が残ります。
「厳しい」と感じる本当の理由は未経験職種の年齢上限
20代後半が「厳しい」と感じる背景は、転職活動全般ではなく未経験職種のチャンスが狭まることにあります。求人票の「20代歓迎」「第二新卒歓迎」が25歳前後で表記が変わり、27〜29歳になると「実務経験○年以上」の要件が増えるためです。
裏返すと、実務経験を活かす転職は20代後半の方がむしろ評価される場面が増えます。職務経験で勝負する求人と、未経験で挑む求人を分けて考えると、現実的な選択肢が見えてきます。
短期離職を重ねた場合の「厳しさ」は別物
「20代後半で短期離職を複数重ねた状態」と「20代後半で実務経験を積み続けている状態」では、市場での評価が大きく異なります。前者は職務経歴書の整理と短期離職の説明が前提になり、後者は経験軸を強みに転職活動を進められます。
厚生労働省の調査では、新規大学卒就職者の3年以内離職率は34.9%、新規高卒就職者は38.4%と公表されています。20代で短期離職経験を持つ層は珍しくないため、戦い方次第で勝負は決まります。
第二新卒(社会人3年以内)に該当する場合は、第二新卒はやばい?不利と言われる理由と転職を成功させる方法を解説でまとめています。
20代後半で「転職が厳しく感じる」3つの分岐点
20代後半の転職で読者が「厳しい」と感じる場面は、大きく3つの分岐点に集約できます。自分の状況がどこに当てはまるかを確認すると、次にすべき動きが見えてきます。
分岐点①未経験職種の年齢上限
20代後半は、未経験職種への挑戦が「最後のチャンス期」に入る時期です。求人票の応募要件で「20代歓迎」「第二新卒歓迎」と書かれる範囲は25〜26歳までで止まることが多く、27歳以降は「実務経験必須」の表記に切り替わる求人が増えます。
対応の方向性は、25〜27歳のうちに未経験で挑むか、28歳以降は経験を活かす転職に切り替えるかの判断を早めに行うことです。両方を同時に追うと応募書類の固有度が下がり、結果として通過率が落ちます。
分岐点②即戦力人材との比較
20代後半は、30代の即戦力人材と同じ求人で比較されることが増える時期です。3〜5年の実務経験を持つ20代後半と、10年以上の経験を持つ30代前半が同じ求人に応募した場合、即戦力性で差が出やすくなります。
対応の方向性は、30代と直接競合しない求人を選ぶことです。具体的には、若手育成枠が残る企業、20代の管理職候補ポジション、業界未経験の異業種チェンジなど、年齢的な伸びしろが評価される求人を中心に応募する戦い方が現実的です。
分岐点③ライフイベントとの重なり
結婚・出産・配偶者の転勤など、20代後半はライフイベントが転職活動と重なる時期です。在職中の活動が前提だった計画が、状況によって短期化・延期化することがあります。
弊社の支援データでは、25〜29歳の方の面談でライフイベントを含めた相談が一定数を占めます。転職活動の前にライフイベントの予定を踏まえてスケジュールを組むことで、「厳しい」感覚は和らぎます。
20代の転職理由の傾向を確認したい場合は、20代の転職理由ランキング|最新データで見る本音と建前の使い分けでまとめています。


それでも20代後半が「有利」なポイント
20代後半は、20代前半より評価される側面と、30代より動きやすい側面の両方があります。「厳しい」と感じる場面と「有利」な場面を分けて考えると、自分の手の打ち方が見えてきます。
実務経験3〜5年が市場価値のピーク前
25〜29歳は、実務経験3〜5年が積まれ、市場価値が伸びる時期です。新卒入社で約5〜7年、第二新卒入社で約3〜5年の経験が手に入る年代で、職務経歴書の中身が薄い20代前半より評価されやすくなります。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、年齢階級別の所定内給与額は20代前半から後半にかけて伸びる傾向があります。経験が乗ることで賃金が伸びる年代であり、その評価は転職市場にも反映されます。
第二新卒枠から外れても「若手枠」は残る
第二新卒枠(社会人3年以内)から外れても、20代後半は若手枠・ポテンシャル採用枠の対象に残ることが多くあります。求人票の「20代後半まで」「30歳まで」と書かれた募集は、まさにこの層を狙ったものです。
一方、30歳を超えると若手枠の対象から外れるため、20代のうちに動くメリットは確かにあります。29歳の方の面談では「30歳になる前に決断するべきか」が話題になることが多くあります。
20代後半の内定獲得まで平均面談回数
弊社の支援データでは、20代後半の方が転職を成功させる過程で、複数のエージェント面談・複数社の応募・複数回の面接を経る傾向があります。1社で即決まるケースより、複数社を比較して進める方が結果的に納得度の高い内定につながりやすいです。
「厳しい」と感じるからこそ、応募社数と面談数の確保が結果を左右する年代です。1社で結果が出ない経験を重ねないよう、最初から複数経路で動くのが現実的です。


20代後半で転職を成功させる3つの戦略
20代後半の転職を成功させるには、自分の経験軸と挑戦軸のどちらを優先するかを決めることが起点になります。3つの戦略から自分に合うものを選んでください。
戦略①職種を固定し、業界軸でチェンジ
現職の職種(営業・事務・エンジニア等)を維持しつつ、業界を変える転職は、20代後半でもチャンスが広く残ります。職種スキルが評価されやすく、未経験業界でも書類段階で弾かれにくいためです。
例:メーカー営業からIT営業、流通業の事務からメーカーの事務、SES所属のエンジニアから自社開発企業のエンジニアなど。職種のスキルがそのまま転用できる範囲を狙うのが現実的です。
未経験職種で異業種に挑む不安の整理は、「異業種転職は怖い」は未経験なら当然のこと。怖い理由と後悔しないための転職成功法でまとめています。
戦略②業界を固定し、職種軸でチェンジ
現職の業界(金融・IT・小売・医療等)を維持しつつ、職種を変える転職は、業界知識を強みに使える戦い方です。社内転職のような形で職種チェンジが進む年代でもあります。
例:銀行の営業から銀行系IT、IT営業からITコンサル、小売店舗から本部企画など。業界の常識が転用できるため、未経験職種でも完全未経験扱いになりにくい点が利点です。
戦略③現職を強化し、35歳までに第2弾準備
現職での評価がまだ得られていない場合、一旦現職を強化して35歳までに第2弾の転職を準備するのも現実的な戦略です。20代後半の早期離職は次の選考でマイナスになる場合があり、無理に動くより1〜2年積み直す方が、結果として有利な転職につながることがあります。
「いま動くべきか、1〜2年待つべきか」の判断は、現職の評価制度・残業時間・キャリアパスの3点で見るのが分かりやすい目安です。3点とも見通しが立たないなら動く、いずれか1点でも改善見込みがあれば待つ、という考え方ができます。
スキルに自信がない状態での進め方は、転職したいけどスキルがない20代向け転職成功ロードマップ|キャリアアドバイザーが教えますでまとめています。
動くタイミングの判断軸は、20代の転職タイミングを決める年齢・在職期間・市場の3つの目安でまとめています。



「いま動くか、待つか」の判断は、状況によって大きく変わります。決断前のご相談もよくお受けしています。


20代後半の転職活動で避けるべき行動と落とし穴
20代後半の転職で結果を悪化させやすい行動パターンを3つ確認します。心当たりがあれば、応募前に修正してください。
落とし穴①年収だけで応募先を決める
20代後半は前職比100万円アップの転職も現実的になる時期ですが、年収だけで応募先を決めると入社後のミスマッチが顕在化しやすくなります。残業時間・転勤の有無・評価制度・職場の人間関係などを年収と合わせて確認しないと、入社1年で再転職という流れに入ります。
落とし穴②求人票の「未経験歓迎」を鵜呑みにする
20代後半向けの求人票で「未経験歓迎」と書かれていても、実際には類似業界の経験者を想定している求人は多くあります。応募要件・歓迎要件・想定年収を読み解き、自分が想定対象層に入っているかを確認することが、無駄打ち応募を減らす起点です。
落とし穴③30歳直前の駆け込み転職
「30歳になる前に動かなければ」という焦りから、準備不足のまま応募を急ぐと、応募書類の固有度が下がり通過率が落ちます。29歳でも、応募書類を整えるための1〜2か月の準備期間は確保した方が結果が良くなります。
弊社の支援データでは、20代後半で短期離職を重ねたケースでは30代以降の選択肢が狭まる傾向があります。駆け込みで決めた1社を短期離職した場合、次の活動は20代後半時点より厳しくなる可能性があり、慎重な判断が前提になります。



「焦って応募してしまいそう」というご相談こそ、決断前にお声がけください。応募準備の優先順位を一緒に整理します。


20代後半の転職に関するよくある質問
Q. 27歳から未経験で挑める職種はどこまで?
A. 業界・職種によりますが、ITエンジニア・営業・販売・コールセンター・介護などは27〜29歳でも未経験ルートが残ります。一方、専門職(経理・法務・人事・マーケティング)は実務経験が前提になることが多くなります。
Q. 29歳と30歳で本当に差があるのですか?
A. 求人票の応募要件で「20代まで」「30歳まで」と書かれた募集の対象に入るかどうかが分岐します。29歳と30歳で書類選考通過の母集団が一段変わるため、未経験で挑む場合は29歳のうちに動く方が有利です。
Q. 結婚予定があるが転職してよいですか?
A. 結婚予定そのものを伝える義務はありませんが、勤務地・勤務時間・出張頻度に関わるなら応募前に整理しておくと、入社後のミスマッチが減ります。配偶者の転勤可能性がある場合は、リモート可・転勤なしの求人を優先するのが現実的です。
Q. 2回目の転職は20代後半で厳しくなりますか?
A. 2回目自体が直接マイナスになることは少なく、1回目と2回目の関連性・前職それぞれの在籍期間の方が評価されます。3社目を選ぶ時点で「これまでのキャリアがどう繋がるか」を1〜2行で説明できる準備が必要です。
Q. 20代後半で年収を下げる転職はあり?
A. 業界・職種チェンジを伴う転職では、一時的に年収が下がるケースは現実的にあります。中長期で見て年収が伸びる職種に移れるなら有効ですが、3年以内に元の年収に戻る見込みがない場合は再考の余地があります。
Q. 25歳と29歳でやることは違いますか?
A. 25歳は第二新卒枠が残るため未経験職種の選択肢が広く、29歳は実務経験を活かす方向が中心になります。応募先の年齢要件と自分の経験量を見比べて、戦い方を切り替えることが重要です。


まとめ|20代後半が今から動くために必要なこと
20代後半の転職は「厳しい」場面と「有利」な場面の両方があり、自分の状況を把握して戦い方を変えることで結果が大きく変わります。最後にポイントをまとめます。
- 20代後半は20代前半比で転職入職率が下がる一方、30代以上より動きやすさが残る
- 「厳しい」の本体は転職全般ではなく、未経験職種のチャンス狭まりにある
- 実務経験3〜5年で市場価値が伸びる時期にあり、評価される面も大きい
- 3つの戦略:職種固定×業界軸/業界固定×職種軸/現職強化×第2弾準備
- 年収だけで決めない・未経験歓迎の表記を読み解く・30歳直前の駆け込みを避ける
- 応募社数・面談数を最初から複数経路で確保する
- 29歳と30歳で求人の母集団が変わるため、未経験挑戦は29歳のうちが目安
「厳しい」を理由に動かないままだと、30歳以降にさらに選択肢が狭まる可能性があります。弊社の支援では、20代後半の方の状況に合わせて、職種固定・業界固定・現職強化のどの戦略が合うかを面談で一緒に確認します。



20代後半の「厳しい」は、戦い方を変えれば多くの場合手が打てます。決断前の段階でも、状況のご相談を受けています。
運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |

