最新データで見る20代の転職理由ランキング!退職伝達時の本音と建前の使い分け

20代で転職を考えるとき、自分の退職動機が他の20代と比べて普通なのかを先に確認すると判断が速くなります。「給料」「労働時間」「人間関係」「仕事内容」など、多くの20代が動機にする項目はある程度のパターンに集約されます。

一方で、本音をそのまま面接で語ると評価が下がるケースが多くあります。本音をベースに、面接で伝える表現を組み立てる作業が、20代の転職で書類選考や面接を進める起点になります。

本記事は、20代の転職理由ランキングと面接での言い換え方を厚生労働省の雇用動向調査と弊社の20代の支援データをもとに解説します。読み終えたとき、自分の理由を1文で言える状態を目指してください。

この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、20代の転職相談を重ねた経験をもとに執筆しています。

阿部 翔大

「自分の理由は弱いのではないか」と感じる方が多くいますが、ランキング上位の理由は20代に共通する動機です。安心して言語化を進めてください。

この記事の監修者
阿部 翔大

阿部 翔大

株式会社MEDISITEのキャリアアドバイザー。未経験からの事務職転職支援に強み。現場目線のノウハウを発信し、多くの転職成功者を輩出中。

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目次

【最新データ】20代の転職理由ランキングTOP10

20代の転職理由は、厚生労働省の雇用動向調査と弊社の20代の面談データを総合すると、おおむね次の10項目に集約されます。順位は調査年や集計対象によって若干前後しますが、上位の項目は大きく変わりません。

  • 1位:労働時間・残業・休日休暇への不満(働き方の問題)
  • 2位:給料・年収が低い(給与の問題)
  • 3位:職場の人間関係(上司・同僚・取引先)
  • 4位:仕事の内容に魅力を感じない(やりがいの問題)
  • 5位:会社の将来性・経営方針への不安
  • 6位:能力・個性・資格を活かせない
  • 7位:キャリアアップしたい(より良い条件)
  • 8位:定年・退職制度・契約期間満了など制度面
  • 9位:結婚・出産・育児・介護などのライフイベント
  • 10位:会社都合(倒産・人員整理・出向)

1位〜4位までで20代の転職理由全体の大きな割合を占める傾向が、雇用動向調査・弊社データの両方で確認できます。自分の理由がこの上位に該当するなら「珍しい動機ではない」と判断できます。

1〜3位はどの年代でも上位だが、20代固有の事情がある

労働時間・給料・人間関係の3つは20代に限らず全年代で上位に入る理由です。一方、20代固有の事情として「初めての仕事で比較対象がない」「3〜5年で職場の限界を感じやすい」「同期や友人と比較しやすい」という背景があり、上位3つの感じ方の重さが30代以降より大きくなる傾向があります。

4〜6位は「キャリアを自分で選ぶ」動機

「仕事の内容」「会社の将来性」「能力を活かせない」の3つは、受動的な不満ではなく、自分のキャリアを能動的に選ぶ動機です。20代後半に近づくほど、上位3つの不満系から下のキャリア系へ動機がシフトする傾向があります。

20代の転職理由「本音」と「面接で言う建前」の対応表

20代の本音をそのまま面接で語ると、不満ベースの応募者として印象が落ちるケースが多くなります。本音→建前への変換例を、理由別に確認します。

理由①給料が低い → 評価制度の透明性

本音:「給料が低い/昇給が見込めない/同期と差が出てきた」

建前:「成果と評価が連動する制度の中で長期的にスキルを伸ばしたいため、転職を考えています」

給料そのものを目的に出すと、面接で「同業他社で年収を上げる方が早い」と返されることがあります。評価制度・キャリアパス・職務範囲の話に置き換えると、企業側が答えやすい志望理由になります。

給与アップを軸に転職を進める方法は、転職で年収を上げたい!成功&失敗事例と年収アップ交渉の秘訣を解説でまとめています。

理由②労働時間が長い → 健康な働き方

本音:「残業が長すぎる/休日も出勤になる/持ち帰り仕事が多い」

建前:「長期的に健康な状態で成果を出し続けたいため、働き方を含めて転職を考えています」

労働時間そのものを不満として語ると、応募者の体力・忍耐への懸念が出ます。「健康な働き方」「長期的なパフォーマンス維持」の文脈に置き換えると、面接で建設的な議論につながりやすいです。

理由③人間関係 → 組織風土・コミュニケーション

本音:「上司と合わない/社内派閥が辛い/取引先からのプレッシャーが強い」

建前:「オープンなコミュニケーションと相互フィードバックがある組織で成長したい

「人間関係」をそのまま語ると、応募者側の対人スキル不足を疑われるリスクがあります。組織風土・コミュニケーション形態・評価フィードバックなどの組織側の要素として置き換えると、人物面の印象を保てます。

人間関係が辛く出勤が苦しい状態が続いている場合は、「仕事に行きたくない」が続くなら転職の検討時期|後悔しない転職活動の進め方でまとめています。

理由④仕事内容 → スキルや志向の発展

本音:「ルーティンが多い/自分の役割が変わらない/興味のある領域に進めない」

建前:「○○の領域でスキルを伸ばす環境を選びたいと考え転職を検討しています」

「仕事がつまらない」をそのまま語ると、応募者の主体性不足を疑われることがあります。「○○の領域で」と固有名詞を入れて志向を表現すると、本音とのギャップが小さい形で建前に変換できます。

理由⑤キャリアアップ → 中長期のキャリア設計

本音:「現職では役職・給与の上限が見えた/より上のステージに行きたい」

建前:「中長期で○○のキャリアを描くために、現職の延長線では到達できない場へ移りたい

キャリアアップ自体は前向きな理由ですが、「もっと上がりたい」だけだと「他社でも同じ理由で辞めるのでは」と疑われます。5年後・10年後の到達点を1つ示すと、応募先固有の意味づけが出来ます。

弊社の支援データでは、20代の面談で実際に多く伺う退職理由のTOP3も労働時間・給料・人間関係です。本音と建前の対応表は、転職理由の本音を否定するものではなく、面接の場で評価軸に合った伝え方をする工夫として活用してください。

面接で語る転職理由の例文を見たい場合は、第二新卒の転職理由・退職理由の答え方|面接で好印象を与える例文7選でまとめています。

20代男女別・年齢前半後半別の傾向

20代の転職理由ランキングは性別・年代の前半後半で順位が入れ替わる傾向があります。自分が当てはまる層の傾向を確認しておくと、面接での回答に厚みが出ます。

20代前半(22〜24歳)の傾向

入社1〜3年目で「想定と違う」を理由にする転職が多く、仕事内容・労働時間が上位に来やすい年代です。第二新卒枠の中で動くため、未経験職種への挑戦理由が中心になります。

面接では「想定と違った」をそのまま語ると、リサーチ不足を疑われます。「現職で○○を経験した結果、長期的に○○の領域で経験を積みたいと判断した」のように、想定外の経験を学びに変換する伝え方が有効です。

20代後半(25〜29歳)の傾向

実務経験3〜5年が積まれる年代で、給与・キャリアアップ・将来性が上位に来やすくなります。第二新卒枠から外れる時期で、応募先で「中長期のキャリア」を語る要件が増えます。

面接では「30歳までに○○を経験したい」「○○の役職に就く準備をしたい」のような、5〜10年スパンの設計に落とし込んで語ると評価が安定します。

男性20代の傾向

男性20代では、給与・キャリアアップ・将来性が上位に来やすい傾向があります。30歳までに年収を○○万円にしたい、役職を持ちたいなど、キャリア軸の動機が強く出る年代です。

面接では、年収アップ自体を語るより「成果と年収が連動する制度の中で○○年で○○の成果を出したい」のような、成果と報酬を結び付ける語り方が現実的です。

女性20代の傾向

女性20代では、労働時間・人間関係・ライフイベントの3点が上位に来やすい傾向があります。結婚・出産前後の働き方を考える相談も増える年代です。

面接で結婚・出産予定を直接聞かれることは少なくなっていますが、応募者側からライフイベントを開示する義務はないため、開示するかどうかは応募先の制度(産休・育休・時短制度)と自分のキャリア設計を見て判断してください。

弊社支援データで見る男女別の相談理由

弊社の20代支援データでは、男性は給与・キャリア軸の相談、女性は労働時間・働き方の相談が多い傾向があります。一方、近年は女性のキャリア軸相談・男性のワークライフ軸相談も増えており、性別だけで動機をくくる時代ではなくなってきています。

20代後半固有の転職事情は、20代後半の転職は厳しい?25〜29歳が今もチャンスを掴む条件でまとめています。

自分の転職理由を「面接で語れる形」に整える3つの問い

ランキングと建前のパターンを理解したうえで、自分の転職理由を1文で言える状態に整えていきましょう。次の3つの問いに答えると、面接対応がぶれにくくなります。

問い①「誰にどう改善されれば残れたか」

現職を辞めたい気持ちの裏には、誰のどんな行動が変われば残る選択肢があったかという前提があります。上司の評価方法、人事制度、職場文化、特定の取引先などを具体的に書き出すと、転職で求める条件が見えてきます。

面接ではこの問いの答えをそのまま語る必要はありませんが、自分の中で言語化しておくと、応募先選びと志望動機の固有度が上がります。「現職の○○がない環境を求める」と表現できれば、応募先を絞れます。

問い②「次の職場でも同じ理由が起こり得るか」

転職先で同じ問題が起こる可能性を、応募前に検討します。給料・労働時間・人間関係は、応募先の業界・職種・規模によって再現される可能性が高い領域です。

「労働時間が長い」が理由なら、応募先の残業時間データ・有給取得率・離職率を確認します。「人間関係」が理由なら、応募先の組織形態・評価制度・採用面接時の雰囲気を観察します。再現しないことを確認できないと、再転職リスクが残ります。

問い③「自分の理由を1文で言えるか」

面接で転職理由を聞かれた場合、30秒で答えられる1文を準備します。理由が長すぎると不満中心に聞こえ、短すぎると考えが浅く聞こえます。「○○の領域で○○の経験を積みたいため、現職の延長線では難しいと判断し転職を検討しています」のような構文が標準です。

NG例として、「ブラック企業を脱出したい」「上司が嫌い」「給料が低すぎる」など不満をそのまま語る形・他責に聞こえる語り方は、面接で評価を下げます。本音と建前の使い分けは、嘘ではなく、評価軸に合った伝え方の工夫です。

弊社の支援データでは、内定獲得した方と内定獲得できなかった方で「転職理由の言語化レベル」に差が出る傾向があります。理由が1文で語れる状態と、口ごもる状態では、面接の評価が変わります。応募前に書き起こしておくのが現実的です。

動くタイミングの目安を確認したい場合は、20代の転職タイミングを決める年齢・在職期間・市場の3つの目安でまとめています。

阿部 翔大

転職理由は本音から建前への変換が必要な場面が多いです。書き起こしの段階からご相談いただけます。

20代の転職理由に関するよくある質問

Q. 20代で多い退職理由ベスト3は?

A. 労働時間・給料・人間関係の3つが、雇用動向調査と弊社の支援データで共通して上位に来ます。20代の場合、4位以下に「仕事内容」「会社の将来性」「キャリアアップ」が続きます。

Q. 「人間関係」を理由にしてもいいですか?

A. 本音として持つのは問題ありませんが、面接でそのまま語ると応募者側の対人スキルを疑われることがあります。「オープンなコミュニケーション」「相互フィードバックがある組織」など、組織側の要素として表現するのが現実的です。

Q. 女性で多い退職理由は何ですか?

A. 弊社の20代支援データでは、労働時間・人間関係・ライフイベントの3点が上位に来やすい傾向があります。近年は女性のキャリア軸相談も増えており、性別だけで動機をくくらない方が実態に合います。

Q. 建前を語るのは嘘になりませんか?

A. 本音と建前の使い分けは嘘ではなく、評価軸に合った伝え方の工夫です。本音を否定する必要はなく、面接で評価される表現に翻訳する作業として捉えると無理がありません。

Q. 給料を理由にすると印象が悪いですか?

A. 「給料が低い」をそのまま語ると印象が下がる傾向があります。「成果と評価が連動する制度」「年収レンジの拡大」など、評価制度・キャリアパスの話に置き換えることで、企業側が答えやすい志望理由になります。

Q. 転職理由が複数あるときはどう伝えるべき?

A. 主要な1つに絞って語るのが基本です。複数並べると優先順位が伝わらず、評価軸が定まりません。応募先と相性が高い理由を1つ選び、残りはサブとして1〜2文に留める語り方が現実的です。

まとめ|20代の転職理由ランキングを自分の選考にどう活かすか

20代の転職理由は、労働時間・給料・人間関係を上位として上位10項目に集約されます。自分の本音がランキング上位なら「珍しくない動機」と判断でき、応募前の言語化に集中できます。

  • 20代の転職理由は上位10項目に集約され、1〜3位は労働時間・給料・人間関係
  • 本音をそのまま語らず、評価軸に合った建前への変換が前提
  • 前半は仕事内容・労働時間、後半は給与・キャリアアップが上位に動く
  • 男女別では、男性はキャリア軸、女性は労働時間・ライフイベントが上位の傾向
  • 「誰にどう改善されれば残れたか」「同じ理由が次でも起こるか」を自問する
  • 面接では30秒で答えられる1文に整える
  • 「人間関係」「給料」は組織側の要素・制度面に翻訳する

弊社の支援では、本音の整理から面接での建前への変換までを面談で一緒に進めます。理由が1文で言える状態を作ってから応募に入る順序が、20代の転職を進めるうえで結果につながりやすい流れです。

阿部 翔大

本音をそのまま語ると不利になりやすい場面でも、変換すれば自分の動機をそのまま伝えられます。書き起こしの段階からご相談ください。

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運営会社 株式会社MEDISITE
代表者 竹田津 惇
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701
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事業内容 HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業
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