転職フェアは意味ない?行く価値がある人と事前に準備すべきポイント

転職フェアは意味ないと一括りには言えないイベントです。中小企業の情報収集や採用担当との接点づくりには活きますが、大手企業の詳しい情報を期待したり、目的なく回ったりすると「行って疲れただけ」で終わりやすいのも事実です。行く価値があるかどうかは、参加する目的と準備で決まります。
むやみに参加すると当日5〜10分の会話だけで終わり、求人サイトと変わらない情報しか持ち帰れません。一方、行く前に目的・訪問企業・質問を絞り込んでおけば、書類選考を飛ばして担当者と直接話せる場として活用できます。
この記事では、転職フェアが意味ないと言われる理由、それでも活きる場面、行く価値がある人/薄い人の特徴、準備チェックリスト5項目、当日の動き方、フェア以外の選択肢、よくある質問を解説します。フェアに行くべきか迷う方が判断できるようになるはずです。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、転職フェアと並行してエージェント面談を活用してきた方々の支援経験をもとに執筆しています。

転職フェアは意味ない人もいれば、活きる人もいる
転職フェアは万人にとって有益なイベントではない一方で、特定の目的を持って参加する人にはしっかり活きます。「意味ない」という意見と「行ってよかった」という意見が両立する理由は、参加目的と準備の有無にあります。
BizHits Careerが転職フェア参加経験者234人に行った2021年6月の調査では、フェアが採用・内定につながった割合は16.2%でした。この数字だけ見ると「8割以上は意味なかった」と思えますが、内定獲得を目的にしていなかった参加者も多く含まれているため、単純に意味なしとは言えません。
実際に弊社の面談でも、フェアで興味を持った企業のエージェント経由で応募し、内定までいくケースを伺います。フェアは視野を広げる場として使い、書類選考・面接はエージェントや個別応募で進める、という分業がしっくりきます。
【参考】BizHits Career blog|【234人に聞いた】転職フェアのメリット・デメリットは?おすすめの方と活用法も紹介
阿部 翔大「フェアに行ったけどよくわからなかった」という方の多くは、目的を決めずに会場に入っているんです。逆に「行ってよかった」と言う方は、フェアで興味を持った企業を後でエージェント経由で受けて内定まで進めることが多いですね。
「転職フェアは意味ない」と言われる4つの理由
先のBizHits調査でも、デメリットの上位は「混雑する」「じっくり話せない」「希望にあう企業が少ない」「勧誘が多い」でした。よく言われる4つの理由に分けて、なぜそう感じるのかを解説します。
① 1社あたり5〜10分しか話せず情報が浅くなる
大規模なフェアでは1日に何百人もの参加者がブースを訪れるため、1社あたりの持ち時間が5〜10分になります。これでは事業内容と募集職種の概要を聞くだけで終わり、社風や働き方の詳しい話まで踏み込めません。
② 大手・人気企業のブースは長蛇の列で話せない
知名度のある企業のブースには参加者が集中し、整理券や順番待ちが発生します。待ち時間で1〜2時間消えることも珍しくなく、他の企業を回る時間がなくなります。
③ 企業側が良い面ばかり話すため印象操作されやすい
フェアは企業にとって採用PRの場でもあります。残業実態・離職率・人間関係などネガティブな情報は出てきにくく、ブース担当者の話だけで判断すると入社後にギャップが大きくなることがあります。
④ そのまま内定に直結する割合は2割未満
先のBizHits調査では採用・内定につながった割合は16.2%。フェア参加自体が選考プロセスに直結するわけではないため、「行けば決まる」と期待すると肩透かしを食らいます。フェアは応募の前段階として使うのが現実的です。
一方で転職フェアが活きる3つの場面
「意味ない」と感じる理由がある一方で、フェアが特に活きる場面が3つあります。当てはまる場面なら参加価値が大きいので確認してください。
① 知名度の低い中小・ベンチャー企業を発掘したいとき
Web求人だけでは見つかりにくい中小企業・ベンチャーが、自社を知ってもらう機会としてフェアに出展しています。社名を知らなかった企業の事業内容や雰囲気を、その場で聞けるのは大きな利点です。
② 業界の雰囲気や複数社の比較を1日で済ませたいとき
同業界の複数社が一堂に集まるフェアでは、企業間の社風・採用方針の違いを1日で比較できます。エージェント面談で1社ずつ聞くより、横並びで体感できるのが強みです。
③ 採用担当者・人事と顔を合わせて関係を作りたいとき
書類選考の前に採用担当者と直接話せる場は限られます。フェアで顔を合わせておくと、後日の応募時に「先日フェアでお話しした者です」と切り出せ、書類選考の段階で印象を残せます。企業によってはフェア当日に履歴書を渡すと書類選考や1次面接を免除するケースもあります。
転職フェアと並行して相談できる無料の窓口や、各サービスとの違いについては以下の記事でも詳しく解説しています。


転職フェアに行く価値がある人の特徴
次のいずれかに当てはまる方は、フェアに行く費用対効果が大きいと考えられます。
- 転職活動を始めたばかりで業界や企業をまだ絞れていない方
- 中小・ベンチャー企業や知名度の低い優良企業を発掘したい方
- 同業界の複数社を横並びで比較したい方
- 採用担当者と顔を覚えてもらった上で応募したい方
- Web情報だけでは社風や雰囲気が掴みきれないと感じている方
どれにも該当しない場合は、フェアに行く時間でエージェント面談やカジュアル面談を入れた方が、転職活動の前進が早いことが多いです。



「とりあえず情報収集」と言われる方には、僕はフェアより先にエージェント面談をおすすめしています。フェアは知らない企業を発掘する場で、自分の希望に合う求人を絞り込む場ではないんですよね。
転職フェアに行く価値が薄い人の特徴
一方、次のいずれかに当てはまる方は、フェアより別の手段が向いている可能性があります。
- 応募したい企業がすでに絞れている方(直接応募やエージェント経由が早い)
- 内定獲得を急いでいる転職活動後期段階の方(フェアは1次接点で内定までは遠い)
- 大手有名企業の深い情報が欲しい方(フェアでは表面的な話に終わりやすい)
- じっくり話したい性格で、5〜10分の会話が物足りなく感じる方
- 休日を潰したくないほど時間が逼迫している方
「行かないとなんとなく不安」という理由だけでフェアに参加しても、得るものが薄くなりがちです。代替手段で同じ情報が取れないか先に確認してください。


転職フェアに行くなら準備すべき5項目チェックリスト
フェアに行くと決めたら、当日の5〜10分を無駄にしないために以下5項目を必ず準備してください。準備の有無で持ち帰る情報量が大きく変わります。
5項目のうち最も重要なのは①参加目的と③質問です。この2つが固まっていないと、企業の説明を一方的に聞いて終わってしまいます。
転職フェア当日の動き方|時間別の進め方
当日は開場直後の混雑が比較的少ない時間帯を狙うのが鉄則です。時間帯別の動き方の目安を示します。
帰宅後のメモが翌週以降の応募行動を左右します。当日の印象は数日で薄れるので、その日のうちに気になる企業を3社に絞り、応募の優先順位をつけてください。
転職活動で相談する相手の選び方や、エージェントとフェアの使い分けについては以下の記事でも詳しく解説しています。


転職フェアに行かない場合の代替選択肢3つ
フェアに行く時間が取れない場合や、行く価値が薄いと判断した場合の代替選択肢を3つ紹介します。それぞれフェアと得られるものが異なります。
① 転職エージェントの個別面談
エージェント面談は、自分の希望条件を言語化した上で求人を提案してもらえる場です。フェアと違い、自分の経歴・志向に合わせた求人がピックアップされるため、転職活動を効率化できます。
② カジュアル面談(企業との非選考面談)
カジュアル面談は、選考に入る前に企業の担当者と話す機会です。残業実態や評価制度など、フェアでは聞きにくい突っ込んだ質問もできます。書類選考を経ずに話せる点はフェアと共通です。
③ 業界研究・口コミサイトでの情報収集
OpenWork・転職会議など社員口コミサイトで企業の内情を調べる方法もあります。リアルな声が見える反面、書き込み内容は個人の体験ベースなので、複数の意見を見比べることが大切です。



フェアと代替手段は二者択一ではなく、組み合わせて使うのが現実的です。フェアで興味を持った企業をエージェント経由で受ける、エージェント面談で名前を聞いた企業の雰囲気をフェアで確かめる、という併用が一番動きやすいですよ。
転職フェアに行くか迷う方からキャリアアドバイザーによくある質問
Q: オンライン転職フェアと対面、どちらに行くべきですか?
A: 移動時間・体調・話したい内容で使い分けます。対面は社風や担当者の雰囲気がつかみやすく、対面で印象を残せるのが利点。オンラインは遠方からの参加が可能で、画面共有で資料を見ながら話せるメリットがあります。初めての方は対面1回、慣れてきたらオンラインで効率化、という順番がスムーズです。
Q: 服装はスーツ必須ですか?
A: 多くのフェアで「私服・スーツどちらでも可」となっています。ただし採用担当者の第一印象が後日の応募時に残るため、ビジネスカジュアル以上(ジャケット着用・襟付きシャツ)が無難です。スーツが浮く雰囲気のIT系フェアではビジネスカジュアルが自然です。
Q: 履歴書は持参すべきですか?
A: 持参を推奨します。当日履歴書を提出することで、書類選考や1次面接が免除される企業があります。3〜5部用意し、優先度A企業に渡せるようにしておきます。
Q: 1日で何社くらい回るのが目安ですか?
A: 5〜10社が現実的な目安です。1社あたり5〜10分+移動と待ち時間を考えると、半日で5社、1日かけても10社が上限です。たくさん回るより、優先度の高い5社をじっくり聞く方が満足度が高くなります。
Q: フェアで何を質問すれば良いですか?
A: 求人票や公式サイトに書いていない情報を聞くのが鉄則です。具体例として「配属先の若手社員の1日の流れ」「評価制度と昇給のタイミング」「中途入社者の入社後3ヶ月の過ごし方」「リモート可否と実際の活用率」「研修制度の具体的中身」など、入社後のイメージが具体化する質問が向きます。
転職フェアに行くか迷うならノビルキャリアにご相談ください
私たちは20代の正社員志望・第二新卒・未経験・キャリアチェンジ希望の方を中心に、これまで10,000名以上の転職支援に携わってきました。内定承諾者の平均年齢は24.7歳で、支援者の約85%が20代です。
「転職フェアに行ってみたいけれど、その時間を別のことに使うべきか迷っている」というご相談を伺うことがあります。私たちは、まず転職の目的・希望条件・現職の状況を伺った上で、フェア参加が向いているか、エージェント面談やカジュアル面談から進めた方が早いかをお伝えしています。
| サービス名 | ノビルキャリア |
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フェアと面談、両方を上手く使い分けている方が結局スムーズに決まっています。話を聞くだけでも全然構いませんので、まずは「自分にどちらが合いそうか」を相談してみてくださいね。
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まとめ|転職フェアは目的次第で価値が大きく変わる
転職フェアについて、要点をおさらいします。
- フェアは万人に意味があるわけでも、誰にも意味ないわけでもない(参加目的と準備で決まる)
- BizHits調査では採用直結は16.2%と低めだが、視野を広げる場としては有効
- 中小企業発掘・業界比較・採用担当との接点が活きる3つの場面
- 行くなら目的・訪問企業・質問・履歴書・服装の5項目を事前に準備
- フェアに行かない場合はエージェント面談・カジュアル面談・口コミサイトが代替手段



「フェアに行ったほうがいいですか?」と聞かれたら、僕は「行く目的が言葉にできるなら行きましょう、そうでないならエージェント面談を先にしましょう」とお答えします。フェアは万能ツールではなく、目的に合う場面で選ぶ手段の一つです。


運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |

