Webデザイナー未経験求人は怪しい?見分け方と優良求人の探し方を解説

Webデザイナー未経験求人は「怪しい」のか。結論から言うと、未経験OKと書かれた求人のすべてが悪質なわけではありません。ただし「デザイン業務がほとんどない」「実は営業配属」「スクール費用を要求される」といった応募前に見抜けるサインが7つあり、見極めずに応募すると入社後にギャップで消耗しがちです。
弊社のキャリアアドバイザーも、事務職や販売職からWebデザイナーを目指す20代の方から「求人を見ていると『未経験歓迎』ばかりで、逆に怖くなってきた」というご相談をいただいたことがあります。大切なのは求人票の文言だけで判断せず、企業のWeb実績・面接での質問・研修内容の3点を照らし合わせて見極めることです。
この記事では、Webデザイナー未経験求人が怪しいと言われる4つの背景、応募前に見抜ける怪しい求人の7つの特徴、優良求人と怪しい求人を見分ける5つの判定軸、そして応募前の3つの下調べと万一入社した場合の対処までを解説します。

Webデザイナー未経験求人が「怪しい」と言われる4つの背景
「Webデザイナー 未経験 求人 怪しい」で検索する方が最初に知りたいのは、なぜ怪しいと感じるのかという業界の背景です。求人票の書き方が実態と合っていないケースが一定数あり、応募者の不信感につながっています。
背景1|デザイナー職の有効求人倍率は0.12倍と低め
デザイナー職の有効求人倍率はおおむね0.1〜0.2倍前後で、他の職種と比較して求職者が多く求人が少ない状態が続いています。それにもかかわらず「未経験歓迎」の求人が大量に出ていること自体が、応募者から見て違和感の原因になります。求人倍率が低い職種で未経験を歓迎するには、別のビジネスモデルが背後にある可能性を疑うのが自然な感覚です。
背景2|「未経験OK」の定義が企業ごとに大きく違う
本来「Webデザイナー未経験」は実務経験がないが基礎スキル(HTML/CSS・Figma等)は身についている状態を指します。しかし一部の企業では「デザイン知識ゼロでもOK」の意味で使い、実際には営業やコールセンター配属を前提としているケースがあります。同じ求人票の文言でも意味が3〜4通りに分かれるため、応募者側で見極める力が必要になります。
背景3|SES・派遣モデルで「デザイナー枠」を大量募集する企業がある
SES(準委任契約)や派遣モデルでWebデザイナーを大量採用する企業では、研修期間中は関係のない業務(家電販売・コールセンター・営業同行など)を担当させ、案件が来たタイミングで初めてデザイン現場に投入される仕組みが存在します。ビジネスとして違法ではありませんが、応募者のイメージとギャップが大きく「怪しい」と感じる原因になります。
背景4|スクール併設型で受講料をセットにする求人がある
「入社後にスキルを身につけられる」と謳いながら、実際は自社スクールへの受講料を給与から天引きする仕組みの企業もあります。金額は数十万円〜100万円規模になることがあり、契約書をよく確認せずに入社すると想定外の負担が発生します。求人票の段階で「入社時に費用が発生する可能性」を明示していないケースは要注意です。
阿部 翔大僕の面談でも「未経験歓迎の求人ばかりで、何を信じたらいいかわからない」とおっしゃる方がすごく多いんです。そんなときは求人票の3行で判断せず、会社名でWeb検索して制作実績と口コミを確認してみてくださいと必ずお伝えします。3〜5分の下調べで、応募後の消耗を大きく防げますよ。
怪しい未経験求人に共通する特徴7つ|応募前チェックリスト
怪しい求人には、応募前に見抜ける7つの共通シグナルがあります。1つ2つ当てはまるだけならグレーですが、3つ以上重なる求人は要注意ラインと考えてください。
特徴1|未経験なのに月給30万円以上と異常に高い
未経験Webデザイナーの相場は月給20〜25万円が中心です。月給30万円超えを未経験で提示している求人は、営業ノルマ付き・SES常駐・スクール費用天引きなどの別の負担が組み合わさっているケースが目立ちます。「高い=良い」ではなく「高すぎる理由は何か」を確認しましょう。
特徴2|求人票にデザインの具体的業務が書かれていない
「デザイン業務全般」「Web制作サポート」といった抽象的な業務説明しか書かれていない求人は、実態がデザイン業務以外(営業・電話対応・データ入力等)である可能性を疑ってください。優良企業ほど「LPデザイン・バナー制作・コーディング補助」のように具体的な業務内容を明記します。
特徴3|会社のホームページに制作実績が掲載されていない
Web制作会社を名乗るなら、自社のホームページで過去の制作実績を公開しているのが自然です。制作実績がゼロ、または「準備中」のまま何年も更新されていない企業は要警戒。実制作を行っていない可能性、または実質的にSES/派遣事業がメインの可能性があります。
特徴4|研修期間中の業務が「家電販売」「コールセンター」など
面接や求人票で「入社後3〜6ヶ月は研修期間として関連業務を担当」と説明されるケースがあります。研修内容が家電量販店での販売・電話営業・訪問販売の場合、赤信号です。デザイナーとしての実務時間が確保できず、キャリアが積み上がらない可能性が高いです。
特徴5|面接で作品や志望動機をほとんど質問されない
優良企業ほど、未経験でもポートフォリオの意図・志望動機・キャリア設計を丁寧に質問します。逆に「明日から来られますか」「すぐ採用します」と質問なく即決される面接は、人手不足で誰でも採用する運用の可能性が高く、入社後のミスマッチにつながります。
特徴6|選考中や入社前にスクール受講・機材購入を勧められる
「選考の一環として自社スクールを受講してください」「入社前に指定のPCとソフトを購入してください」といったお金の支払いを伴う要求は極めて危険なサインです。優良企業は業務に必要な機材とツールを会社側で用意します。金銭要求が出た時点で応募辞退を検討してください。
特徴7|口コミサイトで離職率・パワハラの声が多数ある
OpenWork・エンライトハウス・GoogleマップのレビューなどをWeb検索で確認し、「離職率が高い」「デザインさせてもらえない」「営業配属だった」といった声が複数ある企業は避けたほうが安全です。1〜2件のネガコメは主観の可能性がありますが、同じパターンが3件以上あれば実態を反映していると考えられます。



この7つのチェックのうち、僕が特に重視するのは「制作実績」と「面接での質問の深さ」の2つですね。制作実績が並んでいて、面接でポートフォリオの意図をきちんと聞いてくる会社は、入社後も丁寧に育ててくれる傾向があります。逆に3行で採用が決まる会社は、離職率が高くて次の採用も雑になっていることが多いんです。
「未経験OK」の裏に隠れる3タイプの雇用実態
「未経験OK」と書かれた求人は、実際には3つのタイプに大別できます。どのタイプかを見極めることで、応募すべきか回避すべきかの見通しがつきます。
タイプA|自社制作会社・事業会社インハウスの育成枠
タイプAは、自社で制作案件を持つ会社が新卒〜第二新卒を育成する目的で採用する枠です。求人票にポートフォリオ提出必須と書かれ、面接で作品の意図をしっかり質問されます。入社後は先輩について3〜6ヶ月かけて実案件を経験でき、キャリアが積み上がる本命の応募先です。
タイプB|SES・派遣会社のデザイナー常駐枠
タイプBは、SES(準委任契約)や派遣モデルで大手クライアントの制作案件に常駐する形態です。悪い会社ばかりではありませんが、研修期間中は関係のない業務を担当することがあり、常駐先の案件次第でスキルの伸び方が変わります。応募前に「配属予定の案件」「研修内容の具体」を必ず質問してから判断しましょう。
タイプC|営業偽装・スクール受講料天引き型
タイプCは求人票に「Webデザイナー」と書かれているが実態は営業職、または自社スクール受講料が給与から天引きされる仕組みの会社です。入社してから1年以上デザインを触れず、キャリアが停滞するケースがあります。上記「7つの特徴」で3つ以上該当したら、タイプCの可能性を強く疑ってください。



面談で求人票を一緒に見るとき、僕は必ず「どのタイプかを最初に見分けましょう」とお伝えします。タイプAとタイプCは応募先の会社名を検索するだけで9割方判別できるんですよね。制作実績が並んでいるか、口コミにデザイン業務の話があるか。これだけで見通しがだいぶ変わります。
怪しい求人と優良求人を見分ける5つの判定軸
求人票を1件ずつ見るときは、以下の5つの軸で採点してみてください。4つ以上プラスなら応募検討、2つ以下なら見送り推奨のラインです。
軸1|自社サイトに制作実績が並んでいる
制作会社を名乗るなら、自社ホームページのWORKSページに直近1〜2年の実案件が並んでいます。案件名を伏せていても、業種・目的・使用技術が示されていれば実制作を行っている証拠です。実績ゼロや準備中のまま更新されていない企業は、制作がメイン業務ではない可能性があります。
軸2|業務内容が具体的な言葉で書かれている
「LPデザイン・バナー制作・既存サイトの更新・簡易コーディング」のように担当業務が固有名詞レベルで明示されている求人は信頼度が高い傾向にあります。「Web制作全般」「デザイン業務」といった抽象語だけの求人は、実態が求人票と異なる可能性を疑ってください。
軸3|給与レンジが業界相場に収まっている
未経験Webデザイナーの相場は月給20〜25万円・年収250〜330万円です。この範囲に収まっていれば健全、大きく上振れしている求人は「営業ノルマ付き」「みなし残業50時間込み」など数字の裏に別条件が隠れている可能性を疑いましょう。
軸4|研修内容が明示されている
「入社後3ヶ月は先輩の下でバナー制作・LPコーディングを担当」など研修中の具体業務が求人票または面接で説明される会社は安心です。「研修中は関連業務を担当」の一文で終わっている場合は、面接で必ず「関連業務とは具体的にどのような内容か」を質問しましょう。
軸5|面接で作品と志望動機を深掘りされる
面接で「なぜこのデザインにしたか」「なぜ弊社を選んだか」「入社後どうなりたいか」を深く質問される会社は、育成に力を入れている証拠です。逆に会社説明ばかりで質問が少ない面接は、応募者を選別する意思が薄く、大量採用型の運用である可能性があります。



この5軸を面談中に僕もお客様と一緒にチェックすることが多いです。5軸のうち4つ以上プラスなら応募推奨、3つならグレー、2つ以下なら回避という目安を共有しています。求人を100社見る前に5軸フィルターを覚えると、時間の節約になりますよ。1社1社きちんと見極めて、応募数を絞る方が結果的に内定確率が上がります。


応募前に必ずやる3つの下調べ|5分でできる自己防衛
気になる求人を見つけたら、応募ボタンを押す前に以下3つの下調べを必ず実施してください。合計5〜10分の作業で、ミスマッチ入社の確率を大きく下げられます。
下調べ1|会社名+「評判」「口コミ」「離職率」で検索する
会社名に「評判」「口コミ」「離職率」「ブラック」といったワードを加えてGoogle検索します。OpenWork・エンライトハウス・Googleマップのレビューで複数の元社員の声を確認し、パターンが一致するネガコメが3件以上あれば要注意です。
下調べ2|自社サイトの「WORKS」「制作実績」ページを見る
制作会社なら、自社サイトのWORKSページに直近1〜2年の実案件が並んでいるはずです。案件がゼロや更新停止なら実態が制作会社ではない可能性、案件が並んでいれば実制作を回している証拠です。デザイン品質が求人条件と釣り合っているかも合わせて確認しましょう。
下調べ3|求人票に書かれていない業務を面接で必ず質問する
面接では「配属直後3ヶ月の具体的な担当業務」「研修中に扱う案件の種類」「入社1年目の平均残業時間」を具体的な数字と業務名で答えられるかを必ず質問してください。曖昧な回答しか返ってこない場合は、実態が求人票と異なる可能性が高いです。
優良な未経験求人が集まる3つのチャネル
怪しい求人を避けて優良求人にたどり着くには、情報の入口(チャネル)を選ぶことが最も効率的です。以下3つのチャネルを併用すると、質の高い求人に出会える確率が上がります。
チャネル1|20代特化の転職エージェント
20代未経験に特化した転職エージェントは、育成に前向きな企業だけを紹介する運用を採用しているところが多く、営業偽装型やスクール天引き型の求人は事前にフィルタリングされる傾向があります。弊社の支援データでも、事務職や販売職から未経験でWebデザイナー職の内定を得た方の多くはエージェント経由でした。


チャネル2|制作会社の公式採用ページ・自社サイトからの直応募
気になるデザインの制作会社があれば、自社サイトの採用ページから直接応募するのも有効です。求人媒体経由よりも会社の顔が見えやすく、面接での対話の密度が高くなる傾向があります。制作実績を見て「この会社の作品が好き」と伝えられると、面接での印象も強くなります。
チャネル3|Wantedly・Green等のスタートアップ向け求人サイト
Wantedly・Green・Findyといったスタートアップや事業会社インハウスの求人が多いサイトには、SaaS企業やEC企業のインハウスWebデザイナー求人が集まります。制作会社より落ち着いた稼働で、事業目線でデザインに関われるポジションが見つかります。



チャネルを1つに絞らず、エージェント+直応募+スタートアップ求人サイトの3つを並行で使うのが僕のおすすめです。それぞれ集まる求人の傾向が違うので、1つだけだと視野が狭くなるんですよね。ちなみに弊社の支援データでも、複数チャネル併用の方の方が内定までのスピードが早い傾向があります。


万が一入社してしまった場合の3つの対処
怪しい求人と気づかず入社してしまった場合でも、早い段階で3つの対処を取れば挽回できます。入社1〜3ヶ月で違和感を感じたら、我慢せず動きましょう。
対処1|労働条件通知書と求人票のズレを書面で確認する
入社時に受け取った労働条件通知書と求人票の業務内容・給与・研修期間が一致しているかを1つずつ照らし合わせてください。大きな差がある場合、労働条件明示の観点で会社側に改善を求める根拠になります。証拠として書面を保管しておきましょう。
対処2|総合労働相談コーナー・労基署に相談する
スクール受講料の天引き・パワハラ・過度な残業がある場合は、各都道府県の労働局「総合労働相談コーナー」や労基署に相談できます。無料で対応してもらえ、必要に応じて会社への指導も入ります。一人で抱える前に、公的窓口の存在を思い出してください。
【参考】厚生労働省|総合労働相談コーナーのご案内
対処3|在職中に転職エージェントで再スタートを準備する
次の転職では失敗を繰り返さないよう、在職中にエージェント登録して求人相場と選び方を掴んでおくのが安全です。短期離職に見えないよう、次職では最低1年勤める前提で応募先を選びましょう。前職の学びを言葉にしておくと、面接での説明もスムーズです。


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「Webデザイナー求人 怪しい」で検索した方からのよくある質問
Q1|「未経験歓迎」と書かれた求人は全部怪しいのですか?
A:全部が怪しいわけではなく、優良な育成枠も一定数あります。本記事の7つの特徴と5軸チェックで仕分けすれば、応募すべき求人と回避すべき求人を見分けられます。「未経験歓迎」という文言だけで応募/回避を決めず、必ず会社ごとに個別に判定してください。
Q2|面接で「怪しさ」を確認する質問例はありますか?
A:以下3つが実用的です。「配属直後3ヶ月で担当する具体的な業務は何ですか」「入社1年目の平均残業時間は何時間くらいですか」「直近3ヶ月で完成した制作案件を1つ紹介いただけますか」。曖昧な回答しか返ってこない場合、実態と求人票にズレがある可能性を疑いましょう。
Q3|内定が出たけど怪しい会社の場合、辞退していいですか?
A:内定辞退は労働者の権利です。承諾前の辞退はメール1本で問題なく、承諾後でも入社日前なら辞退できます。辞退した場合の民事上の責任を追及されるケースは実務上ほぼありません。違和感を抱えたまま入社するリスクの方がはるかに大きいので、迷ったら辞退の一択で問題ありません。
Q4|SES・派遣型のデザイナー求人は避けたほうがいいですか?
A:大手SES・派遣会社は必ずしも避ける対象ではありません。研修内容の具体性・常駐先の案件の傾向を面接で確認し、育成計画がしっかりしていれば実務経験を積める場としても機能します。ただし研修中に家電販売や電話営業がある場合は要注意サインです。
Q5|怪しい求人を見分ける時間がないときはどうすれば?
A:1社ずつ5軸チェックを回す時間がないなら、20代特化のエージェントに絞るのが最短ルートです。エージェント側で事前に育成企業をフィルタしているため、応募母集団の質が上がります。並行して2〜3社の自社サイト採用ページを見て、興味ある会社に直応募するのも有効です。
まとめ|怪しい求人を仕分けて優良企業に応募する
Webデザイナー未経験求人が「怪しい」と言われる背景には、デザイナー職の求人倍率の低さ・「未経験OK」の定義のばらつき・SES/派遣モデルの一部運用・スクール併設型の存在という4つの構造があります。ただし、7つの特徴と5軸チェックを使えば、応募前に見抜くことは十分可能です。
「未経験歓迎」の文言だけで怖がらず、会社の制作実績・面接での質問密度・研修内容の具体性の3点で見極めてください。1人で100社を仕分けるよりも、エージェントや第三者の目を借りたほうが早く優良企業にたどり着きます。



怪しい求人に振り回されて時間を溶かしてしまうのが、僕が一番もったいないと感じる場面です。見極めの型を持っていれば、1社あたり10分で仕分けが終わって、応募先の質が上がります。1人で悩まず、面談で一緒に求人を見ていく時間を使ってくださいね。相談だけでも歓迎です。


運営者情報
| メディア名 | ビギナーズリンク |
| 運営会社 | 株式会社MEDISITE |
| 代表者 | 竹田津 惇 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8丁目5-4 STビル701 |
| 設立 | 2022年11月 |
| 事業内容 | HRメディア事業・SNSマーケティング事業・営業支援事業 |
| 許認可 | 有料職業紹介事業(13-ユ-316383) |

