新卒と既卒の違いは「卒業時に就職しているかどうか」。既卒が正社員就職する方法を解説

「新卒と既卒って何が違うの?」「既卒になると就活はどう変わるの?」と疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
新卒と既卒の最大の違いは「卒業時に就職が確定しているかどうか」です。この違いは就職活動の進め方や応募できる枠、面接で聞かれる質問に大きく影響します。
直近の支援データをもとに分析したところ、内定承諾者の平均年齢は24.7歳で、支援者の約85%が20代です。既卒であっても、違いを正しく理解して対策すれば正社員就職は十分に実現できます。
この記事では、新卒と既卒の定義の違いから、就活での5つの違い、既卒の就活の進め方まで詳しく解説します。
この記事は、転職エージェント「ノビルキャリア」を運営する私たちが、新卒と既卒の就職支援に関する情報をまとめたものです。
株式会社MEDISITE キャリアアドバイザー
阿部 翔大

新卒と既卒の定義の違いを正確に把握しよう
まずは「新卒」と「既卒」の定義を正確に理解しましょう。言葉の意味を間違えていると、就活の方向性もずれてしまいます。
新卒と既卒の定義
阿部 翔大「既卒」って聞くとネガティブなイメージを持つ方が多いんですけど、定義を見ればわかるように、ただ「卒業後にまだ就職していない」というだけです。深刻に考えすぎる必要はないですよ。
新卒とは卒業年度に就職する学生を指す
新卒とは、大学・短大・専門学校などを卒業する年度に就職活動を行い、卒業と同時に企業へ入社する方のことです。日本の多くの企業は「新卒一括採用」を行っており、毎年4月に一斉入社する仕組みが主流です。
既卒とは卒業後に正社員経験がない方を指す
既卒とは、学校を卒業後に正社員として就職した経験がない方を指します。在学中に就活をしなかった方、内定を得られなかった方、内定辞退した方などが該当します。アルバイトやパートの経験があっても「既卒」に分類されます。
厚生労働省は卒業後3年以内を新卒枠で受け付けるよう企業に要請している
厚生労働省の「若者雇用促進法」では、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で応募受付するよう企業に求めています。この指針のおかげで、既卒でも新卒と同じ枠で選考を受けられる企業が増えています。
【参考】厚生労働省|青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
新卒と既卒の就活における5つの違い
新卒と既卒では、就活の進め方やアピールポイントに明確な違いがあります。5つの観点から比較してみましょう。
新卒と既卒の就活5つの違い
既卒:通年で応募可能だがタイミングが重要
既卒:新卒枠(3年以内)+中途未経験枠
既卒:卒業後の行動・成長意欲
既卒:ポテンシャル+行動力・意欲の裏付け
既卒:就職エージェント・ハローワーク
採用スケジュールが大きく異なる
新卒の就活は3月の情報解禁から翌年3月の入社まで、決まったスケジュールで進みます。一方、既卒は通年で応募可能ですが、4月入社や10月入社のタイミングに合わせて採用が活発になる傾向があります。
応募できる求人の種類が違う
新卒は新卒向け求人サイトのすべての求人に応募できますが、既卒は新卒枠(卒業後3年以内の場合)と中途の未経験歓迎枠の両方が候補になります。既卒の方がむしろ応募先の選択肢が広がるケースもあります。
選考でアピールすべきポイントが異なる
新卒は学生時代の経験(ガクチカ)をアピールしますが、既卒は「卒業後に何をしていたか」「なぜ今就職を目指すのか」が重視されます。空白期間をポジティブに伝えられるかが勝負です。
企業の採用基準に違いがある
新卒はポテンシャル採用が基本ですが、既卒の場合はポテンシャルに加えて「行動力」「主体性」の裏付けを求められます。卒業後にどう行動してきたかが評価対象になります。
活用できるサポート体制が変わる
新卒は大学のキャリアセンターがメインのサポートですが、既卒は就職エージェントやハローワークが主な相談先になります。特に既卒に特化したエージェントは、面接対策や書類添削のサポートが手厚いです。



新卒と既卒の違いを理解しておくと、「自分は今何をすべきか」が明確になりますよ。既卒の就活は新卒と同じやり方では通用しないので、既卒ならではの戦い方を知ることが大事です。


既卒が就活を成功させるための具体的な進め方
新卒との違いを踏まえた上で、既卒が内定を獲得するための効果的な就活の進め方を解説します。
自己分析で「なぜ就職しなかったか」を前向きに整理する
既卒の面接では「なぜ卒業時に就職しなかったのか」が必ず聞かれます。この質問に対して正直かつ前向きな回答を準備しておくことが、面接突破の鍵です。
既卒に強い就職エージェントに早めに登録する
既卒の就活は一人で進めると、情報不足や自信喪失で行き詰まりやすいです。既卒に特化したエージェントに登録すれば、あなたの状況に合った求人紹介と選考対策を無料で受けられます。
「既卒歓迎」「未経験OK」の求人を中心に応募する
新卒向けの大手求人サイトだけに頼るのではなく、既卒歓迎の求人を積極的に探しましょう。エージェント経由の非公開求人には、既卒を積極採用している企業が多く含まれています。
面接対策では空白期間の説明を重点的に練習する
書類選考を通過しても面接で落ちるケースは多いです。直近の支援データをもとに分析したところ、書類通過率が100%でも内定率は25%にとどまるケースがあり、面接での対応が結果を大きく左右しています。
3社から5社に並行して応募して比較検討する
1社ずつ応募するよりも、3〜5社に並行して応募する方が効率的です。複数の選考を進めることで、自分に合った企業を比較検討でき、精神的にも余裕が持てます。



新卒の就活と既卒の就活は全然違うんですよ。既卒の方に「リクナビで探してます」って言われることがあるんですけど、それだとなかなか難しいんですよね。既卒向けのルートを使う方が圧倒的に効率いいです。
既卒でも新卒扱いで応募できるケースがある
既卒だからといって新卒枠が使えないわけではありません。条件を満たせば新卒と同じ枠で選考を受けられます。
卒業後3年以内であれば新卒枠に応募できる企業がある
厚生労働省の指針を受けて、卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で受け付けている企業が増えています。特に大手企業やCSR意識の高い企業がこの制度を導入しています。
公務員試験は年齢制限内であれば既卒も新卒も同条件
公務員試験は「卒業見込み」が条件ではなく、年齢制限で受験資格が決まります。既卒であっても年齢制限内であれば新卒と同じ条件で受験できるため、既卒者にとって有力な選択肢のひとつです。
新卒枠と中途枠の両方に応募できるのは既卒ならではの強み
新卒は新卒枠にしか応募できませんが、既卒は新卒枠と中途の未経験枠の両方にアプローチできます。選択肢が広い分、自分に合った企業を見つけやすいという既卒ならではの利点があります。



「既卒は不利」ってイメージが強いですけど、実は新卒枠と中途枠の両方に応募できるのは既卒の特権なんですよ。この強みを活かさない手はないです。
新卒と既卒の違いが気になる方からキャリアアドバイザーによくある質問
Q: 既卒は新卒と比べてどのくらい不利ですか?
A: 不利な面があるのは事実ですが、適切な対策を取れば十分にカバーできます。特に人手不足の業界では、既卒かどうかよりもポテンシャルや意欲が重視される傾向が強まっています。
Q: 既卒になった理由を面接でどう説明すればいいですか?
A: 正直に理由を述べた上で、前向きな姿勢を示しましょう。「就活の軸が定まらなかったが、自己分析を通じて本当にやりたいことが明確になった」など、成長や気づきを含めた回答が効果的です。
Q: 既卒で大手企業に就職することは可能ですか?
A: 可能です。大手企業の中にも既卒者を新卒枠で受け付けている企業はあります。ただし倍率は高いため、中小企業やベンチャー企業も視野に入れて幅広く応募することをおすすめします。
Q: 既卒の就活にかかる期間はどのくらいですか?
A: 個人差がありますが、本格的に就活を開始してから内定獲得まで1〜3か月が一般的な目安です。エージェントを活用すると、求人紹介から面接対策までスムーズに進められるため、期間を短縮しやすいです。
Q: 新卒向けの就活サイトは既卒でも使えますか?
A: 登録自体は可能ですが、新卒向けの求人が中心のため、既卒で応募できる求人は限られます。既卒向けの就職エージェントや中途向けの求人サイトも併用することをおすすめします。
Q: 既卒と第二新卒は何が違いますか?
A: 既卒は「正社員経験がない方」、第二新卒は「正社員経験が1〜3年以内の方」を指します。就活での戦略やアピールポイントが異なるため、自分がどちらに該当するかを把握しておきましょう。



新卒と既卒の違いを気にするよりも、「今の自分に何ができるか」に集中した方がいいですよ。違いを理解した上で、既卒ならではの戦い方で挑めば、結果はちゃんとついてきます。


まとめ|新卒と既卒の違いを理解して自分に合った就活を進めよう
- 新卒は卒業年度に就職する方、既卒は卒業後に正社員経験がない方
- 就活スケジュール・応募枠・アピールポイント・サポート体制が異なる
- 厚生労働省の指針により卒業後3年以内は新卒枠に応募できる場合がある
- 既卒の就活では自己分析と面接での空白期間の説明が特に重要
- 既卒に特化した就職エージェントを活用すると効率的に進められる
- 新卒枠と中途枠の両方に応募できるのは既卒ならではの強み
新卒と既卒は就活の進め方に違いがありますが、既卒だからといって就職できないわけではありません。違いを正しく理解し、既卒ならではの戦略で就活を進めれば、正社員としてのキャリアは十分に築けます。



新卒の友達と比べて落ち込む気持ちはわかりますけど、キャリアは人それぞれのペースがありますよ。今から行動すれば全然遅くないので、まず気軽に相談してみてください。
