今の職場が好きだけど転職したい|キャリアアドバイザーが教える罪悪感との向き合い方

今の職場が好きです。人間関係も良いし、居心地も悪くありません。でも、転職を考えています。

キャリア相談の現場で、こう切り出す相談者の方は非常に多いです。そして、その後に必ずこう続けます。「こんなに恵まれた環境なのに、辞めたいなんて贅沢ですよね?」と。

結論からお伝えします。職場が好きであることと、転職したいと願うことは、決して矛盾しません。なぜなら、会社に対する「愛着(居心地の良さ)」と、自分自身のキャリアに対する「希望(成長や条件改善)」は、全く別の軸にある問題だからです。

この記事では、今の職場が好きで感謝しつつも、自分の将来のために転職したいとし考えているあなたに向けて、公的データに基づいた客観的な視点と、後悔しないための具体的な行動指針を解説します。罪悪感に押しつぶされることなく、前向きな選択をするためのお手伝いをさせてください。

阿部 翔大

今の職場が好きだと言えるのは、あなたがこれまで誠実に仕事と向き合い、周囲と良い関係を築いてきた証拠です。その素晴らしい実績があるからこそ、次のステージでもきっとうまくいきますよ。

この記事の監修者

株式会社MEDISITE キャリアコンサルタント

阿部 翔大

目次

データで見る「前向きな転職」の実態

転職というと「今の会社が嫌だから辞める」というネガティブなイメージを持たれがちですが、実態はどうなのでしょうか。厚生労働省の調査データから、転職者がどのような理由で会社を選び、どの程度満足しているのかを紐解いてみましょう。

転職理由のトップは「仕事内容への満足」

厚生労働省「令和2年転職者実態調査」によると、転職者が現在の勤め先を選んだ理由(3つまでの複数回答)で最も多かったのは、「仕事の内容・職種に満足がいくから」で41.0%でした。次いで「自分の技能・能力が活かせるから」が36.0%となっています。

これは、多くの人が「今の会社から逃げるため」ではなく、「やりたい仕事をするため」「能力を活かすため」というポジティブな動機で新しい職場を選んでいることを示しています。

転職後の満足度は「仕事内容」で特に高い

実際に転職した後の満足度を見てみましょう。同調査における満足度D.I.(満足と答えた割合から不満と答えた割合を引いたポイント)を見ると、「仕事内容・職種」が60.5ポイントと非常に高い数値を示しています。

一方で、「賃金」に関する満足度D.I.は19.5ポイントと、他の項目に比べて低い傾向にあります。これは、「仕事内容には満足しているが、給料にはまだ課題がある」と感じている人が一定数いることを示唆しています。あなたがもし「職場は好きだが給料が低い」と感じているなら、それはあなただけの悩みではなく、日本の労働市場における構造的な課題とも言えるのです。

阿部 翔大

データからもわかる通り、転職は「不満からの脱出」だけでなく、「満足の追求」の手段でもあります。「もっと良い仕事がしたい」「もっと評価されたい」と願うのは、プロとして健全な欲求ですよ。

職場が好きでも転職を考える7つの理由

なぜ人間関係も良く、愛着もある職場を離れようと思うのでしょうか。相談者からよく聞く具体的な理由を7つに整理しました。これらはどれも、あなたが悪いわけではない「構造的な問題」であることが多いのです。

給与水準が低い・上がらない

業界の構造上、給与の上限が決まっていることがあります。生活レベルを上げたい、家族を養いたいと考えたとき、今の会社の給与テーブルでは限界を感じてしまうケースです。

厚生労働省のデータでも、転職後の満足度において「賃金」の満足度D.I.は19.5ポイントと最も低く、不満を抱えている人が27.1%もいることが分かっています。給与への不満は、決してあなただけの問題ではありません。

阿部 翔大

「お金の話をするのは下品」と思わないでください。生活の基盤であり、市場があなたを評価する指標でもあります。同じスキルで他社の1.5倍もらえるなら、移る権利はあなたにありますよ。

キャリアの天井が見えてしまった

「5年後の上司の姿が、自分のなりたい姿ではない」というパターンです。会社組織の規模が小さかったり、ポストが詰まっていたりすると、これ以上の成長や昇進が望めないことがあります。

特に中小企業では、創業家や古参社員がポストを占めており、どんなに頑張っても役職が上がらないという構造的な問題があります。あなたの能力不足ではなく、組織の限界なのです。

阿部 翔大

「井の中の蛙」でいるのか、「大海に出る蛙」になるのか。安定した池は心地よいですが、本当に力を試したいなら外の世界を見るべきです。後悔するのは、挑戦しなかった時ですからね。

ライフスタイルの変化

結婚、出産、介護、パートナーの転勤など、自分の生活環境が変わったことで、今の働き方(残業時間や勤務地)が合わなくなることがあります。会社への愛着とは関係のない、物理的なミスマッチです。

データでも、転職理由として「転勤が少ない、通勤が便利だから」が20.8%を占めています。ライフステージの変化に合わせて働き方を変えることは、むしろ自然なことなのです。

阿部 翔大

仕事も大切ですが、家族との時間も同じくらい大切です。「家族を犠牲にしてまで会社に尽くす」時代は終わりました。ワークライフバランスを優先するのは、わがままではなく当然の権利ですよ。

より専門的なスキルを身につけたい

今の会社ではゼネラリスト(何でも屋)として重宝されているけれど、本心では特定の分野を極めたいという欲求です。今の環境が「ぬるま湯」に感じられ、もっと厳しい環境で自分を試したいと思う向上心でもあります。

転職理由の36.0%が「自分の技能・能力が活かせるから」と答えているように、自己実現欲求は転職の強力な動機になります。スキルを磨きたいという意欲は、プロフェッショナルとして極めて健全な姿勢です。

阿部 翔大

「何でもできる人」より「これなら誰にも負けない人」の方が、市場価値は高いです。今の会社で広く浅くやるより、専門性を深めた方が、長期的なキャリア形成には有利ですよ。

地元に帰りたい(Uターン)

データでも転職理由の13.9%を占める「地元だから」という理由です。親の高齢化や子育て環境を考えて、物理的に今の会社を離れざるを得ない状況です。

特に地方出身者にとって、都会での仕事は好きでも、いずれは地元に帰る選択を迫られる日が来ます。これは会社への不満ではなく、家族への責任という別次元の問題です。

阿部 翔大

Uターンは「逃げ」ではありません。地元で培った人脈、都会で身につけたスキル、この両方を持っている人材は地方企業にとって宝です。地元への恩返しと考えれば、誇れる選択ですよ。

会社の将来性への不安

「人は良いけれど、事業が傾いている」「業界全体が縮小している」というケースです。沈みゆく船に乗っている不安は、人間関係の良さだけでは拭えません

厚生労働省のデータでも、男性の7.1%が「会社の将来が不安だった」ことを離職理由に挙げています。倒産やリストラのリスクを感じながら働き続けるストレスは、想像以上に大きいものです。

阿部 翔大

沈む船から脱出するのは、裏切りではなく危機管理です。「最後まで残った人が偉い」わけではありません。早めに見切りをつけて転職した方が、次のキャリアも築きやすいですからね。

新しいことへの純粋な好奇心

今の仕事は一通りやり切った、新しい世界を見てみたいというポジティブな動機です。これは裏切りではなく、あなたの職業人としての成長欲求そのものです。

転職理由のトップである「仕事の内容・職種に満足がいくから」(41.0%)は、まさにこの好奇心と探究心を表しています。現状に満足せず、より高い次元を目指すのは、向上心の表れです。

阿部 翔大

好きな人と別れる理由が「嫌いになったから」だけとは限りませんよね。「価値観の不一致」や「将来の方向性の違い」でお別れすることもあります。会社もそれと同じです。新しい冒険に出ることは、前の会社を否定することではありませんよ。

今の職場が好き…。転職すべきか残るべきか判断する基準

「今の職場が好き」という感情がある分、決断は難しくなります。一時的な感情で動いて後悔しないよう、以下のチェックリストで冷静に判断しましょう。

チェックリスト

  • その不満は、今の会社での「異動」や「交渉」で解決できませんか?
    (例:給与交渉、部署異動願い、リモートワークの相談など)
  • 「人間関係」のリスクを取ってでも得たいものは明確ですか?
    (転職先で人間関係が悪化するリスクはゼロではありません。それを上回るメリットが必要です)
  • 5年後、今の会社に残っていた自分を想像してワクワクしますか?
  • 辞めたい理由は「一時的な疲れ」ではありませんか?
    (繁忙期の一時的なストレスなら、休暇を取ることで解決するかもしれません)
  • 転職によって失うもの(今の信頼貯金、気心の知れた仲間)を捨てる覚悟はありますか?

もし、1〜4の問いに対して「今の会社では解決できない」「5年後の自分にワクワクしない」と答えたなら、転職活動を始めるべきタイミングです。逆に「交渉の余地がある」なら、まずは上司に相談することをおすすめします。

阿部 翔大

転職活動をすること=転職することではありません。まずは外の世界を見てみて、「やっぱり今の会社がいいな」と思えば戻ればいいんです。それも立派な収穫ですよ。

今の職場に対する罪悪感との向き合い方

「お世話になった上司に申し訳ない」「育ててもらった恩を仇で返すようで辛い」。この罪悪感が、転職への足かせになることがよくあります。

会社と従業員は「対等な契約関係」である

冷たく聞こえるかもしれませんが、あなたと会社は雇用契約で結ばれた関係です。あなたは労働力を提供し、会社は対価として給与を支払っています。そこに「恩」はあっても、「一生尽くす義務」はありません。あなたが成長し、契約内容(待遇や仕事内容)に見合わなくなったのなら、契約を見直す(転職する)のは当然の経済活動です。

日本には「終身雇用」の文化が根強く残っていますが、それは高度経済成長期の遺物です。現代の労働市場では、スキルを持つ人材が自由に移動することこそが、企業の競争力を高め、経済全体を活性化させる原動力になっています。

阿部 翔大

会社があなたを解雇する時、罪悪感を持ちますか?持ちませんよね。それは契約関係だからです。あなたが辞める時も同じです。感謝は忘れず、でも過剰な罪悪感は不要ですよ。

あなたが辞めても会社は回る

優秀なあなたが抜けることは会社にとって損失ですが、組織とは誰か一人が抜けても回るように作られています。むしろ、あなたが抜けることでポストが空き、後輩が育つチャンスになることもあります。過剰に責任を感じる必要はありません。

「自分がいないと会社が困る」と思いがちですが、それは錯覚です。どんな優秀な人でも、いなくなれば組織は必ず対応策を見つけます。それが組織の強さであり、あなた一人に依存している会社があるとすれば、それは組織として健全ではありません。

阿部 翔大

「あなたがいないと困る」と言われるのは嬉しいですが、それはあなたを引き止めるための常套句です。本当に必要不可欠な人なら、もっと早く待遇改善の提案があったはずですからね。

最高の恩返しは「外で活躍すること」

本当に良い上司や先輩なら、部下の成長と新しい挑戦を応援してくれるはずです。「あいつは俺が育てたんだ」と、外で活躍するあなたを誇らしく思うでしょう。今の会社に残って不満を抱えながら働くよりも、外でイキイキと働く姿を見せることこそが、最大の恩返しになります。

阿部 翔大

罪悪感を持つのは、あなたが義理堅い証拠です。でも、あなたの人生の責任を取れるのはあなただけです。上司も会社も、あなたの老後の面倒までは見てくれませんからね。

円満退職のための準備と伝え方

今の職場が好きだからこそ、最後は綺麗に去りたいものです。円満退職の鍵は「嘘はつかず、でも本音はオブラートに包む」ことです。

退職理由は「未来」にフォーカスする

「給料が安いから」「将来性がないから」という不満は、たとえ事実でも伝えてはいけません。相手を否定することになるからです。「新しい分野に挑戦したい」「どうしてもやりたいプロジェクトがある」など、ポジティブな未来の理由を伝えましょう。これなら、引き止める側も「それなら仕方ない、応援しよう」となりやすいです。

具体的には、「○○という技術を専門的に学びたい」「△△業界にずっと興味があった」など、今の会社では実現できない「やりたいこと」を前面に出すのがコツです。そうすれば、「うちにも○○の部署があるから異動させよう」という引き止めも減ります。

阿部 翔大

退職理由で「正直に言わなければ」と思う必要はありません。社交辞令として「前向きな理由」を用意しておく。これは嘘ではなく、相手への配慮ですからね。

時期には最大限配慮する

繁忙期の真っ只中や、プロジェクトの佳境で辞めるのは避けましょう。就業規則を確認し、最低でも1ヶ月前、できれば2〜3ヶ月前に申し出るのがマナーです。好きな職場だからこそ、残される仲間の負担を減らす配慮が必要です。

もし繁忙期を避けられない事情がある場合は、「本当に申し訳ないのですが、家庭の事情で」など、やむを得ない理由を添えると理解を得やすくなります。また、引き継ぎ期間を通常より長めに取る提案をすることで、誠意を示すことができます。

阿部 翔大

「立つ鳥跡を濁さず」は転職の基本です。業界は意外と狭いので、今の会社の人とまた別の場所で仕事をする可能性もあります。最後の印象を良くしておくことは、将来への投資ですよ。

引継ぎ資料を完璧にする

「立つ鳥跡を濁さず」です。マニュアルを作成し、誰が見てもわかるようにファイルを整理しておきましょう。「最後までしっかりやってくれた」という印象は、退職後の人間関係にも良い影響を与えます。業界は意外と狭いので、いつかまた仕事で関わる可能性もあります

阿部 翔大

「相談」ではなく「報告」として伝えるのが鉄則です。「辞めようか迷っています」と言うと、強烈に引き止められます。次が決まってから「決心しました」と伝えるのが、お互いのためですよ。

今の職場の良さを次の職場選びに活かす方法

今の職場が好きであることは、次の職場選びにおける強力なヒントになります。

「何が好きだったのか」を因数分解する

「人間関係が良い」と言っても、その中身は様々です。「上司が細かく指示しないから楽」なのか、「チームで協力して達成するのが楽しい」のか、「飲み会が多くて仲が良い」のか。具体的な「好き」の要素を分解しましょう。それが、次の職場に求める「カルチャーフィット(社風への適合)」の条件になります。

例えば、「フラットな組織」が好きだったなら、次の職場でも階層の少ない企業を選ぶべきです。「静かなオフィス」が好きだったなら、オープンスペースで騒がしい環境は合わないかもしれません。今の職場の「居心地の良さ」を言語化することで、転職後のミスマッチを防げます。

「人間関係が良い」は抽象的すぎます。「何が」「どう」良いのか、箇条書きで5つ以上書き出してみてください。それがあなたの「譲れない条件リスト」になります。

面接での逆質問に活かす

分解した要素を元に、面接で確認しましょう。「チームでのコミュニケーションはどのくらいの頻度で取っていますか?」「社員同士の交流イベントはありますか?」など、自分が心地よいと感じる要素が次の会社にもあるかを確かめるのです。

具体的には、「今の会社では朝会でチーム全員が近況を共有していて、それが良かったのですが、御社でも同様の文化はありますか?」と聞くことで、社風の具体的なイメージが掴めます。単に「社風はどうですか?」と聞くより、はるかに有益な情報が得られます

逆質問で「今の職場の好きなところ」を引き合いに出すのは、実は高評価につながります。「この人は自分の価値観をわかっていて、カルチャーマッチを真剣に考えている」と思われます。

転職エージェントに「今の職場の好きな点」を伝える

エージェントには「辞めたい理由」だけでなく、「今の職場の好きなところ」も伝えてください。「今の職場のこういう雰囲気は好きなので、似た社風で、かつ年収が上がる企業を探しています」と伝えることで、マッチングの精度が格段に上がります

「不満の解消」だけで転職先を選ぶと、前の職場にはあった「良さ」を失って後悔することがあります。今の職場の良いところは、次の職場選びの必須条件リストに入れておきましょう。

在職中に転職活動を進めるコツ

職場が好きだと、どうしても転職活動の腰が重くなりがちです。日常業務に忙殺されないための工夫が必要です。

周囲には絶対に言わない

どんなに仲が良い同僚でも、転職活動中であることは秘密にしましょう。噂が広まると、居心地が悪くなったり、引き止め工作にあったりして、冷静な判断ができなくなります。内定が出るまでは、完全に水面下で動くのが鉄則です。

特に職場が好きな環境では、「転職を考えている」と知られた瞬間に、周囲の目が変わってしまうことがあります。「裏切り者」のような扱いを受けたり、逆に過剰に気を遣われたりして、今の良好な関係が壊れてしまうリスクがあります。内定承諾を決めてから報告するのが、お互いのためです。

阿部 翔大

「秘密を共有してくれた」という親近感から、つい仲の良い同僚に話したくなりますが我慢です。どんなに信頼していても、酒の席でうっかり漏れることもあります。内定が出るまでは誰にも言わないのが鉄則ですよ。

エージェントをペースメーカーにする

一人で活動していると「やっぱり今のままでいいか」と現状維持バイアスがかかります。転職エージェントに登録し、定期的に求人紹介や面談を入れることで、強制的にキャリアと向き合う時間を作りましょう。

特に今の職場が好きな場合、「転職しなくてもいいかも」という気持ちが強くなりがちです。エージェントとの定期面談を入れておくことで、「今月は最低2社応募する」といった具体的なアクションが生まれ、活動が前に進みます。また、客観的な市場価値もわかるので、判断材料が増えます。

阿部 翔大

エージェントは無料で使えますし、合わなければ変えればいいだけです。複数登録して比較するのもアリですよ。「この人になら相談したい」と思える担当者を見つけることが、転職成功の第一歩ですからね。

「良い求人があれば」というスタンスでOK

「絶対に3ヶ月以内に辞める!」と気負う必要はありません。今の職場という「安全基地」があるのですから、じっくりと腰を据えて、本当に納得できる条件のオファーが出るまで待てばいいのです。これは、職場が好きな人だけの特権です。

阿部 翔大

今の会社と比較して、勝てる企業なんてそうそう見つかりません。でも、100社見て1社あればいいんです。焦らず「運命の一社」を探す宝探し感覚でいきましょう。

転職して後悔しないための最終チェックリスト

内定が出た後、本当に承諾するかどうか迷った時のためのリストです。

  • 転職の「一番の目的」は達成されますか?
    (例:年収アップが目的なら、確実に上がるか)
  • 転職先で「失うもの(今の居心地)」を補うメリットはありますか?
  • 今の会社の上司や同僚に、胸を張って報告できる転職先ですか?
  • もし転職先が合わなくても、「自分で選んだ道だから」と納得できますか?

「逃げの転職」ではなく「攻めの転職」であれば、多少の苦労があっても乗り越えられます。自分の心がワクワクしているかどうか、最後は直感も大切にしてください。

転職活動に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 転職先が決まっていないのに退職を伝えるのはアリですか?

A. 基本的にはナシです。特に今の職場が好きな場合、退職日が近づくにつれて不安が募り、「やっぱり辞めなければよかった」と後悔するリスクが高いです。次を決めてから伝えるのが、精神衛生上も安全です。

ただし例外もあります。心身の健康を害している、ハラスメントを受けているなど、一刻も早く離れるべき状況なら話は別です。その場合は、退職代行サービスや労働基準監督署への相談も視野に入れてください。

阿部 翔大

「次が決まってから辞める」が鉄則ですが、それは今の職場が健全な場合の話です。あなたの心と体が壊れる前に逃げることは、決して悪いことではありませんからね。

Q2. 強烈に引き止められたら心が揺らぎそうです。

A. 揺らぐのは当然です。しかし、引き止め条件(給与アップなど)が口約束だけの場合は注意が必要です。また、一度「辞める」と言った人間は、会社側から「いつか辞める人」というレッテルを貼られるリスクもあります。情に流されず、最初に決めた「転職の目的」に立ち返りましょう。

もし引き止めに応じるなら、「給与を○万円上げる」「○月までに異動させる」など、具体的な条件と期限を書面で約束してもらってください。口約束だけで残ると、結局何も変わらず、後悔だけが残ることがよくあります。

阿部 翔大

引き止めは「あなたが必要だから」ではなく「採用コストをかけたくないから」という理由もあります。情に流される前に、「なぜ辞めると言うまで改善してくれなかったの?」と冷静に考えてみてくださいね。

Q3. 出戻りは可能でしょうか?

A. 最近は歓迎する企業が増えています。円満退職していれば、外でスキルを身につけて戻ってくることは十分に可能です。「もしダメなら戻っておいで」と送り出してくれるような関係性を築いておくのがベストですね。

阿部 翔大

引き止められるのは、あなたが優秀である証です。自信を持ってください。でも、あなたの人生のハンドルを握っているのは、会社ではなくあなた自身であることを忘れないでくださいね。

まとめ|感謝を胸に、次のステージへ

「今の職場が好きだけど転職したい」。この悩みは、あなたが今の仕事に誠実に向き合い、周囲の人々を大切にしてきたからこそ生まれる、とても尊い悩みです。

データが示すように、多くの人が仕事内容や能力発揮を求めて前向きな転職をしています。自分の可能性を広げたいと願うことは、誰にも恥じることのない立派な決断です。

この記事のポイント総まとめ

  • 職場が好きでも、将来のために転職するのは矛盾ではない
  • 4割以上の人が「仕事内容への満足」を求めて転職している
  • 罪悪感を持つ必要はない。最大の恩返しは外で活躍すること
  • 「不満」ではなく「未来の希望」を理由に円満退職を目指す
  • 今の職場の「好きな点」を分析し、次の職場選びの基準にする
阿部 翔大

今の職場への「感謝」と、まだ見ぬ未来への「希望」。この2つは両立します。今の職場で得た経験、スキル、そして温かい思い出をお守りにして、新しい一歩を踏み出してください。あなたのキャリアがより輝くものになることを、心から応援しています。

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