「どんな相場も一緒に利益を追及できるアドバイザーでありたい」アレス投資顧問株式会社・阿部社長の”一人にしない”投資助言の仕事

将来のお金が不安。でも何から始めればいいかわからず、NISAや投資のニュースを見ても「自分にはまだ関係ない」と手を止めてしまう20代は多いです。

相場が大きく動いたときほど、一人で抱え込まず相談してほしい。

そう話すのが、アレス投資顧問株式会社の阿部社長です。

今回は阿部社長に、「一人にしない投資助言」というスタンスでどんな仕事をしているのかと、その中で見えてきた20代の働き方のヒントについて伺いました。

投資の現場で人と向き合う仕事のリアルと、不安な時こそ相談していいという考え方が見えてきます。

お話を伺った人

アレス投資顧問株式会社

代表取締役 阿部 隆

1977年4月5日生。上場金融企業で課長職を経験後、独立系投資顧問会社で約12年間トップアドバイザーとして活躍。2017年にアレス投資顧問株式会社を創業し、成功報酬制と「会える投資顧問」にこだわり、相場が不安定な時ほど個人投資家を一人にしない伴走型の投資助言を行っている。日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。

目次

急落相場で感じた「不安な時こそ相談してほしい」理由

編集部

御社では投資助言のサービスを展開されていますが、2025年は為替や株価が大きく下落した時期がありましたよね。あのような急落のとき、御社にはどんな相談が増えるのでしょうか?

阿部社長

やはり「どうしたらいいかわからない」という声が一気に増えますね。資産が短期間で大きく減ると、方向感を失ってしまう方が多いです。

編集部

たしかに、自分の判断だけだとパニックになりそうです。

阿部社長

年に2回、3回は、そういう大きな変動がどうしても起きます。いい時は皆さんあまり相談されないのですが、相場が急に崩れると、一気にお電話やお問い合わせが増えますね。

編集部

いわゆるトランプショックのようなタイミングですね。

阿部社長

そうです。株価も為替も一気に動いて、資産が大きく減った経験をされた方は多いと思います…。そんな時こそ、我々のような投資助言業者が必要だと感じます。いい時だけでなく、苦しくなった時に話を聞いてもらえる存在でありたいです。

編集部

不安な時に話を聞いてもらえるだけでも、かなり気持ちは変わりそうです。

阿部社長

実際、急落の局面では、冷静さを失って「もう全部売ります」という判断になりやすいんです。でも本当に売るべきか、待つべきか、損切りすべきかは、お一人お一人の状況で違います。そこを一緒に整理するのが、我々の役割だと思っています。

編集部

お金の問題って、心の状態にも直結しますよね。

阿部社長

そうですね。大きな損失を出してしまうと、生活も心も追い込まれてしまうことがあります。そうなる前に、「まずは相談してみよう」と思っていただきたいです。そのために、無料銘柄診断のような入口も用意しています。

編集部

仕事でも、うまくいかない時に一人で抱え込んでしまうと、状況が悪化しやすいですよね。不安な時ほど、信頼できる人に早く相談する。これは投資だけでなく、キャリアにもそのまま当てはまる考え方だと思いました。

毎日の銘柄会議と「お客様に合う投資」の探し方

編集部

ちなみに、銘柄を助言するときというのは、どんな情報や分析をもとに判断されているのですか?

阿部社長

我々は社内で「銘柄会議」を毎日開いています。株式市場は日々動いていますので、前の日まで良かったものが、翌日には全く違う表情を見せることもあります。そこで、その時々の主流となっているテーマを確認しながら、候補を絞っていくんです。

編集部

たとえば、利上げ局面なら銀行株を…というようなイメージでしょうか。

阿部社長

そうですね。金利が上がると収益が良くなりやすい業種があります。今後利上げが続きそうであれば、その前に銀行株を先回りして買う、といった見方もできます。そうしたマクロの流れを踏まえ、会社として「今お勧めできる銘柄」を決めていきます。

編集部

とはいえ、お客様のタイプもさまざまですよね。

阿部社長

おっしゃる通りです。大きく動かない大型株だけをやりたい方もいらっしゃいます。一方で、「多少値動きが荒くても、2倍3倍を狙いたい」という方もいます。だからこそ、お一人ずつ投資スタンスや目的などを伺い、その方に合う銘柄を助言するようにしています。 

編集部

セミナーでの銘柄プレゼントもされているとか。

阿部社長

はい。年に一回ほど、リアルのセミナーを行っていまして、そこで参加者の方にだけ銘柄をプレゼントしています。2024年のセミナー銘柄は、倍以上になりました。2025年の銘柄も、1銘柄は倍以上に、もう1つの銘柄も9割近く上昇しております。※いずれもセミナー翌週最初の取引日の始値から、その後の高値までの騰落率を示したものであり、弊社助言銘柄の将来の運用成果を約束するものではありません。

編集部

すごいパフォ―マンスですね…!

阿部社長

もちろん、たまたまの部分もゼロではありません。ただ、マクロの流れやテーマ性をしっかり見て、「どの分野が伸びやすいか」を考えてきた結果でもあると思います。レアアース関連など、世界情勢と結び付いたテーマから銘柄を掘り下げていくことも多いですね。

編集部

大きな流れを見ながら、自分の仕事やお客様の状況に合わせて具体策に落としていく。この考え方は、営業職でも企画職でも、若いうちに身につけておくと大きな武器になると感じました。

成功報酬制に込めた「一緒に利益を追求できるアドバイザーでありたい」という覚悟

編集部

アレス投資顧問さんは、会費ではなく成功報酬制を採用されていますよね。この仕組みに込めた想いも教えていただけますか?

阿部社長

もともと投資助言の世界では、入会金や会費だけを先にいただく会社が多かったんです。お客様が入会した時点で会社側の売上は立ちますが、その後の成果に対して責任を負わない形になりやすいという問題もありました。

編集部

たしかに、入ったら終わり…と感じてしまうケースもありそうです。

阿部社長

我々も入会時に会費はいただきます。ただし、その後は「お客様の利益が出た時」にだけ成功報酬を頂く形にしています。入会した瞬間がゴールではなく、そこからがスタートです。一緒に利益を追求できるアドバイザーでありたい、という想いがありますので。

編集部

ちなみに、損失が出た場合は、どうなるのでしょうか。

阿部社長

お客様にご提案した銘柄でマイナスが出た場合、その損を取り戻すまでは成功報酬はいただきません。だからこそ、できるだけ損失を小さく抑えつつ、利益をしっかり取る運用を目指します。

編集部

なるほど。お客様と「同じ方向を向いている」料金体系ですね。

阿部社長

そうありたいと思っています。もちろん、我々も国から登録を受けた投資助言業者として、法律で定められた義務を守ることが大前提です。お客様の利益に反する行為はしてはいけませんし、適合性を無視した助言もできません。そのうえで、成果に連動した報酬をいただく。お互いにとっての緊張感も生まれます。

編集部

難しさもある分、やりがいも大きそうです。

阿部社長

はい。プレッシャーはありますが、「一緒に利益を追求できるアドバイザーでありたい」という感覚は、やりがいにもつながります。

編集部

2024年からは、成功報酬が発生しないレポート会員コースも始められたと伺いました。

阿部社長

成功報酬に抵抗を感じる方もいらっしゃるので、レポートを中心としたコースも用意しました。いきなりフルコミットではなく、まずは情報収集から始めたい方には、そちらが合う場合もありますね。選択肢を増やして、お客様に合った距離感で関わりたいと考えています。

世界のニュースを自分の頭でつなげる、投資のプロの仕事術

編集部

ここまで伺っていると、世界情勢や経済ニュースを日々追いかける仕事だと感じました。普段、どんな情報の集め方をされているのでしょうか?

阿部社長

上場企業だけでも4000銘柄ほどあります。その中から有望な銘柄を探すには、どうしても情報の幅と深さが必要です。世界のニュースや日本の政治、各国の関係悪化なども含めて、常にチェックしていますね。

編集部

中国の動きや、最近の関税の話題なども、投資の世界では重要な材料ですよね。

阿部社長

そうですね。たとえば、中国がレアアースの輸出規制というカードを切るとします。すると、レアアースを確保したい国や企業がどう動くか、そのとき日本のどの企業にチャンスがあるかを考えます。テーマから銘柄を掘り下げていくイメージです。

編集部

机の上だけではなく、かなり泥くさい作業ですね。

阿部社長

正直、楽な仕事ではありません。ただ、好きだから続けられているところは大きいです。広く浅くではなく、「ここだ」と決めた分野は深く掘る。長く同じ分野を追い続けているからこそ、「このテーマならこの銘柄群だな」とすぐに頭に浮かぶようになります。

編集部

御社はお客様と電話で話す機会も多いと伺いました。デジタルでの情報収集と、アナログなコミュニケーションの両方を使われているんですね。

阿部社長

はい。メール一斉配信だけでは、お客様の顔が見えません。我々は「会える投資顧問」として、できるだけお一人ずつお電話を差し上げています。リアルセミナーなどで直接お会いすることもありますし、YouTubeの「アベタカシの投資TV」では毎週、私が顔を出して市場動向などを解説しています。

編集部

おぉ…!かなり有益な情報をコンスタントに発信されていますね…!

阿部社長

デジタルのおかげで情報は集めやすくなりました。でも、最後は人と人です。相場の話だけでなく、その方の背景や気持ちを聞きながら一緒に考える。その感覚は、AIには代替しづらい部分だと思います。

編集部

どんな職種でも、「情報を集める力」と「人と向き合う力」を両方磨くことが、これからのキャリアには大事になりそうですね。

「まず飛び込んでやり切る」という選択

編集部

少し視点を変えて、20代の働き方についても伺いたいです。阿部社長ご自身は、若い頃どんな働き方をされていたのでしょうか。

阿部社長

私は、がむしゃらに働くしかなかったですね。特別な才能があるわけでもなかったので、「頭で考えるより先に飛び込んでやってみる」というスタイルでした。今の立場では同じことはできませんが、20代のときはそれで良かったと思っています。

編集部

最近は、そこまで無理をしなくても転職で居場所を変えられる時代になりました。そのぶん、「一つをやり切る」経験が少ない方もいるかもしれません。

阿部社長

そうですね。ワークライフバランスも大事ですし、環境を変えること自体は悪いことではありません。ただ、どこかのタイミングで「一つの仕事を最後までやり切る」経験をしてほしいと思います。途中でやめてしまうと、見えない景色がたくさんあるので。

編集部

たしかに、ゴールまで行って初めてわかることってありますよね。

阿部社長

若いうちは感性も豊かですし、選択肢もたくさんあります。だからこそ、あれこれ考え過ぎて動けなくなってしまうともったいない。失敗しても、20代なら何度でもやり直せます。

編集部

経営トップの立場だからこそ、若い人が一歩踏み出す姿は特にうれしいのではないでしょうか。

阿部社長

そうですね。「この子は本当に頑張っているな」と感じると、周りも自然と応援したくなります。職場全体の空気も良くなりますし、本人にとっても大きな自信になるはずです。

編集部

「やらなきゃと思いながら、まだ何も動けていない」という若いビジネスパーソンも多いと思います。そんな方に、まず試してほしい具体的な行動を一つ教えていただけますか?

阿部社長

今の仕事の中で、「これだけはゴールまでやり切る」と決めるテーマを一つ選んでみてください。小さなプロジェクトでも構いません。期限を決めて、途中で投げ出さずに最後までやる。その経験が、将来の転職や独立にも必ず生きてきます。

編集部

仕事でも投資でも、「逃げずにやり切る」という姿勢が、長い目で見れば一番のリターンにつながるのかもしれませんね。

阿部社長

そう思います。相場もキャリアも、短期で一喜一憂するより、長く続ける人が最後に報われる世界だと思います。

編集部

今日は、「不安な時こそ相談する」「成果に一緒にコミットする」「若いうちに一つをやり切る」という考え方がとても印象的でした。阿部社長、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございます。世の中の動きを知っておくことはこれからの働き方を考えるうえでも大事だと感じたので、まずは通勤中にニュースを一つチェックするところから自分も始めてみようと思います。

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この記事を書いた人

「ビギナーズリンク」の編集部です。【スキルの余白は、伸びしろだ。】をコンセプトに、キャリアアップやスキルアップを目指す若年層が「未経験」を「武器」に変えていけるよう、転職や就職に関する有益な情報を発信します。

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